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この番組は、アナウンサーになりたいという方に向けて、就職活動に関連したちょっとしたコツをお伝えしていきます。
元局アナで話し方講師、早坂まき子と申します。よろしくお願いいたします。
さあ、今回は就職活動における上振れ・下振れのお話です。
私のポッドキャストを聞いてくださっている方は、よくこの上振れ・下振れっていう表現をね、聞いていると思うんですよ。
私、たまに使うので。
細かく説明せずとも伝わるだろうなぁとは考えて使っていたんですが、
新年度ですし、新たに聞いてくださる方もいらっしゃるかもしれないので、改めて解説します。
なんで解説するかっていうと、たぶんですけど、テレビとかラジオを見聞きしていて、
アナウンサーがあまり使っていない用語かもしれないなってことに、
ちょっと最近ようやく気づいたんです。
では、解説しましょう。
そもそも、上振れ・下振れとはどういう意味なのか。
検索すれば、それはすぐ出てきますよ。
皆さん、調べてみてください。気になる方はね。
簡単に説明すると、予想よりも良い結果、予想よりも悪い結果の意味として、
上振れる・下振れるっていうのを使います。
もともと、経済ですとか金融業界の用語のようなんですけれども、
私は知ったのは、ゲームプレイヤー界隈なんですよね。
コロナ禍にゲーム配信を見ることにはまりまして、配信者が言ってました。
それを普段の会話でも活用していたっていうことなんですけれども、
例えば、具体的に例を出すと、ゲームネタが分かりやすいかな。
例えば、上振れを狙って、いつもと違う武器で戦ってみる。
というのは、通常以上の結果を狙って、いつもと違う武器で戦ってみる。
リスクを背負いながらも、挑戦してみるとか、かけてみるといった意味で使われるんですよね。
それで上手くいったら、上振れた。
上手くいかなかったら、下振れた。
上振れに失敗したってことですね。
経済ネタの話題だったら、下振れリスクを避けるために、なんていうふうに使うらしいんですけども、
言い訳せぬ問題が発生するリスクを避ける、といった意味で使われたりするそうです。
で、これらの上振れ、下振れ表現を、私は就活アドバイスにも活用しているんです。
これね、就活において便利だなと思ったのが、上振れ、下振れの場面が結構あるんだと個人的に思ってるんですよ。
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なんでかっていうと、マスコミ就活って特に相手、つまり面接官によって反応が真逆だったりするんですよ。
一つのね、同じエピソードを披露したとしても、Aさんからすると、
ああ面白いね、そんな経験したんだとか、そんなふうに考えるんだっていういい反応が、いい評価が得られたとしても、
別の人、Bさんからすると、え?何それ?そんなことしてたの?うちの会社にどうかな?
相性にないな、こんな奴と一緒に働きたくないよな、みたいなね。
もちろん口には言わないですよ。こんな奴なんていうふうにね、内心ですよ。
内心思われてたりとか、もうわかんないんですよ。
特に優秀だから必ず内定できるっていう業界でもないので、
だからまた他の業界とは違った難しさがあるなっていうのを指導してて感じるんです。
具体例をね、より就活性を出したいと思うんですけども、
アナウンサーの具体例を出しちゃうと、人をバレしたら申し訳ないですし、
現役のアナセミ生の事例とかも出しちゃうと、それはもう絶対ダメなので、個人情報にもなっちゃうから、
もうだいぶ昔の先輩の事例を借りることにしました。
とあるキー局のアナウンサーではなく、総合職に内定した男性の自己PRです。
25年くらい前の話なんですけども、男性の先輩はこんな自己PRを披露したそうです。
僕は合コンの漢字訳を年間100回以上やってきました。
全員が楽しい時間を過ごすための企画力、コミュニケーション力、
そして学業と遊びを両立するための体力やバランス力は誰にも負けません。
みたいな内容の自己PRを披露したそうです。
そんなのいいの?って思うかもしれないですよね。
マスコミ就活以外だったらこんなチャランポランな自己PR、たぶん99.9%落とされるんですけど、
25年くらい前の特にキー局の採用視点だったらば、わりと受けが良かったりもするわけですよ。
だって見事その先輩内定してるんですから、某キー局に。
今の時代、令和の時代ここまで尖った自己PRする人とか、
勇気のある人あんまりいないかもしれないんですけどね。
でもわかんないよね。世の中にいらっしゃるかもしれないですよね。
25年前とかですと業界的にテレビ局とかマスコミ業界もイケイケどんどんだったし、
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あとやっぱり人気だったんですよ。
とにかく受ける人が多かったんです。
なんでかって言うと時期が早いので記念受験と言いますか、
腕試しみたいな感じで、とりあえずテレビ局出してみようみたいな人が多かったんですよ。
それはね私の時代もそうでした。
特にキー局は本当に多くて、総合職だったら多分ですけど、
もっと1万人近くの人がエントリーするぐらいの人気の高さだったわけです。
で、この自己PRってね、25年前の当時だって結構なリスキーなんですよね。
リスキーさは高いと思いますよ。キー局とはいえね。
だってさ、この内容に対して面接感がいいね。
いやノリが良くてバラエティ番組とかね、いいよ向いてそうだよね。
これぐらい勢いのある人が欲しかったんだよね。
って評価になれたら上振れだけれども、
いやいくらキー局でもこんなふざけた奴はダメだよ。
だからふざけた奴ってね、言わないよ。
面接感言わないけどね、心の中でね。
いやこんな人とはね、一緒に働きたくないよなっていうね、マイナス評価になるのかって。
それってもう正直、面接感次第だし、あと社風次第だし、
あとその年どういう人材が欲しいかにもよるんですよね。
そうだからやっぱりね、絶対はない世界なんだなって思いましたよ。
あの先輩のこのね、経験談を聞いた時に。
で、当時先輩はね、なんでそもそもこんな尖った自己PRにしたんですかって聞いたら、
僕はねと、スポーツ経験もないと。
まあなくはないんだけれども、他にはそれこそ国体でね、なんか準優勝しましたとか、
甲子園行きましたみたいな人がもうザラにあったんだよねって。
それに比べたらさあみたいな、ああなるほどねと。
それに比べたらのレベルのスポーツしかやってこなかったと。
あとは、特に語学力が立ててるわけでもない。
留学した経験もない。何か突出した特技があるわけでもない。
しかもさっきも言ったように、もうテレビ局受ける人が多い。
大人気の業界だから、もう謙虚すぎてちゃ印象に残らない。
さあどうしようと考えた末に、
まあいわば賭けなんだけれども、実際本当に漢字やりまくってたんですって。
やりまくってたっていう言葉遣いも、ごめんね中学生の皆さん使っちゃダメよ。
すごくいっぱいやってたんですって。何でかっていうと、
多分人がいいっていうのと、とにかくみんなでワイワイ飲むのが大好きだったんですって。
だから他人に任せるよりも、自分で漢字やっちゃった方が話が進むの早いから、
あ、俺漢字やるよーっつって、もう全部引き受けてたんですって。
で、それが苦じゃなかったと。楽しかったというわけなんですよ。
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だからそこの人の良さっていうのが評価されて、彼は内定したんでしょうけど、
その尖った自己PRに、まあ賭けてみようって思ったらしいんですよ。
ちなみにこの先輩エントリーシートは、そんな合コンとかふざけた内容ではなく、
内定したテレビ局ではない他の東京の某放送局で、
アルバイトを2年間やっていた話とか、あと学業の話を書いていたそうです。
というわけで、とある先輩の事例をあげましたけれども、
要は印象に残らない無難な自己PRをするのではなく、
賭けかもしれない、舌ぶれるかもしれない、リスティーだけれども強い印象を残したくて、
つまり上振れを狙って、あの合コンネタを使ったという具体例でした。
さあこれを聞いた時に皆さんはどう思いますか?
どう思いますか?
上振れを狙うような、ちょっとギリギリの線を攻めてみたいと思うか?
いややっぱり無難な方がいいな、万人受けの方がいいなと思うかは、それはもう皆さん次第です。
やっぱりあなたの個性とか、あなたが今までやってきたことに合うかどうかだと思いますよ。
アナウンサーだとやっぱりね、どっちかというとやっぱり万人受けとか、やっぱり常識はあってほしいし、
礼事正しさとかもね、やっぱ必要とされるし重要視されると思うんですけども、
まあでも、面接でのやりとりとか、あとフリートークなんかで、やっぱ上振れ狙ったありきたりじゃない話をしたり、
っていう場面もね、なくはないと思いますよ私。
実はアナセミ生はよくフリートーク練習とか面接練習で、私がね、
いや今の話はちょっと上振れ下振れどっちかな?下振れる可能性高いかな?みたいな感想を言ったりしています。
だからアナセミ生はね、しょっちゅう私からこの上振れ下振れって話をね、聞いてるんじゃないかなと思います。
と言いますことで、就活の上振れ下振れについてちょっと解説をしてみました。
ここまでお聞きいただきありがとうございます。この後はおまけコーナーです。
お時間のある方はお付き合いください。ありがとうございました。
おまけコーナーです。おすすめのポッドキャストが見つかりました。
ぜひですね、テレビ朝日公式チャンネルです。
テレ朝入社2年目、鈴木サラサアナウンサーのポッドキャスト、サラサラジオを今すぐ全アナウンサー就活して聞いてほしいです。
もう参考になることがたくさん散りばめられているので。
で、つい最近公開された話で、まさに自分がテレビ朝日入社前にどんな就活時期を送っていたのかっていうのを
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具体的に語ってらっしゃるんですよ。
で、サラッと、サラッとってサラサさんだからサラッとっていうのとなんかちょっと親父ギャグっぽくなっちゃうけど、
本当に彼女ね、サラッと答えてるけど、めちゃくちゃ学びがいっぱいだったんですよ。
で、簡単にご紹介するとね、まず自己分析の仕方っていうのをご紹介していて、
ご自身でも私の就活は一言で言うとマインドマップ就活です。
って語ってらっしゃるの。
そうマインドマップって確かに自己分析するのに有効的だなっていうのは知ってたんですけれどもね、
やっぱり現役のテレビ朝日のアナウンサーの方が言うと、より学生の皆さんからしたら、
えーじゃあ私もやってみようかなってね、ちょっとテンション上がるのではないでしょうか。
そうネット検索しても参考になるね、事例もあるでしょうし、
あとやっぱ本屋さんに行って、マインドマップに関する自己分析の方法みたいな本、結構売ってますしね。
あとマインドマップ以外にもね、本屋さん行くと結構ありますので、ご自身にやった自己分析の仕方探してみてください。
で、続きアナウンサー、幼稚園から今まで、今までっていうのは当時ね、大学就活生の時までを振り返って、
エピソードを100個挙げたっていうんですよ。自分に関すること。すごいでしょ、100個。
私もよくアナウンサー就活生とかね、大学の就活生にね、100個挙げてみようとか言ってたけど、
あ、本当にやっぱりやる人いるんだなと。そりゃあやっぱりね、結果出ますよ。
結局受かりますよって思いましたね、フォトキャスト聞いてて。
あとは、アナウンサー就活で大事な写真選びの話をされていて、
で、プロのカメラマンに頼んだんですって。で、それがまたね、
あ、彼女はこう、誰かのアドバイスでそうしたのか、それとも本能的に直感でそうしようと思ったのかはわからないんですけれども、
自分で選ばないで、プロのカメラマンにどんな写真をエントリーシートに貼ったらいいか。
大人の意見っていうのはちゃんと取り入れてるんですよ。
で、フォトキャストの中で語ってらっしゃるのが、カメラマンさんに、
生徒と両方の自分を貼るといいよ、みたいに言われたんです。
まさにそう。多分ね、全てのアナウンススクールで指導してると思う。
いろんな側面の自分を貼るといいよって。そう、一つだけじゃなくてね。
例えばダンスの10年、15年やってましたって、極めてきましたっていう人でも、
ダンスの写真ばっかりじゃなくて、ダンスやってる自分ももちろん貼るけども、そうじゃない自分も貼ろうね、みたいな。
で、その時にね、あの、鈴木アナウンサーは自分がこういうアルバイトをやってきて、
大学でこんなことをやってて、という話を、軽く触れてるんですけれども、
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まあ引き出しがいっぱい出てくるわけですよ。
ああ、ですよねって思いました。
そう、引き出しの多さっていうのも、そこは彼女語ってはいないけれども、
持ってらっしゃる方だなって感じました。
あとは動画ですよ。私一番これ披露してくれて嬉しいなっていうエピソードです。
1分の動画撮るのに最初は慣れないから、115テイクも撮っちゃったんですよ。
6時間くらいかかっちゃってねって話を、ちょっと笑いを交えて語ってらっしゃるんです。
いやでも私これね、本当に嬉しい。
何でかっていうと、私時代錯誤だなと思いつつも、
アナセミとか大学の授業でね、言ってたんです。
10回で納得いかないなら20回練習しようって。
20回で納得いかないなら50回100回ってやろうよって。
そうしたら絶対上手くなるよって。
だってその失敗していく、納得しないっていう中に、
問題点が見つかって、それを超えようと克服しようと工夫していくじゃないですか。
そういうことをやっていれば、100回ぐらいやっていくとブラッシュアップされるよって話をしてたんですよ。
ちょっと自分アギアギな話をしちゃって申し訳ないんですよ。
ただね、でも今の令和の時代、今の子たちって頑張れって言われるの嫌う傾向にあるし、
なんか昭和の根性論を押し付けてるっていう風に思われちゃうかなーって結構葛藤してたんですよ実は、ここ2,3年ぐらい。
でも、もう鈴木アナウンサーがね、名言してくれて本当に嬉しい。
やっぱりテレビ朝日によくあるような方はね、115テイクですよ。
6時間ですよ、1分の動画撮るのに。
努力してるのよ、やっぱ結果出す人って。
今も昔も、私すごい頑張ってるんだよねとか、頑張ったんだよねって自分で自分のことを語るのって、
まあカッコ悪いとかダサいよねっていうのはわかる。
特に皆さんまだお若いしね。
まあ大人でもそういう人いるかもしれないよね。
自分で頑張ってることを頑張ってるなんてわざわざ言わないよ。
だけど、私何もやってないからって言いながらもテストで100点取る人と同じで、
いやなんとなくこうちょっと頑張った絵見たらなんかテレサ受かっちゃったんだよねって。
まあこれ杉山さんが言ってたんじゃなくて、言ったかもしれない人がね、
例えば大学のOB、OGとかでいたかも、いるかもしれないけれども、
それ鵜呑みにしないでって思う。
絶対努力してるから、みんな。
元アイドルだろうがね、元お父さんが芸能人とかね、有名な野球選手であろうが、
絶対努力してんのよ。何かしらの。
何もせずに、これだけで受かりましたっていう人はいない。本当にいない。
だから本当にね、杉山さんに嬉しい。感謝感謝ですよ。
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20代前半の方がこのエピソードを披露してくれるってことにありがたいなって思うわけ。
20代前半の人に言われると、そっか、やっぱり努力ってしなきゃダメなんだよねって痛感するでしょ。
やっぱり42歳の私に言われるよりは説得力高いじゃないですか。
だからありがとう、鈴木アナウンサーって思ってます。
もちろん鈴木アナウンサーも、ポッドキャストで語ったこと以外でも、
努力とか工夫とかしてるはずなんですよ。
そんなね、十何分じゃ語れない話だと思うんです。
でもじゃないと、結局、そうそう泣いててできないから。
だって各局2人とか3人よ、たったの。
何百人とか受けてさ、その人数しか受からないんだから。
やっぱり工夫大事だよね。
ぜひね、この工夫大事だよねの、じゃあどう工夫したらいいのってのも、
鈴木アナウンサーのポッドキャストにめちゃめちゃギュッと濃縮されてるから、
聞いて。余裕のある人はもう2週3週ぐらい聞いて。
あーなるほどーって。
すっごいヒントが盛り込まれてるので、おすすめです。
アナウンサー就活生ぜひ聞いてください。
もう一度ご紹介します、テレビ朝日の公式ポッドキャストです。
テレビ朝日鈴木サラサアナウンサーのサラサラジオ。
ぜひアナウンサー志望者、そしてアナウンサー目指そうかなーって迷ってる方、聞いてください。
と言いますことで、おまけコーナーまで聞いていただきありがとうございました。
就活生の皆さん、一緒に前向きに頑張りましょう。