CPSの導入と効果
なつ
- 前半でCPSについていろいろお伺いしてきたんですけれども、後半は、こういうシチュエーションでどうやったらCPSって使えるのかなっていうのを、のなのりさんに私がお伺いして、それについてちょっと一緒に話すっていうことをしたいと思うので、よろしくお願いします。
- よろしくお願いします。
なつ
- 例えば、本当に一般的な困りごとみたいな感じで、CPS使えるのかなっていうので考えたのが、子どもが朝起きてくれない、そういう時にCPSってどういうふうに取り入れたらいいのかなっていうのを、ちょっとお伺いしたいです。
- はい、わかりました。よくありますもんね。
- はい、めっちゃ面白いです。
- まず一番最初に皆さんに、特にこれプランを最初に立ててやるやつなので、考えてほしいのは、例えば起きないっていうのはほら、毎日、ほとんど毎日起きないとか、学校に行く日は起きないっていう問題ですね。もう繰り返される問題。
で、すごくいい問題だと思うんですよ。最初にやっぱりこのいつも起こっている、見える、望ましくない行動、それが練習していって、ちょっとこの先にもちょっと説明しますけれど、どのプランを選ぶかっていうことを決めて、で、プランBを使うならどうやって話をするか、そういうふうに話をしていきたいと思うんですけれど、
そうすると、覚えていていただきたいのは、例えば子どもが起きないときにどうしゃべるかっていう、その同じ繰り返している問題行動があったときに話すんじゃなくって、皆さんにしていただきたいのは、この繰り返される行動を起こらないようにするのに、問題がその今から定義する問題があるんですけれど、その問題を解決を子どもとする。
その場でするっていうことではなくて、これを繰り返さないようになるために問題解決をするっていう、そういう感じのやり方になります。
それで、CPSをやるときに、まず子どもが朝起きてこないっていうのは、CPSでいうところの望ましくない行動、昔は問題行動って言ったんですけど、問題を言わないようにして望ましくない行動。望ましくないですよね。なので、親は変えたい。
CPSのシートもあって、そこは掲示板とか私のノートの記事とかにも載せてあるので、それを見て使っていただきたいんですけれど、望ましくない行動を書くところがある。そこは例えば泣き叫ぶとか、部屋がぐちゃぐちゃだとか、物を忘れていくとか、本当にぼんやりとした、見てても嫌になるようなそういう行動みたいなのですね。
でも、CPSで解決する問題はそれではないんです。ただ、それを書いていただくのは、それを見ながらどんなスキルが、スキルチェックリストっていうのもあって、いろんなスペシャルスキルとかいろんなのがあって、この子のスキルはどんなことがちょっと発達状態にあって、どんなことはよくできるのかって、そういうのがあって、
自分の子供を思い浮かべながら、この問題を考えながら、この子には例えば、自分で言ったことのコンセクエンスっていうか、その結果でどんな影響があるかとか、そういうことが理解できないとか、自分が思っていることを口に出すスキルがないとか、そういうリストがあるので、それを見ていただけるといいと思うんですけれど、それを理解していただく。
それがレンズを変えるっていう感じですね。こういうことが、そういえばこの子はできないからこういう行動になるんだっていうことを、別にテストではないので、それが間違ってるとかいうことはないんですけれど、自分の中でそういうことを考えられるようになる。レンズを変えるってことですね。
で、その後にフォームというか様子を見ると、解決すべき問題っていうのがあります。解決すべき問題っていうのは、この問題行動というか望ましくない行動が起こったことに関して、親のポジティブな期待は何か。
で、夏さんの場合、この朝の状況で、例えば小学校に行くとしますよね。起きてこない。夏さんだったらポジティブというか、何かどういうことを期待します?
なつ
朝起きてくれるという行動に対して、ポジティブな。
起きてこないっていう、望ましくないことに関して、夏さんが期待するところは何です?
そんな難しく考えることないんだけど。
なつ
ポジティブ?ネガティブ?ポジティブ?
起きてこないっていう行動に対して、思う気持ちって感じですか?
何を期待してます?どうしてくれたらこれも問題じゃなくなる?
なつ
早く起きてくれた方が朝バタバタしないし、仕事に間に合うし。
あと今ちょっと夏さんの懸念が入ってたので、何を問題と思うか。
そのポジティブな期待としては、この辺りもちょっと私が言ってることとか文章に書いてること、そういうふうに書いてるので、何がポジティブな期待かって意味がわからないと思うんですけれど、
ポジティブな期待はこういうふうにしてほしい。こういうふうになったら別に問題ない。
そしたら、この場合は例えば朝7時に起きる。
自分一人で7時になったら起きて、台所に来るとか。
それがポジティブな期待。これが起こったら別に何でも問題ないよみたいな。
なつ
そういうことか。
そういうことなんです。
なつ
それをするのが難しいっていうのが、それが解決すべき問題。
そのあたりもできればちょっとこう、何て言うんですかね。
なんかすごい曖昧にしないで、例えば幼稚園に行く朝、自分で起きて台所まで来るのが難しい。
7時にとか。
そういうふうに解決すべき問題を、それがこれこれこういう時にこれをするのが難しいっていうのが一般的に解決すべき問題。
で、そこまでそれを表があって、そこまでまず夏さんに自分でそういうことを書いてほしいんです。
子どもと話とかする以前の問題で。
自分のレンズを変えて問題行動が解決すべき問題じゃなくて、
この子が起きるのが難しいっていうことが解決すべき問題だっていうふうに切り替える。
プランBによる問題解決
これをじゃあどうやって最終的には解決するかっていうことなんですけれど。
ここまでいいです?
なつ
分かりました。
自分のポジティブな期待で子どもがやってないのがリストでいろいろ上がってくると思うんですね。
その時に例えば、今は最終的にこれのプランBを話そうと思うんですけれど、リストの中で、
例えばこれは前半の時に言ったみたいに、これはちょっとこの子のスキルではここまで期待するっていうこと自体がもうちょっと難しいなって思うのとか、
いろんな問題があって、この問題は早く解決しないといけないなっていうのとか、
この問題は今の私と例えば子どもの関係だと、とてもちょっと最初に解決するのは難しいなっていう、
その辺の目安を決めて、例えばすごく関係が悪くなっちゃってるっていうことだと、
最初からその問題の例えば一つが朝学校に行くのが難しいとかいうことだと、
それを最初からプランBで解決しようと思うと、結構抵抗があって難しいと思うんですよ。
で、その時に例えばじゃあ朝歯を磨くとか、
なんて言うんですかね、ちょっとCPSのコースではローハンキングフルーツっていうか、
手がつけやすくてプランBの練習がしやすくて、
2人とも本当だこれで解決して、お母さんも僕のこと聞いてくれたし、
僕もお母さんの何が心配してるか分かったし、解決できたなみたいな経験を増やしていく。
ある程度やっぱり練習が必要なので、そういうこともいろいろ考えながら、
でも何が正しいとかじゃないんですけどね、そのリストの中でプランAを使うか、
プランBを使うか、プランCを使うかを決める。
それもよしにを見ると書いてあるんですけれど、
プランAとかCにするなら、実際に夏さんがどういう行動をとるか、
例えば絶対これはもうプランAにするしかないっていうのがもしもあったとしたら、
それはどういうふうにするか、何をご褒美にして何とかするとか、
そういうことも一応書き出しておく。
プランBにするのは、それも関係によるんですけれど、やっぱり1つか2つぐらい、
たくさん問題解決法のいろんなことを一気に解決しようとするのは難しいので、
今のところは置いておいて、プランBで解決したい問題は5つあるけど、
とりあえずいろんなことを考慮してこれを選んで、
あとはプランCにしてそのままにしておこう。
歯磨かなくったって1週間で死ぬわけでもないし、この辺りにということをする。
それはさっきも言ったかもしれないんですけれど、前回も、やっぱりプランCにして、
例えば歯を磨かないようになくても何も言わないっていうと、
私たちの心の中にちょっと葛藤があると思うんですよ。
ありますね。
私はそれを親御さんにも感じて、
なんで私はこんなことにここまでこだわってるのかな、大切なことだと思うんですけどね。
そこに自分が何を大切に思っているかとか、自分の期待とか、
そういうことの自分の内面が見えてくると思うので、
プランCは自分のためにも勉強になると思って、
もう生涯諦めたわけじゃないですから、
そういうふうに感じたらポジティブに生きるんじゃないかなと思います。
なつ
そうですね。自分ってこれ気にするんだなっていう客観的な面、結構大事ですよね。
どうしてここをこんなに私がこだわるのか、
ここに何か自分の昔の体験の中から何かあるかもしれないし、
なつ
自分のことを知るために重要なんじゃないかなと思います。
ここで子どもが起きるのが困難っていうのを、
例えばプランBにするとしますね。
プランBに決めたらまた用紙があって、たくさん用紙があったりなんですけど、
特に最初はやっぱり用紙に書いていただくと、
ご自分でしゃべるときの助けにもなるし、
頭の中が整理できるので、できれば書いていただくといいと思うんですね。
プランB計画書だったかな。
それを見ると、どこでどういうふうに話し始めるかとか、
そういうことも一応書いていただきたいんですよ。
さっき言ったみたいに、やっぱり2人ともがすごくストレスがあるような状況で、
例えば起きてこなくて、今文句を言ったところでこのプランBをしようと思っても、
うまくいかないと思うんです。
なつさんの頭の中もストレスいっぱいだし、
子どももストレスいっぱいだから解決法を考えることなんかできないので、
全く違うとき、例えば小学校が終わった後に、
それこそマクドナルドに行ってみんなハッピーな感じのときとか、
マクドナルドじゃなくてもいいんですけどね、マクドナルドのおやつ物ではないので、
一緒におやつ食べてるときにとか、
落ち着いたときにちょっと話してもいいとか言って、
どういうふうに話をするか、どこでやるかっていうことを自分で計画を立てて、
そのように書く。
どういうふうに話し始めるか。
私のノートにも書いたし、前半にも今も少ししゃべったんですけれど、
やっぱり相手が、子どもが安全だと思わないと話せない。
それは例えばなつさんが誰かと話しても、なつさんが安全だと思わないと、
いろいろ話せないと思うんですよ、心を割って。
なので、そのあたりが例えば今の関係がすごい悪い親子とかだと、
やっぱりまず関係をどういうふうによくしていくか、
それはやっぱり相手の話を聞くっていう、そこが本当に一番だと思うんですけれど、
今のところはそれは置いといて、とりあえず話せるような中であるとしますね。
それでもやっぱりすごく相手が疲れてるときとか、
子どもが疲れてるときとかは多分いい時期ではないので、
親子のコミュニケーション方法
2人とも精神的にも肉体的にもいい状況の時を選んで、
もともとなつさんが計画を立てておいて、その時に子どもに質問をしてみる。
なんかお母さん気がついたんだけど、朝小学校に行く時に自分で起きて台所まで来るのが大変みたいなんだけど、
どうなってるのか教えてくれる?って。
それで子どもがすごい警戒心を出したら、
どなたかの質問で答えるときにやっぱり何か言うと、
たぶん今まで怒られてたこと多いと思うんですよ。
そんなこと言われたら、これから起きるから大丈夫とか、
そういうことを言い出す子もいると思うんですよね。
お母さん怖いからとか怒られると思って。
そこでやっぱりちょっと前もって、
お母さんは怒るためにしてるんじゃなくて、
ちょっと新しいやり方を習って、
例えば一緒に問題解決しようと思ってるんだけどとか、
とにかく子どもが安心できる。
これなんか今から悪いことが起こるわけではないっていうことを知らせる。
でもこれも今言ったみたいに、今までそういうやり方をしてないと
子どもなんか変だと思うと思うんですよ。
これは最後に何かあるんじゃないかみたいな。
なつ
そうしますよね、子ども。
なので、ちょっとやっぱり繰り返しして、
そういう関係を作っていって、
本当にお母さんは本心であなたが言ってることに興味があって、
本当にこれは安全な場だっていうことを相手に学んでもらうというか、
身をもって感じてもらう。
それが大切で、そういうために例えば、
ちょっとこの後でもいいんですけど、
とにかくそこはまあまあ言って話をしてくれたぐらいの関係だとしましょうね。
それで聞いてみる、朝起きてくるのが大変みたいなんだけど、
どうなってるのか教えてくれる?
日本としては、私のノートを見ていただくとまた分かると思うんですけど、
例えば英語で言うと、
What's up?とかCan you fill me in?とか言うので、
どっちかというと、なぜなの?じゃなくて、
どうなってるのか教えてくれる?みたいな、
どういうことなの?みたいなことで、
どうしてなの?みたいな、なぜなの?って聞くと、
なんかこう、警察の尋問みたいで、
そんな感じがすると思うんですよ。
そこをちょっと日本語を使うときにどうやって言うのが一番いいのかよくわかんないんだけど、
最終的には理由を聞くわけなんだけど、
どうなってるのかな?みたいな、
よかったら教えてくれる?みたいな、
そんな感じで。
今までやったことないとちょっと変な感じしますよね。
なつ
確かに日本とちょっとしたニュアンスの違いなんですけど、
どうなってるの?って面白い、いい聞き方ですね。
もっといい日本語あるかもしれないけど、
子どもの懸念を理解する
なつさん、なんかあったらまた教えてください。
なつ
ちょっと考えます。
どうしてなの?って言うと、言い方にもよると思うんです。
なつ
どうしてなの?ってちょっと嫌ですね。確かに。
聞かれたら。
なんか問い詰められてる感じが。
そうなんですよね。
ここは本当に相手に安全だと思ってもらうことがとても大切なので、
それが最終的にはこういうことを続けていくことで、
相手がやっぱりお母さんといると安全で、
お母さんは話を聞いてくれて、
僕のことを理解しようとしてくれてるっていうことを、
だんだんわかってくると思うんですよ。今まで。
今までは、例えば親がそう思ってても、
やっぱりそれをこう態度で示すときがなかったとか、
結局なんかイライラしちゃって違う行動に出ちゃうとか。
このプランBを繰り返すことで、
そういう関係も良くなっていく?
そうですよ。
プランBの良いところでもあるんですよね。
そうなんです。
なので、これはさっき言ったみたいに、
その子の足りないスキルにフォーカスして、
それを直すわけじゃないんだけど、
プランBをしていくことで、
もうすでにお母さんもレンズを変えたりとか、
いろんなスキルがだんだん上がってきてると思うんですけど、
プランBをすることで2人の関係も良くなる。
この後にもうちょっと説明するんですけど、
プランBの仮定を減ることで、
子どものいろんなスキルも上がる。
それもまたちょっと今から説明するんですけど、
全体的にスキルが上がるというエビデンスもあるという。
そうやって聞いたとしましょう。
そうやって聞いて、子どもが分からんとか、
知らんとか、そんなの問題じゃないとか、
いろいろ言うパターンがあって、
それぞれにいろんな対応の仕方があるんですけれど、
例えば言ってくれたとする。
例えば、すごく眠いから起きれないとか、
何がありますかね、他に。
一応プランBスイートを書くときに、
一応何かもしも何も言わなかったときに、
夏さんがちょっと予想する、
それが本当じゃないかもしれないけど、
夏さんがこれだからかなって思うものもちょっと書いておいて、
何も言ってくれなかったら、
お母さんもしかしてこういうことかなとも思うんだけど、
違うかもしれないけどどう?みたいな、
押しつけではなく、そこからクソを持っていくような。
で、聞いてみる。
言ってくれればいいんですけどね、
すごい眠いからとか。
例えば、7時はまだすごい眠いからって言ったとしたら、
そこで止めておかずに、
そうか、じゃあ眠くなかったら起きれる?とか聞いてみる。
すべてのその子の懸念、
その子がどうして起きれないかっていうことの理由を聞いておくとか、
それに寒いしね、最近はみたいな、
大人の語り方だけど、
もしかすると寒いからとか言って、
眠いし寒いしとか、いくつかあるかもしれない。
じゃあ眠くなくて寒くなかったら起きれる?とか、
とにかく他に何か理由ある?みたいに聞いてみる。
なつ
とにかくすべての理由を聞く。
いくら変な理由だと思っても聞く。
そこで、でも眠いのはあなた夜まで起きてるからでしょ?みたいな、
言わずにとにかくその子が思っていることを聞く。
その子のとにかく興味を持って、好奇心を持って聞く。
そこで全部聞いたところで、
寒いのは解決しやすそうな気がするけど、
眠いにしましょうか。
眠いからっていう。
それだけだったといろいろ聞いても。
そしたら今度は夏さんが、
それも話をする前にちょっと、
自分でシートに書いてまとめてちょっと聞くの忘れたんですけど、
じゃあ夏さんが、この子が起きるのが大変で起きてこなかった時に、
夏さんの心配することとか、夏さんの懸念は何です?この場合は。
なつ
そうですね、私の懸念は、
例えば登校班に間に合わないとか、
授業に最初行けてないから授業が遅れちゃうとか、
自分の仕事に帰国しちゃうとか、そういう懸念ですかね。
そうですね。
なので、例えば子どもで集まって一緒に行くときに、
他の子に迷惑をかけてしまう。
CPSでは懸念は健康に関するものか、
全てきれいに当てはまるとは限らないんだけど、
健康に関するものか、安全に関するものか、
他の人に迷惑をかけるか、学びに影響を与えるか、
この4つに入る。
学びっていうのが、全てが学びなんですけれど、
この辺りから考えて、懸念は、
お母さんが行けって言ったら行くんだよ、みたいなのが懸念じゃなくて、
本当に子どもに説明したときに、
お母さんはこれ困ってるんだっていうことがわかるような、
なんかシンプルなもの。
なので、この場合だったら一緒に分断みたいなんですかね。
朝一緒に行く子どもに迷惑がかかっちゃうとか、
学校に遅れると、
あなたの勉強が遅れちゃうんじゃないか心配だとか、
学びの問題か、相手に迷惑をかける問題か、
それかお母さんが仕事に行けない、仕事に間に合わない、
朝遅れるとそこからずっと遅れて、
間に合わないからお母さんの仕事を何時までに行かないといけないから困るみたいなね。
いろいろ3つありますよね。
子どもと話すときはできれば理由は1つ、1つか2つ。
で、夏さんがこれを説明したらいいかな。
なので、分断とかだったらいいかな。
どれでもいいんですが、最終的に解決法を考えるときに、
夏さんの他の懸念にも影響を与えないかとかを聞くので、
とりあえず1つか2つパッと説明できるものにする。
例えば分断に、分断って言わないのかな、今は。
解決策を考える
集団方向。
集団方向に子たちを待たせることになるから、
それが心配なんだっていうことにすることになりますよね。
それで子どもが例えば、眠いのと寒いのにしましょうか。
何々ちゃんの懸念は、朝起きるときにまだ7時に眠いのと、
朝寒いのでベッドから寝るとき寒いんだよねって言って。
で、お母さんの懸念は、
登校の他のグループの朝、何々ちゃんが何時に起きてないと、
待たせちゃうことが、迷惑かけちゃうことが心配なのっていう。
本当に子どもを聞くときはすごく時間かけて聞いてもいいんですけど、
子どもの集中力もやっぱり短いので、
その辺りもちょっと見ながら、すごい小さい子だったら、
子どもの懸念を聞いてても、やっぱり向こうも飽きちゃうっていうかと思うんですね。
その辺をちょっと見ながら、あんまり聞いてると飽きるかなと思ったら、
最初のぐらいでちょっと抑えて、他にはないかなみたいな簡単に聞いて、
なければ、お母さんの懸念は、登校の他の子を待たせちゃうことが迷惑かけるから心配なのって言って、
それでその子どもに、じゃああなたの心配事はこれとこれ。
お母さんの心配事はこれ。
この両方とも解決できる、いい解決法はないかなと思ってるんだけど、
何かアイデアある?って子どもに聞く。
なので、そこの時点では夏さんは解決法を知らないし、2人とも知らない。
夏さんが解決法を知ってなくてもいい。
今までのパレンティングというか子育てだと、こういう行かないときにはこれ、起きないときにはこの方法で、
いろんなどの方法でいいんだみたいな。
1個がダメだと次に何を使っていいかわからないみたいなのがあったと思うんですけれど、
これは2人で一緒に決めるから、知らなくていいんです。
それで子どもが、まあ確かにすごい良い考えが出てこないかもしれないんだけど、
そしたら、ちょっと何か解決法を、例えば寒いとかだったとしたら、
朝部屋がもうちょっと暖かかったら起きれるとか、朝も暖かい服が横に置いてあったらベッドの中で着れるけどとか言うとしますよね。
それで、そういう案を全部書き出す。
CPSの重要性
とても解決、実現可能じゃないみたいな。
例えばそれなら10時まで寝てたら大丈夫とか、そういうのがあったとしたら、
そこで、そんなのダメでしょって言わずに、10時まで寝てるか、ちょっと案として書いとこうかって言って、
全部とにかく書く。
時々は大きい子になると、10時まで寝たいんだけどね、ちょっとダメだよね、みたいに言ったとしても、
そうか、じゃあ書いとこうって言って、とりあえず書く。
とにかく出てきた案を全部書いて、
夏さんから、それができたところで夏さんが、これはいいかなっていうアイデアがあったらそれも出して、
じゃあ5つアイデアあるねって言って、そのアイデアをそれぞれを、
これも用紙に書いてあるんですけれど、
2人の懸念をカバーして、あなたの懸念、私の懸念をカバーして、
他の人に迷惑をかけず、で、1個可能であるか、その4つを満たしてるかどうかを、
なので例えば10時に起きるっていうことだと、あなたの懸念は満たしてるけど、
お母さんの懸念は満たしてない、
そしたら学校行くグループの子はその時まで待ってられないし、みたいなことになるし、
なので、それを4つを満たしてるかどうかをチェックして、
満たしてるものの中の1つを子供に選ばせて、それをやる。
で、1週間後に見直すか、2週間後に見直すとか、もうそこで計画を立てておいて、
じゃあ1週間後にまたマックに来て話そうか、みたいな感じにして、で、やってみる。
簡単に言うと、そんなに簡単じゃなかったかもしれないけど、それが流れです。
なつ
なるほど、いやすごいこれ、できるかどうかはちょっと一旦覚えておいて、
聞いた感想を言うと、なんかその子供の意見を全部こう一旦受け入れるって、
すごく難しいんですよ、私にとって。
今まで結構その話の途中で、いやいやそれさ、みたいな感じで遮っちゃったりすることが多くて、
ただ、このこうやるんだよっていうアプローチ法をしっかりもうやるぞって決めてやったら、
変なこと言われても全部書き出して、否定をしないっていうことがすごいあったかいなっていうか、
やったら絶対子供も喜ぶし、自分も満たされそうだなってすごい聞いてて思いました。
やっぱりさっき言ったみたいに、ごめんなさいね、最初は皆さん時間がかかる、
もうこんな時間かかることやってられないって言われる方も多いんですけれど、
でもこれで例えば食べ物でつって朝起きさせたりとか続けてたら、
あるところでは問題解決しなくなると思うんですよ。
なので、ここで時間を費やすことによって長期的な問題解決につながるし、
何よりも関係が良くなる。
なつ
そうですね。
で、関係が良くなるし、あとスキルが上がる。
子供が自分が何が心配な問題なのかっていうことを言い、
なつさんのご念を理解し、解決法を考え、それを先に持って実行するっていう、
もうちょうど私たちが子供たちがこうなってほしいみたいなものをね、
一応全部こう、全部って言わないけど、あるわけですよ。
なつ
本当ですね。
確かに。
すごいいろんなものが含まれてるっていうか、
望ましいって思う理想のパッケージが全部詰めみたいな感じなんですよ。
なるほど。
よくあるのは、子供が小さい頃は私が示してあげなきゃとか、
私が案を考えてあげなきゃとか思うけど、で、大きくなったら自分でやってほしい。
どこが境界の小さいの大きいのみたいな。
なので、CPSではもう早すぎることはない。
もう赤ちゃんにでもやれ。赤ちゃんはもちろん喋れないから。
でも話し方として、例えば赤ちゃんが泣いてたら、話せないから、
私たちがこう、解決法っていうか問題を見つけようとしますよね。
これはおっぱいが飲みたいのか、なんかおしっこが出てるのか、暑いのか寒いのかとか。
で、そういうところをもうなんかもう話しながら、
これは暑いのかなーみたいな感じでもちろん返事はないですけど、
そういうふうに何が問題なのかっていうことで、
で、喋れるようになったら。
あとはちょっとこれは多分ここのコミュニティでも大切だと思うんですけど、
例えばASDの子とかで喋れない。
とかもうすごい小さい子で喋れない時に、
でも意思の疎通はある程度できるのであれば、
これはロスグリーンっていう人の本の中に書いてあるんですけれど、
例えばもう親が代弁して、
こういうことかなとか、ああいうことかなとか、こういう解決法はどうとか言って、
まあちょっと言わないといけないと思うんですよね。
その時に指を出して、これそうだったら5本、全然違ったらグー、
すごい合ってたらパー、真ん中ぐらいだったら3本指とか、
こういうなんか手を使ってその、何て言うんですか、意思疎通する。
頭の中では分かっている子は多いので、それをどういうふうにコミュニケーションするのか。
なんかまあそういう方法を使って、
例えばASDで言語が、言葉でコミュニケーションできない人でも、
そういうふうにやることができる。
だから本当に小さい時からこういうふうに話し合いをして、
解決法を見つけるっていうことをやってほしいなって、
CPSをやるものとしては思うんですよ。
私が自分が親の時なんか全然こんなんじゃなくて、
しょうもない声だったなと思うんですけど。
子供とのコミュニケーション
なつ
いいですよね、なんか年齢とかも関係なく幅広く使えるっていうのもいいし、
なんか確かにこう事前の準備とか結構ね、
取り入れておかないといけない知識は多分あるんだろうけど、
何だろうな。
できるかな。
もうちょっとノリさんからいっぱいお話聞いたり、
自分でも書籍とか読んで、
それをしようっていう姿勢というか、
親の視点の切り替えというか、
目線の切り替えはすごい大事だなって聞いてて、
思いました。
本当に完璧を目指す。
私がプラクティションになった時も自分の例を出して、
娘とか友達の子供とかと一緒にやって、
それをレイティングしてもらうんですけど、
やっぱり100点ではないんですよ。
本当に完璧にするっていうことは難しいし、
その問題によってはこれが本当に望ましくない問題に入れるべきか、
解決すべき問題に入れるべきかとか、
行動に入れるべき問題に入れるべきかとか、
いろいろ私たちでもディスカッションするようなことがあるので、
でも完璧を目指さなくても、
この方法を使おうと思ってやるだけで、
本当にいろんなことで自分の中でもシフトするし、
いろんなことがあると思うんですよね。
その中で分からなかったら、
勉強をとりあえずまずしていただいて、
最初から全部聞かれると答えることがたくさんなので、
私のノートとかを読んでできればある程度勉強していただいて、
読むのがあまり得意じゃないという方もいらっしゃるかもしれないんですけど、
していただいて、その中で試してやってみて、
今年はこんなのでというのを書いていただいて、
どうかなみたいなことを質問していただければ、
それのお答えしようと思って。
一つ思ったのは、
ポドキャストでもいいし、
一人が質問があった時にみんなが聞けるみたいにして、
みなさんそこから学べる、
同じような問題もあると思うし、
例えば私だったらこういうふうにするのに、
そういうふうにするかみたいな、
またそこで質問があったら質問していただくとかね、
そういう一人をコーチングするけどみんなが学べるみたいな、
形式とかできたらいいかなと思ってます。
なつ
いいですね。
例えば今は朝起きれない子のシチュエーションでお伺いしたんですけど、
例えば学校に行きたくないって言ったりとか、
兄弟喧嘩が止まらないとか、
すごい感触が起きてしまうとか、
いろんな問題行動に、
問題行動?
望ましくない行動?
なつ
望ましくない行動に使えるっていうことだと思うので、
それってやっぱりいろんな実践した、
そういう実例があるとより使いやすいかなって思ったので、
シェアできていけたらすごく良さそうですよね。
そうですね。
その人によってお母さんの懸念も、問題が同じであっても、
懸念が違うし子供の懸念も違うので、
もちろん同じ解決法になるわけではないけど、
でもやり方としては一緒で、
そこで出てきた子供の懸念とお母さんの違うかもしれない懸念で、
解決法を見つけるっていうことなので、
基本的にはやることは一緒で、
最終的な答えとか解決法は同じでないことの方が多いと思うんですよね。
やっぱりその子によって違うし。
だからやっぱりこれをしたらこれっていう、
なんていうんですかね、答えではないけど、
やり方を知っていれば答えを知らなくてもいい。
そっかそっか。
そこがある程度、
親が全部知ってないといけない、
親が全部解決しないといけないわけじゃない。
子供のことを全部わかってないといけないわけじゃない。
聞かないとやっぱりわからないと思うんですよ。
それが私たちの大人の生活でも欠けてるもの。
もう相手がこうなんだろうなって思い込んで何か言うとか。
なんかそこがすごい、
本当にこれなんか夫婦でも使っていただきたいと思うんですよ。
こういうことがあったら。
確かに。
なつ
そう、なんか子供との関係だけでなくて、
推奨図書の紹介
なつ
他者との関係、仕事だったり学校だったり、
いろんな場面で使えるものだなって思いました。
そうですね。
なつ
ありがとうございます。
今ね、大体30分ぐらい話したんですけど、
どうしようかな、なんか聞こうと思っていた質問が、
今わりと話の中に結構全部詰まっていて、
おすすめの本とかもさっきお話しいただいて、
2本で出てるのは今1冊ぐらい。
2冊もう1個それはExplosive Childのやつで、
子供の全般的な、もうちょっとやっぱり大人の、
親と子供、確かちょっとどの本がどれだったかよく覚えてないんですけど、
もうちょっとなんか学校に関するやつも役があったと思うんですけど、
昨日もう1回Amazonで調べてみたら、どうしても見つけられなかったんですよ。
なのでちょっとそれはどうなのかわかんないんですけれど、
そうですね。
まあその日本語のやつが多分今のところ、
日本語で読もうと思ったらただ1つ読めるやつかな。
なつ
そうなんですね。
そしたらこの村音のリンクに野田則さんのノートのリンクと、
その本のリンクを貼っておけば、なんか気になる人は。
ノートのどっかの記事に、最後の記事か、
エビデンスの記事か、どっかにも全部なんか本載せたんですけれど。
なつ
わかりました。
じゃあちょっとリンクを貼っておきますね。
CPSへの共感と反省
なつ
野田則さんのノート貼っておくので、
気になる方は見ていただきたいのと、
そうだな。
じゃあちょっと、もうだんだん締めに入らせてもらおうかなと思って。
なんかそう、ちょっと感想じゃないんですけど、
私がこの間お話しいただいてたのと、
今日の聞いてちょっと感じたことをちょっとだけ話させてもらいたくて。
お願いします。
まずそもそものこのアプローチが始まったきっかけが、
拘束をしない子ども、問題行動、望まない行動する子どもを拘束して、
強制して直すみたいなことをやめてっていう、
その始まりがすごく温かいアプローチで好きだなって感じたのと、
子どもの対子どもだけじゃなくて、
さっきも言ったように夫との関係、
あとは学校の中での友人関係、難しい。
会社での人との関係だったりでもすごく使えそうだなと思ったのにプラスして、
過去との自分への向き合い方もすごい、
自分の中で変化があったなって思って、
私すごい問題児だったんですよね。
中高ぐらいがすごく問題児で、
その自分の問題児だったっていう過去に対して、
すごく自己否定をして生きてきたので、
すごい自己肯定感がものすごく低いんですね。
私は本当に問題行動ばかりを起こしていた、
親からしたら本当に大変な子どもだったなっていう、
その感情を野田則さんのお話聞いて、
私は問題を起こす子どもではあったけど、
困っていた子、自分ってすごく困っていたんだなっていう風に、
レンズを変えて見れて、すごく救われたなっていう感じがありました。
だからすごく優しいアプローチで聞いていて、
いいなってすごく感じたっていうのが私の感想です。
ありがとうございます。
自己肯定感の重要性
ナツさんが最後に言ったことに関してなんですけど、
今ナツさんが自分の子供時代を思い出して、
困ったと思うんですよ。
やっぱり苦しい、何かわかんないけど問題を起こしちゃうとか、
こういうことを考えちゃうみたいなやつを、
やっぱりその時の周りの大人はその時のベストを知ってたと思うんですけれど、
その時に、ナツさんが何が困っているの?みたいなことを、
もうちょっと言ってくれるような環境であったら、
多分自己肯定感ももうちょっと上がってたかもしれない。
やっぱりそのあたりが、私が一生懸命やりたいところで、
それを親とか周りの大人がすることで、
次の世代、次の世代でポジティブな変化を起こしていく。
それが本当にやりたいなと私は思うので、ありがとうございました。
なつ
ありがとうございます。本当になんかすごい救われました、私も話を聞いて。
ありがとうございます。
エピソードのまとめ
なつ
あっという間にもう40分ぐらい経つかな。
こんなところで終わりにしたいと思います。
ありがとうございました。
なつ
本当に貴重なお話を、ちょっと私だけではきっと深掘りができてないものもあると思うので、
これからもっといろんな人と野田のりさんがお話しして、
このCPS広まっていくのももちろんだし、
野田のりさん自身のお話ももっと村で広がっていったらいいなと思っています。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
では、今日の村音はこんな感じです。
では、締めの方法がわからない。
ありがとうございました。
さようなら。
なつ
ありがとうございます。さようなら。
じゃあここで。
なつ
はい、止めてもらって大丈夫です。
どこで喋っていいのか。
はい、止めます。