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2022-10-16 18:41

第46回「ネオ・サピエンス誕生」をレビューしよう

お待たせしました。今月の課題図書、集英社インターナショナル新書から出版されている「ネオ・サピエンス誕生」をレビューしていきます。

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こんにちは、ツイてるブッククラブです。 ツイてるブッククラブは橋本大也、石谷まさき、
セイコー、辰夫の4人がお送りする月に一冊本を読んでいこうというポッドキャストです。 今回はですね、選定された本はですね、私が紹介した
終栄者インターナショナル新書、こんな新書のタイトルだったんだから出版されている ネオサピエンス誕生をレビューをしていきます。
今回の本なんですけども、ネオサピエンスっていうのは、なんか超人類とかができちゃうことではなくて、
人類の身体拡張、コミュニケーション能力が拡張されている現在、それからこの先どうなっていくんだろう、みたいなことを
指してですね、一応ネオサピエンスということで、これはですね、2011年の9月、言葉の特集
人間拡張はネオヒューマンを生むかというのを新書化したというものらしいです。 一番最初のところを書かれているのが
ハトリさん、ハトリカツラさんで、カツラさんは僕とダイヤさんは割とよく知っている方だったりしますね。
おそらくハトリさんがこの辺の皆さんに声をかけたんじゃないかなという感じのメンバーにはなっております。
ざっくりだけ説明すると、前半が割とその学術的な話とか、今現在何起きているの?みたいな話で、後半はもっとこの先
SFの世界であるとか、それこそアニメーションの世界の人たちにこの先どうなっていくのかっていうのを話をしてもらったという感じの本ですね。
はい、ということでまず橋本さんからこの本どうでしたかということでお願いします。
はい、まあテクノロジーの未来というのをいろんな立場の人たちが、学者もいれば小説家とかもいるという、いろんな人が
語っていて、理系と文系が入り乱れて、面白い本だなと思ったんですけれども、私もともとこの中ではハトリさんとケビン・ケリーっていうのがすごく尊敬する二人なので、
ハトリさん多分おそらくこの本の仕掛け人で、この本の全体のデザインをされたんじゃないかなと思うんですけれども、
ハトリさんのパートは非常にこう、メディアを反省期を振り返るというもので、予言的なことはあえてここではあまりされていなかったと。
それに対してケビン・ケリーが結構このパート短いんだけど、なんかすごく私は刺激を受けてですね、特に例えばいきなりこう、
日本やってることわからんみたいなことをケビン・ケリー言っていて、あらゆる点で私にとってミステリーであると、あんまりいい意味じゃなくて、要はなんか日本の判断いろいろ間違ってないかっていうことなんですね。
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五輪も新型コロナウイルス感染者増えてるのになんで関西してるのかと思ったとか、いろんなことを。
あとiモードで大きくリードしていたくせに、今どうなってんだみたいなこととか、あとケビン・ケリー自身トヨタが好きらしいんだけど、トヨタの電気自動車ってどこにあるのかみたいな話とか、どこで間違えたのか理解に苦しむみたいなことをですね、書かれていて、非常にこう、ちょっと辛辣な意見があって、面白いな、でも的を得ているなと思いました。
言いたい放題でしたよね。
そうですね、結構言いたい放題。で、一番面白かったのは、何に注目してるのかなと思うと、圧倒的にブレインコンピューターインターフェースについて注目しているようで、具体的なテクノロジー名とか会社名とか挙げて、このが面白いっていう、毎日いじってるんだろうな、こういうものというのが伝わってくる内容で、非常に参考になったというのがあります。
今って、どっちかというとWEB3とかDAOとかNFTとか、そういうものの未来、あとメタバースか、あたりを語る人が多い中、彼は一番面白いのはやっぱりブレインコンピューターインターフェースだっていうところを言うとかね、私もそうかもなと思ったので、非常に共感したということがあります。
あとは、ケビン・ケリー自身は未来を予言する人だけれども、未来の予測なんてできないと基本的にはことを認めていて、どうしたらいいのかというと、クイックラーナーになるということで、自分で調べて自分なりのビジョンを持てということだと思うんですけれども、そういうことまで言っていて。
なんか非常に短いんだけれども、100ページ分ぐらいのことを言っているような気がして、私はとても感動したというのがあります。それに対して他の著者なんですけどね、半分ぐらいは面白いんだけれども、実は半分ぐらいあんまり面白くなくて、新しいことを言ってない。何にも。なので、あるいは自分の仕事の紹介に終わっているっていうところがあって、特に不満だったのは、文系の人たちの現代思想への落とし込みが全くつまらない。
まだ消化できてないんだなっていうか、そういうのが分かってしまって、そんな感じで全体的には面白いものはいくつかあって、そこは5なんだけれども、他が2とか3なので、全体としては3.5というところですかね。
ありがとうございます。これだけ著者がいるから、ある程度バラつきがあるならしょうがないかなというところがありますよね。
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そういう書かれているんですけども、最初の方にいろんな道具は身体を拡張したものであるみたいに書かれていて、自動車は足が速くなるとか、力を強くするためのものとかいろんなことがあって、なるほどな、そういう考え方もあるのかと思って、興味深く読み始めることができたんですけども、いろんな方が書いている中で面白いなと思ったのは、陸上競技者のタメセイさんが出ているのが面白いなと思ってですね。
最初、この著者の方たちの中でちょっと違う経路だなと思ったけど、読み始めたら意外に面白くてですね、スタートダッシュが得意な選手が一緒に走ると良いタイムが出るとか、
意外にそういう、この頃無観客でやったりとかそういういろんなところでやって試合を、あまり別に有観客と無観客関係ないのかなとか思ったけど、意外にやっぱり周りが人間の体ってすごい影響を受けるんだなとか思ったりとかですね。
あとパラリンピックなんかも話が出て、アメリカは小児軍人、軍隊の方で怪我した方がパラスポーツに参加して、政府の補助で道具をアップデートしているっていうのを聞いた。
パラスポーツに対する取り組みとか考え方っていうのがまた全然違うんだなと思って、同じ競技を見ても国の背景とかを知らなければ全く違うものを見てることになっちゃうのかなと思って、そういうことも知れて面白かったです。
あとケビン・ケリーさんの中で、そういう新しいテクノロジー、持つものと持たざるものの格差が出てくるんじゃないかみたいな問いに対して、持つものと持たざるものっていうのはそういう表現じゃなくて、先に持つ人と後から持つ人がいるんだよって話をされて、
車でも携帯電話でも、お金持ちが最初に買ったけど、最終的にはそのテクノロジーっていうのはだんだんお金持ちじゃない普通の人も普通に使えるようになっていくんで、そこはそんなに心配しなくていいんじゃないかみたいに書かれて、なるほどなと思ってですね。
であれば、私、前から30%ぐらいの人が使ったときに使うのがちょうどいいかなとかそういうことを思ったりとかですね。
あと最後の方で、ドミニク・チェンさんっていう方が、アートとテクノロジーみたいなことを書いてるので、ぬか床と対話するアート作品みたいなことを書かれてて、
意外にこういうのって、日本の職人さんって自然にやってる人っていろいろいたんじゃないかなとかね、ぬか床、犬と会話できるとか猫とかいろんなもの、木と会話できる人も多分日本だといるんじゃないかなとか思ったりとかですね。
そういうことをいろいろ考えさせられる本でした。
全般、こういう本の仕組みなんでしょうけど、ちょっと面白い人のは短いなって思ったり、あまり面白くない人のは長いなって逆に思ったりですね。
そうそうそう、私も言いたいのはそういうことだった。
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あと、早川のノンフィクションの文庫とか読んでて、謎解きみたいにしてどんどんストーリーが面白くなって、次々読みたくなるっていうのがあって、読み進めるっていうのがあって、
なんかちょうどプツプツって切れて、こういう本だからしょうがないから、この本そのものの根幹に関わる問題とか言ってもあれですけども。
その辺がちょっと、でもこういうのをとっかかりに興味持った人の端緒を読めばいいのかなとは思いました。
それで言うと、書く人の前になぜこの人に語ってもらうのかみたいなリードがちょっとあるとね。
そうですね。いきなり来て、面白く喋ってる人もいれば、プター屋さんもおっしゃったけど、仕事だから書いてますみたいな人もいたりとかですね。
そういうのもあったりして、そういう意味で面白い人は面白いけど、そうでもない人はそうでもないけど、
未来をちょっと覗いてみたい人のために面白いということで、星4とさせていただきます。以上です。
はい、ありがとうございます。では、次は辰夫さん。よろしくお願いします。
辰夫 そうですね。こういう身体を拡張していこうみたいな路線の方が、データで機械学習でAIだみたいなよりも、
SF的な世界の近さっていうのを感じて現実味もあって、非常にワクワクしながら読んでいました。
皆さんおっしゃってたように、いろんな人が話してて、その中で脳炭いろいろあるなという中で、
僕も星5さんと同じで、タメセイさんの話はすごく面白くて、ちょっと怖いところもあって、
何だろう、義足にいて、それが身体感覚としてだんだん身についていくみたいな話があるんだけれども、
生まれつき、体に欠損がある人が義足を使うと、後から怪我とかで切断して使う人よりも、
すごく馴染みが良くて、上手く使えてパフォーマンスもすごい出せるみたいな話が出てきて、
確かになるほどなっていう、本当にその身体の拡張、自分が持ってない部品も拡張するんだって話だったんだけど、
それをよく考えてみると、ちょっとすごく怖くて、そのためにわざと手足を切断してみたいなところまで、
ドゾッとしてしまって、そういうことも実はやってる国とかもあるんじゃないかなとか、
勝手に寒気がして、勝手に背筋が寒くなったりとかしてました。
そうやった方が、もっとして金メダルに近いかもぐらいのことを考えることができる。
そうやってどんどん体を削っていって、最終的には脳だけになって、
その顧客起動体じゃないですけど、擬態に脳だけ入れてみたいな話になるっていうのも、
すごく現実味があるなっていうふうに、ふとちょっと思ってしまいました。
他にもNTTの研究者の方の3本目の手の話とかも、それに近い話で、
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なるほどなと思って面白く読んでいました。
あとはインプランタブルデバイスですかね、体に埋め込んでそこから色々薬が出たりとかするやつとか、
あとナノマシンだとか、なんかその辺は本当に拡張として現実味があるなと思いました。
で、多分その身体拡張みたいな話で現実、今の段階でね、現段階で現実的なのっていうのは、
やっぱり言ったら偽則とか第三の手でもいいんですけど、
そういう機械で拡張されたもののコントロールっていうのがもう自然にできちゃうみたいな話。
あとなんかたくさんのナノマシンが体の血液の中をワーってやって体をメンテナンスしてくれるねみたいな物理的なもの。
その辺はすごく現実的なんですけど、あと足りないのは脳と外部世界をダイレクト接続してネットワークにつなげてみたいな話かなと思っていて、
その倫理的に問題がなければすぐできるんでしょうけど、
だからダイヤさんが最初言ってくれたそのブレインマシンインターフェース、直接埋め込みますみたいなやつで、
ちょっとどう考えても倫理的にヤバいんだけど、その辺はどういうふうにクリアにしてるのかなと。
この本読んだ感じでは猿で実験してた写真が載ってるくらいで、
実際に人間にガンガン刺してガンガン電流流して撮ったりとか、どれくらい進んでるのかなっていうのはちょっと気になりました。
本当にだって、倫理的な問題なかったらもうそれも実現できてしまえば、
体の拡張も脳の拡張も全部できちゃうわけですよね。
だからそんなに脳にジャックでコード刺して何とかするっていうのは、
本当にそんな敷居が高くない世界になってるのかなっていうふうにちょっと実感しました。
後半の方の大森臨さんっていう翻訳家の方の話があって、そこがSFの書籍とかコンテンツ案内としてちょっと面白かったですね。
その中に結構つんどくしてある本が何冊かあったり、伊藤圭赤さんの本とかがあったりしたので、
改めて今回この身体拡張って話を学んだ後にまた読んでみようかなというふうに思いました。
ということで、欲しい本ですね。ちょっといろいろなカタログ的なものだから、そういうものだってことなので、
その中でもいくつか面白いものがあって、いろいろ総合して欲しい本ということで。
私からは以上です。
はい、ありがとうございます。じゃああと最後私なんですけど、
僕も最初に皆さんが言っていただいたあれもあるので、最初から分かっていることですけどね。
いっぱいの著者がいるのでバラつきがあるだろうなっていうのはしょうがないところで、
ただですね、僕もやっぱり面白かったのは、たまにすえさんのところはやっぱり実際に使っているところからの話が非常に面白かったなと思うのと、
あとね、何年前かな、たぶん僕中学生ぐらいの時に、確か江口久志のギャグ漫画かなんかで、
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最近のオリンピックはあれだねみたいなことをおじいちゃんとおばあちゃんが話していると、
要は体が全部遺伝子で組み替えられた人とか、あとなんか肉体改造完全にされてしまった人たちによるオリンピックの祭典を
おじいちゃんとおばあちゃんが茶の間でお茶をすすりながら、
ドーピングなんてまだ可愛いもんだったでねって言っている漫画が昔あって、
それがもう実はほぼほぼ実現できてしまった。
30年ぐらい経って実はほぼほぼ実現できてしまってるっていうことが分かって面白かったなっていうのは一つありますね。
タトゥーさんも言ってたように、同じ道具であっても使う人によって変わってしまうっていうところが、
実体を即しての話なので、まあまあでも確かに言われてみればそうだよねっていう。
同じ包丁でも名人が使うのと素人が使うので違うっていうのも単純にありますしね。
後半はですね、やっぱりなんだかんだですね、このメンツの中に富野由悠季をちゃんと入れてくるあたりがやっぱり服部さんはすごいなっていうのが一つと、
あとドミニク、ドミニクチェーンなんですけど、僕実は個人的に友人で、タイプトレースの初期型から僕実は見てるんですよ。
かなり面白いことを初期からやっていて、ただ彼もあんまり自分のことをしゃべるタイプの人じゃないので、
ドミニクがなんであんな奴になったのかっていう謎が個人的には解けてすごく面白かったっていう、個人的な収穫が非常に大きかったっていう、
割といろんな国の血が入ってる人だっていうのは知ってはいたんですけど、お父さんがまさかそんなにややこしい人だと思ってなかったっていう。
で、今やってるぬか床の話も結構、こんなことやってみようかなーっていう話から実はフェイスブックで書いていて、
それもずっと横で見てたので、そこまで進化したんだなーっていう話が知れて非常に個人的には、個人的実りが非常に多かったっていうのが僕個人の感想ですね。
で、まあ、皆さん何度も言ってますけど、こういう本なのでっていうところも含めて、星4とさせていただきたいなと思っております。
なので、あとですね、やっぱこの手の話を全然知らない人が読むにはやっぱり結構ちょうどいい分量なのかなっていうのは思いますよね。
割と僕も知ってる内容も結構あったりもしたので、そういうのはない人にとってはやっぱりいい内容かなというところで、
まあ、なので、お茶を濁すわけではありませんが、ハットリさんの目論見は非常にうまくいったんではないかなという気はいたしました。
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ということで、皆さんどうでしょうか。
一つや二つくらいでもね、面白い話があればもうそれだけで元が取れるかなっていう気はしますね。
はい、ということで、今月はですね、ネオサピエンス誕生の方をレビューしていきました。
次回はですね、また次の月の本の選定会となりますので、またよろしくお願いいたします。
それではまた来月お会いしましょう。さようなら。
さようなら。
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