1. 深めるシネマ
  2. #7【月】前編 臭くて汚いホンネ
2023-10-21 1:04:55

#7【月】前編 臭くて汚いホンネ

相模原殺傷事件をもとにした、辺見庸原作、宮沢りえ主演、石井裕也監督の2023年の映画「月」を深める回前編

感想、質問、この作品を取り扱ってほしい、などのお便りはこちらの他、

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[[[今回のトピック]]]

10月13日公開の映画「月」 / 無傷で善の側に立つのはズルい / 俺にとっての格闘技映画 / 良いパンチ打ってくるさとくん / 勝てない勝負 / ラストの解釈 / 「分からない」に留まる力 / 4人分のカウンターパンチ / 本音と嘘 / ちょっとは思ったことがある / さとくんの考え方の問題点 / 花咲かじいさんの意味 / 本音の仕組み / パンツ / ご馳走と残飯 / 陽子の葛藤 / 地獄のディナーパーティ / さとくんは空っぽなのか? / 意味、価値、必要性 / 3割引の男 / 有用性からの脱却 / 賛同者の声 / 助けて下さい

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サマリー

今年の10月13日の公開予定の映画【月】について、深い森の奥にある柔道障害者施設で働く堂島陽子の物語です。陽子は入所者への扱いに問題を感じつつも、訴えても聞き入れてもらえない現実に直面しています。この映画『臭くて汚いホンネ』は、事件を受けて制作陣や出演者が新たなメッセージを発信しています。陽子と松平の関係は固く揺るがず、二人は障害を持つ子供を見ても互いを尊重し愛し合っていることが確認されます。また、大谷翔平は墓参りのシーンで本当の気持ちを打ち明け、関係性が深まると共に、彼の創作をサポートする関係性が築かれますが、問題点も浮かび上がってきます。佐藤さんはこの映画を心のメタファーとして捉えています。心の奥底まで掘り下げると、臭くて臭い本音が表れます。フロイトのように、縦構造として本音の方が重要だと考えるべきです。物語の中で描かれる登場人物たちが、価値や意味への傷つきや有用性への追い詰められ感を抱え、役に立つことや有用性を求める社会において、価値や生きる意味は何かという疑問が探求されています。また、『臭くて汚いホンネ』は幻聴を聞く主人公を通じて、社会の声も聞こえると感じ、彼らが無駄で役に立たないと感じる社会の一員としての存在を表現しています。

【月】の舞台と登場人物
あの、今回取り扱う作品、ここで言っちゃうんですけど。
はいはい。
【月】っていう映画になります。
はい。
で、今、これレコーディングしてるというか、録音してる時点で、まだ実は公開されてなくて。
公開が、えっと、2023年の10月13日の金曜日に公開予定の、
【放画の月】っていう作品なんですけど。
うん。
なんでこの作品を取り扱うかっていうと、実はいつメールが来て、
映画宣伝会社のフィノさんっていう会社の担当の方から、
この【月】っていう映画の宣伝の担当の方だと思うんですけど。
はいはい。
から、突然深めるシネマを聞いてますと。
ありがたい。
新作映画の宣伝を行っておりまして、
分かってながら、本作を深めるシネマ等でご紹介していただけたらと思いまして、
ご連絡させていただきました、みたいな感じで連絡が来たんですよ。
うんうんうん。
で、僕らいつもこのポッドキャストは、
題材にする映画って、なんか僕らがね、
喋れるなって思った作品を選んでから取り扱うっていうか。
そうね。基本的にもう僕らが喋りたいなと思ったやつを2人で。
そうそう。
もしくはその、どっちかがこれどう?って言ったり。
うん。
ないしはこう、2人でああもう次はこれしかねえなみたいな感じになったりすることもあるっていう感じだね。
そうそうそう。
なんだけど、でまあ他にも実はそういったこういうあの、
試写とかのお誘いみたいなのがあったりとかして。
はいはい。
番組で取り扱ってくれませんか?みたいなのがあったりするんですが、
まあやっぱり僕らこのポッドキャストに関してはやっぱり喋れないと、
迂闊に取り扱えないと思ってて。
そうですね。
っていうのを僕らいつもこれ、喋るために何回も見るじゃん。
結構ね。
だから新作映画ってなかなか取り上げづらいっていうのもあったりするんだけど。
うんうんうん。
まあ今回あの、実はこの月っていう映画は7年前に起こったあの、
相模原障害者施設連続殺人事件。
うんうん。
あのー、障害者殺傷事件とか言われたりするけど。
そうですね。
それを題材にした小説を元にした実写映画で。
うんうん。
あのーまあこのいただいたメールの中でも、
深めのシネマ、まあおそらくこの深めのシネマ聞いていただいて、
うちの番組のテーマに沿っているということで、
多分こういう提案をね、していただいたんだと思うんですけど。
うん。
あのー、ぜひ一度見ていただいて、
うん。
あのー、なんていうか取り上げられそうだったらぐらいの感じだったね。
そうそう、ご相談させてくださいみたいな。
ご提案というかご相談をいただいて。
そうそう。
で、まあ僕ら的にも、今回に関してはちょっとこの題材にも僕ら興味があるというか。
うん。
とてもあの、語りしろのある作品かなと思って。
そうですね。
2人でちょっと語ってみようという覚悟を持って、
えっと、今回。覚悟。
覚悟、そうね。
いやいや、まあまあ。
覚悟あります。ありますよ。
もちろんもちろん、覚悟。覚悟して今マイクの前に座っておりますんで。
そうそう。なのでまあ精神整備紹介させていただきますという形で。
そうですね。
試写でね、ちょっと見せていただきました僕ら。
うん。そうなんです。
で、それもまた僕らさっきも言ったみたいに、同じ作品何回も見てから、
やるからにはめちゃめちゃしっかり作品の底の方まで語りたいっていうのがあったので。
そうですね。
ちょっとわがままを言って、いっぱい見せてくださいみたいな。
そうです。
試写ってそんなにいっぱい見せてもらいたいしないけど。
ですね。
ちょっとわがままを言わせていただいて、4回も5回も見せてくださいっていう前提でお受けしますみたいな感じになったんですが。
ご無理を言いまして、本当に。
言いまして、それ心よく5回ダックしていただいて、見せていただいたので。
今回はそういった新作映画、なかなか普段あんまりやらないですけど。
うん。
新作映画、月っていうね、作品があるんですが。
で、なので公開からちょっとしか経ってない、13日公開で17日このポッツキャスターが公開されるので。
いつもわざわざ言ってないですけど、うちの番組を取り扱う以上はいつものフォーマットというか。
そうですね。
形でやりたいっていうのがあって、当然ネタバレは含まれます。
完全ネタバレ、全開で。
完全。
全開でいきます。
新作映画なんだけど、全開でいくので、この後オープニングが流れてその後から本編はもう完全ネタバレでいくので。
そうですね。
僕らがなんでこのそもそも月を紹介しようっていう気になったのかっていうと、
このいただいたメールもそうなんですけど、作り手の人たちの結構覚悟が文面からも現れてたりとかして。
佐藤くんとの出会い
そうやね。
スタッフ一同もすごいただならな覚悟を持って作られましたみたいな。
ぜひ見てほしいですっていうメールの内容にちょっと僕らも感化されましたので。
しっかり語りたいという意味でも、ここから先はネタバレあり。
になります。
になります。
なので、一番おすすめは、このオープニングが聞いて一回見に行きましょう。
そうね。確かに確かに。
一回お近くの映画館でやってるはずです。
ちょっと公開時期がね、地方によってはちょっと遅れて始まる映画館もあるみたいですけど、
大体10月13日公開みたいなので。
先に言っときますけど、すごくいい映画です。
いや本当に、覚悟が伝わってくる映画です。
題材がね、結構やっぱり重たいっていうのもあるけど、そこにちゃんと踏み込むっていう。
まだね、我々もそんなにトラウマ的なものからサメやらん次元だからね。
そうそう。
なので、おすすめは一回僕らの話を聞く前に見に行ってもらって、
で、自分の考え、皆さん各々で一旦噛み砕いていただいた上で、僕らのだばなしを聞いていただくという。
覚悟を持っただばなし。
だばなしをね。
矛盾しますけど。
矛盾を抱えてるんだよ、みんな人間は。
そうなんだよ。
っていうテーマでもあるんですよ。
僕らの番組のスタイルとして、やっぱりこう、ユーモアを持って喋りたいみたいな部分もあったりするので。
そうなんですよね、これがね。
重く、重くなりすぎない、真剣になりすぎないようにはしてるんで。
なんて言えばいいのかね、ユーモアってのはね。
なんかモノの本に書いてある。
シリアスな話、俺の考えよりモノの本の。
モノの本がある。
今ちょっと勝負するわ、じゃあ。
じゃんけんする、モノの本じゃんけんする。
そうそう、モノの本と俺の実感のじゃんけんです。
どうぞ。
なんかモノの本には、フロイト?フロイトが残した名台詞じゃない名言みたいな。
心理学者。
そう、心理学者のジグモンドフロイト。
ユーモアはこういう辛い現実に対する最大の武器であるみたいなことを言ったとか言わないとか。
ごめん、俺ちょっとフロイトに対抗するのちょっと嫌なんだけど。
じゃんけんの一番強いやつ出しちゃった。
そうね。
ジグモンドっていう感じで。
ジグモンド。
困ったなあっていう。
どうぞ、どうぞ、何ですか。
いや、えっと、ユーモアが最大の武器だと思ってるので、フロイトパクリっていうね。
いやいや、一応言っとくと、シリアスな話をシリアスに話しても逆に伝わらないっていうこの持論がありますので。
かといってヘラヘラしてりゃいいわけじゃないんだけどもちろん。
そうです。
覚悟を持っただばなし。
そうそう。
覚悟を持っただばなし。
そうそう、こっから続く覚悟を持っただばなしになりますが、それを聞くのは最後に撮っておいて、映画を一回見た後でそれを聞くと。
実際の事件から映画へ
で、聞いた後にもう一回言ってください。
そうね。
2回3回、やっぱ僕も1回目では噛み砕けなかったですこの映画。
確かに。
3回目くらいが本番だった。
俺もそうかもね。
何なんだろうっていうのが分かってきたのはやっぱ3回目くらいからだったので。
ぜひ繰り返し見てもらいたいっていうのが僕らの気持ちです。
気持ちです。
あとフロイトの気持ちです。
代弁、勝手に代弁するな。
たぶんユングもそう言ってる。
ユングも言ってるし。
アドラーとかもたぶん。
アドラーも言ってるし。
なんだ。
ザビエルとかも言ってるたぶん。
そうね。
ナポレオンとかも。
信長も言ってるし。
信長も言ってるし。
っていうことなので、真面目に明るく月について話します。
話しますので、10月13日公開の月という映画ね、ぜひ皆さんも見てください。
ということでじゃあ、歌話へ続きます。
どうぞ。
言ってみればロッキーみたいな。
ロッキーな。
いいパンチ打ってくるんだよ。
マジで。
うるさい、黙れ。
まず8000円。
今、地獄のディナーパーティーだよ。
地獄だ。
俺、やめてくれ。
この意味の男にしないでもらっていいかな。
どうしたらいいんだよ。
でも助けてください。
ほんとに助けてください。
それこそ有用性の話になってきませんか。
ボロボロです。
その通りです。
はい、毎日映画トリビアです。
トモヒーです。
今回深めていく映画は、2023年、今年ですね。
今年の10月13日、もうできたてホヤホヤの公開の映画、月ですね。
はい。
簡単にあらすじを公式のホームページから引っ張ってきたのを読みますが、
深い森の奥にある柔道障害者施設。
ここで新しく働くことになった堂島陽子。
かっこ宮沢理恵は、描けなくなった元有名作家だ。
彼女を師匠と呼ぶ夫の将兵、かっこ織田桐城と、
二人で貧しい暮らしを営んでいる。
陽子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするが、
それを訴えても聞き入れてはもらえない。
そんな世の理不尽に誰よりも気取っているのは佐藤くんだ。
彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。
原作は2016年に相模原市で起きた実際の障害者殺傷事件を題材に、
2017年に発表された変身王の小説月。
監督脚本は船をあむなどで知られる石井雄也監督。
出演は宮沢理恵、磯村ハヤト、小田切城、二階堂文などということで。
はい。
新作映画です。
ねえ、ちょっと緊張してくるね。
ちょっとこれ重たい映画ではあるし、本当に実際の事件を元にしている小説を映画化。
結構改編はされてるっぽいけど。
そうね。
一応最初に言っておきたいのは、僕らがここで語るのは、僕が勝手に今思っていることなんだけど、
実際の事件というよりは、映画の内容について深めていく。
ああ、それはね、私もそうですね。
完全にその通り。フロイトもそうだと思う、たぶん。
そうね、信長もそうですし。
そうそう。
だから、実際の事件のことに関しては、衝撃的な事件だったし、
いろいろ考えることはあったんだけど、2016年に起きたね、事件。
というよりは、この作品をしっかり読み解いていこうっていうのが今回の趣旨かなと思ってますが。
そうね。映画自体も、あの事件をもちろん台座にしてモチーフにしてるってことかな?なんだけど、
映画の反響
たぶん忠実に描いてるとかそういうわけでは全然ないし、
あの事件を受けて、制作人の人たち、監督さんなり、脚本も監督さんがやってるのかな?とか出演者の人たちとかが、
咀嚼し直してというか、新たにメッセージを出してるなっていう感じがするので、
あんまりあの事件のことをそのまま語るというよりも、もちろん触れることにはなると思うんだけど、
映画自体がね、すごく力があるというか、かなり訴えかけてくるものがあるんで、それをちゃんと受け止めて話せればなっていうふうに思っております。
えっと、じゃあ簡単に感想聞いていい?
どうだったの?っていうこのシーン。
そうねー。いやー、やっぱ一回見ただけではなかなかこう飲み込むのが難しい映画だったなっていうふうに思ってて、
なんて言ったらいいのかな?やっぱ突きつけられたなっていう感じがする。すごく。
つまり、この映画の中の一つのセリフで、重要な場面のセリフであるんだけど、
無傷で手ぶらで善の側に立とうとするのはずるいですよっていうセリフがある。
それを本当にその通り突きつけられながら見て、何喋るかなって考える時も、それが常に頭にこびりつくっていう感じだったから、
なんでそんなこと言われなきゃいけないんだよ、みたいなぐらい思うぐらいの、なんていうのかな。
そうね。
ほらどない?声優ねんみたいな感じのさ、辛さがある映画ではあったかな。
それを踏まえて、俺はこの映画を最初に見た時に、一番最初に印象に残ったというか、この映画ってこういうことなんだろうなって思ったのは、
バトルシーンの印象
僕にとってこれは格闘技映画みたいな、バトル映画だと思った。
おー、なるほど。
言ってみればロッキーみたいな。
ロッキーなの?
俺にとってはロッキーなんだよ、これ。
バルボラ、バルボラだっけ?
いた?
ロッキーバルボ、バルボワね。
バルボワね。
エイドリアン。
エイドリアン。
出てきた?
あれなんだよ、後半でその、いわゆる佐藤くんっていうね、事件を起こしてしまう青年。
裏主人公ね。
普通の、普通の青年なんだけど。
と、その宮沢理恵が演じてる、あの堂島陽子って、まあ師匠ってね、旦那から呼ばれてたけど。
その師匠が、その、あの施設の休憩所みたいな、こう退治するシーンがあるじゃん。
うん。
で、そこでその、いわゆる議論になるわけよね。
そんなことするのは良くない。
うん。
いや、じゃああなた、こうこうこうなんですか?みたいな。
うん。
レスバーになるわけじゃん、あそこで。
うんうん。
で、あの時に俺の中で湧き起こった感情が、その、完全に格闘技の試合を見てる時の感情だった。
あー、なるほど。
その、いけと。
負けんなと。
宮沢理恵、もっとパンチを食い出せと。
頼む、俺にはできないが、こいつを正論で解き伏せてくれっていう。
うん。
その、もっとパンチを出せっていう。
まだいける、まだいけるっていう感じで、逆に。
うん。
その佐藤くん、あの磯村ハヤトさん演じてる佐藤くんは、良いパンチ打ってくんだよなっていう。
すげえ良いパンチばっか打ってくんだよ、こいつっていう。
あー、そうね。
そんな、なんか、ね、その師匠は、子供をね、あの、昔赤ん坊を、まあ3歳になる息子かな。
うん。
まあ、えーと、障害を持って生まれた、まあ心疾患って言ってたけど。
うん。
その障害を持って生まれた子を亡くしてると。
うん。
で、それの傷がまだ癒えてないんだけどね、その宮沢に愛してる師匠。
うん。
だけど、その新しく子供ができたっていうことは分かったんだけど。
うん。
やっぱり年齢も結構ね、高齢出産の域に入ってて。
うん。
もしかしたらまた次の子も、同じような障害を持って生まれてくるかもしれない。
うん。
だったら、妥体手術も、あの、可能性はあるみたいな。
うん。
こう、迷ってる段階なの。
うんうん。
基本的に、その、でもやっぱり普通の子じゃなかったら嫌でしょ。
うん。
ね、生まれてくる子は普通の子じゃなかったら嫌じゃん。
うん。
だったら、あの、いらないって思いましたよね、とか言ってくるわけよ、その佐藤くんは。
うん。
ちょっとね。
打ってくんじゃねえって。
打ってくる、いいパンチ打ってくるんだよあいつ。
まじで。
ああ。
ボディーブロー。
うん。
えぐいパンチだな、あれはな。
確かに師匠はそれで、で、ちょっと悩んでるわけよね。
うん。
結論の出ない話し合いと終わり方
その、まだ生まれる前のその、ね、ちょっとわかるわけじゃん、その障害を持ってるかどうかっていうチェックが診断ができる。
修正前診断がね。
そうそう、できるから、それだったらもう、いらん、もう、ストレートに言えばいらない。
うん。
ね。
妥体してしまおう。
中絶をするっていう手もあると。
で、悩むわけ。
うんうんうん。
で、そう思いましたよね、っていう。
だったらこの障害者施設にいる人たちも、そういった、その、健常者がないのである、だから。
うんうん。
いらないってことじゃないんですか、みたいな。
うるさい、黙れよって。
あいつらいらないって一度も思ったことないですか、みたいな。
うん。
ね、縦前では言うけど、そんなみんな病棟だとか言うけど。
うん。
あなた悩みましたよね、みたいなことを。
いいパンチをやっぱ打ってるっていう、あの結構長いシーンじゃん、あそこ、ほんとに。
長いね、あそこね。
議論のさ、やり合いがさ、ずっと続いていくっていう。
うん。
で、それを見てる時の俺が、もう負けるなっていう。
打て打てって。
行けって。
頼む。
俺には無理なわけ、その。
俺がそこの中で完全にその答えを導き出してないし、それ解き伏せるような球はないんだけど、お前ならできる、行け行けっていう目で俺は見てたんだけど。
うん。
託してるようなね。
あそこは、それを見てたから、すごいバトル映画だなって思ったっていうか。
なるほどなー。
なんだろうね、でもあの、あのバトルシーン、主将勝ってくれなかったね。
そうなんだ、ロッキーも負けるじゃん最後。
あ、まあそうか。
ロッキーのネタバレも含まれますっていう。
ロッキーのネタバレごめんなさい、みなさんお許しくださいって。
お許しくださいって感じだね。
だから勝てないんだよ、あそこで一回対戦するけど、やっぱ勝てない。
で、事件は起きてしまう。
結局俺らには、あの佐藤君を止めることはできなかった。
うん、そうね。
そういうパンじゃ繰り出せなかったわけ、俺ら。
そうなんだ。
けど、あの終わり方はなんかどういう風に見た?
その、ある意味まあ本当にバッドエンドというか、現実に即した形になったわけだ。
そうね。
とてつもなく、ひどい事件が起きてしまった。
うん。
で、主人公の陽子と松平、二人は見ごもった子供をどんな障害があろうがなかろうが確認せずに、
佐藤君に行こうっていう決心をするっていうところで終わる。
あれはでもさ、してんのかな?会話上、あのね、どっちとも取れるんだよ、あれって。
あーなるほど。
そう、あのー。
俺は願望が乗ってんのかもしれない。
そうね、あれね、結論出してないって思うよ、俺は。
そうなんだ。
あの、この先、何があっても一緒に頑張っていこうとか、あの、考えを尊重しますとかっていう風に、あの、松平が言ってて。
うん。
で、あの、私もあなたのことが好きやっていうようなことを、師匠、陽子が言ってるっていうところで。
うん。
あの、あれ結論出なかったよね、確か。
うーん。
出たように見えたのか?
俺には出たように見えたの。
あー、俺にはね、出なかったように見えたの。
ほー。
うん。
ってことは、え?どうなっていくと思う?あの後。
いや、そうね、どうなっていく、そうだなー。どうなっていく。
いや、というかね、このね、あの、この映画のひとつ見てて、あの、なんて言えばいいのかな、こう、大事だなって思ったことがあって。
うん。
あのね、分かんない、分からないっていうことに、ほどまる力が大事だって思ったの。
はー。
なんかあの、あの先どうなると思う?つって、分かんねえなって思ったからこう言ってるわけじゃなくて。
一向思いつかなかったから今苦し紛れに。
そう、やっとね、みたいな。
そういうことにしようって思ったわけではなくて。
その先の展開はまあ、俺は知らんな、みたいなことではなくて。
あの、なんて言うのかな、いや、あれもだからその、なんていうのかな、俺もう分かんないなと思ったのよ。
うん。
その、話し合いが、だって始まった直後じゃん、あれ最後の話し合い。
そうね、寿司屋でね。
そうそうそうそう。
開店寿司屋で話そうつって。で、ここで結論を出そうねとか言ってこう、あの、一回箸置いてさ。
うん。
で、その時に、あの、行動が入って。
うん。
で、もうあの、話し合いは途中で途切れちゃって。
うん。
で、確認し合ったのは、あの、お互いがお互いを尊重しているし、お互いがお互いを好きだよっていうことも。
うんうん。
でも結論は分かんないっていう。
そうか。
ことだと思ったから、あんまこう、この映画って断言めいたこと全く言ってないと思う。
うーん。
あの。
そうね。
うん。
おそらく意図的なんじゃないかと思うくらい、あの、ないと思うから。
うん。
そこはね、ちょっと俺はそういう風に見た感じ。
うーん。
うーん。
具体的に確かにそこまで議論が及ぶ前に、あの、できることしないとって言って。
うんうん。
出ていくんだよね。
で。
そうね。
で、回転寿司と、あの、昼間の月で終わるっていう。
うーん。
終わり方だった。
どう、どう見たの?
いや、もうなんか、二人の決心が、その前の時点でも見れてると俺は思った。
なるほど。
うん。
それ、それはもう、あの、あの事件ぐらいじゃ揺るがないだろうなって思ってた。
あー、なるほど。
うん。
あなた、私はあなたのことは好きですって言い合って。
うん。
やっぱあの二人の関係は本当にもう、もう、もう揺るがないよねって。
なるほどね。
そもそもこの映画の最初の時点って、その、一見その仲もつまじい、つましやかに。
あー。
生活してるけど。
そうだね。
うん。
ね、あの、もう結構セリフでもバンバン言ってるけど、あのね。
うん。
もう冒頭の方から、その、椅子を横に並べて座ってるわけだよ、食卓で。
うんうんうん。
で、翔平の方がなんかパッて立ち上がって、反対側に行こうとすると、やめてみたいな。
うん。
向かい合いたくないみたいな。
うん。
うん。
で、それはやっぱりその、息子を亡くしたこと。
うん。
が、でかくて。
うん。
で、その、やっぱり見ないようにしてるわけよね、そのことについて。
うん。
子供を亡くしたっていうこと。
だから、街中歩いてた子供がいたら、
うん。
墓参りの感動的なシーン
ね、ずっと翔平は大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫って言ったりとか。
うん。
その。
うん。
それはもう見ないようにしましょうっていう。
うんうんうん。
関係性だった。
うん。
で、それが途中で、その、やっぱり、私、あの、なんだっけ、その息子に会いたいって、その横に行って、墓参りをしに行くじゃん。
うんうんうん。
あの時本当のこと言っていい?つって言ってんのかな。
そうそう。で、あそこで、本当に本当のこと全部言うじゃん、セリフで。
うん。
あの、墓の、お墓でね。
あのシーンはもう本当に結構感動したんだけど。
うん。
だから、あそこでもう関係性が、本当のこと言う間がなって。
もうそこで、その関係性がガッチリ決まったんだって俺は見て。
うん。
そっから先だからもう、あの、ロッキーで言えばトレーニングシーンみたいになるわけ。
その、リングに上がるのは一人だから。
なるほど。
その、えっと、師匠がもう一回捜索に打ち込むっていう。
私、書く。
うんうんうん。
今、その施設にいる現状とかも含めて書くと。
うん。
で、それはあの、旦那の、えっと、翔平は、あの、もう書くんだねって言わずにもう伝わって。
うんうんうん。
あの、応援するって、サポートするから。
うん。
で、もう、あの、そっとしておくから、頑張ってくれと。
うん。
その、部屋に閉じ込まってこうね、えっと、そこに打ち込んでる時も、自分からは何も手を出さないけど、
でもいるからね、その、ちゃんとサポートするからねっていう関係性ができてるから、離れても大丈夫になった。
なるほど。
なるほど。
こう、あそこで向き合ったことによって、あの二人の関係が、あの二人の関係は良い形に深まったというか、転換したというか。
うん。
なるほど。
ほんとに。
完全にその、今まで見なかったものっていうのをちゃんと蓋を開けて、二人で話し合って、で、この日までに決めようねってその、中絶するかどうかみたいな。
うんうんうん。
っていう風に決めて、で、自分は創作ね、えー、やると。
で、あれは、ほんとに、こう支える人がいるから、この創作を打ち込めるっていう。
かもね。
もういわゆるセコンドよね。
ははは。
あー。
打ち込めよ、セコンドなわけよ。
あ、打て打つんだ、女王ってことね。
うん。
もしくはエイドリアンだよ、やっぱり。
そうかそうか、エイドリアンがいて。
そう。
そのガイリングに、てかまあ要するに戦っていけるというか。
そう、一人で戦うんだけどね。
うん。
うーん。
っていう風に俺は言ったから、まあ二人の中でもう答えはあの時点で出てると俺は思いながら見てたんだけど。
うーん。
あ、てかもう決めて欲しいっていう願望だったのかもしれない。今聞くとね。
あ、まあまあ。
そのパンチを打って欲しいって。それが究極のパンチになり得るんじゃないかって俺は思う。
あー、なるほど。なるほど、確かに。そうか、最後の、最後のカウンターパンチになり得るわけか。
そう、だからその、どんな障害を持って生まれようが生まれてきた子供を対戦するっていうのがもう最大のパンチなわけじゃん。
自分たちはこれでいきますからっていう。
うーん。
その佐藤君に対する、いやでも偽善でしたよねみたいなことに対する最大のパンチであるから、そう、そのパンチ繰り出して欲しいって思ってたかもしれない。
なるほど。しかもこう拳に二人分、てかもう三人分だよな。
そうそう、三人分だよ。
うーん。
ドーンって。
なんならこう翔平君も乗って四人分だよ。そしたら倒せるから多分。
そう。
あーなるほどなー。
で、俺を見たのかもしれない。
なるほど、だったらもうそうしようかな。
おい。
いやいやいや。
おいおい、またお前フロイトの物取り、俺の物取り。
もうね、権威に行くし、なびきまくるっていう。
そうねー、なんかあんまりそういうこう、なんていうか、希望を持って見ることまではできなかったんだよな、俺はな。
もうちょっと違う見方したっていうか。
どういうふうに。
あのー、いや、それこそね、なんかこう、まあ映画どこ、どの映画でもそうなんだけど、やっぱりこうセリフにいろいろ注目したっていうかさ。
うん。
キーワードみたいな、単語みたいなのがいくつかっていうかいくパターンがあって、まさにその、師匠陽子と佐藤くんの対峙するシーンとかは、まさにそうなんだけど。
この映画ね、なんかこう、嘘とか奇麗事とか、そういうことがいっぱい出てくる。
そうだね。
本音ではどうなんですか。
建前はいいんです、とか。
うん。
あの、そういうのがすごいいっぱい出てくるもんね。
うん。
で、だからこう、あのファイトシーン、あなたが言ったファイトシーンなんだけど、あの戦いは絶対に勝てないようになってる。
そうです。
それこそ戦い分析をするならば。
うん、だからロッキーだから。
だって、そう、だって何を。
チャンピオンだから、王じゃないから。
あ、そっか。なんだっけ、それロッキーの相手、なんだったっけ。
ロッキー、え?
アポロだよ、アポロ。
アポロか。
アポロ・クリーズに。
いやいや、ちょっと。
イタリアの、イタリアの種馬であるボロツキが戦う話なの。
そうね。
うん。
いやちょっと。
勝てない。
思い話したくないせいで、こうあの。
どんどん逃げ、逃げて逃げて。
ロッキー、どんどん俺が逃げようとするっていうね。で、お前が手助けするっていうね。
うん。
それはまあ、あのちょっと、あの、あれなんだよ。
あの、これやっぱ勝てないようになってるっていうのは、
何を言っても、あの、それ建前ですよね。
うん。
あの、みんな頑張って生きてる。
あれ?じゃあ、いらないって一瞬でも思ったことないですか?
うん。
えー。
クヌヌ。
それとこれとは全然問題が違う。
え、でも、子供のこと、障害があるんならいらないって思ったんですよね。
嘘、ですよね、みたいな。
それ、あの、切れ事ですよね、建前ですよね、みたいな感じのことを言われるから、
あの、これね、だからどうしたって勝てない。
うん。
なぜなら、
うん。
みんな、ここはちゃんと向き合わなきゃいけないんだけど、
関係性の転換
みんな、
うん。
ちょっとは思ったことがやっぱあるから。
はい、あります。
うん。
それは。
あの、特にあの事件起きた時だよね。
うん。
え?ってなったじゃん。
うん。
あいつの主張を聞いた時に。
うん。
こう、いや、同意なんかしないよ、もちろん。
うん。
それこそあの、あの時、あの師匠が言ってた通り、私は絶対認めない。
うん。
認めません。
うん。
なんだけど、
うん。
え、ちょっとでも思わなかった?っていう風に言われた時に、
うん。
こう、何も言わなかったら突き刺さるわけだよね。
建前と本音の対立
うん。
てか、あの、
うん。
思ってないとは言えない。
うん。
もしくは疑問に思ってないということで言えば、絶対言えないよね。
うん。
あれ?って、人の価値って何だったんだっけ?みたいな。
うんうん。
生きてるって存在してるってどういうことだったんだっけ?みたいな。
うん。
っていう時に心がないっていうことは、え?みたいな感じにこう、
うんうん。
なるところがやっぱどうしても、
うん。
あるから、
うん。
この戦いは、あの、勝てないようになってる。
うん。
うんだけど、何回か見てるうちに、
うん。
あの、こう、いわばその、佐藤くんの問題点というか、
うん。
佐藤くんは別に、佐藤くん一人の問題点ってわけじゃないんだけど、
あいつは特殊じゃないっていう風に描かれてるのがこの映画の本質だから、
うん。
なんだけど、問題点がやっぱいくつかあるなっていう風に思って、
うんうん。
そこはおか、さすがにさすがにっていうかそのなんか、そこはおかしいんじゃないかっていう風な、
うん。
その、考え方の根本の部分、
うん。
で、おかしいなって思うところが出てきてて、出てきて何回か見るうちに、
うん。
それが、つまり、建前と本音っていう、
うん。
ものが心の中にあり、
うん。
えー、建前は、
うん。
言ってること、言ってんだけど、それはキレイごとなだけで、それは全部嘘で、
うん。
本音は、すごく、あの、何て言うかな、
全部本当。
そう、全部本当で、しかもすごく残酷なことをさ、考えてたりみたいな、
いう、その何て言うかな、
そういう構造になってるっていう風に捉えてる。
うん。
で、これは、あの三階堂文の方の陽子もこういう風に捉えてるの。
そう、嘘が嫌いって、
そう。
言ってるの。
あの、お父さんがその、なんか生まれてきただけで、
うん。
あの、嬉しいんだよみたいなことを言われたのを、
うん。
なんか飲み屋でさ、里君たちと飲んでくる、里君の彼女と三人で飲んでくる、嘘ばっか言ってんじゃねーやーとか言って、
言ったり、
うん。
するその、つまり、キレイごとと本音っていうのは、
うん。
本音の方だけに本、真実があって、
うん。
キレイごと、建前の方には、その人の気持ちは全く乗っていない。
うん。
あの、嘘であるっていうことなんだよね。
そこが、嘘が、あの、ばっかり言ってんじゃねーっていう、このテーゼになって、里君のパンチが重いわけ。
うん。
とても重いっていうことなんだよね。
うん。
あの、これなんかちょっと余談になっちゃうんだけど、
あの、紙芝居をさ、里君がさ、練習して披露するじゃん。
うん。
あの、花坂じいさんなんだけど。
花坂じいさんね。
うん。花坂じいさんの、あの、あれ、えっと、本番でこうやってめくってく、話進んでいくときに、
うん。
あの、里君が、その、僕はね、ここのシーンがすごく好きなんですよーとか言って、すごい思わせぶりに、
うん。
言ったのが、その、いじわる、なんか嘘つきじいさんなのかな、いじわりじいさんなのか忘れたけど。
そう、いじわりじいさん。
うん。
が、掘ってくと、全然なんか、石しか出てこなくて、さらに掘ってくと、
うん。
あの、汚くて臭いものが出てきました。
うん。
いうふうに、言ってるシーンあるじゃん。
うん。
あのー、で、あのー、それが出てきて、えー、おじいさんは犬を、あの、こう鎌かな、鎌じゃない。
鎌。
くわで叩き殺してしまいました、みたいな。
うん。
で、この、戻ってさ、あの、この、掘って出てきた汚くて臭いものって、なんだろうね、とか言って、いうふうに。
うん。
うん。
なんだろうねーって言う。
そうだからあれ、あれは、
入所者の人たちの。
佐藤くんと心のメタファー
そう、ははは、は?みたいなさ、サイコパス描写なのかなって思ったんだけど、
うん。
あれは何回か見てるうちに、だからあれは、佐藤くんは心のメタファーだと思って見てるんだって思った。
うんうん。
つまりその、掘ってくと。
うん。
どんどんその、人の心を真相まで掘ってくと、その、なんか、あのー、に、出てくるものがあって、それは汚くて臭い本音なんだっていうふうに。
うん。
だからそういうふうな捉えてるもんね。
必ずみんなあるはずだ。
そうそうそうそう。で、その、そこが、いいんだと。
それがすごく真実めいてて、この話が好きなんだっていうふうに、言っているっていう。
うん。
ってことになってる。で、これ、あのさ、あのー、何つった今の。
もういいや、あえてこういう言い方すれば、俺そういうふうになってないと思うよっていうことを、
うん。
まず問題点として言いたいわけ。
うんうん。
あのー。
パンチ一つ目としてね。
そうそうそうそう。
ははは。
一発目パンチ。
打ってきたいから。
うん。
あのー、つまり、建前が表層にあって本音が真相にあって、
うん。
それは、つまり建前は何回も同じこと言って恐縮だけど嘘で、
うん。
本音が真実。
うん。
そしてそれは汚いものっていうふうになってるけど、それが縦構造みたいになってるんだよ。
うん。
掘っていくと。
うん。
あの、つまり並列じゃないわけ。
うん。
本音の方が偉いっていう。
うん。
で、本音の方が深いみたいな。
うん。
感じになってるけど、みんなよく考えてみてほしいんだけど。
はい。
タリウェイさんにもよく考えてほしいし、
はい。
ロッキーにもフロイトにも考えてほしいんだけど。
ははは。野村がね。
うん。
俺らってさ、
うん。
あの、綺麗なことも考えるし、
うん。
ほぼ同時に汚いことも一緒に考えるのではないかっていうこと。
うんうんうん。
なのですよ。
そうですね。
正論があり、
うん。
あの、それに対する異論もあるよ。
うん。
なんか葛藤してるってことでしょ。
うん。
そうそうそうそう。
うん。
常に、あの、葛藤してるはずであるっていう。
うん。
うん。
うん。
なんかこう、いわば、あの、立て前奥に本音なんじゃなくって、
本音Aと本音Bがある。
うん。
もっといえば本音Cがあって、
Cもあってね。
Bが、っていう。
で、それで、めちゃくちゃにこうさ、なんか成功性がないわけ、その一つの考えには。
うん。
ポジティブなことで、ね、あの、
明日は休日だけど、7時に起きて、あの、ウォーキングしようと思ってんだけど、
うん。
あの、ね、あの、
うん。
その実、
うん。
起きた瞬間に、もう、あの、
10時だね。
13時まで寝てたいっていう。
うん。
あの、
うん。
あるね。
感じになって。
まあそれは、そんな、あの、なんていうか、つまんない例えで恐縮ではあるんだけど、
でもほんとそうなってると思うの。
うん。そうで。
うん。
うん。
でも、考え同士が葛藤してるっていうのが、
うん。
あの、リアルなところであって、
うん。
別にそんなんじゃない。
うん。
汚い、
うん。
ネガティブな、
うん。
うん。
建前と本音の葛藤
もうちょっとぶっちゃけたっぽい感じ、
うん。
の、考えだけが本音で、それ以外の、あの、理想的なことを考えたり、
うん。
ポジティブなことを思ったり、他者に対して思いやりを持ったり、とか、
うん。
そういうのが、全部それは嘘ですっていう、そういう考え方はやっぱおかしいんだよ、これは。
うん。
と、俺は、まずパンツ、パンツじゃねえかよ。
あははははは。
お前パンツはだめだよ。
ダサい。
ダサいねえ。
ダッサいわ。
あの、パンツ繰り出そうとしてパンツがずり落ちたからね。
そうね。
ああーって。
ボクシングパンツだよね、たぶんね。
ああーって言う。
ああーって。
そう。
だから、だからこれも葛藤だよ。俺の中の、お前何今正論をめいたことを、あの、
言おうとしてる。
言おうとしてる。
お前にも汚い本音があんだろっていう。
うん。
のがパンツとなって。
俺の中の、別の奴がパンツって言わせたんだけど。
うん。
あの、パンツを打ちたいわけです。
あの、二階堂ふみが本当にそれを体現してて、
うん。
あの、えーとなんだっけ、陽子ね、二階堂ふみの方の陽子。
うん。
あの、やっぱり嘘は嫌だと。さっきも言ったけど、その、自分がその創作で小説を書いてる物書きなんだけど、コンクールに出しても落ちて落ちてダメだと。
だったときに、親から、いや、あなたは生まれてきてくれただけでいいよって言われる。
うんうん。
そんなの嘘に決まってんじゃんだって。
自分の子供が才能ないことが嬉しいわけねえだろとか言って酒を煽ってんだけど。
うーん。
あの、彼女の中で特にその父親が、まあおそらく、あの、その陽子は幼い頃にまあ虐待的な大罰として虐待を受けてたみたいな話をしてたじゃん。
うんうんうん。あれもね、ひどい話だよ。
で、家自体はすごい裕福に見えて、なんかキリスト教の一家なのかな。
その、食卓の前でアーメンとか言って、もう祈りしてから食べるっていう、もうピシッとした家庭なわけ。
結構こう、経験なキリスト教とかもね。
そうそう。だけど父親は不倫してるっていうことを知っているわけ。
キリスト教からしたら一番おかしいよね。
おかしいやないかいっていう。で、お母さんなんで腹が立たないの?みたいな話を台所してんの。
うーん。
で、あそこで本当にその佐藤くんと繋がるっていうのが、そのさっき言ったその臭いものと同じで、あの食卓に並んでる魚の料理がパッてカメラで映るんだけど。
おー。
食べる前に。
はいはい。
なんか、イワシかな?
ニンファンマかな?
ニンファンマですね。
そうそうそう。
イワシかな?
食べる、食べる前の料理がパッて映って、次のシーンでその台所のシーンになった時に、その残飯が映るわけ。
はいはいはい、そうだね。
お酒になったりとか、ほんとに残飯に落ちた残飯が同じようにパッて映ってるっていう。
ああー。
だからあれもその、表面上はそういうね、あの、この食べ物に感謝とか言いつつ捨てるところもあるし、みたいなのもあるし。
そうだな、確かに。
本当に臭いし、あの汚いものでもあるし。
うん。
残飯。
で、あの時の二階堂ふみがさ、その酒を煽る俺ショットが超好きなんだけど。
あの、グッて飲みながら、カメラがグーンと寄るじゃん。
急に寄るよね。
ね、あれは。
あれ明らかに不自然に寄るよね。
ドキドキするいいショットだったけど。
うん。
グンって寄って、だからもう彼女にとって、それはもう多分自己嫌悪に近いなと思うんだけど。
うーん。
彼女の中では、彼女の中では葛藤してるわけ、割と。
うんうんうん。
そうね。
ずっと葛藤してるけど、それが嫌だから、もうあのその、表層と真相みたいなの分けたいって。
佐藤くんみたいに、もう葛藤をやめたいから、その、そういう風になってるっていう。
うーん。
彼女は、だから佐藤くんになる前に、もう何とか留まってたわけだけど。
陽子の葛藤と自己嫌悪
うーん。
そうなんだけど、でも、あの、セリフとしても実際、その、師匠と翔平の家でさ、なんか悪態突き散らかしてさ。
あれ、地獄のディナーパーティーだよ。
地獄だよな、もうあれさ、しかも宅飲みじゃん、もうなんかさ、ほんと地獄だなって感じ。
最悪ー。
なんだけど。
うーん。
そう、でもあれが終わった後に、もうあの、職場で会った時に、本当にごめんなさいっつって。
うんうん。
あの、私、いつも嘘ばっかりついてるから、もう心がボロボロに壊れてるんです、みたいなことを。
そうそう。
言うの。やっぱりその通り、あの、自己嫌悪でもあるっていう、その葛藤。
葛藤をやめたいっていう風に。
うん。
考えてるんだよな。
その自分も、その小説というかその物書きの作品のネタ探しのためにこういう現場にいるっていうのも葛藤じゃん。
うん。
その、ある種そういう障害者の人たちをネタとして見ている自分と、その、あの場で働いてるっていう自分。
キレイごとを書かないといけないとか、キレイごと書きたくない自分もいるし。
うーん。
っていうのをずっと葛藤してるけど、それでもボロボロになってるっていうことなんだろうけど。
うーん。
だからもうあんなに悪退治で酒ばっか飲もうって。
そう。
地獄のティナーパーティー。
あれ。
ほんとに。
あれ。
すごかったよね、あれね。
なんか一人は死刑囚が死ぬ時に糞尿を撒き散らすんだぜとか言いつつ。
あれ、あの亡くなったお子さんの仏壇とかないんですか?とか言うやついるし。
空気読めないんだよな、また。
ほんとに。
で、陽子の方ね、二階堂ふみは。
ね、なんか。
あの、私は、あの、陽子さんの作品あんまりいいと思わなかったんですよ。
刺さりはしませんでした。
そうでしたね。
で、まあ、大人だから師匠の方も。
まあまあ、いろんな意見があるからね。
いろんな意見があるからね。
ねーって言って。
いやでも、ネットでもみたいな。
あいつもいいパンチ打ってくんだよな、マジで。
そう。
あれ、リンチ状態だったよね。
そうね。
完全に。
あ、追い込んでたよね。
追い込んで、もうクリンチ状態だった。
ガンガン打つし、で何か挙句の果てに、
あの、すいません、酔ってます。とか言って。
謝った。
後に。
うん。
後に、その。
あ、そうだ。
でも、陽子さんあの、今お子さんできたじゃないですか、今のお子さんは。とか言って。
その、小兵がまた知らない、そのお腹に見守った子供の話。
なんかね、前日にこっそり相談されたことを、もう爆弾発言として言って。
うん。
陽子ちゃんになら言える気がするっていうさ、あの。
あの親密になった。
うん。
信用してるよっていうので、言ってんのに。
うん。
言った後にそれ、もう一発パンチ打つわけ。
あの、レフリーが止めた後に、あ、今打ったな、お前って言う。
反則だお前は。
反則だお前は。
反則だお前はって言ったら、またあの酔ってますすいませんで2回謝んだよ。
悪ーと思って。
これもう、レフリーも許しませんよね、これね。
いやー。
まあでも、そこまで自己嫌悪になる理由もわかるけど。
あー。
でもあの時も言ってたんだよな、その、陽子さんが私のこと最初に攻撃してきたからみたいなこと言ってんの。
あー、そう。
登場人物たちの傷つき
あれをだからそのさ、だからつまり、取材、メタ探しをするのはあんまり良くないと思うみたいな。
言葉が嘘になっちゃう気がする、嘘とかさ。
それこそあのフミの方の陽子のさ、一番こう、ざわつく言葉をさ。
言っちゃったんだ。
言っちゃったんだよな。
でもあれをさ、だから自分のことに関してさ、その師匠は言ってるわけじゃん。
あの、2回目のフミからすれば、私たちは同じ、似た者同士ですよね。
私、2人とも、その創作のためのネタ探しでこの場にいるんですよねって、いう風にしたかったのに。
師匠の方が、いや私はそういうネタ探しとか、あの、あんまりね、やりたくないし、言葉が嘘になっちゃう気がするから。
あ、ごめんなさいみたいな。
でもそれがもうパンチになっちゃってんだよな、多分。
そうね。
2回目のフミが受けちゃった、パンチと捉えたから、次の飲み会でもうボコボコにしてやるぜあいつっていう風になって。
でもシラフじゃできないからもう、いっぱい飲むぜっつって。
そうね。
人間に2つの面があるのは許せないっていうのは、2回目のフミの陽子の感情なんだろうけど。
彼女をやっぱ救いたいなっていう風に思ったけど。
あーまあ確かに。
佐藤くんはダメだったけど、それこそ。
佐藤くんは掴むようがないんだよ結構やっぱり、この映画の中でも。結構空っぽに描かれてるような気がしてて。
うーん。
いやまあなんかね、空っぽはそうだな。そうね、だから佐藤くんが空っぽなのかどうかっていうとこ、まあまああの、なんていうのかな、あんまり、
あの、彼の心の動きって実は描かれてない、描かれてないように感じられる。最初見た時だからちょっとなんていうのかな、唐突だなみたいな感じにも見えたのよ。
急に決心固めてないみたいな感じになったんだけど、やっぱり佐藤くんも、
フミの方の陽子と同じようなことで傷ついてるなっていうのは、なんとなく感じるんだろうね。
で、なんていうのかな。
その傷つきっていうのが、フミの方の陽子は才能がないって結構残酷なことなんですよ。
陽子さんにはわかんないでしょうけど、まあ師匠もね、陽子さんにはわかんないでしょうけどみたいなことを言ったりとかして、
そこにも結構傷ついてるわけね。それで励まされても、全然そのなんていうのかな、奇麗事にしか聞こえない。
嘘にしか聞こえないっていうようなところにも傷ついてて。
で、実は佐藤くんも割とそういうところに傷ついているのではないかっていうふうに思う。
紙芝居さ、やってたのに、悪職員2人いるじゃん。あれ悪いね、あいつらね。
あいつらも悪いやつ。
あいつら悪いやつだね、ほんとに。悪職員たちに、そんなもん意味ねえからやめろみたいな。
お前のせいで仕事書くんだよみたいなこと言われて、つまり頑張ってやってんだけど、
お前がやってるそれは意味がないっていうふうに言われるっていう。
これ結構みんな、この登場人物たちが抱えてる傷つきで、つまりフミの方の陽子も、
全然作品がコンテストに通らないっていうところで、意味ないっていうようなことで傷ついてたりもするし、
翔平旦那さんね、旦那さんもこんな映画作っても誰も評価されないし、意味ないんだけどねーみたいな感じで言ってたり。
もっと言えば、師匠の方の主人公陽子も、頑張って生きていくしかないのか、頑張って生きてって意味あんのかなーとか。
無意味かみたいな。
翔平に、今から上がっていくしかないっしょー!みたいなことを言われて。
そうか、頑張って生きていくしかないか、でも頑張って生きて意味ある?って言ってる。
そうね。あれももう言わばすごい切れ事に聞こえるっちゃ聞こえるんだけど、あれもだって翔平の一つの考えではあるのだが、
どうでもいいんだけど、翔平が家でよく着てるTシャツ、青いTシャツがさ、ベリーベリーグッドって書いてあんだよな。
すごい、元気づけようっていう気が前に出てるんだと俺は思うんだけど。
服を選ぶのにもね、無意識に着ちゃうんだろうね、やっぱ。
ポジティブな。
そうそう、でもそういう風に励ましてもらうんだけど、やっぱりみんなね、なんか無意味感みたいなのにすごく傷ついているっていうのも。
映画は多いよね。意味とか価値。
多いね。無駄とかね。
無駄とか。
もっと進んでいくとか不必要とか、必要とか、排除とかね。
師匠と翔平がまつましやかに生活してるっていう、金銭的にも結構苦労していると。
仕事がね、あんまないからそういう仕事してるとか、っていうのも含めてそれをする描写の中でもスーパーでさ、
半額シール貼られてる食品とかやたら映るじゃん。
はいはいはいはい。
あれも価値が下がってるってことだもんね。
そうね。
価値が、自分の価値も下がってるように感じるわけよ、その半額シールがあるものを手に取るっていう。
確かに。っていうか、それやめてくれよ、なんか。
自分の価値が半額なんだっていう。
20%オフだなっていうのに。
3割引きだっつって。
3割引きだ俺はっていう。
わざわざあんなシーン入れるっていう。
そうね。
まあもちろん金銭的に逼迫もあわせてるけど、うわぁやめてくれよほんとに。
3割引きの男にしないでもらっていいかなほんとに。
これも勝手な傷つきだよね。
傷ついた。
そうなってくるとね。
いやなんかね、ここ大きいと思うんだよな、この映画で。
もう一個大きいっていうのが、つまり意味とか無駄とか。
最終的にさ、人間の価値みたいな、生きてる価値とかそういうので、あの2人はファイトシーンで議論をするわけじゃん。
で、なんだけど、そこまでに至る佐藤くんが、よく意味がわかんないように見えるんだけど。
実はその、あの議論のシーンでも言ってるわけ。こうやって頑張って仕事してるんだけど。
手取りは17万で。
であの、友達たちからは、何そんな仕事してんの?とか言われるし、誰からも別に感謝されない。
すごいこう、無意味感というか。
を抱えている。
で、あの、頑張って、その素敵な人たちのためにと思って紙芝居作っても、意味ねえからやめろって言ってられる。
とか。
有用性への疑問
あの、なんか。
頑張ってやってるんだけど、これって価値、意味がないんじゃない?価値がないんじゃない?っていう風に。
その、そういう意味で追い詰められていってるっていう風に。
俺には見えた。
うん。
まあ、役に立ってるかどうかみたいなのが評価としてでかいっていう。
人として。
うん。
それも結構最近俺もずっと考えることなんだけど。
うん。
うん、やっぱみんなそれに引っ張られてるな。
うん。
社会にとって、役に立つ人間かどうかみたいな話もそうだし。
うん。
あの、なんか役に立ってる人、それをこう超え、高らかにこう、ね。
あの、必要とされる社会にインパクトを与えるってやってる人たちには何の悪気もない上に、別にそれは悪いことでもなんでもないんだが。
でもね。
あの、それが見えないパンチになっているっていう。
うん。
ことが多いし、俺からするとそういう人たちもすごい病んでるなって見える時もある。
あーその、つまり、なんて言えばいいのかな。
うん。
まあ俺が時々このポッドキャストでもちょっと揶揄してしまう、この、なんていうのかな。
爆速でメイクマニーグに?
経済、そう、爆速でメイクマニーしてる経済の最前線にいて、で言うことは、みんなワクワクしてるっていう。
そう。
そう。
好きなことで。
生きていく。
お金稼いで生きていけてる?みたいなさ、あの、感じの人たち。
まあまあ、あの、悪くないとしよう、悪くないとするんだけど、やっぱりその人たちもやっぱり同じっちゃ同じなわけよ。
そうね。
俺はワクワクしてるよっていう。
俺はだから役に立ってる。
そうそうそう。
私は役に立ってるっていうものが主軸になってるよな、なんか生活する上で。
うん。
そっからどうやったら脱却できるんだろうかっていうのは結構考える。
そうね。
有用性からの脱却。
だから、まさにその通りでこれ、すごいあの、あんま面白くない言葉で言ってしまえば、あの、この物語の、この物語というか、まあ俺らもそうか、この今の社会で、
なんかね、人間の価値っていうのが経済的な有用性みたいなところにあるんだっていうのが結構通想提案になってるっていうか、その、ストレートにそう言ってる人もいるし、
でもストレートじゃなく、その、そう言ってる人たちとかも、てかそういうメッセージとかも、いっぱい溢れてるような気がすんの。
あんまりSNSとか見ないようにしてるんだけど、この前なんかこう、たまたま目に入っちゃったツイートで、すごいこう、ベンチャービジネスのフロントランナーみたいな人が、
インボイス制度で、その、中小零細というかその、まあ個人事業主とかで駆け出しの人とかが、あの、イラストレーターさんとか、声優さんとかさ、そういうこう、そういう若い才能が目が詰まれるっていうようなのを引用率として、あの、
インボイス制度で潰れる才能だったら潰れていい、あの、で、この世の中には、飲食業だったり介護だったり人が足りてないところがいくらでもあるんだからそこに行け、みたいなこと書いてあったりするわけ。
価値や意味の追求
その人の中でも正論なんでしょう、きっと。その人の中では合理性があり、あの、それぐらい大変なんだろっていう風に言いたいのかもしれないんだけど、やっぱりこれって、あの、
使えるやつしか残ってダメっていうこと言ってんだよね。
その、今の本当にただの一例なだけでその人を批判したいわけじゃないんだけど、ほとんど最後にそのなんか、人の価値みたいなのが、生きる価値みたいなのが、どうもこう、有用性、経済的でもいいし、もしくはそのなんかリスペクトされるとか、チヤホヤされるでもいいんだけど、
なんか、こう、人楽しませられるとかさ、なんか才能があるとか、そういうところに、あの、持ってかれがちだと思う。
そこにあるんですよっていうのを、なんかこう、それこそボディーブローみたいにずーっとこう、なんか殴られてるみたいな、そういうメッセージに、ずーっとやられ続けてるっていう感じが、するのよね。
そこが佐藤くんの極論につながっていくような気がする。使えないやつはいらないっていう。
じゃあ使えるやつになりますけど何か。っていうことだよね。その、社会のために、その、手間がかかる、その、自力で生活ができない、障がい者の人たちの命を、消しますと。
自分は頭が悪いから、それしかできません。政治家の皆さんは、あの、頑張ってくれてるって言ってたよね、その劇場。政治家の人たちは頑張ってくれてるけど、俺は頭が悪いから、何にも役に立たないから、俺、僕ができることは、これなんだって。
彼ははっきりと、国のためにやりますって言ってんだよね。
言ってんだよな。
うん。もうだからそれが、もう彼の中での、有用性なわけ。
うん。これしか残されてないっていう。
うん。
そうじゃないって言わないといけないんだよな。
うーん。そうなのよ。
うーん。
しかも、だから、それが、その、もうね、口にするのも嫌だけども、役に立たない、心がない、障がい者は、排除するんだっていう考えに取り憑かれて、
それが、皆のためになる。あの、経済の世界じゃ当たり前ですとか言ってたりも。
言ってたね。
社会の声を感じる
あれもこう、借りてきた言葉っぽいからまたすごい重かったりするんだよね。すごくね。
リアルだね。
そう。でも、その、もう一個こう、これは物語として載せてるのは、まあ、幻聴が聞こえてるわけだ。彼には。
うん。見られてる気がするとかね。
そうそうそうそう。で、見てたり、あと賛同者の声が聞こえるみたいなこと言ってるわけよね。
うん。
だからその、この、これはつまり何を表してるのかって、あの、だってこの社会の全員、皆が、
うん。
無用なやつっていうか、役に立たない奴はいらないって言ってるじゃないですか。僕には聞こえますっていう風に、あれは言ってるわけよね。
うん。
で、わかりました。僕が代わりにやりますとか言って。
うん。
っていう風に。つまりあれは幻聴が聞こえてるんだけど、社会の声が聞こえてるってことになってるわけ。
うん。そうね。
で、その社会の構成員は、我々なわけ。
私たち。
うん。
私たちなんだ。
だからどうしたらいいんですか。
ははは。でも助けてください。
最大のパンチ
いやもう本当に助けてくださいっていう。笑ってはいますけどね、結構ね。
考える。
収録するのも気が重かったんですよ。たぶんここまでの話まで行かなきゃいけないし、ここまで言えるだろう、ここまでは言えなきゃいけないっていうか言わなきゃいけないっていう感じだったかな。
でも俺の中で、さっきも最後、最大のパンチだみたいな感じで、主人公の2人夫婦が生まれてくる子供をちゃんと育てて、どんなことをやっても愛するっていうことを決めるのが最大のパンチとか言ったけど。
うん。
俺の中でもう1個あって、佐藤君に向けてのパンチとして。
左もある?左すべてもある?
まだあるある。
右だけじゃない。
まだあるよ。
まだあれが残されている。
後編へ続きます。
01:04:55

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