2024-08-13 30:37

#039 過去の責任と未来の危険【前編】

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クラウドファンディング実施中!皆さまのご支援が番組の力になります。

「刑事司法の未来を創る。新たなゴールへのチャレンジ!」

https://readyfor.jp/projects/CJF


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【トークテーマ】

・法律で犯罪行為を決める3つのフィルター

・責任が問えないと犯罪は成立しない

・犯罪が成立しない責任能力がなかったら、お咎めなし?

・目的と実施方法で変わる保安処分あれこれ

・「将来の危険性」って誰が決めるの?

・お便り紹介


【キーワード】

犯罪、犯罪行為、責任能力、構成要件、違法性、有責性、保安処分、治療、社会安全、ハンニバル・レクター、羊たちの沈黙、危険、保護処分、少年、触法精神障害、心神喪失、心神耗弱


【犯罪学の観点から語るエンタメ】

『カッコーの巣の上で』

監督:ミロス・フォアマン(1975年、アメリカ)

出演:ジャック・ニコルソン・ルイーズ・フレッチャー


<過去のエンタメ一覧>

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1nmy6oa_aYbdBkpuWWoRV9Hbsok4js1gI3LBPNsOmmMA/edit?usp=sharing

<Xハッシュタグ>

#ツミナハナシ

<メッセージフォーム>

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(構成:合同会社黒子サポート)

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サマリー

過去の行為に責任が取れない場合、将来の危険性をどのように防ぐかについてお話しています。刑罰は責任能力がある場合にのみ課され、責任能力がないと犯罪にはならず、処分が行われます。過去の責任と未来の危険について考え、自由の剥奪や改善のための制限、医療や社会安全の視点からの法令処分など、様々な観点での議論を通じて犯罪学を身近に感じることができます。犯罪の未来予測が注目され、その可能性や問題点についても議論されています。

刑罰の対象と責任能力
ところで山口さん、これ怒ってもしょうがないけど、まあほっとくと心配やなあっていう話ありますか?
山口 私の周り結構お酒を飲む方多くて、いつもその皆さんのそれぞれお酒にまつわるエピソードっていうのを楽しく伺ってるんですけど、
Mさんのお話。 Mさんね。 山口 雪の中で寝ていたっていう話は、さすがに心配になりました。
あれでしょ。家の前なのに雪の上で寝てて、で通りかかりのカップルに起こしてもらったってやつでしょ。 はい、はい、それです。
でもまあ20年以上前の話なんですよね。 山口 うんうんうん。で、あの頃はどうもなんか日本酒にハマってたみたいで、しかもなんか初めてなんかガブガブ日本酒カクテルで酔っ払ったみたいなんですけど、
まあでもそれ以来は、そういう日本酒のカクテル飲むのをやめられたそうですよ。 よかったです。山口 よかったのかな?
山口 で、今日はですね、まあお酒の話ではないんだけど、過去の行為に責任が取れない場合に将来の危険性をどうやって防ごうかというお話をしていきます。
丸ちゃん教授の罪な話。市民のための犯罪学。 山口 刑事政策犯罪学を専門とする立証大学教授で一般社団法人刑事司法未来の丸山靖寛です。
同じく刑事司法未来の山口幸です。 山口 このトーク番組は一般社団法人刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学刑事政策の話についてわかりやすく解説をしていきます。お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
今日は過去の行為に責任が取れないっていうような場合のお話ということなんですが、そういう場合の行為って犯罪になったりするんでしょうか。
初っ端からいい質問してきますね。 これ一言で言うと、責任主義取ってるので刑罰をするには責任能力がいるんですね。
そもそも犯罪っていうものが成立するかどうかってところにも関わってくるんだけど、基本的には刑罰は責任能力が必要ですね。
責任能力とかって、よくニュースとかでも責任能力があるかどうか今調べてますみたいなのを聞くんですけど、責任能力がないと犯罪が成立しないということはどういうことなんでしょうか。
犯罪が成立するときに責任能力がないと犯罪が成立しない、その通りなんだけど、実はそれだけじゃなくて、よく法学部に入って犯罪行為って定義しましょうっていうのを最初に習うんですけど、
例えば世の中になんか悪そうな行為がいっぱいあるじゃないですか、想像してもらってですよ。後ろ指差して笑っているとかね、友達の財布から1000円取るとかね、ずっと私好きやって言ってたあの子となんで黙って一緒に帰ってるとかね、なんか悪そう、なんかうわーっていうのがある中で法律上で犯罪になるのと、
なんとなく道徳上悪いとか宗教上悪いとかちょっと分けないといけないことがあって、法学部で学ぶ最初の犯罪行為って何っていう定義は一応ちょっと難しい言葉なんだけど、公正要件に該当して違法かつ有責な行為っていうのが犯罪行為なんですよ。
で、イメージとしては3つハードルというかフィルターとかザルみたいなものを想像してもらってですよ。で、上からなんとなく悪そうだなーっていう行為をポイって入れてみるんですよ。この3つのフィルター全部超えたやつが初めて犯罪になれるんだけど、その一つが責任っていうのがあって、で、先の山口さんの話でいくとその責任能力ないと犯罪にならないんですかってその通りなんだけど、ここまで来たからちょっと全部せっかくなんで説明しますけど、
一番なんかこう、初っ端から諸学者なり法学部じゃない人の足を引っ張るであろう公正要件って何やねんっていうのをね、もう一回言うけど公正要件に該当して違法かつ有責な行為が犯罪行為なんですね。この3つのフィルターがあって、じゃあまず公正要件に該当するかって何っていうと、むっちゃ簡単に言うと、これ法学なんかやってる先生方からそんな簡単なもんじゃないだろうとか怒られそうだけど、すごく簡単に言うと、
六法の中の刑法とか特別刑法とか、刑法とかにこれやったら何罪ですよって書いてあるかどうかこれが公正要件に該当するかどうかなんですよ。
たとえば殺人とかで言うと、人を殺すみたいなことですかね。
それすると殺人罪が199条に書いてあるから、人を殺す行為は公正要件に該当するわけですね。さっきのなんかずっと好きやって言ってたのに私に黙って一緒に帰ってみたいな罪はないんで、それ公正要件にはもう当てはまらないっていうことね。
一つ目の古いで弾かれる。
引っかかっちゃって次の古いに行けないんですよ。で、この公正要件に該当したら次の二つ目の違法かどうかってやつに行くんだけど、でもね多くの人は刑法に書いてある行為やってるんだから、それもう犯罪じゃんって思いますよね。だって犯罪だからその刑法に書いてあるんでしょ。
でもこれに該当したからといってすぐ犯罪じゃないんですね。あと二つフィルターのことって、例えば突き飛ばして怪我させてしまったという時にそれが正当防衛だったとか、なんかもうその人を突き飛ばさないと自分の体がもっと傷つけられてどうしようもなくなって、でもう吸白不遂の侵害があって、やめてって飛ばしたら相手が怪我しちゃった。
これなんか障害罪とか暴行罪とかの公正要件に該当するんだけど、二つ目のフィルターに違法っていうのに引っかかって、違法じゃないからこの行為は。というわけでその先のフィルターに進めないです。二個目で止まる。で、最後です。じゃあ公正要件に該当してます。違法性もなくなりません。
でも最後に、例えばこの突き飛ばして怪我させたっていうのが、5歳のお兄ちゃんが2歳の妹を押して怪我させちゃったとか言うと、これは責任能力がないんでね。刑事責任能力がないので、三つ目のフィルターで引っかかるんです。で、この三つのフィルター全部超えたやつだけが犯罪っていうのが成立して、で犯罪に対してだけ刑罰化されるんです。
となると、さっきの山口さんの質問で、責任能力ない場合っていうのは犯罪にならないんですか?とか刑罰は受けないんですか?っていうのはその通りで、なぜなら三つ目のフィルターで引っかかってたそもそも犯罪じゃないんで、ということは犯罪じゃないものには刑罰課せれないわけです。そういうことです。
ということは、私子供の頃に結構弟をボコボコに殴ってたりしたんですけど。さすがヤンキー。その頃、子供の頃だったら弟が瀕死の状態とかになってもおとがめだし。仮にね、仮にね、おとがめはあるよ。さすがやな。どこがマイルドやねんっていうヤンキー話ですけど、一応刑事制裁はあるんです。
犯罪は成立しないから刑罰はないって言ってましたけど、一応刑事制裁には刑罰っていうのと処分っていうのがあるんですよ。で、刑罰はさっき言った通り三つのフィルター通して法的非難のよりどころとした責任を前提にするんですね。これやんなよっていうことをやってきたから、じゃあそれを線を越えたので、あなたその責任取ってねって。だから犯罪が成立したんだから刑罰受けましょうねっていうのがあるんだけど、三つ目のフィルターに引っかかった人。
犯罪の成立と責任能力の関係
じゃあこの人たちに何のおとがめもないかというと、先見た通り刑事制裁には刑罰のほかに処分というのがあるんですよ。で、この処分っていうのは大きく二つ責任に引っかかった人があり得るんだけど、一つは精神障害患っている方がこの言い悪いっていう是非善悪の状態がわからない状態の人は責任取ってもらえないので、そういう場合その判断能力が欠けている場合は責任能力が一応ないっていう法律上ね。
なので刑罰は課せないんです。さっきの三つのフィルターの三つ目で引っかかった人のうちの一人ね。これは精神障害患っている方の心身喪失状態だったって時です。で、もう一つは刑法上14歳に満たない場合は一応未成熟であるが故に法的非難をされない。対象から外れるんですね。で、これ子供だから。これもさっきの三つ目のフィルターに引っかかるっていうのがあって、だからさっきの答えを言うと
樋口さんの場合ボコボコに殴っていたのは14歳未満であったら、一応法律上刑罰としては判罪は成立してないから刑罰の対象にはならないんだけど、ただ処分の対象にはなり得ると。
なるほど。5歳とか6歳とかはセーフですかね。
そんな頃からマイルドヤンキーだった。
みたいです。ということは、私が初めの方に責任能力があるかないかとか調べてますっていうのをニュースで聞くって言ったあれは、一つ目の是非善悪の判断能力があるかとかそういうのを調べてて、
それがあると判断されれば、犯罪が成立するし、なければ犯罪は成立しない。となると刑罰が課されないというのは、わかるんですけど、なんかその
犯罪の大きさとか被害の大きさとかで、じゃあ刑罰はなしですって終わるのはちょっとどうなのかなって思うような時もあると思うんですけど、
そういう時は何かあるんですか?
確かによく法律じゃない人とか科学じゃない人とか、一般的に聞くとそう思われると思うんですけど、そもそもまず犯罪成立してないですよね、法律上。だから刑罰課せないので、犯罪の大きさって言うけど、そもそも犯罪じゃないから、
ただその結果が起きてしまっているので、それのケアはどうするか、これ大事ですよね。それはもう例え刑罰だろうと、そうじゃなかろうと、犯罪だろうと、犯罪じゃなかろうと、
起きてしまった結果の刑はこれも大事なんですよ。これも精一杯やりますよね。じゃあそれをやってしまった人、法制要件に該当して、違法な行為までやってしまったけど、
責任で引っかかってしまった人にどうするかってところに、さっき言ったのは処分があるって言いましたよね。で、処分っていうのはさっきの刑罰とちょっと違って、刑罰ってもう過去に起きてしまったことの責任を取ってもらうっていうのは刑罰の在り方なんだけど、処分っていうのは過去の行為の責任を取れない人ですよね。
さっきの心身喪失状態とか子供とか。じゃあ過去のことに責任取れへん人には、じゃあどうやって介入したらいいと思います?
予防ですか?
そうやな。いいじゃない、いいじゃない。将来の危険性。将来あなたが犯罪や非公をしないように、あなた病気なんだから治療してあげますねってこれ保安処分。
治療してあげますね、さっきの心身喪失状態の方だったりすると、あなたが将来そういう自分を傷つけたり他人を傷つけたりしないように治療してあげますねっていうのが処分の一つ。
もう一つ子供に関しては、将来あなたが犯罪非公をしないように教育してあげますね。だから過去の行為の責任を取ってもらうっていうだけじゃなくて、将来の犯罪非公を防ぐんですよ。
なので、例えば少年法でいうと18歳未満で死刑ないでしょうか。これは将来の犯罪非公を防ぐために教育するねって言ってる法律が死刑持ってたら変じゃん。
だから18歳未満はないんですよ。少年に関してはね。で、さっきの質問でいくとじゃあこういう結果が起きちゃって、何もないのかって言うと実はあるんです。
それは介入していく。それは犯罪じゃないから刑罰としては介入しないけど処分としては介入する。で、その処分は何でできるのかというと将来の犯罪や非公がないように治療してあげますねが推進・喪失の場合。
処分と将来の危険性の防止
で、教育してあげますねが子供の場合。
教育だとか治療だとかっていうの処分っていうのがあるのはわかったんですけど、具体的にはどういうことをして処分っていうふうに言ってるんでしょうか。
これはね一応ね日本ではオフィシャルにはやらないことになってるんですね。で、なんで日本でそういうのをやらへんか。ここまでめちゃくちゃこう研究者とか実務の人とか病院関係の人とか当事者の団体の人とかすんごいこう論争があって今に至ってるんだけどそのお話は次回に丁寧にやるとして、じゃあ日本にはないって言ってるこれが世界中でどんなことやってるかというと大きく分けていくとですよ。
大きく二つになるんでまず。どういうのかっていうとまずはその対象になった処分される人の自由を完全に剥奪しちゃって隔離しちゃうやつね。ロッカーの施設に入れちゃう。っていうのがまず一つ。
で、もう一つは日常生活にいるんだけど一部行動が制限されるってパターン。これまず大きく二つ分けますよ。
さらにそれをどういう目的でやりますかっていうのでそれぞれまた二つずつ分かれるんですよ。もう一回言いますね。整理しますよ。
完全にその処分される人の自由を奪ってしまって隔離されちゃう。どっかの施設に。で、隔離するんじゃなくて社会の中で生活しつつ一部制限されるパターン。この大きく二つ分かれましたよ。
じゃあその隔離なり一部制限をなんでやんのっていうのがまた細かく二つに分かれていって、あなたのため、あなたの治療のためだからというパターンと、いやこれはもう社会の安全のためだからっていうパターンに分かれるわけです。
と言うと、だからこう4パターンに分かれるわけね。大きくは剥奪しちゃうやつ、自由剥奪しちゃうやつ、制限しちゃうやつ、その中に社会の安全を守るための隔離をしようとするやつ、
あなたの治療のためだから改善してあげますねっていうやつのそれぞれ大きく分けた後にさらに二つにそれぞれ分かれていった4パターンあります。
じゃあ一つずつちょっと具体的に教えていただきたいんですけど、一つ目というか自由のを完全に剥奪をして隔離しようとするっていうものにはどういったものがありますかね。施設に入って隔離させて治療をするみたいなことだと思うんですけれども、ちょっとイメージがあんまり湧かなくて教えていただければ。
社会安全のためのって言うんですよね。それは例えば改善治療を目的としているんじゃなくて、そうじゃなくてこの人は危険な常習犯罪者だから長期間に渡って公勤して、その人の改善とかそういうことではなく隔離することで社会防衛の効果を上げようとするこういうやつですね。この辺でさっき言った4パターン全部法案処分って言うんだけど、そういう目的である法案処分の一つですね。
大野 そうですね。ハンニバルって私はまだ見たことないんですけど、レクター博士っていうのが出てくるらしくて。
出てくるな。見たことないの?
大野 はい。これからちょっと見てみたいなと。
嘘だろ。
大野 この業界にいて。
信じられない。
大野 そうなんです。見たことないのは信じられないとよく言われるので、見てみたいと思うんですけど。
キツヅたちの沈黙も見てないの?
大野 はい。
ほうほうほう。
大野 シリーズなんですよね。
そうね。
大野 見たいと思います。
レクター博士っていうのがすごい人で、こういう処分が必要な人みたいなイメージでいいんでしょうか。
あれも非常に難しいところやけど、日本は刑罰の一元主義だから、あの人実際犯罪はやって捕まってるわけだから、
拘禁されてるのが、犯罪やったことによる刑罰って見れるのもあるし、同じのが危険だから隔離されてるって見ると、
それは保安処分をやってるとすると、確かに社会安全のためにあれを治療してるとはなかなか思えないよね。
これが共有できひんから見てないからね。
大野 すごい人だっていう情報だけ入ってきてて、殺人鬼的な。
何をやってももう人を殺しちゃうみたいな人のイメージ。
全身固められてて、口とかにも抑えられてて、移動するのもガシャって倒されて運ばれるみたいな。
大野 方がなんですけど、踊る大捜査船のキョンキョンみたいな。
あれは、そっちは見たね。
大野 大好きで。
あれは完全にそれを真似てますよね。
大野 そういうことなんですね。
あれよりも狂気じみてるけどね。
大野 早く見たいと思います。
では2つ目にいきなりで申し訳ないですが。
自由の剥奪をして改善しようとするもの。
っていうのにはどういうものがありますか?
これの方が多分ね、世界中では多いんじゃないかなと思うんですよ。
さっきの改善っていう治療ですよ。
治療というか、あなたのために、あなたが将来ハンザ引っ越ししないように、あなたを治療してあげます。
改善してあげますねってやつ。
さっきのは社会安全のためだったでしょ。
じゃなくて、いやこれあなたのためだからと。
あなたが将来そういうことをしないように治療とか改善してあげますねってやつがあって。
これは言ってくれて、いろんな種類あるんですよ。
治療処分とか禁絶処分とか労作処分とか、また社会治療処分とか。
いろんな国がいろんなやり方をやってるんですけど。
それぞれ名前が違わしい目的と期間とか、どういう人に介入するかってそれぞれの国がちょっとずつ違うんだけど。
要は集約すると、さっき言った通り治療のため、改善のために実施すると。
結構いろんな国ね、ドイツとかスイスとかイギリスとか精神病院収容したりとか。
そうすると治療目的でここに入ってもらいますっていうようなことになるでしょ。
その入って自由を剥奪するっていうのもあると思うんですけど、
例えばあなたのためにアルコールは控えた方がいいからお酒は飲まないでねみたいなこともこれにあたりますか?
それはある。あるがどっちかというと一部制限の方である。
自由社会の中で完全に隔離されるわけじゃないけど、一部社会でお酒飲むのやめなよとかっていうのがある。
自由を制限しての方でっていうことなんですか?
の方がメインかな。
どっかの施設に入ってお酒を抜こうとか、抜くっていうかあれほら肉体的なに来るから、精神に来るっていうよりはアルコールって結構肉体に来るんで、
その中こうお酒が抜ける時とかしんどいらしいんだよ。
そういう時の治療にっていうのはあり得るかもしれんけど、どっちかというと完全に隔離されるっていうよりは一部制限の方かな。
ありがとうございます。では3つ目に行かせていただいて、
自由の制限をして隔離しようとするものっていうのにはどういうものがありますか?
これはさっきもちょっと言ったんだけど、例えば常習命ってちょっと酔っ払って、そこの問題を抱えてる人だから、
自由の剥奪をしての改善
その部分だけ何とか抑えようっていうので、酒場に近づかないとか、そもそも酒買わない、酒屋に行かないとか、
あとは居住が禁止されている制限区域があって、そこには立ち寄らないとか、それ以外も別に普通に生活していいので普通に家にいてもらって、
職場にいてもらって働いて友達と遊んで、一般生活もしてもらってもいいんだけど、ただあなたはここには近づかないとかっていうのがある。
それがだからさっきの隔離されているのとは違って、一般社会生活は行えているんだけど、そこだけはちょっとダメねっていう禁止されている。
それもこれもねあなたの治療のためにこっちは結構厳しい説明やなぁと思うが、
じゃあそれだと社会安全のためっていう方がもしかしたら抑えているのかもしれない。ここも一応理論上はね2つあるんだよ。
一部制限されているだけであなたのためだからっていうパターンと、もう一つは社会の安全のためっていうふうに分かれるとは言ったけどさっき理論上はね。
ただこれをあなたの治療のためってなかなか厳しいよね。だから例えば学校のある地域には近づかないでとか、
さっき言った酒屋には近づかないでとかってこういう一部制限されているっていうパターンかな。
なんか日本ではその法案処分ってないっていうことだったんですけど、今なんかちょっと伺っててなんかストーカーとかに
ここから半径何メートル以内には入らないでくださいみたいなのがあるって。でもあれは法案ではなくてあれもなんか似たようなことなんですかね。
なかなか鋭いね。あれはでもストーカー行為をやったがゆるに制限。
予防ではないから法案ではない。
でもなかなかいいと思うよ確かに。でもそれ以上ストーカー続けないようにっていう意味でやってるのかもね。
そういう意味では確かにオフィシャルではないんだけど、この後もしくは次回話していくことになると思うんだけど一応法案処分日本にはないと言っておきながら
これってそういうことじゃねみたいなのは今山口さん言ったみたいなことは起きてくるよね。
ちょっとイメージが分けやすかったです。
では最後の4つ目なんですが、自由の制限をして改善しようとするものっていうのにはどういうものがありますか。
これでもさっきもちょっと3つ目の時にも言ったんだけど、改善しようっていうのなんか結構無理矢理感あるよね。
一部制限してるだけだから、例えばもう免許を取れないとか、またさっきの酒場に行けないっていうのを
あなたのためだからというか、社会安全のためだからっていうかの違いにちょっと、それを言い出した確にもそうなんだけど
ただこれ改善のためにって結構なかなか難しいなっていう面はないこともないけど
ただこれはあなたのために一部制限してるんですよっていう説明のもとにやってる法案処分
ってなってくると改善効果を期待して、その結果社会的な防衛安全を達成するために重ねる法案処分とかっていうのをやってたりするよね。
なので再犯防止するのは目的としてるんだけど、社会の中でバディ組んでとか見ながら
社会復帰してもらうっていうようなことをやっていくのよ。それがドイツでやってる業場監督とか
あとはイタリアとかで監視付きしながらも、あなたのために改善してもらいたいので一部制限してますよって言いながら
自由の制限と改善のための処分
行動制限、将来の危険性の除去のためにっていうのをやってるっていうのがあります
ありがとうございます。監視されるっていうのは抵抗があるますけれども
私のためにとかやってくれてるとか、いろんな方法が考えられる可能性が考えられるのかなって思うと
なんかいろんな言い合うも出てきそうですし、要望的に何かこういう対策がある方が安心するのかなっていうふうにも思いました
次回、日本のお話を伺えるということで楽しみにしてます
でもちょっと打ち合わせにない話ちょっとしますけど
次回ね日本じゃどうやっていってるのかって話をする前に、そもそもよ
さっきの過去に起きたことの責任ってそれ起きたんだからその刑罰受けてねっていうのもわかりやすい
起きたことだから、けど処分って将来のことでしょ
誰がどうやって決めるのとか思いません?
それは大変冒頭から危険だなと思ってて人権とか結構制限されるじゃないですか
だからそこの難しい話なんじゃないかなと思っては
聞けばいいのに 例えばさ、例えばだよ
これ誰が判断するのっていうのは決定は裁判官とかがやっていくんだけど
一緒にやっていくのって精神科医とかがやっていくんだけど
でもその人も将来の危険性ってどうやって判断するのかってすごい難しいよね
それがさ例えば明日とか
1週間でとかやったら仮にそれでも結構難しいと思うけど予測できたとして
5年後とか10年後とかそんなものを予想できるわけないし
仮に医者にそんな責任逆にね終わすのもどうかなって思うじゃん
ってことはやっぱ将来の危険性に介入するのっていうのを
そんなことできんのかとかつって
やっぱ日本は学者なりさっきも冒頭でも言ったけど
揉めるんですよこんなやっていいのかどうか
それはだから次回の話になっていきます
楽しみにしています
さてここで犯罪学をもっと身近に感じてもらうために
犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います
今日のおすすめは「カッコーの巣の上で」です
「カッコーの巣の上で」は1975年のアメリカ映画です
監督はミロス・フォアマン
出演はジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャーなどで
アカデミー賞の作品賞など主要5部門を受賞しています
刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装い
精神病院に入ったマクマーフィーは
絶対的な管理体制を敷くラチェット府庁のやり方に反発を覚えます
マクマーフィーは管理されることに慣れ
無気力になっていた入院患者たちに生きる希望と活力を与えようとしますが
というお話です
罪の話でも「カッコーの巣の上で」第12回で語っていますので
ぜひお聞きください
そうですねこの映画はやっぱりさっきの
刑罰じゃないとしてあなたの治療のためだからって病院に行くんだけど
果たして精神か精神病院に収容されることが刑罰と違って
一般的な感覚で言うとですよ
想像して話すけど刑務所じゃないんだから
刑罰を免れた人が楽に過ごしてるんじゃないかとか
多分想像するんじゃないかと思うんだけど
果たしてその病院に入ることがそういうことなのか
例えば12回でも話してますけど
じゃあ自分の刑罰としてはこの期間だから
出た後にお前に仕返しに行くからみたいな言うんだけど
お前が出る頃なんてヨボヨボのじいさんになった頃やぞっていうシーンがあるんですけど
だって自分のやった罪過去の責任だったら
自分のやったやつは例えば1年の刑罰ですよとか
半年の刑罰ですよって起きたことに対する罰なんでわかってるけど
さっき今日話してた話がもうドンピシャで来て
お前が出れるのって裁判の危険性なくなった頃なんだから
それは医者が出ていいよっていう時なんで
じゃあお前ずっとこの病院に入ってるんだからなみたいなシーンが出てくるんです
となってくると
果たしてそういう法案処分として精神科医に入るっていうのは
本当に刑罰より楽なことなんかとかっていうのを
むっちゃ考えさせる映画なんで
ぜひこれは見てほしいですね
森山先生に解説してほしいエンタメ作品がありましたら
番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください
さてこの番組では感想や質問リクエストなどお待ちしております
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください
Xではカタカナでハッシュタグ罪な話をつけてポストしてください
ここでメッセージをご紹介いたします
第29回生まれながらの犯罪者は存在するかに黒さんよりいただきました
これらの研究が犯罪の抑止やサポートに役立つといいなと
興味深く聞いていましたが
だんだん居心地が悪くなってきました
特徴を絵に描いて表すあたりから
それらの研究を国家や権力を持っている人
特定の思想に基づいた人に悪用されたらやばいのでは
社会の安全のためと言いつつ排除や抑圧
差別に使われる危険性もある
リアルマイノリティリポートの世界
治療福祉支援に正しく反映されることを願ってやみません
犯罪の未来予測の可能性と問題点
いつもメッセージありがとうございます
これはものすごく鋭い話で
いろんな角度からそういう未来予測的なもので
マイノリティリポートなんてもう冒頭のシーンで未来殺人罪で逮捕しますって捕まえに来るんです
でそういうのを例えばもうねビッグデータでこの人の行動パターンが読めるから
だいたいどれぐらいの期間で何を買うかとか
だいたいもう想像されてるって言われてるから
さらに普段どんな検索してるのかとか行動パターン全部読めるんで
で未来の行動の予測できる
そうIT的なAIとかそういう技術で予測できるってやつもあれば
そうではなくてこの第29回で話した時みたいに
その人の生まれ持った特性これがロンブローゾが言ってた時期っていうのは
その生まれ持って犯罪者なんだっていうやつは
あの時はすぐにこう衰退してたというか批判されてたんだけど
その後やっぱり医学とか科学とかが進んでくると
いややっぱりこの人って犯罪傾向あるんじゃないのって
生態学的な面からも言われるようになってくると
その未来予測っていうのがどんだけ可能になっていくか
結構現実に帯びてきて
じゃあ仮に今までは今日の先も山口さんに聞いたけど
じゃあ誰がどうやって未来予測するのって言ってできませんよねって言ったけど
じゃあ80%90%当たるってなった時に
どうするってなってきたらこれまた悩ましいね
難しいですね
私もマイノリティリポートを見た時にまだちょっと小さいこともあって
すごい画期的なシステムじゃないかって思ったんですけど
でもだんだんこういう犯罪学とかを勉強するにつれてすごい危険だし
さっきも言ったように人権の問題とか
いろんな問題を払われるなっていうふうに感じていて
ただ80%90%ってなってきた時に確かに
予防された方が
もし自分の身に何か起こるってなったらそれは止めてほしいしとか
いろんな葛藤があって
それでも被害者としてなったらっていう思いで言ってるでしょ
犯罪の未来予測に対する葛藤
自分があなた80%でやるから未来殺人罪で逮捕します言われたらどうするんで
絶対やらないから
許してくれって
いいじゃないですかってなるとやっぱり80%90%分かったとしても
やっぱり問題があるかもねってことですよね
毎月第3火曜日の夜9時30分から
Xのスペースで罪の話で裏話を開催しています
ポッドキャストで話しきれなかった内容や
スペースに参加してくださった皆さんの質問にお答えしています
こちらのご参加もお待ちしております
また私が所属する一般社団法人刑事司法未来でも
犯罪学や刑事政策について発信しています
刑事司法未来で検索してみてください
ではまたお会いしましょうお相手は丸山康裕と
山口由紀でした
30:37

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