ロケットマンです。
今回おすすめの依存症エンタメということだったんですが、
私がこれまでに見たことのある映画で、
依存症に関連した映画ってなくて、
丸山先生と南口さんにご相談して、
おすすめしていただいたロケットマンを、
今日は見てきました。
映画ロケットマンは、2019年に公開されたエルトン・ジョンの自伝的映画です。
エルトン・ジョンというのは、当然皆様ご存知、
グラミー賞ごと受賞の世界的ミュージシャンですね。
波外れた音楽の才能で、またたく間にスターへの階段を駆け上がっていった一方で、
実際には様々な困難や苦悩に満ちた反省であるということを、
ユアソングやロケットマンなど数々のヒット曲に乗せて、
ミュージカルシーンを交えて描いていく作品です。
さあ、どこが気に入ったのかからちょっと聞いていきましょうか。
はい。
おすすめポイントと好きなシーンと、その他思ったこと、一人フリートークみたいな形で3点。
いいじゃないですか。
この3点シリーズか。
いいじゃん、いいじゃん。
この後、南口さんも3点語るかと思うと気が重いよ。
なんで気重くなるんですか。
長いな。
分かりやすいじゃん。
3点シリーズで、今日も行かせていただきます。
はい。
おすすめしていただいて見たんですけど、
見終わった時に素直に幸せになれるっていう感じで、
見終わった後に、私もどんどん人におすすめしたいなっていう映画になりました。
僕、完全に忘れてるので、そんなやったなっていうのをちょっと含めながら言ってもらっていいですか。
分かりました。
じゃあまず一つ目、おすすめポイントなんですけど、ミュージカル映画で見やすいよっていうところですね。
これまでも刑事制作関係の映画って何本か見てきて、結構重たいシーンとか刑事制作映画あるあるじゃないですけど。
これさ、山口さん実は全然見たくないのに、あれ見ないよこれ見ないよって実は南口さんの刑事制作けさ腹なんじゃないですか。
そんなことないですけど。
後半部分のけさ腹の可能性は認めるけど、私だけではないですよね。
あれ、ちょっと山口さんあれ見ないよってこう。
いや、いいよ。
気が重い映画見ないよって。
ちょっといくつかそういう嫌いはありますよね。
けさ腹。
私がアクションものとかが好きだから、ちょっとこういうのはあまり見てこなかったっていうのが。
免疫ができてないっていうところもあると思うんですけど。
そんなことはなくて、依存症テーマっていうこともあって、途中確かに重たいなっていうようなシーン、辛いなっていうシーンもあったんですけど。
その度に綺麗な色使いだとか、音楽が結構軽快な音楽が当てられてて、ミュージカル調なので重たくなりすぎずに見られたっていうところ。
結構私としてはおすすめポイントが一つです。
二つ目、好きなシーンです。
これは2-1と2-2があります。
一つは冒頭のシーン。
オレンジ色のマレフィセントみたいな衣装を着てて、いかにも舞台に向かっていくっていうような場面で、
私の予想はドアがバーンって開いたら、一発曲が流れて、ステージバーってなって反省振り返るみたいな始まりになるんかなと思ったら、
バーン開いたらミーティング会場で。
ちょっと思ったのと違って、
でもミーティング会場っていう依存症とかの治療の独特な場とその衣装の不一致感とか、
場違いっていうシーンが見終わってからもシーンとしてすごく印象に残っているので、
だんだん衣装もミーティングが進むにつれて脱ぎ取られていく感じとかが、着飾っていたものを落としていくっていうような。
その自分に向かっていく感じね。
っていうのを感じられて印象に残ってるシーンです。
もう一つは最後の写真で振り返るところはちょっとエンドロール入る前のところで、
アルコールは何年やめてますと。
でも買い物依存症は治っていませんっていうシーンがあって、
なんかそこが完璧じゃなくていいんだなっていう、
そういうところでフリートークとかでも話そうかなと思ってるんですけど、
依存症との向き合い方みたいなのをちょっと感じたところであったので、
好きなシーンというかのところなんで、皆さんにもぜひ見ていただきたいなと思います。
で三つ目、一人フリートークをちょっと出していただきます。
どうぞどうぞ。
エルトン・ジョンさんって、私なんかYour Songって昔ドラマの主題歌で使われてて、
また小さかったから歌詞の意味とかも全然わからなくて、
幼心に美しい曲だなっていうのを思ってたんですよ。
エルトンさんのことは知ってたんですけど、
私が知ってた頃って、そんなきらびやかな衣装とかも着てなくて、
ピアノ弾き語りしてるおじさん?
そうね。
そうやと思う。
端的に言い表した、よく知らん人にも言いやすいね。
外国の織田一雅さんみたいな感じだったんです、私のイメージ。
なるほど。
今言いたいことはわかる。
で、あんなマレフィセントみたいなとか、花火みたいな衣装を着てるっていうイメージもなかったし、
もちろん老いたちとかっていうのも知らなかったので、
この素敵な歌を歌っているおじさんにも、親との関係とか、
人間関係で複雑な背景だったり、事情があったんだっていうことを知れた。
すごい耳コピの才能があったとかっていうのも知らなかったので、
素敵な歌を歌うおじさんっていうところから、ちょっとエルトンさんに興味が出てきた。
他の曲も聴いてみたいなとか、結構劇中にも素敵な曲たくさん流れてたので、
今は気軽にSpotifyとかでも聴けるから、またエルトンさんの曲を聴いてみようかなと思ったので、
あんまりエルトンジョンさんのことを知らない人にも見ていただきたいなっていうところです。
子供の頃の回想のシーンとか、最近罪の話でも勉強した、イエスとか思い出しながら聴いてて、
結構ドラッグのシーンとかでも、罪の話とかで勉強してきた依存症これまでにも何回か話題に上がったりとかしてたり、
刑事政策を勉強させてもらうようになって、実際にドラッグとかを苦しんでた人たちから聞いた話、
自分を保つためにドラッグに頼ってしまうっていう話だったりとかが、結構このロケットマンって繋がってて、
罪の話にも繋がるところ結構あるから、罪の話聞いてくださっている方にも見ていただきたいな、おすすめしたいなっていうふうに思いました。
いい映画ですよね。やっぱ山口さん言ってた、ミーティングでだんだんこう、
変わっていく感じね。
脱いでいく、トゲが取れていくとかがわかりやすくて、映画ってすごいなと思ったんですよね。
常に舞台というか見られる仕事とか、誰のどこに行ってもやっぱ、エルドン・ジョンが来たみたいなところでずっと気を張り詰めて生きると、
どういう場面でもやっぱり普段の自分というよりは、それが逆に普段の自分になってくるのかもしれないけど、見せる自分でいかないといけないっていう前提がある中、
そうじゃなくて、自分の弱い部分を見せていいんだっていうのが回を繰り返すたびになっていくってことだよね。
最初に語るときはあれですよね、愛されてて素敵な幼少期だった自分の方を語るんですよね。
真山さん言ったみたいに、こうありたい自分の方を語るんですよね。だけど実際はそうじゃなかったっていう語りが出てきて、
やっぱね、言った通りミーティングのシーンっていうのは、私たち実際にミーティングを見学させていただくことは経験としてはもちろんあるけれども、
それってとても誰でも簡単にできることじゃないじゃないですか。だけど映画の、もちろんあれは作りもんだけど、映画の中で、
ミーティングってこうやって自分のこと語っていくとか、トゲ取っていくとか。
これね、ここまで話聞いてなんですけど、僕らそんなミーティングがどんな人が何するかって分かってる前提で今話してるけど、
初めてこの回から聞く人は依存症のミーティングって何なのかと思ってるはずですよ。
そうなんです。実はですね、依存症に関するそのミーティングであったりとか、例えばこの映画の中でのその事情グループのことなんかは、
回を改めてやった方がいいのではないかというご意見を実はいただいているところなんです。
いただいてるんですか。
いただいてるんです。そういう今ちょちょっと説明するというよりは、一回ちゃんとテーマとして。
なかなかちゃんと説明するにしても、ミーティングって何なんだろうなっていうことを簡単に言っといた方がいいと思って。
その通りだと思います。
別にこれ依存症に限らず、その当事者の人たちが自分たちが抱えている悩みを同じ問題を抱えている人たちで話し合うと、
懸案に繋がっていくっていうのがあって、例えば別にこれ依存症だけの問題じゃないです。
例えばね、DVの経験のある人、それは被害経験のある人たちで、その話はよく分かりますっていうのを話し合ったり、
DVの加害の側の人たちも、それ自分は別にDVしてるつもりはなかったとか、いやそれDVだよって同じ仲間から言われて、
そうなんだって受け取りやすいとか、いろんな分野、虐待を受けてたことがある人、虐待してしまったことがある人、
いろんな悩みの中で同じ当事者だからこそ語り合えるっていう場面が、そういう回復だったり素直に話せるようになっていったりとかっていうのの
いろんなパターンがあって、その人に薬物依存の問題を抱えている人たちで先行く先輩に話しして、
で、一緒に回復の道行こうぜっていう具合があって、そういうミーティングのことを今言っていますよね。
そうなんです。確かに共通言語として喋っていて大変失礼いたしました。その説明が目で見て分かる映画ですよね。
そうですね。
それでは第2位、なぎまちです。
なぎまちは、孤狼の地の白石和也監督、香取慎吾主演のヒューマンサスペンスです。
ギャンブル依存症で定食につかず、無意な毎日を送る意気を。
恋人でシングルマザーの歩みとその娘のために、歩みのふるさと石巻に移り住み、人生をやり直す決意をするが、という映画です。
出演は香取慎吾さんのほか、リリー・フランキーさん、常松ゆりさん、西田直美さんです。
じゃあこれを選んだ理由なんですけど、また1-1-1-2-1-3っていう9パターンですか?
今日は、そもそも前回も9個は言ってないはずなんですよ。
確かに。
それとこれね、本当にこの罪の話で語った刑事政策がいっぱい詰まった作品なんですよ。
被害を受けるとはどういうことなのか。
もちろん加害っていうことだとか、どういう環境で人が犯罪者というふうになっていってしまうのかみたいなことだとかがいっぱい詰まってるんで、
このままめっちゃ喋りたいんですけど、それはすごく迷惑なので3点にまとめます。
いいですか?
いいですよ。食わず嫌いな僕が見たくなるって思わせてもらいたい。
まず1点目、これ本当にギャンブル依存になるっていうことの意味がですね。
視聴体験でわかるんですよ。
見てる人がね。
画面に変化が出るんですよね。
で、あかん、あかんてってなるんですけど、画面がどうなるかって当然ながら見てるこっちはコントロールできないじゃないですか。
画面が変わる。
そう。
ゆらゆら揺れたりとか。
例えばそういうことです。
そんなことって、もう私にはコントロールできない。
で、あかんのわかってんねん。
もうあかんねん、今あかんねん、それ言ったらあかん、あんたギャンブルやそこ。
やねんけど、もう自分ではコントロールできない。
で、しかも開始5分で、この人は決して悪い人ではない。
主役のね。
イクオさんは、むしろいい人っぽいねんけれども、この人めちゃめちゃあかん人やっていうのが、およそ5分から10分でほとんど言葉の説明なくても、いやあかんわってわかるようになってるんですよ。
例えばどういう行動でわかるの?
あの、引っ越しをするシーンで、高校生かな中学生かなの、自分の子供になるようなことを、引っ越し屋さん立たして待たしたままゲームしてるんですよ。
その子供との関係性は、自分のパートナーの連れ子さんなんだけど、パートナーの連れ子との関係はすごいいいんだけど、引っ越し屋立って待ってるのにゲームしてるって大人としてどうなん?
いやいやいや、そういうところで、いやこの人は、この少女にとってはとてもいい新しいお父さん。
だけど、一般社会的に大丈夫この人。
ちょっと専門じゃないのにこういう単語を発していいかわからないですけど、例えばADATD気味な感じ。
えっとね、ちょっと違うかもしれない。もうちょっと子供っぽい感じ。
だから映画を通して、このイクオさんの過去とか、生まれ育ちとか一切描かれないんですけど、エースのイメージがする。
なんか育ちきれない感じ。これが2点目につながるんですけど、1点目はとにかくちょっと私今違うことを口走ってしまったから話ややこしくなったんですけど、
とにかくギャンブル依存の辛さとどうしようもなさと、実際に取ったらあかんとこからお金取ってしまってたり、
でも自分が結局新しい職場で全部やり直すってなってんのに、職場で1人や2人や3人ぐらいギャンブルしてる人いるじゃないですか。
だからやっぱりそれやってしまうとか、あいつがお金取ったんちゃうかとか、そんなことなったりとか、
すごくそれがリアルだと、ギャンブル依存症からの回復の支援をずっとされてる田中信子さんもすごい、これはもうあるあるが過ぎるって話をされてて、
もう本当に一緒に見た人はですね、もうほんま許してって思ったって映画の途中で、もうマジほんまにもう許してって思うぐらい辛い。
ギャンブル依存ってこういうことってがわかる。
本人は、やばいとかあやめなとかどっかで思い出すところは出てくるの?
いやもう何回もやめる、これでやめようって思ってるし、俺はもう本当にどうしようもない奴だって、
俺は本当に薬病神だからって言って大切な人たちから離れようともするし、何回もあるんだけど何回も戻ってしまう苦しみが書かれてて。
で2点目が、さっきのそのエースっぽい何かこの人の背景にはあるんじゃないかみたいなところが、
かとりしんごさんがめちゃくちゃハマってるんですよ。
なんかかとりしんごさんって、みんながそうかちょっとわかんないんですけど、わりとグループでも末っ子で、なんかコミカルな役割、映画なんかだとそういうのが多いし、
子供っぽいというか末っ子でこういつも明るく売ってる感じなんだけど、すごい体大きいからその大きな体を持て余す感じとか、
すごく完璧なアイドルをずっとされてこられてる分、実際どんな人なのかよくわからないじゃないですか正直さ。
まあ当たり前ですけど。
そういう世界だからね。
すごくわからない感じがその映画の暗い感じでもうこれ今から何起きんのみたいなずっと緊張感があって、
なんかそれがこう子供っぽさもハマるんだけど、この人ただ子供っぽいだけではないよね。
大人になれない感じで喋ってるんだけど、なんかこう大きな体持て余して、だから怖いんですよねやっぱりそばに大きい人いると。
次の行動が読めないからってことでしょ。
なんか恐怖心を作れるし、なんかずっと不穏な感じをすごい不穏なまま最後まで演じ切るんですよかとりさんが。
なるほど。
これ多分少なくとも私にとっては、私が持ってたかとりさんの明るいイメージが全然違う方向に出てることがすごいドハマリしてると思ったんですよね。
大きさと子供っぽく演じれるけど、いや実際は違うんちゃうみたいなところが、本当この人こんなすごい役者さんやったんやって素直にすごい感動したんですよね。
なのであの大きい体の人が演じるこのギャンブル依存のイクオの苦しさ、ぜひ見てほしい。
で3点目が、これはですね、舞台が石巻なんですよね。で、再生の物語なんですよ。つまり、
震災の後なの?
そうなんです。津波の震災があった後に川崎に都会に出た人たちが6年経って地元に戻るっていう設定なんですよね。
それで津波で本当に大きな喪失があったその街で、それでも人々は生きてるわけですよね、そこで。
で、そこでまた今どこでも触れてない取り返しのつかない大きな喪失が起きるんですよ。また。
で、そこでもうええかってなるんですよね。みんなもう無理かもっていうとんでもない喪失が起きるんだけど、それでも生きていくかな?ぐらいの
ちっちゃいかもしれないけど、そこに希望の火が灯るっていう終わり方で終わらせてくれるんですよね。
希望は出てくるわけ?
ちょっとだけ。それがなんかこれハッピーエンドなんですっていうような希望かっていうとめちゃくちゃちっちゃい希望なんだけど、でも確かに希望やなって思う。
ギャンブル依存とか薬物もだけど、いろんなそういう問題行動する人自身もだし家族側もだけどやっぱり浮き沈みが激しくて。
そうなんです。今日が希望やったからって明日また絶望に戻ることもありえるし。
でもこれ宇多丸さんが映画票でおっしゃってたんですけど、ずっとカメラが3人とか2人とか4人とか複数の人が出てきたときにみんなが一直線に並んだり、みんなにきれいにピントが合う場面が1回もないんですよね。
それが1回だけ、大切な3人、イクオーを中心とした3人がピシッと3人並んで、3人が並んで一歩を踏み出したってなるシーンが最後の方に1回だけ出てくるんですよ。
で、イクオーはそれでもそこからなお離れようとするんだけど、俺なんかって。だけど自分の意思でもう一度並ぶ、その瞬間にきっともしかしたらっていうちっちゃい希望がそこで私は受け取った。
なるほど。これ、例えばギャンブル依存だなっていうのを本人なり家族が認識して、そういう回復とかこういうところに相談しようかみたいなところも出てくる。
それはないんですよ。
ひたすら見てる方が、そっち行ったらダメだっていう不安に駆られたり、その選択はダメだろうっていうのをずっと見てるっていうことね。
で、本人も俺ダメだってなってるんだけど、だからもちろんギャンブル依存っていうこととずっと付き合ってる人たちからしたら、いやこっからやねんっていう話だと思うんですよ。
その回復への一歩とはとても言えない、まだまだにあの決意のレベル。
だけど、もしかして生きていけるかもしれないっていう、そのギャンブルの問題だけじゃないわけですよね。
たくさんの喪失と傷つきの中で、この人たちがお互いをお互いの居場所として生きていくことができるかな?ぐらいのところで終わるんですけど。
かな?つって希望かな?って言って終わる、その後静かな海の中が映るシーンがあって、そこにやっぱり静かなようで希望で終わったと思えば、その後ろにどれだけの喪失があってっていうのをもう一回その喪失の大きさに圧倒されるというか、簡単じゃないなっていうのが圧倒されるんですよね。
だからなんかギャンブル依存の映画であることはもう間違いないし、見てほしいっても思うし、だけど見たら辛いかな?とか思うし、なんですけど、どんなもんか知りたいなっていう人に見てっていうのはちょっと変かな?変なんですけど。
ヤマグジさんのやつにも通廷してくるのが、だから辞めたらいいやんとか、罰与えて止めたらいいやんとか、100ゼロの話ではなく、理解が進むっていうものなんやろうなっていう気はしてきた。
なんかこうやってまたやっちゃうの?みたいな。で、ギャンブル自体は公営ギャンブルがいっぱいあるわけで、つまりその違法行為であるか否かのフィルターの話でいくと、そうじゃないわけですよね。だから誰の職場にも当たり前にあるというか。
ヤマグジ この間にお母さんを失っているし、お子さんを産んでいるし、っていうのがあって、6年ぶりに活動を開始されて、コロナがあって、このアルバムなんですよね。
ヤマグジ はい。
ヤマグジ っていうこの彼女の成長と、お母さんなんなら自主されているわけじゃない。
そうなんですね。
ヤマグジ そう、そういう経験を踏まえて、こういう歌が出てくる。
ヤマグジ さらにさっきのヤマグジさんの説明の中にもあったんだけど、日本語と英語を絡めて出してるってところに、実は彼女の、なるほどって今ちょっとヤマグジさんの説明聞きながら、うまいこと、これ日本語の歌詞ではやりにくいなってやつを全部英語で置いてるのよ。
なるほど。
ヤマグジ これを日本でヒットさせるっていう、とんでもない歌なんですこれ。
あの、諸般の事情により曲をお送りすることはできないんですよね。
ヤマグジ それがクリスマルちゃんの限界ですよね。
ちょっと。
ヤマグジ 本当なら流れるよね。
もちろんなんですよね。
ですから、まず一回皆さんここで。
ヤマグジ 歌詞を見ながらね。
そうですね。もしくは曲を一回聴いていただいて。
ヤマグジ そうね。その方がいいよ。
はい。
ヤマグジ だから順番に行くと。
お願いします。
ヤマグジ いろいろ引っかからないようにちょっといろいろ賢い歌詞なんですよっていうと。
ヤマグジ 乗っけからですよ。いつも優しくていい子な君がですよ。調子悪そうにしてると今。
はい。
ヤマグジ 一体どうしたんだと。神様それはないぜという感じで言ってるんですね。
ヤマグジ で、この後にですよ。これを見守ろうか。それとも直球で聴こうか。
ヤマグジ そういうすることでどっちを取っても傷つけてしまわないかどうしようかって悩んでるよ。聴いても。聴かなくても。どうしようか。
ヤマグジ けど、どっちがいいかよくわからへんし、けど君のことを守りたいのは変わらないと。
ヤマグジ あなたが絶好調でもバッドモードでも会いたいんだと。っていうとこから来て、好き度変わらないって言ってるんですけど。
はい。
ヤマグジ こっからサビに入っていくんだけど。
ヤマグジ ヒアーズ・ア・ジア・ジパムって言ってるんですよね。
はい。
ヤマグジ で、ちょっとそこのサビのとこ行ってしまいますよ。
ヤマグジ ヒアーズ・ア・ジア・ジパム。
ヤマグジ We can each take half of or we can roll one up however the nine floatsって言ってるんですけど。
はい。
ヤマグジ これね、ヒアーズだからこれはってこっちらって出してるのがジア・ジパムっていうやつなんですけど。
はい。
ヤマグジ これってお薬なんですよ。ジア・ジパムって。
はい。
ヤマグジ で、どういうことに使うかっていうと、不安な時とか体が緊張してこう暴ってる時に和らげるお薬なのね。
ヤマグジ 高不安薬とか安定する、よく打つ薬とか。
ヤマグジ 安定薬として飲むやつ。
はい。
ヤマグジ で、これを英語表現でヒアーズ・ア・ジア・ジパムって言ってるんだけど。
ヤマグジ Orですよ。We can roll one upって言ってるんだけど。
うん。
ヤマグジ 巻き上げて一つにするもんって何だと思います?
巻き上げて一つにするもの?
ヤマグジ タイマーですか?
そうなのよ。だから幸運薬というか、不幸不安定薬一緒に飲む。しかもこれをWe can each take half ofって言ってるでしょ。
ヤマグジ はい。
幸運薬半分ずつに分けてもいいし。
ヤマグジ うん。
そのケミカルのそれ嫌だったらタイマー巻いてスーって言ってるのよ。
ヤマグジ へえ。
で、どっちでもいいよって。で、However the night flowsだから、夜の今後この夜がどんな気持ちになっていくかによってどっちにするでもいいよって言ってるわけ。
あなたが絶好調でもバーっとモードでもジアセパム飲みたい気分なら分け合ってもいいし、タイマーをスー、ロールアップしてやるならそっちでも付き合うよって。
あなたが絶好調でもバーっとモードでも私寄り添うよって言ってるわけ。ものすごくハームリダクションでしょ。
ヤマグジ そうですよね。
衝撃だって俺これ聞いたときに。で、この日本語でさ。
ヤマグジ はい。薬半分こしようとかちょっと難しいですよね。
そうですね。
ヤマグジ じゃあ一本巻いてスーみたいな歌詞書きにくいじゃん。
ちょっと結構なんていうかニュアンス難しいですよね。
ヤマグジ けどこんなポップな音に乗せて、で日本でこの歌をヒットさせるっていう。
けどこういう生活で、だから日本ってさ、例えば世界の中でもさ、例えばよ。自殺者数ってかなりトップクラスの国だし。
はい。
ヤマグジ で、オーバードーズで搬送される人だって多いし。
はい。
ヤマグジ っていうこの国でよ。でこの問題を根強く幅広く数が多いこの問題を抱えているこの国がさ、
これ正面からこんなもん取り上げるこんなポップな歌なんかないわけですよね。
でやっぱ普通に恋愛を歌ったりとか、それも音楽業界のメインだからしょうがないんだけど、
これもラブソングのようで、ラブソングなんだけど、ただそれが現代が抱えている闇みたいなところを見守るよと。
聞いて欲しければ聞くし、聞いて欲しくないなら聞かないし、でもどうやったら傷つけないか悩むし、
あんたがそういう夜を過ごしたいなら分け合うし、するならするよと。
でその後もずっと2番に入っていって、グル連絡とかメールとか無視して、ネットフリでも見ようぜと。
しかも着替えたパジャマのままで見ようぜって。でご飯なんかもUber Eatsとか頼んで、それでいいじゃんって。
でその後にもっと深くなってくるのよ。何度自問自答したかって。
これがもう同じ失敗はしないぞみたいな歌詞がこの後出てくるのね。
ってことは今までそういう態度を取った時に、その対応の仕方で間違ってより向こうを落としたとか、傷つけたってことがいっぱいあるから、
であなた知ってるでしょ、説明したのも知ってるでしょっていうのをI'm bad at explainingって言ってるんだけど、
私ちょっと説明下手なの知ってるよね、でも成長したんだよって。
その後も英語の歌詞で、寄りかかりたい時に寄ってくれたらいいし、いつでもいいよってことを言っていく、やばいの。この歌詞が全部やばい。一言一句やばい。
大平 みんなまず聞こう。
ね。これが、しかも最後にも、ちょっと言い切るなこの歌詞な。
で、エンドロールの最後の最後まで見たがる君の横側がいいんだよっていうのは、あなたがそれが見たいっていうなら、その横でずっと一緒にいて眺めるよっていうのをこう言ってるんだよ。
で、最後はちょっとFワードが入ってくるんで、これもなかなか日本語だと言いにくい。が、Hope I don'tってFワードがあって、It up、またそれを移ってIt up againって言ってるんだけど、
ここまでの歌詞の流れを見るとだよ、もうしくじらないようにしないとって言ってるんだよ。だから最後の最後まで彼女が、もしくは彼女が、分からんけど相手の性別は分からんけど、ダイバーシティのこの世の中でね。
相手がどういう人だか分かんないけど、誰であろうとその人を傷つけないよ、同じ失敗はしないよっていうことをずっと言ってるんだけど、すごない?この歌詞。
いやー、私歌田ヒカルさんってちょっと通ってなくて。
あ、そう?
もちろんその大ヒット曲は知ってますよ。もちろん知ってますけど、自分としては通ってなくて、今なんかすごくちゃんと聞こうと思いましたよ。まずはこの曲をね。
これね、すごく詩的な話しますけどね。ただヒカルって僕からすればね、3つか4つぐらい下の人なんですよ。デビューされたのがね、98年の年末。だから売れてるのってバリバリ売れだすのってデビュー曲が99年の頭からなんですけど、98の年末に出てるんで。
その頃って私ね、浪人生なわけです。
あ、そうですか。
で、それまでって、例えば子供の頃ってね、甲子園で活躍するのって年上だったし、横綱になる人は年上だったし、政治家って年上で、でなんかこういろいろスポーツの世界でも基本的には年上の人たちが活躍してる。
自分もなんかあんな風にプロの選手になりたいなとか、こんな大学行きたいなとか思って過ごしてる18までと、浪人生ってことは一旦大学入試で失敗してるわけじゃないですか。
の時に浪人生活をしながら、じゃあどこどこに出願して、試験行こうかなとか思って歌聞きながら電車乗ってる時にね、オートマティックとか聞くと、なんかすんごい複雑な気分になる。こんな才能あふれる年下が出てきたぞって。
なるほど。
自分って何してんのかが出るんですよ、そこで。
あーなるほど。
だから僕の中で、いろんな歌手光るぞがそれぞれにあるでしょうけど、僕の中ではその年下の人がその年代の時に、年下の人がすごい才能あふれてる人が出てきて、なんだこれはと。
しかもそれを反発、いろんな感情があるから、反発の時もあったけど、でも全てを受け入れる時っていうのがやっぱ自分の中にもあって、歌はそもそもいいし、そんなこと言いながら全部勝ってたわけだからね。
なるほど、そうですか。
で、さらに言うと、アディクティッドトゥーユーが出た時に、衝撃を受けるわけでもこれもあった。
今までラブソングって会いたいとか、会えないとか、大好きとか、別れの歌とか、そんなんなんだけど、乗っけから別に会う必要ないって言うんだよ、あの歌詞。
で、しなきゃいけないこと他にあるしって。
毎日会う必要ない。話す必要もない。電話代かさむしとか。
で、変わらない愛情なんてないから、別にこれも終わるでしょとか。
で、別にこれをみんなに広めるわけでもない。どこまでも続く道じゃないしって。
なんなったらもう他選べばいいしとか言いながら、こんな恋の話ある?って思いません?なんていうの。
だから世代を感じるのよ。なんか生まれてずっと不協なわけです。
そうですね。
僕らより下の世代って。
上の世代はバブルとかを経験してて。
そうですね。
人生とか一発うまくいくぜとか、いい思いをしてる時代も減っている人たちと、
明らかに僕らを境界線より下っていうのは、生まれてずっと不協なわけだから。
そうですね。
明るい日本になるぞとか、自分の頑張る次第でどうなるぞとか、恋愛をこうしたいぞとか。
ないわけ。のラブソングとして、別に期待なんかないんですよ。
けど、会いたくなるんよっていう、アディクティッドというのを歌詞聞いて、これヤバい、この人ヤバいぞって思って。
なるほどね。
時代の変化を感じた。
なるほど。それはね、今日とにかく丸山さんの熱い思いがほとばしってる。
でしょ?届かへんかな、歌田ひかるさんにこれが。
クリスマルちゃんで言わんかったらよかったわ。
いやでも、いろんな方が聴いてくださっているから、こういう視点でここまで歌田ひかるさんの歌を大切に思い語っている人が、そんなめちゃくちゃいっぱいいるとは思わないんですよね。
でも支えにしてる人きっといると思うんですよ。
丸山さんと同じように受け取って、この曲で生きてこれたって人きっといると思うので、届くかもしれない。
なるほど。これだから依存症の時の歌でいいのかっていうのはあって、別にこれは依存というより、くすいと付き合っていく人にさらに寄り添っていく人。