この番組は、人生において大切な場面での話し方、伝え方に関して、ちょっとしたコツをお伝えしていきます。
元極穴で話し方講師の早坂まき子と申します。よろしくお願いいたします。
今回の【しゃべりの相談室】は、「あいづちにもその人らしさが出るよ。」というのがテーマです。
ポッドキャストやラジオを聞いていると、複数人でトークする番組とかエピソードでは、あいづちによって番組が盛り上がったり、リスナーさんも、「そうだね。」とか、「なるほど。」って思ったりできるから、だからあいづちって有効なんです。
そして、もちろん日常会話やビジネス上の会話でも大事ですよね、あいづち。
とはいえ、普段は無意識かもしれないので、このあいづちについて、最近学校でもプライベートでも、ポッドキャスターさんからも質問されたので、あいづちのコツを言語化し、お届けします。
ここから本編です。毎度のように言っていますが、結論として言います。話し方は絶対的な正解もないし、自由ですからね。
このあいづちもそうです。絶対的な正解なんてないのです。
ですが、基本編の3つを 解説しましょう。
まず1つ目。タイミング。
相手のトークをさえぎらない、邪魔にならないような タイミングであいづちを打つ。
これがコツです。
王道としては、不当点の点やまるであいづちを打つのが、まずは基本だと 思ってください。
例えば こんな感じ。
そこで なんとね うん 横浜流星がいたの へえ そうなんだ すごいね どこにいたの みたいな。
わかりますか。そこで なんとね 点 横浜流星がいたの まる の点とまるで、うんと へえ そうなんだ すごいね をはさんでみました。
ただし。ただしなんです。
例外も あります。
かぶせた方が 盛り上がるよ というパターンも もちろん あります。
あえて かぶせることで 中の良さが 伝わる パターンとかです。
さっきの そこで なんとね 横浜流星がいたんだよね 街中に という話を 自分が 話者がしたいと するじゃないですか。
そこを 聞き役が あえて かぶせる パターンが こちらです。
そこで なんとね 横浜流星… 待って 待って 横浜流星って あのタイガーに 今 出てる?
そう しかも 今 映画 国宝も 大人気じゃん。
でもね 変装もしてないの。
なのに 銀座のど真ん中に 普通に 歩いてたんだよね つって ええ うそでしょ みたいな。
こんな感じです。
あえて かぶせる さえぎることで 盛り上がる パターンも もちろん あるんです。
ただ ちょっとだけ 注意した方が いいのは 初対面では この かぶせる うなずきは やめたほうが いいかな。
これ 人によっては 私の話 さえぎって ばっかり 聞く気ないのかな。
早く 話し終わるよって 思われちゃってるのかな。
となって いい関係性が 気づけない パターンも あるので ご注意ください。
3つ目は、表情・うなずき・視線。
これも 合わせて やる ということです。
いわゆる 非言語情報 というものです。
非言語 つまり 言語化されていない 表情・笑顔・むっつり・
うん うん という うなずきの 動き・視線。
どこを 見ているか。
これらも ひっくるめての 合図値と 思ってください。
なので 笑顔とか 明るい表情で うん うんと うなずき、
しかも ちゃんと 話し手の 目を見て、
そして 視線を ちらさないで 聞いてあげると、
会話の相手としては、
私の話 聞いてくれてるんだ。うれしいな。
もっと しゃべっていいんだな。
って 思ってもらえるので、
積極的に この 3番は やったほうが いいです。
売り上げの高い 営業マンとか、
トークショーや インタビューなりしている アナウンサーや 司会用インタビュアーの方は、
これ 絶対 戦略的に 意識して やっています。
というわけで これら 3つ。
何か 聞き役を やらなきゃいけない っていう場面が やってきましたら、
意識して 実行してみてください。
日本語には 話し上手は 聞き上手 という 慣用句が あるように、
話を 引き出すのが うまい っていう方は、
コミュニケーション能力が 高い人ですし、
好かれやすいです。
これは 間違いないです。
ここからは 後半です。
後半は 上級編を 伝えましょう。
先ほど 前半は 基本編として 1・2・3の 3つの コツを 伝えました。
ここからは 4・5・6として 合図地の コツを 上級編を 伝えます。
4つ目は こちらです。
同じ 合図地でも 表現を変える です。
例えば はい という 合図地。
みなさんも しょっちゅう 打ってますよね。
たぶん 打ってるんじゃないかな。
はい はい はい って 1回でも 2回でも どっちでも いいんですけども、
そうですね わかりますよ という 肯定という意味での はい もあるし、
で どうなったの?
興味・関心の はい はい はい もあるでしょうし、
そんなことあるの? うそでしょ? の 驚きの はい はい はい もある。
というように 同じ はいでも 共感・驚き・興味・かみしめ・流す などなど いろいろ 表現できるんですよ。
こういうことを 言うと すごい 演劇部チックで、
そんなの できないと 思うかもしれないでしょう。
大丈夫です。みなさん 日常会話で 無意識に おそらく やってらっしゃいますよ。
というのは 13年 話し方交渉を やっていての 経験ですかね。
かしこまった場での 聞き役って なっちゃうから みなさん、
合図地って どうやったらいいの?って 悩む方は 多いんですけれども、
いや 普段 たぶん あなた やってますよって。
お友達同士とか 家族と 会話するとき、
大丈夫 やってます。
ほんのちょっと 意識して 磨くだけで 印象が 変わりますからね。
何だったら 身近な人に 聞いてみてください。
同じ合図地 でも 表現を変える。
変えているってことは 黄金にしてあります。
それでは 合図地のコツ 5つ目 いきましょう。
おうむ返しです。
あかしやさんまさんが やっていることで 有名ですよね。
例えば こんな感じです。
最近 疲れちゃっててさ。そうなんだ 疲れてるんだ。
やっぱりさ 夏暑いからかな。
そうそう 夏暑いからだよ。
おうむ返しです。
これも 話し方業界では 有名な テクニックの 1つです。
何が メリットかと言うと、
あなたの話を ちゃんと 聞いていますよの 表れと 言われています。
ただ これまた 好き嫌いに 分かれるんですよ。
だから あかしやさんまさんが 嫌いな人って、
あのおうむ返しが 毎回毎回 やられちゃうと うざいよね っていう人と、
私は 何人かに 出会ったことが あるんですよね。
なんだけれども あのおうむ返しを されて うれしい。
あ 私の話 ちゃんと 真剣に 聞いてくれてるんだ。
って 喜ぶ人も いらっしゃるわけ。
だから 難しいでしょ。そうなの。
正解がないのよ 絶対的な。
さあ どうですか あなたは。
おうむ返し やってますか。やってませんか。
好きですか。嫌いですか。
どれでも いいです。
やりたくなかったら やらなければ いいし、
やりたいんだったら やってみてください。
うけが 悪いなと思ったら やめれば いいし、
うけが いいんだったら やり続ければ いい。
それだけです。
あいづちの コツ 6個目 いきましょう。
あえて だまる。
そうなんです。
うん うん とか はい とか なるほど。
この6番も、年齢を重ねれば重ねるほど、
そういった場面にも 遭遇する機会も 増えるでしょうし、
たとえ 悲しい場面だけじゃなくても、
プラスな場面でも、あえて 黙って うなずく。
も もちろん 有効な時 ありますからね。
ということで いくらでも 合図地って アレンジできるし、
自由なんだな っていうのが お分かりいただけましたでしょうか。
そうなんですよ。
だから この合図地にも、
その人らしさとか 性格とか 価値観って 出ます。
出るんですよ。
良くも悪くも 声は人なり。
声や言葉に その人となりが 出ます。
きっと みなさんが好きな ポッドキャストとか、
ラジオ番組、YouTubeでも、
インスタグラムでも いいんですけれども、
話のテンポ感がいいな、聞き心地いいな っていう人って、
この合図地の 相性も いいんだと 思いますよ。
気持ちが いいんだと 思います。
なので 何か大事な人と 会うという 予定がある方や、
ポッドキャストとか 何かを 発信されている方、
これまで 無意識だったので あれば、
今後は 意識的に 合図地を 打ってみてください。
ということで ここまで お聞きいただき ありがとうございました。
話し方や 伝え方に関して ご相談が ありましたら、
番組概要欄の お便りフォーム、
もしくは、Xや インスタグラム、YouTubeの コメント欄で 見つけています。
フォローも どうぞ どうぞ どうぞ よろしく お願いいたします。
それでは みなさん、一緒に 前向きに がんばりましょう。
おまけコーナーは、この合図地について あれこれ 語ります。
ここからは 雑談おまけコーナーです。
合図地は すごく 奥深いです。
考えると ぬまだと 思います。
だけど 結論は 一番最初に 言いました。
絶対的な 正解なんて ないんですよ。
本編でも 語った なるほど なるほど という ワンパターンの 合図地を 打つのが、
クセの友人 Mちゃんが いたじゃないですか。
彼女は これ本編で 言い忘れたな。
笑顔が ものすごく 素敵な 子なんですよ。
最初 初対面の時 この子 なるほどしか 言わないな という 違和感は もちろん 抱いたのですが、
何度か 会ううちに 毎回 満面の笑みで しかも うんうんと 首を 縦に振りながら うなずきながら
なるほど なるほど なるほど と 合図地を 打ってくれたので、
決して 私の話を 流しているとかではなくて 単純に クセなんだな というのが 分かったのです。
だから そういう人なんだな 以上で 終わりなんです。
でも 人によっては そればっかり 気になっちゃって、
ちょっと 会話するの つらいんだよね という人も いらっしゃるのではないでしょうか。
だから 本当に 人によるんだよね。
前に 学生さんから 受けた ご質問ですが、
パートナーさんの 合図地が すごく 耳障りで イラッとするんです。
でも 性格とか 顔とか 好みとかは すごく 心地いいし 仲良しなんですけど、
その 合図地だけが ものすごく 気になる時があって、
どうしたら いいでしょうか みたいな 質問を 受けたことが あるんです。
けっこうね センシティブな ご質問なんですよね。
生理的に ちょっと 無理っていう。
なんだけれども 他は 全部 相性いいんだよねって 言われちゃうと、
じゃあ もう そのまま 仲良く 関係を 続けていったらって 思うんですけど、
その時の 返答としては、他人は なかなか 変えられないよって 話はしました。
これはね 家族も そうなんですよ。
ご両親の 親のとか 兄弟の話し方が すごく 嫌なんですとか 気になります。
我慢するしか ないんでしょうか って言ったら、大半が 我慢かな。
たとえ 注意したとて 変わらないパターンの方が 多いんじゃないかなとは 肌感で 感じますね。
あいづちって 癖に 近いんですよね。
ほう とか なるほど へえ ああ うん まあ まあ とか。
前に ポッドキャストの学校の 塾長である コンさんの番組 ポッドキャストが できるまでの中で、
引き役に関しての エピソード回で、
バリエーション豊かに あいづち 移って 難しいですよね みたいな話を されていた時 あったんですよね。
生まれつき バリエーション豊かな人って そんなに いらっしゃらないんじゃないかな。
芸人さんとか インタビュアーとか アナウンサーって、
あれ 戦略的に 意識して 磨いて 磨いて 磨きまくっての あいづちと思ってください。
本編で かぶせのテクニックも あったじゃないですか。
あれ 芸人さんが すごく お上手なんですよね。
場の空気を読むとか テンポ感。
樋口清則さんの言うところの リズムなんですけど、
そのセンスが 抜群な人たちが やっぱり 生き残ってるんだなって 思うんですけど、
彼ら 彼女らは めちゃめちゃ 戦略的に あいづち 打ってます。
なんとなくで 打つ人いないと 思いますよ。
絶対 自分たちが 舞台に立ったときとか、
ラジオ出演したとき テレビ出演したとき 動録見て、
ちょっと ここ かぶせが 遅すぎたね とか 早すぎたね とか、
もうちょっと あいづち テンション 上げたほうが いいよね。
テンション 低いほうが 受けるんじゃない みたいなのを やってるはずなんですよ。
つまり トライアンドエラーね。
あと アナウンサーとか インタビュアーの場合だと、
ゲストさんが 主役っていう パターンが 多いので、
アナウンサーは 絵画で言うところの 額縁でいいよ パターンが 多いんですよね。
田中みなみさんとか 森かすみさんみたいに、
アナウンサーが ゲストで いっぱい しゃべって ねは。
それは また 別です。
劇役に 徹する アナウンサーとか インタビュアーさん、
司会業の人たちも あいづち すごく 計算してますよ。
映画の 舞台挨拶とか 記者発表 記者会見の 司会を やったときに 言われたのが、
テレビでも ラジオでも 来年9月に ホニャララという 新作映画が 公開されます。
切り取って 放送するので、
変なところに あいづちを 入れないでくれ っていうのを 新人アナウンサーのときに 言われたんですよ。
そこで ああ なるほどなって 思ったんですよね。
たとえ 主役の人が 司会者である 私に向かって、
こういう思いで みんなで 作ってきたものなんですよ。
といった感じで アンサーを いただいたり 話しかけられたとしても、
そこで はい とか そうですか とか へえ っていうのは、
切り取りを するときに すごく 邪魔になるんですよね。
なので だまって うなずく っていうのを 私たちアナウンサーは よくやってます。
ラジオだと だまって うなずくは 放送事故になってしまうので、
あえて 声を出して うん うん とか、
ああ なるほど とか、 へえ 新作映画やるんですか?
今 撮影中なんですか? みたいに。
だまって うん うん は あんまりないですけど、
でも 相手が すごく 気持ちよく しゃべっているときに、
さえ言って うん うん とか はい はいは、
うーん あんまり入れないかな。
入れるとしたら それも戦略だと思います。
盛り上げるために。
自分で言うのも なんですけど、
ゲスト会の相槌は 全部戦略的に、
ここは あえて うん うんって 入れようとか、
はい を入れようとか しゃべっている途中だけれども、
へえ そんなことあるんだって 驚いてみようっていうのを、
そう 俯瞰で考えながら やってるはずです。
なんて えらそうに 言いましたけど。
でも ポッドキャスターさんって たぶん そうなんじゃないですかね。
特に 自分でしゃべって 自分で編集して 公開している ポッドキャスターさんって、
たぶん 相槌を 打つか 打たないかって、
だんだん 考えるように なりませんかね。