1. 積ん読ざんまい
  2. 第26回 あの頃は猿まわしがい..
2023-03-23 1:23:23

第26回 あの頃は猿まわしがいた〜『最後の猿まわし』

今回は『最後の猿まわし』(馬宏傑 著/永野智子 訳/みすず書房)を紹介しながら、中国各地で興行をする猿まわし達の波乱に満ちた旅路、激変する中国社会、いつの間にかなくなっている仕事について話しています。

【今回のハイライト】

・猿まわしって何ですか?

・2000年台で2000人以上の猿まわしがいた中国

・不法乗車しながら旅をする

・近代的で衛生的な街から排除されるもの

・アニキの矜持

・いつの間にかなくなった路上の商売

・冒険の書ハンターの冒険

【参考まで】
みすず書房『最後の猿まわし』紹介ページ(著者が撮影した写真の一部が掲載されています)
http://www.msz.co.jp/book/detail/09587/

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00:15
みなさん、こんにちは。この番組は、誰もが知っている名作から、あなたの知らない日知すぎる本まで、ゆるいトークで紹介する、読書系ポッドキャストです。
改めまして、こんにちは。的文庫です。
こんにちは。桂原コーヒーです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は2月22日なので、猫の日ですけど。
にゃんにゃんにゃんですね。
今日取り上げる本はですね、猿の方を取り上げたいと思います。
関係ないじゃないですか。
全然関係なかった。紹介する本なんですが、
最後の猿まわしというタイトルの本です。
マーフォンジェという中国の方が書かれてます。
そうなんですか。
原書も中国で出された本で、取材も中国で取材をしているので、中国から来た本ということですね。
最近出たばっかりの本です。
そうなんですか。
マトさんがツイッターとかでも、すごいこの本面白いで書かれてて、
また猿まわしだし、どこから引っ張ってきたんだろうって思ったんです。
最近の本ですか。
2023年2月1日刊行なので、未通書法から。
今月出たばっかりっていう新刊でございます。
なかなか新刊台でこれが山積みになっている状況は見ることはないと思いますし、
私もこの本見かけたのが、いつも行く本屋さんの新刊台に素描紙だけ見える状態で置いてあったんですけれども、
最後の猿まわしっていうタイトルにグッときまして、
これはと思って引き抜いたらですね、
表紙の写真もまたすごくいいんですよ。
これはネットで見る機会があればぜひ見ていただきたいんですけど。
すごいいい。
いいですよね。
めっちゃいい。
すごくいい写真なんですよ。
なんだろう、タカショウみたいに。
タカショウ。
猿がいる。かわいい。
猿と雪にちょっと降られて、
なんて言うんですかね、しかめ面でもないし、笑ってるでもないし、
どっちにも撮れるおじさんが写ってるんですよ。猿を肩に乗せた雪に降られてね。
いいですね。
このおじさんの顔と猿ですよ。
これは笑ってるんじゃないですか。
もう何も考えずに値段も見ずにもう出陣直行ですよね、こうなったら。
03:02
これはたまらない。すごくいい写真です。
すごくいい写真なんですよ。
そして結構お高いですね。
いい値段ですけど。
今私見てますけども、定価でフォンタ価格3800円、税込み4180円。
はい、なかなか。
368ページ。
はい、いいお値段、いい厚みになっております。
いい厚みになっております。
ただですね、やっぱりなかなか私も中国で書かれた本っていうのを読む機会が今までなかったなっていうのもあったし、
で、この猿回しっていうのをなんかそういうのよくわかってなかったなっていうのがあったので、
ちょっと読んでみたいなと思って読み始めたらですね、本当にこれもうあっという間に読み終わりまして、
もうめちゃくちゃ面白かったです。
なんていうんですかね、私が大好きな冒険の書的な内容もあり、
時代の移り変わりとともに生活が変わっていく人たちを追っているっていうところもあったりですとか、
あと全くやっぱ知らない世界を見るっていうですよね、驚きとかそういったのが一冊に詰まっていて、
あとはですね、これ表紙の写真も見ていただける通り、写真がすごくいい本なんですよ。
著者のマーフォンジェさんっていう方が、もともと写真記者をやってらっしゃる方なんですね。
写真を専門にされている方で、それで取材をしていろんな雑誌に写真を投稿したりですとか、
それで記事を書いたりとかしている方で、やっぱ写真がすごくいいんですよ。
この本文の中にも写真がたくさん掲載されているんですけれども、これどれも本当にいい写真ぞろいなんですよ。
今ですね、この未出処分の最後のサルマワシのページを見てるんですけども、写真が何枚かピックアップされていて、
どれも素敵。なんかすごいかっこいいとかおしゃれとかじゃなくて、ぐっとくる感じですよね。
ぐっとくる感じなんですよ。文章を読むと、その情景をやっぱり説明するような写真でもあるし、
でもその説明がなくても、やっぱりぐっと胸に迫るものがある写真を撮っている方で、
なんでこんないい写真を撮れたかっていうのも、この本を読むとわかるっていうところもありますね。
めっちゃサルがいい。
サルとおじさんですよね。サルとおじさんの関係がすごくよく伝わってくる写真ばかりで、
まずこの写真を見ても、これは多少値段が高かったとしても買いだなと。
06:03
1冊しかなかったんで、これ私今買わないと他の人絶対買うだろうと思って。
サル回しだしって思って。こんなにいいタイトルだったから、そそっと買ってきて。
どうでしょうね。そこの部分はどうでしょう。
でもこのサル回しの本が面白すぎて、一気に読んで、それをですね、ついこの間あった、
今年20歳になったばかりの若者に、最近この最後のサル回しっていうすごい面白い本を読んだんだけどって話をしたんですよ。
その若者から、サル回しって何ですかって。
衝撃的。
嘘でしょと思ったんですけど、サル回し知らないって言うんですよ。
でも今20歳ぐらいの方だったらご存知ないでしょうね。
なんか中国脱義団みたいなやつですかって言われて、なんか言わんとすることは近いかもしれないけど、でも違うんだよなっていう。
日光サル軍団とかも出てこないかっていう。
出てこないんですかね。私もそれは知らないのかなって今思ったんですけど。
あと反省するならサルでもできるとか。
いやー、ご存知ないですよね、それは。
バザルでござるとかもわかんないですよね。
ギリー?ギリーお生まれになったかどうか?
いや、私が小学生の時だから多分まだお生まれになってないですよ、きっと。
そんなに昔でしたっけ、NECかなんか?
NECのNEC98とかその辺りですね、確か。懐かしいワードしか出てこないですけど。
出てこないですね。何が何だかきっとわからないですよね、今若い方なんか。
そうですね、20代の方ちょっとついてこれてないと思うんですけど。
ついてきてほしい、消さないでほしい。
そんなサル回しの本でして。
この内容がですね、2000年代の初めから20年にわたって
そのサル回しに密着して取材した記録っていうところで
サル回しを通して中国の社会の移り変わりを記録した本でもあるんですね。
これから内容を話しに行くんですけど、まずこの方がサル回しと出会った。
サル回しにちょっと関心を抱いたっていうきっかけみたいなのが書いてあって
この方自身も地方の工業都市出身で、家もやっぱり貧しかったと。
自分も小さい時は貧しかったし、お父さんも貧しい農家の生まれで
本当は頭が良かったんで、上の学校に進みたかったけれども
お金がなかったから進めずにっていう過去もあり
そのおじいさんの代は本当に貧しい農家だったっていう
貧しい家庭に育ったっていうのもあって
自分も記者とか写真を撮るようになった時に
09:01
やっぱりそういった社会に関心がいくようになったっていうふうに書いてあるのと
あと新聞記者で最初働いていたんだけれども
それが本当に社会を良くすることに関わっているんだろうかっていうのを
だんだん疑問に持ち始めて
もっとそういういろんな、中国本当に大きい国なので
そこで起きているいろんな出来事を取って
少しでも社会をより良くするために何かできないんだろうかっていうのを考えて
その写真でいろんな風景を撮ったりとかして
雑誌に投稿するようになったっていうふうに書いてあるんですよ
この条文を読むのも結構グッとくるような文章を書いてて
この方結構文章うまいなって思いながら
読ませる文章を書く方でもあって
写真のみならず文章うまいっていう方なんですけど
実際にサルマーシと会うっていうところなんですけど
これまた冒険の章が開くような出会い方をしておりまして
この方2001年に濁用っていうところの駅前で
取材でちょっと撮影をせたと
そしたら背中にサルを乗せた人たちが
数人のサルマーシが道を歩いているのを見えた
2001年ですよ
2001年で
サルマーシがいるってなって
ちょっとそのサルマーシが気になって
あと追いかけて声をかけたそうなんですよ
今からどこ行かれるんですかっていうので
どこから来たんですかっていうのをちょっと聞いてみたら
自分は嘉南省の南陽市の新家県の人だっていう風に言ってたんですね
新しいのって書いて新家っていう風に発音するらしいんですけど
そこから来たんだっていう風に話していて
新家っていう県が
中国でサルマーシをしてる人がすごく多い県だと
中国のサルマーシの人たちは
大体この新家から来てる人たちだって言われるぐらい
この県ではサルマーシが盛んだっていう風に言われてるんですね
そこから自分たちは来て
今は畑もやってるんだけど畑が暇な時期は
サルマーシをして出かけにしてるんだっていう風に話してたと
ちょっと気になって
向こうもこの著者のことを気になって
あんた何してんだって
いや私写真撮ってるんですよって言って
写真を次撮りに行くんですよ
その人たちについてって
そういうところからサルマーシたちと出会いが始まるわけですね
最初は村に行っても
なんだこいつだみたいな感じで
やっぱり警戒されながら
なかなか話を聞き出せないんだけれども
12:02
何回取材に行くうちに
サルマーシたちと虫解けてきて
サルマーシたちがいろんな話を聞くようになるんですよ
どういうふうにサルマーシに出かけるかと言いますと
さっきも言ったように畑が暇な時期に出稼ぎに行く
出稼ぎに行くのも中国全土に電車を使って移動するんですね
ただこの電車もですね
実は不法乗車をして移動するんですよ
屋根に登って写真がありましたね
屋根に登ったり
カモス列車の中に忍び込んだりして移動するんだと
やっぱりそれにはちゃんと理由があって
サルを乗せて電車に乗るっていうのがなかなか難しいと
許可が下りないかったりすることがあるし
あとはやっぱり電車賃をいくらでも節約するため
旅で稼いできたお金をいくらでも節約するためっていうので
もちろん法律違反だってのはわかってるんですけど
違法乗車しながら移動するんだっていう話を聞いて
実際やっぱりこのサル回しをしている村っていうのは
貧しい村ではあるんですよね
サル回しして出稼ぎに行かなきゃいけないぐらいのところではあるので
そんなに豊かな田園地帯ではないわけですよ
そうですね
もちろんサルをキャリーバッグみたいな用意できなさそうですもんね
そうです朝袋に入れてサルも移動するんですけど
そういったちょっと厳しい環境で
サル回しをしながら生計を立てている人たちで
2000年代になってもまだサル回しがいるっていうことですよね
そこでやっぱり著者もすごく興味を覚えて
ぜひこのサル回したちと旅に同行したいっていう風に思ってですね
冒険の扉が開きましたね今
開いてきましたね
そのサル回しの人たちに頼むんですよ
私も連れて行ってくれませんかと一緒に不法乗車して
あなたたちが見てるような風景を一緒に見たいんです
見たいというか取材させてほしいんですって言うんですけど
やっぱり断られますよね
そりゃ断られますよ
せきながらに不法乗車を機事にされても困るし
それもあるんですけど
断る理由としては
慣れてない人が不法乗車一緒についていくってなると
不法乗車なんて隠れてこっそり乗り込むわけですよ
でも足でまといになるんじゃないかと
こいつがいることによって
警察とか鉄道の作業員とかに見つかって
しょっぴかれるんじゃないかっていう不安もあるし
あとは不法乗車することのリスクもあるんですよ
貨物に乗るってことなので
貨物の中っていろんな荷物がぐちゃぐちゃ動いてるので
それでやっぱり挟まれたりして怪我をしたり
15:01
下手をしたら障害が残ってしまったりとか
あとは動いてる列車に飛び乗ったりとかするわけなので
やっぱりそこで事故で亡くなったりとかするってことも
時々あるんですよ
だからそんな目に合わせるわけもいかないから普通の人
責任取れないからそれはダメだと
まあそりゃそうだよなっていうところはあるんですけど
あなたは払いなさいよって思ってる
そうそうそう
お前も客車に乗って移動すればいいじゃないかっていう風に
言われるんですけどこのされまわしの人たちからも
でもやっぱりこの人にとっては
自分もやっぱりされまわしと同じ目線で移動したいんだと
この先生もちょっと冒険したいなっていうところもあったんでしょうし
ジャーナリストとしてそういった実際の風景を
納めたい伝えたいっていうのもあって
何回も頼み込んでいくんですけど
そこでですねまた一人のされまわしに出会うんですよ
ヤン・リングイさんっていうされまわしを紹介されるんですね
このヤンさんはみんなから兄貴って呼ばれてるんですけど
小柄で痩せてるんですけども
ちょっとやっぱり静観な雰囲気があると
いかにも兄貴っていう感じの雰囲気の方を紹介されて
この人にもされまわしをする様子を
一緒にその不法乗車して撮りたいんですって
言ってやっぱダメだって断られるんですけど
このくるみしみはあんたには耐えられないよって
これはもう人が受けていいものじゃないし
いい身なりをしてる人はどうせ俺たちと
そんなことをするって言うんだよっていう風に
断られるんですよやっぱ危険だし
そんなにちゃんとした仕事をしてる人は
するようなことじゃないよっていう風に言われるんですよ
でもやっぱりそれでも行きたいんですっていうのを
何回も何回もやっぱり何かあった時のための準備は
こちらでちゃんとしますから乗せてくださいっていうのを
頼み込んでわかったよってこの兄貴が折れまして
連れてってもらうことになるんですね
著者も昔子供の頃一回不本乗車したことあるっていうんで
結構中国の方は割と不本乗車すること多いのかなっていうところは
この先も何回か出てくるんですけどそういうシーンが
あの時も結構怖かったなと思って何かあった時のための
保険とか警察の知り合いとか
鉄道関係の知り合いとかに紹介書書いてもらったりとかして
万全の態勢整えて
なんだろうと
行くんですけど
実際その10月になって兄貴から電話がかかってきて
これから出発するから乗るんだったら来いよっていう話になったんですね
著者は他に撮影仲間に連絡取ったんですけど
誰もこの冒険にはついてこなかったと
一応一人行こっかなっていう話になった人いるんですけど
ドタキャンされたっていうのがあって
18:02
結局この人一人だけで行くっていうことになって
一応サルを一緒に連れてくってなった時に
ちゃんと役場で野生動物飼育繁殖許可書を発行してもらって
それを持って移動するんですね
なんか意外そこはちゃんとしてるんですね
逆にこれをちゃんとしていないと野生動物保護法の
法律違反になってそれこそ捕まってしまうので
何かあった時に許可を得てるのかとなった時に
一応この許可を得てますっていう許可書を見せることによって
おとかめなしっていう風に
いろんな矛盾を感じますけど
何とか法律の範囲内でやってますよっていう手を整えて
グレーゾーンでやってるっていうところなんですね
で今回はメンバーとしては
ヤン兄貴と息子さんとヤン兄貴の弟
あとその老いっ子
あとは同じ村のサル回しの人と
あとは食事を担当する方ですね
総勢で6人ぐらいで行くってことですね
その食事は人間の?
人間とサルです
両方面倒見る人がいるっていうところですね
そういうのを組んで
一座を作っていくと
サルもちゃんとメンバーを組んでいかないと
途中で喧嘩したりとか
仕事しなくなっちゃったりっていうのがあるので
絶対オスは2頭以上いるとダメだと
2頭以上いてメス1頭だと
どっちかが死ぬまでの死闘を繰り広げてしまうから
がといってメスがいないと全然仕事しない
すごくわかりやすいなっていう
わかりやすいなっていうのがあるので
そこはちゃんと厳選してですね
オス1匹、メス1匹、コザル1匹っていう
家族になるように組む
オスは若いもの、メスは老いたものっていう決まりもあって
そうするのが一番いいなと
あとサルのほかに犬も2匹連れていくんですね
え、敬遠なのに?
そうそう、やっぱり賑やかしとしての犬も一緒に連れていく
今回は2組のサルの家族と
サルは6匹ですね
犬は2匹連れていく
実際にサル回しするときは
1組ずつ別れて別の場所でサル回しするっていうような流れになってますね
面白い
世界って興味深いことがいっぱいありますね
これ言っときますけど2000年代の話ですからね
だから、それがまたお仕事になるのが2000年代ですよ
しかも取材始めた2001年の時点で
21:01
少なくとも2000人ぐらいはサル回しで行かれてたらしいんですよね
少なくともですよ
まあそうですね、2000年代だと
またすぐ繋げたがっちゃうんですけども
今みたいに日常の中にインターネットがあるっていう生活ではないから
まだ多分テレビとか
そういう娯楽がネット以外にあった時期ではありますけれども
でも2001年ですよね
そう、2001年でサル回し現役っていう
すごい
すごいですよね
また見る人もいるってことですよね
2000人のサル回しがいるっていうことは
それでまだ仕事になってたってことですからね
これから話が出てくるかもしれないですけど
祝いごととか縁起物としてのサル回しなんですか?
そういう側面もあると思いますね
お正月とかにやるとすごく喜ばれるっていうか
ただ別に正月とか祝いごとじゃない時でも
割とサル回しやってるんですよね、日常的に
路上パフォーマーとして?
そうそう、多分そういうことだと思います
ジャグリング的な感じで
私たちのところでちょっと近いところだと
あと昔で言うと紙芝居とかですか?
えー、でも紙芝居はもっと
もっと昔ですかね
それはもっと昔になっちゃう
とはいえですね、2000年代とはいえ
この人たちが回ってるのは
都市部を回ってる時もあるんですけど
ちょっと地方の方に従業に行ってたりすることもあるので
まだその頃だと素朴な暮らしがあったってことなのかもしれないですし
娯楽まだそんなに多くはなかったんでしょうね
いやいやでも的さん、20年前ですよ
それがこの20年でものすごく発展してきたってことですよ
ものすごい速度でさまがわりしていったっていうところが
ここでも描かれてはいますね
確かにそうですね、この20年間はすごいですよね、でも
中国にとっては本当にすごかったと思いますから
そうですね、日本でもこんなですからね
もうそれこそバブルの時期ですよね、中国にとっては
で、旅の話に戻るんですけれども
この旅をする時間が結構長くて
やっぱり長い時だと1週間近くその移動に時間がかかると
さすが中国、広い
電車に乗って4、5日かかるっていうところなので
電車の中でやっぱり泊まり込みで移動したりとかするんですよ
なんでかっていうとその
乗り降りする時に見つかっちゃうニスクがあるわけなので
1回乗ったらなるべくそこから動かないようにするっていうのが鉄則らしいですね
まあお手洗い行ったりとかちょっと水汲んだりとか食料
なので食料については持ち込みですよね
24:00
なので10リットルのプラスチック容器に水道水を汲んで
あらかじめふかしたまんじゅう
まあ日本で言えばおにぎりを持って行くみたいな
水道水と数十個のまんじゅうですね
これが今後数日の列車での食料になるんだ
まってまってまって
まあそりゃそうなんですけど
過酷
すっごい過酷なんですよね
吹きっさらしでしかも乗るわけなので
なんだろうセルパみたいな
それだけの飲料水を持って
お猿さんを持って
自分の食料とか生活の着替えとかも
いるかもしれないですけども
それで忍び込むって
忍び込めてないような気がしますけどね
そうですよね
あとは旅先で使うお布団とか
これ後でまた出てくるんですけど
どういうふうに旅をしていくかっていうのが
そこに現れてますよね
布団とか食器棚を鍋などを
意識持って乗り込むわけですよ
で乗り込むタイミングもですね
だんだん日が落ちて暗くなってきて
貨物列車の乗り場ですよ
乗り場というか
集まってるとこありますよね駅の裏あたり
そこで行き先が
先頭車両に書いてあるんですよ
でそれを見て
この電車に乗ればここに行くから
ここに今日は乗るぞつって
で乗る時もタイミングを見計りながら
乗らなきゃいけないわけですよ
警察が見回ってるかもしれないし
作業員が見回ってるかもしれないし
これもですね
人によるんですよねこういうのも
見つかってもいい人っていうか
しょうがねえなっていう感じで
見逃してくれる人たちだったら
いいんですよ
こっそり乗れよみたいな感じで
悪さしなければ別にいいから乗ってもみたいな
親切な人だったら
ここのほうが乗りやすいよとか
教えてくれる人も中にいるらしいんですけど
ただこれはやっぱりちょっとね
職務に熱心な人とか
うるさい警察とかに捕まると
もうその時点で行か降りろって言われて
取り調べ受けて
またその警察の目を盗んで
夜中に乗り込まなきゃいけないっていうような
やり取りをしなければいけないので
やっぱり乗り込むときに一番神経を使うと
でもそれも
だって2000人のサルマワシの方が
全員移動しないかもしれないですけど
多くのサルマワシの方が
そうやって冷静に乗るわけじゃないですか
そうです
もう完全にわかってますよね
そうなんですよ
完全にわかってるんですよ
わかった上でっていうところなんですよね
それを今更そんな音が目だなんて
こっくら話ですよ逆に
だったら最初から乗せてくれるなっていう
そうそうそう
今までずっとそういう風にやってきたんだから
っていうとこありますよね
27:00
で今回もその人目を盗みながら
今だって言って兄貴の掛け声とともに
この電車に乗るぞって乗り込むんですよ
ここで問題が起きまして
調査の方が写真を撮ってるシーンがあるんですけど
乗り込む前にみんなが線路に並んで
この電車に乗ろうかって見定めてるシーンを
撮ってるんですけど
これですねフラッシュたいてんですよ
もう絶対見つかっちゃうから
絶対見つかっちゃうんですよね
ダメでしょフラッシュ現金
それで目を引いてしまったんだろうなっていうことで
その点検をしてた人がやってきて
上にいるのは誰だってやっぱりね
仕事だからそう言わざるを得ないですよね
人がいるってなったら
でその兄貴が繰り返し聞かれたから
されまわしだよって答えるんですけど
じゃあちゃんと座ってろよってこう
邪魔にならないように物を浮かすんじゃないぞって
もう乗っけからそんなの
最初から旅らしいアクシデントが起きるわけですよ
スムーズにいってほしいもう
この著者にとっては初めて
一回昔乗ったことはあるとはいえ
この長い距離不法乗車するのは初めてなわけですよ
しかも屋根のない貨物電車に乗って
中にはでかい機械みたいなのが一緒に乗ってて
電車が動くとともにガタンゴトン動くんですよね
潰されるんじゃないかなって思いながら
気が気じゃないと
でも兄貴やっぱこういう電車によく
俺たちは乗って移動してるからって
寝てろよって言うんですけど
寒いから寝れないんですよね
なるほどね
そういう旅をして
夜中10時頃に一池目に着いて
みんなはそこで一旦布団をまとめて
電車を下車して
他にもっとノリのいい貨物列車はないかな
って探したんですけど
なくて
全部蓋がついてる貨物列車だったので
入り込めなかったと
しょうがないなってまた戻ってくんですけど
そしたらまた駅員に見つかっちゃって
全員降りてこいって言われて
しかも石とかも投げられるんですよね
この時は
ひどい
そういう人も中にはいるんですよ
ひどすぎる
どこから飛んでくるかもわからないんで
これ放っておくと怪我するかもしれないなと思って
これはしょうがないと思って
この著者が
私は同行してる汽車ですって
何かあればこちらで話し合いましょうって
なんでそんなとこに汽車いるんだって
やっぱり相手はびっくりして
なんでそんな汚い
デカセギの農民のことするんでるんだよって
こう文句言いながら
一応その著者が見せた身分証明書とかを見て
何か納得して
これ以上関わるのはめんどくせえなと思ったのかもしれないですけど
帰っていったとその人を見逃してもらえたと
なんかそこもちょっとまた納得
そうそう
なんていうんですかね
結構そういうシーンが多いんですよね
30:02
怒るには怒るけど
しょっぴきはしないみたいな
でも人によってはやっぱり
これでは済まないこともあって
電車から追い出されることもあるし
場合によって罰金取られることもある
もちろん法を犯してるので
しょうがないっちゃしょうがないんですけど
不思議
そんなですね
命の危険と隣り合わせの移動をしながらですね
一路目的地を目指していくわけですね
猿の健康状態は大丈夫なんですか
移動の時は猿なかなか話に出てこないんですけど
猿は乗せる時に朝袋に入れて乗せるんですね
そう聞くとすごくかわいそうだなって感じはするんですけど
猿も慣れてますからこの旅に
ここに入れよって朝袋広げると
いつものやつですねみたいな感じで
おとなしく入っていくみたいな
賢すぎる
賢いんですよすごく
家族当然で暮らしてるので
何日も同じ電車に乗って
乾いたまんじゅうを食べながら
移動してって
ここでも著者の行動も結構面白いんですけど
やっぱりなかなか耐えられないから
途中で一人で泊まってる時に降りて行って
その線路脇の食堂に入って
あったかいご飯とか食べたりするんです
だから無理だよって
無理ってなって
他の人にも降りてこないんですかって聞くんですけど
いや見つかっちゃうからって
途中で発車するのかもしれないからって言われて
俺たちはここでないよって
言われてたでしょ兄貴に
そう兄貴に言われてたじゃん
言われてたでしょあなたって
最初に行って
でもそれが普通の人の感覚でしょうね
まあそうですけど
それを猿回し達はずっと伝えながら
ずっと移動してきてるわけですよ
だから一緒に移動することによって
猿回しの生活ほんと過酷だなっていうのを
身にしみて思ったっていう風に
何度も何度も書いてあるんですよね
まあそうですけどもなんだろう
いろいろ突っ込みたことがありますね
良くも悪くも突っ込みどころが満載
なんかちょっとこれ読んでて
ちょっと真面目に書いてるけど
高野さんっぽい雰囲気あるよなとか思うんですけど
確かに高野さんとか
ほんと昔のあの番組で
うるるん滞在期ってやつじゃないですか
あれもね結構耐えられなくて
こっそり持ってたカップラーメンを食べてしまいましたとか
綺麗なお水もらっちゃいましたとか
なんかありましたけども
だから過酷だって言ったじゃないみたいな
そうそうそう
その自分だけが温かいご飯食べながら
もうひどい
向こうではなんかみんな寒い中
パサパサのまんじゅうかじってんだなって
申し訳ないなって思いながら
ご飯食べてたみたいな話を書いてるんですけど
もうなんていうの
イラッと光る
33:01
そこら辺がなんか本音が見えていいなと
私は思ったんですけどね
そうだよなっていうのと
なんでここまで過酷な生活しながら
サルマワシで生きていかなきゃいけないんだろうなっていう
そもそもはまたそこですよね
ただサルマワシもそんなすごく過酷で
正直サルマワシで芸をして売ってるはいますけど
言い方あれですけど
いやしいものとして見られてたりとかも
するにはするんですよ
ただこの人たちはこの人たちなりに
やっぱり凶児を持ってですね
生きてまして
不法乗車はするけれども
列車の中でいかなるものも
くすぐることは許さないと
俺の一座とともにして行くときはあって
中にやっぱり冷蔵庫とかテレビとか
タバコとか
お金になりそうなものっていうのは
いっぱい積んではあるときもあるんだけれども
それは絶対手を出さないし
それからもう一つ
絶対俺は物恋はしない
誰にもひざまずかずに
サルマワシだけで金を稼ぐんだと
それが俺の旅芸人としてのルールだ
っていう風に言ってて
兄貴かっこいい
ってかちょっと思ったんですけど
やっぱりちょっとそういった凶児を持って
やってんだっていうようなところもあるんですよね
だから逆にこう
お前みたいな都会育ちのボンボンに
こんな過酷な生活ができるかみたいな
ところもちょっとちらっと見えたりとかはするっていう
ただですね
この兄貴にしても
サルマワシをして長い
旅芸人の生活をしてるわけで
したたかな面もあるわけですよ
最初はこの著者のことを足跡になるんじゃないかとか
怪我させたらどうしようとか
心配してたんですけど
著者がいることによって
割と大概的にスムーズに交渉がいくことがあると
あなた記者なのねっていうことで
見逃してもらったりとか
この著者がやり取りする間に
サルマワシの人たちは逃げるとか
いつもだったら捕まったりとか
一旦下車しろって言われて
追い出されたりとかしてた場面で
結構この著者がいることによって
旅がスムーズに行くっていう場面も
何度かあるうちに
こいつといると結構
メリットもあるなみたいなことも思い始めたり
サルマワシじゃないのに
こんな過酷な旅をついてくるっていうのは
途中で一人だけ飯食ってたりしましたけど
それはさておき
ちょっとした友情というか
信頼関係が芽生え始めるっていう
やるなお前的な感じですね
やるなお前っていう感じのところがあって
ちょっとずつ仲良くなっていくっていう
ちょっと仲良くなって
20年の付き合いになっていくっていう
20年ずっとこの兄貴と
一緒に取材をしてるんですけど
もう家族
サルと同じくらい家族
もう親戚のおじさんくらいの勢いですよね
2日間くらい
列車に乗ったまま移動してて
そろそろちょっと降りるかと
36:01
一旦降りて
温かい食事でもして
ちゃんとお布団で寝て
それからまた移動しようかって話になって
一旦下車するんですね
今日はここの街で
じゃあ宿っていうことで
まず食料を買い求めに行きます
あと
今日寝ぐらいになりそうなところを探す
っていうところですね
寝ぐらいになるところっていうところなので
ホテルとか宿には泊まりません
もう野宿です
平らなところですね
平らなところ
そうです
駅の近くの空き地に
今日のキャンプを据えるわけですよ
なるほど
ここをキャンプとするですね
そうです
ここをキャンプとするですよ
宿に泊まるくらいだったらね
ちゃんと電車金を払いますよね
そうです
やっぱりここでも
宿金払うぐらいだったら
ってものすごく節約をするんですね
もう一銭でも多く
稼ぎを無駄にしたくない
一銭でも多く
家にお金を持って帰りたい
っていうところもありますし
やっぱり猿連れてると
泊まるってなると
なかなかそこは
確かに
都合が悪いじゃないですか
そうです
動物を断る
動物を断りだったりするので
やっぱりもう泊まるのは
難しいんでしょうね
またね
猫と犬とちょっと違いますしね
そう
引っ掻いたりとかすると
なかなか大変なので
それでやっぱり泊まるのは難しくて
いつもその野宿とか
あと空き家になってるようなところとかに
テントを張って
野営する
野営っていうか
そこで泊まり暮らすっていうところなんですね
ということは
テント帯もいるってことですか
そうです
テントって言ってもですね
そんなちゃんと立派なテントじゃなくて
ビリーシート張って
雨水がしのげれば良いっていうような
なるほど
タープ的な感じですねきっとね
そうです
太もも地面に地下引きとか
そんな感じですよね
でもすごい荷物ですよね
だからカゴに背負っていくって感じですよね
バックパックのでかいパックに
一式詰めて
あと猿もいますからそれに
猿も浅袋の中にいるので
それを命名一人ずつ担いで
移動していくっていう
それで見つからないっていうのはやっぱり
難しいですよ
だから鉄道員も分かってはいるんですよね
分かってはいるんだけど
一応起こるけど
あんまりそこはきつく起こったりとかはしないっていう
人によってはただそれがね
コールサック行ってくる人とかはいるんですけど
意地悪な人とかも中にはいるんですけど
そんなこんなで移動していくわけですよ
食事の準備が整ってくると
茹だった麺をまず猿に食べさせて
優しい
猿は美味しそうにその麺を食べるわけですよ
猿が生まれた頃から人と同じものを食べているから
肉は食べないそうなんですけど
それ以外は人が食べるものは何でも食べるから買いやすいと
39:03
著者もですね一緒にその麺を食べるんですけど
他の人たちはやっぱりその麺をそのまま何もかけないで
そのまま食べるんですけど
著者にだけ兄貴はごま油をちょっと垂らしてくれるんですよ
優しい
乾いたまんじゅう食べるよりこっちの方がマシだろうって
やってくれるんですよ
兄貴いい奴なんですよ
本当に邪魔しないほしい兄貴の
なんていうんですかやっぱり酸いも甘いも
吸い分けてきたっていう感じの兄貴なんですけれども
また荷物をまとめてまた電車に乗り込み
でもただやっぱり今度の駅では大きい駅だったので
警備員の監視も厳しくて
夜中の電車になってしまったりして
それでも時間がかかってしまったりとかするんですけど
ここでですね今度サルマースの一行に
不法乗車また死に来る人たちがいて
合わせて不法乗車してきた人たちがいてですね
なんだってなるんですけど
この若者二人がですね
デカすぎに来てたんだけれども身分証持ってなかったから
収容所に入れられて
里に返されるとこだったんだけれども
敷居を見て脱走して
またどこか働きに行けるところに移動するんだって
今無心電車してるっていう
なんていうか今私の頭の中では
もう銀河鉄道の夜みたいになってますよ
人差しがいてですね
割と多分こういう人たちいるんだろうな中国っていう
昔はですけどね
今はちょっと難しいでしょうけど
この時期は多分まだこういう人たちが結構いたんだろうなと
確かに
大らかっちゃ大らかな時代だったでしょうね
大らかだし厳しすぎるなんかこう
大らかな部分と厳しい部分がすごいですよね
たくさん
すごい
そんなこんな過酷な旅をして
野宿も途中何度か挟みながらですね
やっとのこと猿回しをする場所にたどり着くわけですよ
今回その旅をして猿回しをしようとなったところが
聖都っていう町なんですけれども
ここの広場になっているようなところを探して
今回二手に分かれて猿回しするんですね
猿回しをする時その場所の選びで
大きい広場とかがあればいいんですけど
その近くに警察署とか
そういったものがないかなとか
警察から見回りに来てないかなっていうのをちゃんと確かめて
待って待って待ってください
猿回し自体も何か引っかかっちゃいます?そういうのって
もちろん引っかかります
何してんだってことで
ショピカレますね
許可を取ったのか的な感じですか
許可を取ったのかみたいな
ジャグリンとかの仕様にもやっぱり
それって許可必要じゃないですか
勝手にその街中で何かああいう公表ってできないじゃないですか基本
そこはイベントやるとなったら
42:02
営業所
なんて言うんですかね
届けでは出しますよね路上で何かやるってなると
多分そういうことだと思うんですけど
あとこれも後からちょっと出てくる話なんですけど
やっぱり中国
2000年代まだちょっと素朴な部分はあったんですけど
この後急激な発展をしていくわけで
もっと文化的なというか
近代都市っぽい
というかそれにふさわしい街にしよう
衛生的で近代的な街にしようって言っとった時にですね
猿回しってめちゃくちゃ前時代的なもんじゃないですか
そうですね
やっぱりそういう意味でもこんな遅れた文化なんてっていう
ふさわしくないっていうので
やっぱり厳しい目で見られるっていうようなシーンもあったりはするんですが
実際猿回しをするってなった時にどのように始めていくかっていうとですね
これは結構昔からしきたりみたいのがあるらしいんですけど
まずはドラをカンカンって鳴らせて
猿を繋いでいる縄をちょっと緩めて
手始めに猿と犬を喧嘩させるんですよ
そうするともううるさいじゃないですかギャンギャン
それでなんだなんだって賑やかしみたいな感じで人が寄ってくるわけですね
いやいや警察も来ちゃうから
これ面白いですけど騒がしい行為につられてすぐに大勢の人が集まってきた
どんだけ暇な人いるんだよって感じなんですけど
そうなんですやっぱりまだこの時代は猿回しだって言うと
人が寄ってくるっていうような時代だったんですね
大勢の人が集まってきてすると兄貴がですね
その猿をぐるっと何週間歩かせて
大きくはないけれども人が輪になれるようなスペースを作るんですよ
これを場を揺らすっていう風に言うらしいんですね
揺らすってゆすぶるってことですよね
そうやって場を作って
そうしているうちに観客が増えて何重にも輪ができて
行くのを待ってから手をパンパンて叩いて
軽く挨拶してから猿回しを始めるっていう
いろんな芸を始めるんですけれども
猿に観客に向けて敬礼とか宙返りをさせたりとか
その場にいる年長の人の前でひざまずいて礼をさせたりとか
球の投げ打ちとかナイフキャッチとか
あとは人間と猿の喧嘩っていう演目があるそうなんですよ
この人間と猿の喧嘩が一番人気がある
ただこれがちょっと内容的に今の観客にはちょっとやっぱり受け入れられない部分もあって
45:01
観客と猿回しの間でちょっと衝突が起きやすい演目でもあるんだけれども
そういう衝突があってこそ彼らの芸は成功したと言えるっていうような側面もあって
どういう内容かというと
手始めに兄貴が後ろを向いて腰をかがまえているときに
大きな猿が膝をかくみたいな感じにするんですね
怒って兄貴が猿のほっぺたを1回叩くような演技をすると
今度は猿が兄貴のほっぺたを2回叩いて反撃すると
そういうような繰り返しですね
兄貴が怒って小猿を叩くと大猿がそれに怒って兄貴の頭に飛び乗ってきて顔を引っ叩くと
そういうような喧嘩を繰り広げるっていう
無知で撃ったりっていうのもあったりはするんですけれども
ただそれもですね完全に仕込みなわけですよ
もちろん仕込みですよ
無知で撃ってるっていうシーンもあったりはするんですけど
それももちろん怪我をしないようにっていうのも技の打ちなので
急所を外したりもちろん音はピシッと鳴るけれども全然痛みはないようにとか
あとは撃ってるように見せかけて撃ってないとか
工業プロレスみたいな感じですね
プロの技なので
ただやっぱり見てる人にとってはそれが白心の演技なので
猿撃つんじゃないっていうふうに怒るわけですよ
しかも猿は国の保護動物だもんって怒ってくるわけで
遠慮処方みたいになってくるわけですね
若干そうなんですよね
だからそれが白心の演技であれば白心の演技であるほど
観客は猿かわいそうだって言うんですけど
今度猿に応援し始めるんですよねみんな
あんな人間やっつけちまえみたいな感じで
もうみんないい人
ちょっと湧き立ては湧き立て相当成功ではあるんですけど
本当にちょっと一部間に受けた人がですね
警察に電話しちゃったりとかするっていう
本当演奏処方ですからね
ただやっぱりその昔はもうゲートだっていうのを
わかってて見てるところはあったんですけれども
これもやっぱり時代の移り変わりもあって
それを本気に捉えちゃう人も出てきたりとか
一般の人でもペットを飼い始めて
動物が身近にいると
そういった時にやっぱり動物虐待なんじゃないかという風に捉える人っていうのも
年々やっぱり増えてきてるから
こういう興行ってやっぱりちょっとやりにくくなってるっていう側面はあるんですよね
あれですねじゃあもう興行する前に
これは全て仕込みですって説明をしてからしないと
猿は痛くありませんっていう
っていうのもあるんでしょうし
やっぱりサブにこういう芸をさせるっていうのが
よろしくないっていう風に思うような世間の風潮っていうのも
犬か猿はダメと同じ感じ
48:02
意識がだんだんみんな高くなってきるってことですよね
だから娯楽として捉えられる時代では
もうなくなりつつある過渡期っていうところなんですよね
でもこの時はすごく盛況で
合計8回の講演も行えたと
なかなかの稼ぎになりましたっていう
基本的なところなんですけど
それは例えば人間と猿の喧嘩をして
猿が勝ちました
だからご主義的な感じのっていう
文句になるんですかそれとも
そういうんじゃないですよねこれ
ショーが始まって人が集まってくるじゃないですか
そうするとお金を集める順番というのが必ずありまして
まずは縁の外側にいる人から集めていくんですよ
じゃあもう有料なんですね
もちろん有料ですよ見てる人は
しかも外側から集めていくのは
外側ってだって面白くないなと思ったら
すぐ帰っちゃうじゃないですか
帰る前にさっさと回収するに行くんですよ
ありがとうございます芝居見た方は
三頭猿に歓迎料をお願いいたします
ということで外側からお金をまず集めていくと
不思議なシステムですね
でもそういうところはあるんじゃないですかやっぱり
大道芸人みたいな人たちはそれをしないわけじゃないですか
芝居をした後には一番前の人たちとかに
お気に入り的なものをくださいって回る時がある場合もありますけども
すごい謎だったんですよ
猿回しでどうやって会場を借りるわけでもなく
路上でゲリラライブみたいな感じで
ゲリラライブですね
ゲリラライブでどうやってお金を
過酷な旅をしてまでして
集められるものなんだろうかと思ったんですけど
きっちり取るんですね
きっちり取ります
集金係必ずいますので
この時兄貴の息子が集金やってるんですけど
必ずきっちり集金をしていきますね
それでまたみんなお金を出すところが偉いですよね
出さない人もいますよ
たまには殴られたりとかするとか
そういうこともあったりはするんですよね
基本的にやっぱりそういう暴力を振るわれるようなシーンも結構あったりして
やっぱりそれだけ下に見られてるっていうところもあるんですけども
そこをしのぎながらですね
出稼ぎをしていくわけですね
いやー大変ですよね
しかもその暴力振るわれたとしても
だからといってなんだこの野郎というふうにやり返すっていうのは
なかなかやっぱり難しいんですよね
やり返したとこも
もし警察にこれ突きつけられたら
自分たちが危うい立場になってしまう
逆に罰金取られて売り上げがパンになってしまうということもあるので
やっぱりそこはなるべくやり返さないっていうようなところもあるんですよね
51:03
ちょっとやらせない部分もあったりするんですけれども
そうですよね
なんか偉人とかの話と通じますよね
そうですよね
この兄貴は20年ぐらいこの生活をしてるんですけど
大変な目にあいつつも
今日はどこで稼ごうかっていうのを
こしたんたんと稼いでいくわけですね
この日はまあまあ稼げたけれども
ただですね拠点に帰って
その札束を見てたら
50元札の偽札が見つかったと
その日全部で110元あったから
本当の稼げ60元だったっていう
半分が飛んじゃったっていう
偽札が出回ってるってことですか
そう偽札もあった
いやどうなんでしょうね
偽札でも1日の稼ぎの半分が飛ぶっていうのはかなりやっぱり痛いわけですよ
痛いですし
そんな偽札
なんだろう
やっぱり偽札もすごく出回ってるから
肝断量を最高2元までにしようと
それ以上のお金を受け取ったら
お薬をちゃんと出しなさいっていう決まりがあるんですね
それをしろって言ったのに息子はちゃんとそれしなくては
なんだかなってなる
やっぱりこういうことっていっぱいあるんだけれども
やっぱりその日の夜はちょっと
しけた雰囲気になってしまって
一人で兄貴がご飯を食べてたら
彼がですね
飯窯に向かって石を投げて
鍋をひっくり返してしまったっていうことがありまして
そういえばまだ猿にご飯やり忘れてた
そういえばいつもね
働いた後は猿に必ず一番最初にご飯をあげるっていうのは
習慣になったから
今日それがなかったから
猿なんだよ俺の飯食
ないのかよってなって怒って
鍋に石を投げるっていう事件もある
そしてその夜兄貴は寝つけなかったっていう
なかなかこう
もうなんだろう切ない
切ない一場面もあるわけですよね
お金を稼ぐっていうのは本当に大変だなっていうのを
なんか涙あり笑いありみたいな感じになっちゃいますけど聞いてるとね
でも大変な仕事をお仕事を命がけてきて
稼げるか稼げないかってのもまたちょっと
稼いだと思ったのに施策っていう
何十年も張り巡らされたこのなかなかドラマティック
次の日ですね気を取り直してまた工業先を探しに行くわけですけど
今日は行ったところはですね
空き地にまたお客さん集めて30分ぐらいゲーをして
10件集まったなーってところで警備員に追い出されて
でまた別のところでないかなっていうふうに探していたときに
54:01
この著者の方が何で市街地に行かないんですか
そっちの方が人多くてお客さんも集まるじゃないですかって
訪ねたら俺たちのされまわし間では午前中は郊外に行って
で午後から徐々に市街地に向かうと決まってるんだと
なぜなら午前中は町の管理部の職員が
出勤したばかりなのからみんな元気だから厳しく取り締まるけど
でもお昼になるとご飯食べて
で中国の人ってご飯食べた時に酒飲んだりするんですよね
今どうかわかんないですけど
午後はもうだいたい身が入らないから取り締まりも緩くなると
だから多めに見てもらえるから
午後になったらそういう中心街に行くんだと
で俺たちみたいな人間の社会経験を大学に行った奴らよりも豊富なのさって
兄貴がドヤ顔で言うっていうシーンがあるんですけど
やっぱちゃんと考えられてるなっていうところですよね
考えられてるっていうか
やっぱりそこは経験ですよね
ただやっぱりこの日はあんまり稼ぎがなくてですね
もう猿もだんだんやる気がなくてですね
いねむりをし始めるっていうようなところで
兄貴をもうちょっと人が集まらないからって言って
空き室でみんなで寝るっていうシーンを挟みつつ
人を集めては見たもののやっぱり警備員が
今日は元気だったんでしょうね
途中やってきてお金集める前につまみ出されてしまって
いろんなところでされまわしをしては止められ
されまわしをしては止められっていうところで
この日は前日の半分ぐらいの収入しかなかったっていうようなところですね
そんなふうに毎日いろんな拠点を点々としながら
されまわしをしていくっていう過酷ですよ
それをどれぐらいの期間するんですか?
今回は10月の末ぐらいに
市船に行ってる話なんですけど
この時は合計で74日間
2ヶ月ちょっとぐらい
戻ったのが1月11日に戻ったので
10月の末ぐらいに出て1月11日なので
2ヶ月半ぐらいはされまわししてたっていうことですね
しかも一番寒い時期ですよ
そうですよね
その後ですね
高等賞って言うんですかね
北に行く旅があるんですけど
いつもだったら年前に出てるはずなんですよ
ただこの年はSARSが発生した年で
だからそれで足止めを食らってしまって
2月に入って
正月明けてすぐ旅に出るっていうところですね
やっぱりSARSがあってから
さるまわしたちに対する風向きっていうのが
すごく厳しくなってきたんですね
衛生面っていうところもあったりとか
動物の管理とかもかなり厳しくなったので
57:02
移動っていうのもなかなか昔のように
簡単にはいかなくなってきたけれども
やっぱり仕事としてはさるまわししていかなきゃいけないので
またサルを乗せて
前回のような旅に出るわけですよ
この時は正月だったので
皆さん休みの時期で
結構人入りが良くてですね
しかも今回行った旅先が東京地帯なわけですよ
まだ仕事始まってなくて
ゆっくりしてた時期の人が出てきて
すごく賑わったっていう
よかった
この時の写真を見ると
めでたい感じがするんですよね
中国のお正月ってこんな感じなのかなって思うんですけど
本当かよって思うんですけど
どっかの大きい道沿いの空き地みたいなところで
さるまわししてるんですけど
立教というか歩道教みたいなのがあって
歩道教にもスズアイになってみんな見てるんですよね
さるまわし
めちゃくちゃ見てるなっていうぐらい
大盛況
こんなに人どこから来るんだろうっていうぐらい
なんかの祭りかっていうぐらい人が集まってて
やっぱなんかこの辺中国の
さすが13億人だけあるなっていうところをですね
実感するんですけど
正月でみんな結構みんな真剣に楽しんで
さるまわしを見てるっていう
この日は1日目だけで700円以上稼いだっていう
偽札はなかったんですかね
偽札なかったのかなって少し思ってくるんですけど
自分に偽札があったらつらいじゃないですか
本当に
この時は大儲けをして
幸先いいなっていうことで
あったんですけど
正月もだんだん終わってみんな働き始めたら
みんなお客さんは帰っちゃったので
ちょっとそこが引き上げ時かなっていうことで
帰っていくっていう
引き上げていくんですけど
ただ今回の旅ですね
実は前回一緒にさるまわしの旅に出ていた
兄貴の息子が今回はいなくてですね
息子は何してるかというと
美容リゾート施設で警備員として働いている
こっちは月給800円もらえるんですよね
そういう定食について
もう俺はさるまわしやんないわって
兄貴としてもですね
さるまわしを息子たちの代に継がせられるかっていうと
ちょっと難しいだろうと
この先これで食っていくってのは
なかなか無理だろうなっていうのがあって
息子もやっぱりさるまわし以外何か仕事があるんだったら
そっちにつきなさいっていうような考えを持ってて
このさるまわしっていう職業やるのは
自分たちで最後だろうなっていうふうに
思いながら旅をしてるんですね
なので今回息子はいないと
息子にはどうも彼女がいるらしいっていうのを
ここで分かったりしたりですね
なかなか動きがあって
面白い表ではあるんですけれども
ただですね
その後は2004年の旅
1:00:02
今度は東北の方に行くので
内モンゴルとかマンシュとか
あとはロシアの北京辺りまで行く
すごい移動ですね
行けるところまで結構行ってて
ちなみにこれ南の方行くときはもう
ベトナムの方まで行ったりすることもあるらしいですね
すごい
どこまでも電車で乗れるんだったら
どこまでも行くっていうような
中国の広さで考えたら
普通だったら国2つぐらいこうね
日本人の感覚では
想像つかないような距離を
移動してるんですよね
私たちの距離ですごいって言ったら
やっぱり本州とか
沖縄から北海道までぐらいの
気持ちですけども
そのさらに何倍か移動したりするわけですもんね
そうなんですよ
すごい
大移動をずっとして
稼ぎを稼いでいくわけですけど
猿と共に
そう猿と共に
ただですね
この旅のときにですね
サルマン一行は警察に捕まっちゃうんですよ
公安に捕まってしまって
今回やっぱり見逃してもらえなかったですね
著者が私はこの人と一緒に
同行してる記者ですっていう風に
今までだったら結構それで
何とか
命じてもらえたんですけど
今回はそのまま行かなくてですね
まずは罰するのは見逃しますけれども
今からもう直ちにこの場を去らなければ
猿は動物園を送りにしてしまう
ひどい
ますよと
だからもう猿を取り上げられたら
この人商売もできないので
猿は本当にお金のかかる商売道具なので
道具って言ったらあれですけどね
なのでもうそれだけは勘弁してください
ってところなので
猿回したちは
バスの切符を買って
それに乗って帰って
その後もですね
不法乗車したときにやっぱりまた捕まって
そのときも
もう拘置所に1週間入れられたりとかしてるんですよね
そうか猿は
猿は返してくれたけど
人が戻ってこれなかった
拘置所から出てこれなくて
で金払わなければ出せないっていう状況で
なかなか今まで通りに
行かなくなってきたと
でさらに追い打ちをかけるように
鉄道部門はですね
文書を発表して
今後不法乗車をした者は厳しく処罰されること
その際拘留措置を取ることも可能となりました
っていうことで
今までは何とか見逃してもらってたんですけれども
この規定ができたことによって
この2004年ですね
を最後に猿回したちたちが
1:03:00
長年続けてきた不法乗車での
各町渡り歩く工業の歴史や幕を閉じた
これ以降は長距離バスを使って
移動するようになったっていうような
でも長距離バスお金がかかっても安全
安全だけどっていうところですね
でも2004年ぐらいからだったらもう
どんどんと人の興味が別の部分に
行ってしまうあたりじゃないですかね
そうなんですよね
だからやっぱり商売的にもやりづらくなってきてるし
あと一緒に今までついてきた兄貴にしても
この時点で50ぐらいなんですよね
もうこの旅するの過酷だよなっていう
年なわけですよ
子どもたちもそれなりに自立してというか
結婚したりとか
家を出たりとか
自分で仕事したりとかしてて
家を出たりっていうのも機もあって
兄貴はそこから2012年なので
だいたい60ぐらいまで
さるまわしやってたんですかね
そうなると商売
60近くまでさるまわしをしてたんですけど
2012年には引退したっていうところですね
2012年だともう
その頃にオリンピックも何かありましたっけ
オリンピックもやってますよ2011年
北京とか
ですよね
オリンピックのあたりでも
そういうのが厳しくなってそうですよね
また第一弾と
そうなんでしょうね
だからそういう機運もあって
やっぱり世界に越していくためには
昔の古い文化は追いやられていくっていうかね
あとは法律がやっぱり厳しく
どんどん厳しくなっていく
今までだったら許してくれた
人の優しさですよねそこも
でこの兄貴も言うんですけど
今までこう旅してきて
本当に優しい人たちばっかりだったんだよ
って言うんですよ
石とか投げられたり
暴力されたりとかしてるんですけど
でも大体の人は優しい人たちばっかりだったんですって
でしょうね
でもそういう工法調査とかをしながら
それだけ長い間
そういう仕事ができたっていうのは
ちょっと奇跡的というか
社会の中でそれをまだ受け入れるっていうか
そういう土台みたいなのがあったんでしょうね
ちょっと職種も違いますけども
日本の靴磨きの方とかもそんな感じの気がしますよね
それこそ2000年ぐらいの時だと
銀座とかに結構靴磨きの人っていたんですよ
そうなんですか?昔の道場とかでやってる?
はいはい
多分2000年ぐらいだったら
1:06:01
普通にいたと思いますけどね
それで今度銀座の
あちこちにいた人たちが
一箇所に集められて
壁があるスペースが作られて
そこで靴磨きの人が並んで
靴磨きの人になって
いつからだろう?気がついたら
亡くなっちゃってた感じですよね
まだいたんですね
いましたね
割と銀座とか有楽町の駅っていうと
靴磨きの人のイメージがすごく強くあって
でもそういう職業とか
昔駅とか道端でアクセサリー売ってる人とかが
すごいいっぱいいたんですよね
インドっぽいようなアクセサリーとかピアスとか
トルコ石とか
ああいうのの指輪とかを
山形が駅前だったんですけど
布を広げて指輪とかネックレスとかを
置いて売ってる人とかがいたんですけど
それはもう20年以上前かもしれないけど
あの仕事とかもふわっとなんか気付いたら
いなくなってたりして
そうですよね
だから自分たちの記憶の中では
割と長い間あった職業が
いつの間にか気にしてない間に
ふわふわっとなくなっちゃってることって
この多分2、30年の間に
たくさんあるんですよね
ありますよね
なんかうちの実家とかも
昔はやっぱり出入りしている業者さんって
すごく多かったんですけど
酒屋の配達とか
雇用機器的な?
そう、雇用機器っていうか
配達ですよね
定期的に持ってきてくれるとか
八百屋とか魚屋とかも
持ってきてくれたりするんですよね
なんかそういう取引をいつの間にかしなくなったなとか
それは何でかっていうと
実家が移転して
それに伴って取引先を変えたりとか
あとは個別に取引をしなくても
一括で取引できるところがあったりとか
そういったところに切り替えて
あとはさらにその後に
うちの父親は市場の出入りする権利みたいなのを
手に入れたので
自分で卸通さなくても市場に行って
買い付けをできるようになってですね
そこで一括で全部買ってこれるようになったんですよ
そうするとやっぱり取引なくなってきたりするんですよね
それもあってだし
あとはスーパーとかで
何でも揃う時代になってくると
小さい個人でやってた商売っていうのは
どんどんなくなっていってるんだろうな
っていうのはすごく思うんですよね
1:09:00
小さい酒屋さんとか
お米屋さんとか
お茶屋さんとか
お茶屋さんもやっぱり昔近所のお茶屋さんで買ってたりしたんですけど
それもやっぱりね
まとめて買えるところがあるからそっちでとか
そうですよね
なんかでもうちのその商売一つ取っても
なくなってった仕事とかっていうのは
いっぱいあるよなっていうのはすごく思いますし
なんかそんなに
いちいち覚えていないとか
気づいてないだけで
ほんとふわっと姿を見えている仕事がたくさんあって
だがし屋とか
だがし屋もそうだけど
市民プールで泳いだ後に
アイスクリーム売りに来るおじさんとかがいたんですよ
株の後ろに乗せて
缶みたいなやつに入ってる
ババヘラアイスってあるじゃないですか
あれを1個60円ぐらいで売ってるおじさんがいて
そのアイスを買うのが楽しみだったんですけど
ああいうのもなくなりましたね
そうですね
今なんかすごいナチュラルにババヘラって言いましたけど
ババヘラわかんない方いらっしゃると思うので
ググっていただきたいですね
そうですねググってください
フェミニズムが高らかに言われる時代
ババヘラですからね
すごい名前のアイスですけど
青秋田とかですよね
有名なのがババヘラアイスっていう
簡単に言えば
ババアがヘラでアイスを
あまりにも直接的すぎる
ちょっと直接的な
あまりにも
ボブラートに包んでない
でも一つの名物みたいになってますけど
ああいうのとか
路上で何かしてる人たちって
まず少なくなってきましたよね
キッチンカーとか逆にあったりとかしますけど
そういうんじゃないんですよね
中国も日本も
多分そこら辺は同じだと思うんだけど
衛生的なものとか
路上で何かをするっていうことに対しての許可とか
免許とかそういうのが
すごく厳しくなった時代なんだろうなと思いますね
仙台まだ駅前で1軒だけ屋台残ってるんですよ
すごい
でも確か学生の時
それこそ20年前って
まだ2、3軒あった記憶があるんですよね
さらにもう遡るとですね
私の高校時代
ライブとかで仙台に行くと
すごい屋台があって
え、そうだったんですか
博多とかみたいに
今博多もすごく少なくなっちゃったんですよね
そうなんですね
そうなんですよ
1:12:01
他人に家族以外に引き継げなくしちゃったので
接収制?
基本的には確か他の人に譲れないんですよね
でもそんな感じでわーっと仙台に屋台があって
大人になったら屋台に行きたいって思ってたのに
なくなっちゃったっていう
だから私もまだ1軒残ってる屋台に
まだ行ったことないんですけど
ほんと無可化してられないなと思って
そうですね
今年中にあるうちに行かないとって思ってるんですよね
ほんとこの数十年の間にも
どんどん消えてっちゃってる仕事があって
文化も消えちゃうのが寂しいですよね
それがともにそうですよね
その仕事が担ってた文化ってあるでしょうからね
兄貴が春回し最後に出た時に
2人の人から言われた言葉があって
公務員が兄貴に
いろんな仕事があるのになんでこんな大変で
外文の悪い仕事を選んだんだよって
兄貴は俺だって役人になりたいけど
なれっこないのはわかってるけど
でももしなれたとしても絶対に
汚職をするような役人にはならないぞっていう風に返した
さすが兄貴
一方ですね
春回しを見た16歳の女の子に
おじいさんあなたは一生で
どれだけの人に楽しみを与えてきたことでしょうね
っていうのを言われたそうなんですよ
それだけで1日ずっと晴れやかな気分だったっていう
でもそういう面ってありますよね
こういう商売って
一時の楽しみというか
ちょっとした楽しみ
だって芸能ですもんね
一つのそういう
なんだろう
娯楽
なくてもいっちゃいいんですよ
さっきの公務員みたいに
なんでこんなのっていうような
なくても生きてくるもんなんでしょうけど
でも本当になくなったら味気がないような
っていう感じですよねこういうのって
そうですね
だから娯楽は一番最初になくなってきますよね
コロナの中
コロナの時そうだったじゃないですか
コロナの時もそうだけども
それ以外にやっぱり
ネットだったり
ゲームだったり
その前だったらテレビだったりするかもしれないですけども
テレビにしたって隠し芸みたいな
ああいう
笠回し猿回し的なものとか
学芸会みたいな
キンちゃんの仮想体操みたいな
ああそういう
本当本当そういう
アマチュアなんだがプロなんだがわからない
みたいな
あとプロの人たちも
アナログなもので人を笑わせる
っていうのが
すごく難しくなってきてるし
1:15:01
求める側も
多分そういうのだけではもう
刺激がなくなっちゃったんだろうな
と思うんですけど
なんかそういう娯楽にしても
屋台とかにしてもですけども
人と人をつなぐ
ハブを
なくすっていうか
今回コロナとかもそうですけども
どんどんと
人とリアルにつながらなくても
よくなっちゃってるから
世の中が
そうですよね
一人で楽しめるというか
下手したら
また読書とかとちょっと違うじゃないですか
そうですね
そういうのすごく感じますね
今回のお話なんかは特に
サルマーシティはその場ですよね
本当に
その場に人が集まってきて
それに成り立ってるみたいな
そうね
ライブですよね
本当にライブですよねこれ
だってライブだってね
今回すごい最大の危機だったじゃないですか
そうですよね
コロナの間は
でもやっぱりライブって
中継というか
配信でも見れるんですけど
今の技術だったら
でもやっぱり味気ないですよね
やっぱりそのところの
そこの空気感
多分サルマーシティだったら
息遣いとか
迫力とか
そういうの波動が出るじゃないですか
スピリチュアな意味の波動じゃなくて
動きというか
風が生まれるっていうか
なんでしょうね
そういうことさっきの
場を揺らすってことですよね
そうそう
本当に場を揺らすっていう
ああいうの
これから加速してまたなくなっちゃうんだろうな
っていう気がしますけど
そうですよね
何だろう
文化ってつなげていくのが
すごい難しいんですねきっと
そうですよね
なくても生活成り立つっちゃ成り立つっていうのが
一番欲しいのかな
本当に欠かせないような
職業だったら
残るのかもしれないですけど
今それこそね
AIが出てきて
なくなる職業とか
残る職業とか
あるじゃないですか
ありますね
そういった時にも
必要とされる職業とかって
何だろうなとか
でもそれもあれですよね
またAIが出てきて
残る職業残らない職業って
その時々によって
残っていく職業って変わっていくのかな
とか思ったりしますけどね
あと逆にそのために
生まれる職業も出てくるかもしれない
そうですよね
逆にアナログな本が残るとか
そういう時代になる可能性もありますからね
ありますよね
AIに置き換えられないとか
あとAIの方が高くなって
結局人件費が安くなるとか
そういうのもあるし
でもそういうほんと
娯楽文化
カルチャー
そうだからTikTokとか
ああいうYouTubeとかも
文化だしカルチャーであるんだけども
1:18:00
またアナログなカルチャーと
ちょっと違う匂いがないっていうか
なんですかね
ああいうのって
でもそういうのも
求めなくはなってきちゃうんだろうな
っていうのも
次なくなっちゃうのはお芝居かな
なんて思ってるんですけど
そうですね
なんか生身の人が何かするっていうのは
どんどんなくなっていくのですかね
だからサルマワシの本が今出るっていうのは
今考えると
この話を聞いた後に
考えると
熱いものがありますね
そうですね
私の伝わったかなって感じですけど
本当にちょっとこれは
ぐっと来てしまって
最近全然本は読めなかったんですけど
これはほんと3日ぐらいで読んじゃいましたね
渇望してましたね
話がね激動の中国で
今まさに起源とするような
しかもかなり多層って言い方あれですけれども
社会の底辺の部分で生きてる人たちっていう話なので
やっぱりちょっと切なくなる部分もすごく多いんですけれども
ただ冒険の書的な
そうそうそう
なぜこれが冒険の書のように
読んでしまうのかっていうのは
やっぱりこの兄貴たちの生き方が
拗ねてないというか
それでも俺はサルマワシをやって
しのいでいくんだっていうような
一本通ってる境地みたいのがあるからですよね
なんかなんだろうな
電車に乗るのに
不法なっては使っちゃいますけれども
でも真っ当に生きていく感はしますよね
今だとたぶん地道に
サルマワシをしようって考えるよりは
悪いことしようの方が
簡単で手っ取り早くって
リスクも逆にもしかしたらね
サルとかいろんなのを持って電車に乗るよりは
全然命のリスクが少なく
儲ける話がいっぱいあるような
気はするんですけども
その中でもサルマワシをしよう
サルマワシで生計を立てようっていう
家族を助けようみたいな
そういうのって
これからは生まれないでしょうからね
新しくは
新しい冒険の書は書かれないわけじゃないですか
我々が開く冒険の書も
そんなにないんですよね
この先はそうですね
どこかに私は冒険の書を求めてですね
本屋をうろついてるっていう節もあるので
やっぱり冒険の書を探していきたいですね
今まさに書かれんとする
冒険の書を読みたいなっていうところがありますので
的さんが最後の取り入れですよ
冒険の書を探す冒険
冒険の書をハンターみたいな
生身の冒険の書
1:21:00
なかなかなかったので興味深かったです
個人的にノンフィクションっていうと
どうしてもアメリカとか西欧圏の方の本は
結構入ってきやすいなって思ったんですけど
この2000年ぐらいになってから
韓国とか台湾とか
あと中国とかですかね
近隣のアジアの本がそのまま入ってくる
っていうような状況になってきてるので
やっぱりそういった本を読むと
全然近くだけど知らないことばっかりだなっていうような
こんなところにまだ未知の世界がいっぱいあったっていうのが
結構ワクワクするところではあって
ここはアジアとかもっとその先の中東とかですね
中東よりも多分もっと全然接点なさそうな
中央アジアとか
あの辺って全然わかんないですよね
いろいろ名前は聞くけど
全く想像つかないような国じゃないですか
やっぱあそこら辺にまだ冒険は残ってるんじゃないかなと
冒険も残ってるし
まだ出会ってない民族がいるかもしれないですからね
社会というか世界がですね
絶対あると思うので
今後はそこのあたりの本もですね
中心に探していこうかなと思ってるところですね
超ニッチなところ
誰と来るみたいなやつが
でも一部ではご好評いただいているようなので
ありがたいですね
ありがたいことに
そういった方がまた出会い次第ですね
紹介していきたいと思います
今日もなんか楽しいお話でした
ちょっと切なくなる
少し切なくなるけれども
最後の機関とするサルマースたちのお話でした
今日もありがとうございました
ありがとうございました
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さようなら
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01:23:23

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