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PitPa オリジナル
最終話 教祖死す
教団の崩壊 1995年3月20日
この日、戦後最悪のテロ事件 地下鉄サリン事件が発生した。このニュースは全国に速報で流れ、全国民を恐怖に陥れた事件だった。
俺たち警察では収集がつかず、自衛隊に出動を要請し、車両の除染活動などを行った。 通勤ラッシュ時を狙った犯行は
死者13人、負傷者約6300人もの罪のない人が犠牲となった。
俺は新世界教団を許さない! 絶対に奴らに
法の裁きを下してやる! 俺は
悲しみをこらえ、実行犯を逮捕し、 仇を取ることを誓った。
こうして詳しい現場検証などを行ったことで、松本市で使用されたサリンと同じだということが判明。
そして、2日後の3月22日に全国の教団施設で一斉に強制捜査が実施された。
だがこの時には、地下鉄サリン事件に関する決定的な証拠が見つからずにいた。
捜査一家。
くそっ! 奴ら絶対に証拠を隠してやがる!
先輩、めげずに頑張りましょう! そうだ、必ず奴らは尻尾を出すと規格で、
そのチャンスを逃さず、奴らの行動を監視するんだ。 そんな上司の言葉通り、
俺たちにチャンスが巡ってくる時が来た。 4月のある日。
神奈川県警から電話があり、篠崎という男が、横山弁護士一家殺害事件に関与したという証言をしたという。
俺たちは早速篠崎の元へ向かった。 取り調べ室。
お前が篠崎か。 そうだ。
話は大体聞いてる。 やはり、
横山弁護士一家殺害事件は、 教団の仕業だったんだな。
そうだ。 組織のナンバー2である倉本の命令で、俺たちであの野郎を殺した。
でも俺は、あいつに対して不信感が募って警察に自主することにしたんだ。 その後、
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篠崎という元教団メンバーの証言により、 教団の関与が明らかになり、捜査が一気に進展することになった。
さらに、4月傍日。 教団のメンバーである村田という男が、
都内で自転車窃盗の罪で現行犯逮捕された。 村田は、
取り調べの際に、ある供述をした。 取り調べ室。
刑事さん。 いいことを教えましょうか。
何を? 実は俺、
新世界教団のメンバーで、 地下鉄サリン事件の実行犯の一人なんです。
その話を聞いた担当刑事からの連絡で、 すぐさま俺と上司が現場へ向かった。取り調べ室。
お前が村田か。 そうだ。
貴様のせいで、 どれだけ罪のない人が死んだと思っているんだ。
高嶋、落ち着け。 刑事さん、
今さら罪滅ぼしになるか分かりませんが、 事件の真相すべて、
お話ししますよ。 村田の話によると、
村田は以前から教団の上層部に対して不信感があったため、 事件の真相を暴露したのだった。
内容をまとめると、 実行犯は、教団ナンバー2の倉本という男が主犯覚で、
サリンの製造などをすべて統括していたそうだ。 さらに、
近日中にヘリコプターを使い、上空からサリンを散布する計画も練っていたそうだ。
そして、 倉本に今までの事件を命令しているのが教団の大教祖である
千眼穂稀だという。 そして村田は、
証拠として当日のやり取りされた日記帳を見せた。 この日記帳が大きな鍵となり、一気に捜査が進展し、
まずは教団のナンバー2である倉本に対して 任意動向を求める計画を立てた。
捜査会議。 先日の村田の教述と日記帳により、
明日4月23日、 教団のナンバー2である倉本に
任意動向を求めることにする。 明日倉本は新世界本部へ来るとの情報も掴んでいる。
必ず倉本を連れて来い。成功を祈る。 翌日、
俺たちは10人ほどで教団本部へ向かった。 するとマスコミが情報をキャッチし、
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既に教団本部前ではマスコミでごった返しになっていた。 本部前。
倉本さん、あなたに一連の事件に関する疑惑が浮上しておりますが。 お静かに。私は潔白です。神に誓って宣言します。
ですが、警察官は任意動向を求めるみたいですが。 私は警察が来ようとも身の潔白を証明しましょう。
嘘つきめ! 俺が神に代わってお前を断罪してやる!
お前はなぜ、我々に背くのだ?
俺の名は李昌波! 神に代わってこの悪魔に、正義の鉄槌を下してやった!
大教祖様に、栄光と幸をお与えください。
俺たちが到着すると、マスコミが大騒ぎしており、 倉本を視察した李という男を原稿犯逮捕した。
その後、倉本は半走先の病院で死亡した。 倉本の証言は、
永遠に闇へ葬り去られてしまった。 教団大教祖の間。
そうか。 倉本が召されましたか。
ですがご安心ください。 彼はまた生まれ変わり、新たなる生命としてこの世界へ舞い戻ってくるでしょう。
その間に、我々で理想郷を作り上げるのです。
俺たちは村田の証言をもとに、次々と全国へ逃亡を繰り広げていた サリンジ県の実行犯たちを逮捕した。
そして、実行犯からの証言により、大教祖千丸が山梨県の施設に逃げ込んでいることが判明した。
実行犯の証言などを照らし合わせ、俺たちはついに、
新世界教団大教祖千丸誉の逮捕状を請求した。
1995年5月16日、俺たちは千丸の逮捕状を取り山梨県の施設へと向かった。
大規模な警察隊を結成し、ついに 教団施設へ入ることとなった施設内。
いいか、千丸は必ずこの施設内にいるはずだ! 必ず見つけ出せ!
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しかし、隅から隅まで探しても、千丸の姿を見つけることができなかった。
くそっ! 一体どこにいるんだ!
俺は、天井の異様な出っ張りがあるのを発見した。
もしかして…
おい! 何か壁を壊すものを持ってきてくれ!
俺たちがハンマーで壁を壊し、中の隙間にライトを当てると、
現金900万円を抱えて、うつ伏せに身を潜めている千丸を発見した。
千丸か!
意外にも、私が千丸誉です。
ついに見つけたぞ!
千丸誉!
サリン事件の首謀者として、逮捕する!
俺たちは、ついに千丸を逮捕することができた。
捜査員一同が歓喜を上げる中、俺はすぐさま千丸を連れ、東京へ向かい、取り調べを開始した。
取り調べ室
千丸、
お前のやったことがどれだけ残忍なことをしたか、
わかっているのか?
俺の大切な人も…
おい、聞いてるんだ!答えろよ!
すべては、神のお導きです。
神は、必ず我々同士に、栄光と幸をお与えになりますぞ。
その後、千丸が自ら辞経することはなく、
他の実行犯による供述により、千丸を書類送検することとなった。
千丸逮捕後に、新世界教団は解体された。
数々の事件を起こし、長い刑事裁判が始まった。
そして、2006年9月15日、
最高裁で、千丸ほまれの死刑が確定した。
そして、死刑確定から11年10ヶ月後の2018年7月6日、
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新世界教団大競争、千丸ほまれと、
凶悪事件を実行したメンバーすべてが死刑執行された。
平成の時代が終わろうとした時に、すべてが終わった。
しかし、未だに事件の後遺症で苦しんでいる人がたくさんいる。
新しい時代になっても、このような残虐な事件を風化させないように生きていかなければならない。
声の出演 収録 mv スタジオ
