2023-03-24 1:05:07

ep.49 映画『THE FIRST SLAM DUNK』に自分の青春を見た女

あー楽しかった!!すき!!
00:04
とるにたらん、ラジオあそび
日本の片隅から中毒気味なエンタメ愛を叫ぶ番組
とるにたらんラジオあそび、通称とるたラジオへようこそ。
いつでもポップとサブのカルチャーの合間を照り立っているパーソナリティーの花田花です。
サムライジャパン、14年ぶり3回目のワールドベースボールクラシック優勝おめでとうございます。
応援してきてよかった。
そんな感じでね、宮崎キャンプからずっと続いてきた私のサムライジャパンのオープニングトーク
今週で終わりになるかなと思います。長らくお付き合いいただきありがとうございました。
そしてね、サムライジャパンの優勝という形でこのオープニングトークも優秀の美を飾ることができます。
ありがとうございます。
その辺はどうでもいいんだけどさ。
でもね、優勝という綺麗な形で終わった。
しかも3大会ぶり3度目の優勝、ディフェンティングチャンピオンという形で
サムライジャパンも優秀を見せてくれたっていうところが本当に素晴らしかったですね。
いい試合をたくさん見せていただきました。
楽しかったね、2023年大会。
今日が2023年3月24日金曜日なんですが、決勝戦自体はおとといですね。
3月22日水曜日にアメリカのローンデポパークで行われました。
決勝戦が日本対アメリカで3対2で日本が勝利を収めたわけなんですけれども
決勝戦だけでなく準決勝、準々決勝、そしてプールBの予選に関しても
様々なドラマが生まれましたね。
いろんなドラマを見せてくれた日本代表、そして他国の選手たちというのも
スポーツマンが見せてくれるドラマっていうのは素晴らしいなっていうものを
本当にたくさん目の当たりにすることができて
やっぱりスポーツ楽しいなって見てるの。
自分はスポーツできないんだけど観戦するのはやっぱり楽しいなって思ったし
やっぱり私はスポーツ観戦の中でもひときわ野球というものが好きなので
普段はプロ野球が大好きでソフトバンク・ホークスを応援していて
っていうのもあったりするんですが
今回私推し不在だったので
私の最推しプロ野球選手は今回サムライジャパン招集はされておりませんので
国内にいたわけなんですけど
でもそれ以外にも普段は推してる球団の選手だったりとか
普段はあんまり見ないリーグ違いの選手だったりとか
私はメジャーにはあんまり明るくないので
メジャーで活躍している選手だったりとかも見ることができてね
03:03
とっても私は野球についての知見を深めることができて
それもそれですごく楽しい経験になったなっていうふうに思いましたし
今回活躍した若い選手たちっていうのは
次回大会が2026年に予定されているんですけど
なんかWBCわけわかんないんですよ
まだ歴史が浅い大会で今回第5回大会だったんですね
第1回大会が2006年に開催をされていて
第2回が2009年
この6年と9年の大会は日本が優勝してるんですね
その後4年ごとに開催しますよっていう風にWBC決まって
2013年に第3回大会この時ドミニカ共和国が優勝してます
第4回大会が2017年アメリカ合衆国が優勝したという形になってるんですが
その後コロナの影響で第5回大会が延期になったんですね
2020年にやろうって言ってて
結局2023年まで延期しましょうって言って
今回の大会が開催できることが決まって
もう次は2026年にやりますよっていう風に決まってるので
年数が4年ごとみたいなきっちりオリンピックとかみたいに決まってるわけじゃないので
オリンピックとか他のワールドカップなんかもコロナの影響で
ちょっと間が長く空いたりとか
ここ3年ぐらいはしてるんですけど
それに限らずWBCはちょっとよくわからない年数の開き方をしてるんですが
次は3年後に開催がもう決まってるので
この3年後の大会で活躍できそうな選手たち
日本代表たくさんいるじゃないですか
特に投手陣なんかは20歳21歳ぐらいの投手たちが躍動してましたので
次回大会もまだ20代前半でしょ
全然じゃんめっちゃ活躍してくれそうだなと思うと
同時に今回選手としては最年長だったダルビッシュ優投手
私同世代なんですけど
ダルビッシュが次の大会もう40手前なんですよね
その時に何らかの形でダルビッシュが日本代表に関わるような展開があると
また胸アツだなって思ったりもします
次の大会今大谷君28でしょ
まだいけるんじゃないかな
日本代表は30超えた選手あんまりいなかったんですけど
30歳ぐらいまでだったのかな
大谷君次の大会になると31歳ぐらいの計算になるんですけど
アメリカ代表とかでいけば
例えばアメリカ代表キャプテンを務めていた
マイク・トラウト選手大谷君のチームメイトでもありライバルみたいな感じで
今回決勝戦はバチバチでしたけど
トラウト選手が今32歳とかなんですよね
なので次回大会の大谷君の年齢考えると
06:00
まだまだバリバリやれるんじゃないかななんて思うんですが
いかがでしょうかね
そして今回大会というか
例えば今名前を出した大谷翔平
大谷君ドラマとしてできすぎじゃないですか人物として
本当にこのWBC優勝まで
だから大谷君の生い立ちからWBC優勝までのストーリーだけでも
映画一本じゃ収まらないんじゃないかな
レンドラとか作れそう
大河ドラマとか作れそう
それぐらい大谷君ってすごいドラマ性のある人で
特に今回のWBCだけ切り取ったとしても
まず開幕先発ピッチャー大谷翔平でしたね
今回日本の第一戦
初回の試合で先発務めたのが大谷君だったんですけど
つまり先発やってますよね
しかも今回DHといって
ピッチャーがバッターになるためのシステムではないんですけど
本当は9人で野球をやるにあたって
ピッチャーはバッターとして打席に立たないので
その台座として打席に立つ人のことをDHって言うんですけど
このDH枠で大谷君出てたので
ピッチャーもしつつバッターもしつつっていう感じに
第一試合がなってて
DHも最終試合まで通して
大谷君はバッターとしても出ていたんですが
つまり二刀流も今回
ふんだんに見せてくれています
一試合中で投げても打ってもしたっていう試合もあるので
っていうことは
まず開幕先発
そしてバッター
つまり二刀流
そしてあとは
彼今回刀類もしたし
バントもしてるんですよね
それに関しては前回の収録でちょっと言ってますけど
ピッチャーがそういうことをやるっていうのも
まず異次元だし
それも成功してしまって
バントがヒットになって成功してしまってるっていう
またすごいことをやってくれているっていうのもあるし
しかも決勝戦ね
クローザーだったんですよ大谷君
抑えのピッチャーとして最後出てきてくれて
つまり日本の試合を今回始めたのも大谷君
閉めたのも大谷君なんですよ
もう完全に大谷劇場みたいな感じになっていて
しかもそこまでに至るまでの途中途中の試合で
日本代表の中にあって
メジャーリーグで活躍している彼だからこそ
様々な国に普段のチームメイトがいるんですよ
エンゼルスで一緒にやっているチームメイトたちが
様々な他の国のチームにいるわけなんですが
それがライバルとして立ちはだかると
それをバッタバッタと投げ倒していくっていう
もう本当に決勝戦のトラウト選手とのマッチアップなんか
09:00
めちゃくちゃ胸立つでしたけど
そんなことを現実でやってのける大谷翔平
もう細かいところを描いていけば
栗山監督との関係性とかもめちゃくちゃドラマチックだし
あと決勝戦の最後の一球
それこそトラウト選手を仕留めた
最後三振に仕留めた時の最後の一球スライダーですね
あれは14年前のダルビッシュ優等種が
最後優勝を決めた一球っていうのもスライダーだった
しかも軌道がほとんど一緒だったっていう
そこまでドラマチックでいいのかと
あまりにも盛りすぎではないのかって思うぐらいの
大谷翔平の出来上がりっぷりっていうのが
本当に何か何らかの形で映像化だったりとか
作品化して欲しいなって思えてしまうのが
大谷君という存在でした
でも他の国のメンバーとかも
それこそアメリカ代表キャプテンのマイク・トラウト選手とかも
このWBCのために自分が参戦を表明した後
アメリカ代表の参加選手を一緒にアメリカ代表やらないかっていうことで
選手自らスカウトをしていたっていう話があったりとかするので
この辺も結局トラウト選手がアメリカ代表自分がなり
一緒にやる選手たちをスカウトして
最強のアメリカ軍団を作っていくんだけど
最後に立ちはだかったのが
強敵と書いて友と呼ぶ大谷翔平だったみたいな
それも洋画一本作れそうですよね
トラウト選手もドラマチックな部分があったりとか
あとね私これ一つこれも文学作品でもいいかもしれない
何らかの作品になりそうだなって思ったのが
メキシコ代表ですね
準決勝で日本に立ちはだかったメキシコ代表
その中でも日本の前に強敵として立ちはだかった
アロサレーナ選手という選手
レフトの人とかレフトのやつっていう感じで
ツイッターのトレンドに上がったりもしたんですけど
このアロサレーナ選手
選手としても素晴らしい人なんですけど
あまりにもここに至るまでの人生がドラマチックすぎて
19歳の時にお父さんを亡くしてるんですね
お父さんを亡くして家族を支えるために
もともとキューバに住んでたんですけど
キューバからメキシコに亡命してるんですよ
で亡命して
亡命の手段がシーカヤックだったらしいんですね
手漕ぎのボートだったらしいんですけど
その手漕ぎのボートで2500キロぐらい海を渡って
亡命していて
その亡命の翌年20歳の時には
メキシコでプロ入りして
で日本を相手に強大な壁として立ちはだかったっていう
アロサレーナっていうタイトルで
12:02
映画とかなりそうっていうね
こういう本当にドラマを抱えた人たち
日本代表の中でも本当に
いろんな人もいるし
本当に大谷くんだけじゃないんだけど
日本代表もドラマ性がある人って
例えばラーズ・ヌートバー選手ね
ヌートバー選手も今回
日本代表では初めての日系人の選手だったわけなんですけど
彼は小さい時に私は日本人です
だから日本代表に将来なりますって
少年野球をやってる時に言って
アメリカで英語でインタビューに答えている動画があったりとかもするんだけど
それをちゃんと有限実行で叶えているっていうようなね
そんなこともあったりとかするしさ
なんかそういうのもヌートバーだけでも映画になりそうじゃん
そんなもう感動の映像か待ったなしみたいなエピソードが
今回のWBCには詰まっていて
いやー事実は小説より気なりではないですけど
すごいなって思うことたくさんありました
そういう裏エピソードも含めて
WBC今年でも本当に楽しませてもらいました
野球ファンとしてはこの後プロ野球の開幕であったりとか
いろいろ楽しみなこともたくさんあるのでね
WBCきっかけに野球にハマってくれる人がいれば
野球ファンとしてはこんなに喜ばしいことはないですし
一緒に楽しめる人が増えていけばいいなと思いつつ
この後またサッカーの日本代表の試合があったりとか
ラグビーのワールドカップもまた迫ってますからね
そういうところでまた日本が一つになって
スポーツを楽しめるような環境っていうのが
いろんなことがあればいいなと思っています
そして今日はこのスポーツの熱気というものを抱えたまま
ようやくお待たせしました
あの作品について語ろうと思います
エンタメモリー
このコーナーでは私花田花が
エンタメ作品の記憶つまりメモリーを
心急問わず語っていきます
今回ご紹介するテーマは
お待たせしましたいやお待たせしすぎたかもしれません
この作品です
THE FIRST SLAM DUNK
本当にね1ヶ月ぐらい温めてたんじゃないですかね
スラムダンクの話
スラムダンクの話をしようしようと思いながら
でも私もなんかこうスラムダンクに関しては
話したいことがたくさんありすぎて固まらなかったっていうのもあるし
15:00
あとリアルタイムで話したいものもたくさんあったりとかして
スラムダンクこの時期になってしまったわけなんですが
まだまだ熱が収まっていないというか
この間ですね先週だったかな
声出しの応援上映っていうのが全国で行われたんですね
でこれまた来週再来週4月2日の日に
また全国で声出し応援上映やるらしくって
まだスラムダンク劇場で見れる期間長くなりそうなんですよ
なので見た人も見てない人も
今日はこのスラムダンクの話ぜひ聞いていただければなと思います
映画ザ・ファーストスラムダンクの話をする前に
スラムダンクという作品自体が
どんな作品なのかお話ししていきたいと思います
スラムダンクはバスケットボールを題材にした
井上武彦さんによる日本の漫画作品です
こんなことは話さなくても皆さんご存じかと思いますが
週刊少年ジャンプで1990年から1996年まで連載されていた作品で
あとアニメ化テレビアニメ化をされています
テレビアニメは1993年から96年まで全101話で放送されていました
でね私このスラムダンクがリアルタイムでジャンプに乗っていたりとか
あとアニメテレビで放送されていた時っていうのが
まだ小学生だったんですよね93年とかでしょう
もう30年前だからさ
その頃リアルタイムでアニメを見てた
アニメはなんか結構そのスーパージャンプタイムみたいな感じで
昔言われていた時間帯があって
その時間帯に放送されていたはずなんですよね
小学生がみんなこぞってスラムダンクを見て
私の周りもそうだったんですけどミニバスケットね
小学生は通常のバスケットボールではなくてミニバスっていうのをやるんですけど
このミニバスのクラブがすごく流行ったっていう時期があって
そういう時期を目の当たりにしている私は世代でもあります
私自身はものすごく身長が女子にしてはあって
バスケやらんかバレーやらんかって言われてたんだけど
やってたでしょって今でもすごい言われるんですよ
なんだけど私はねいかんせん運動神経があまり良くなかったので
球技は経験したことがないんだよね
スラムダンクの話をするとバスケ経験者でしょって言われたりするんだけど
全然経験者でも何でもありません
漫画自体は私アニメより漫画の方を後に読んでるんですよ
これは世代的な問題っていうのもあるし
あとスラムダンクは漫画が3回出てるんですよね
これ何を言ってるんだって感じだと思うんですけど
一番最初に通常のコミックスが出てその後に完全版って言って
新書版サイズちょっと大きいサイズのコミックスが出たんですよ
18:01
その後去年ですね真相再編
真相再編版って言ってまた新しいコミックスが出てるんですよ
全部中身は一緒なんだけど表紙が違ったりとか想定を変えていたりとか
あと区切りのいいところでコミックスを区切るっていうやり方を
後から出た方はやっていたりとかするので読みやすくなってたりとかするんですけど
そんな感じで3回に分けてコミックス出てます
私がスラムダンクをわりとしっかり読んだのが
2回目にコミックスが出た時なんですよね
完全版と呼ばれる全24巻のちょっと大きめのコミックスが出た時
世代的にものすごくスラムダンクが流行りました
これがどの時かっていうと2001年なんですよ
私高校生の時なんですね
この時また爆発的にスラムダンクブームが起きまして
しかも私通ってた高校がそこそこバスケットが強かったんですね
なのでそういうこともあってバスケブームっていうのがもう一回来たんです
スラダンブームみたいなのが来て
今回それ以来の周りでも自分の中でもスラダンブームが来たなっていう時になります
なのでスラムダンクって90年から始まってなので
初めから見ても93年から始まってなので
だから90年から見るともう33年前とかの作品になるんだよね
だからスラムダンクって割と不良が出てきたりだったりとか
それとか高校生が出てくる作品ってやっぱりその時の世相だったりとかを表したりとかもするので
やや古臭く感じたりしても仕方のない題材ではあったりするんですけど
でもなんかスラダンってそれがプラスに働いてるというか
なんか今回もザ・ファースト・スラムダンク見てると
なんかそれはうまく作用していたなっていうふうに思います
スラムダンクといえば皆さんご存知でしょう
主人公桜木花道なんですが赤い髪のね
すごくビジュアル的にも引きのあるキャラクターが主人公なわけなんですが
今回お話しする映画ザ・ファースト・スラムダンクにおいては桜木花道脇役です
主人公ではないんですね
この映画の中では宮城良太が主人公でした
映画のストーリー自体ももともと93年から96年の間にかけて作られた
アニメの続きとなるストーリーを作ってはいるんですが
純粋に続きになっていないっていうのがまたこの作品のすごいところで
ちょっと階層シーンが入ったりとか
試合中にも他の試合を遡ったり階層と行ったり来たりとかするので
前の作品というか93年から96年までの全101話のアニメだったりとか
21:04
あとスラムダンクの原作自体っていうのを読んでいなかったとしても
わりとわかる仕組みになっているなっていうふうに思いました
一つの時間軸だけで語っているわけではないので
スラムダンクという大きな時間枠っていうのを
しっかり捉えて作られた作品だなっていうふうに思いました
漫画通りに素直にその一つの時間軸でやるってなると
それだけでも映画として成立するぐらいスラムダンクって濃厚なストーリーなんだけど
ただそれだけ見たらわからない人っていうのが出てくるんだよね
だから商業作品として引きが弱くなりそうなところを
階層シーンだったりとか
長年のファンにとっては打足になりそうな部分を描いたりとかすることによって
わかりやすくなっているなっていうふうに思ったのと
あと原作にはなかった宮城涼太の過去のエピソード
全く描かれてない宮城涼太って本当に過去だったりとか
バックグラウンドが謎の人物だったんですけど
そこを描くことによって
今まで原作勢も知らなかったエピソードっていうのを付随しつつ
他のメンバーのこともわかるようなふうに
過去のエピソードをフォーカスしていくっていうことによって
初見の人とか新規ファンも取り込みつつ
原作ファンだったり長年のファンのことも愛すような
そんな仕組みになるような
これはね
スラムダンクこの映画自体っていうのが
井上武彦さんが原作者として関わったのではなくて
監督としてこの作品に関わってるんですよね
なみなみならぬスラムダンクへの愛というものをすごく感じました
主題歌が聞き慣れたスラムダンクの主題歌じゃないとか
あと声優さんが変わった問題とかも
スラムダンクに関してはあったりもしましたけど
声優さん全然違和感なかったんですよ
一人だけ気になるとすれば
桜木の声を当てていたのが木村すばるさんなんですね
木村すばるさんといえばジャイアンじゃないですか
桜木のキャラクターをあいまって
若干たまにジャイアンが見え隠れするかなって思うところはあったんだけど
それ以外桜木も含めて木村すばるさんも含めて
過去声優さんだから
そもそもの元々やってた声優さんたちの演技をリスペクトしつつ
寄せる部分は寄せながら新しいキャラクター像っていうのを
それぞれ作っていたし
それが聞いてて本当に違和感がないっていうのはやっぱりプロの仕事だなと思って
これ文句つけたやつ誰だよって思ったりもしましたね
24:04
スラムダンクの魅力って
別に声優さんでもなければ
主題歌でもないし
インパクトがあるのは主題歌だったりとかするかもしれないんだけど
スラムダンク自体が何を描いているのかっていうと
バスケットボールなんですよね
バスケを描いた作品なので当たり前なんですけど
昔の30年前のアニメスラムダンクと今回のザ・ファーストスラムダンク
何が違ったかっていうと
そのバスケットボールというものを描くことに対する真摯さっていうのが
全然違ったと思うんですよね
例えばシュートのモーションであるとか
バスケのコートの長さ
走ってる距離とかがやけに長かったりとかするじゃないですか
やっぱりその間に喋ったりとか
アニメ的な展開とかそういうのを描くためには
ずっとドリブルをしつつ喋ってたら
どこまでコートがあるんだよみたいな
そういうのを現実に変えると思ったりとかもするんだけど
なんか今回このザ・ファーストスラムダンクに関しては
そういうことを思わなかったんですよね
本当にリアルに寄せていった
だから原作者としても監督としても
井上武彦さんがいかにバスケットボールというものを
愛してこの作品を作ったのかっていうのが
感じられる作品だったなっていうふうに思います
なんかその筋肉の躍動の仕方一つ
バスケのフォームの取り方一つ
そしてバッシュが地面を踏みしめる
キュッキュッってあの音一つ取っても
リアルさがすごくて本当の試合を見てるのかな
だから時間軸としても
本当にリアルにこれは時間が流れてるんじゃないかって
思うような瞬間がたくさんあって
私たち今バスケの試合を見てるって思うふうなことが結構あったので
なので応援上映があるっていうのも
割とうなずけるなっていう部分なんですよね
なんか本当にバスケットボールの試合を見ながら
応援してるような気持ちにきっとなれるんじゃないかなっていうふうに思いました
でねあの
リョウタのその宮城リョウタの階層っていうのが
どういうところまであるのかなって思ってたんですけど
結構がっつりだったんですね今回
その宮城リョウタという人物像っていうのも
本当に深いところまで掘り下げて
作られたなというふうに思いました
実は沖縄出身だったとかねあの転校してきてたとか
27:02
それとかねあの亡くなったお兄ちゃんの存在であるとか
それとかお母さんとの格室であるとか
お母さんとこれ格室ではないんだよな
ちょっとこれはあのお母さんとの話はちょっと後でしようかなと思うんですけど
あの今回このThe First Slumdunkにおいて
宮城リョウタがかなりここまでバックグラウンドをしっかり描かれたことによって
スラムダンクのメインのキャラクターの中で
一番背景が描かれた人物になったんじゃないかなと思います
だって今まで原作ではさリョウタって足が速いポイントガード
すごいバスケが上手
マネージャーの彩ちゃんのことが大好き
2年生ぐらいしかデータがないわけですよ
それがさなんかすごい重たい暗いバックグラウンドまで描かれてきてしまった
なんで小北に来たのかとかも
今回これでようやくわかるわけなんですけど
例えばさ謎が多そうなキャラクターであるルカワカエデ
もう中学の話ちょっとだけ出てくるし
あと主人公の桜木花道にしても中学の話がちょっとあって
謎のお父さん微妙に出てきたりとかするんですよね
原作勢は知ってるかなと思うんですけど
だから花道もなんか親は全然出てこないし
よくわからないただの元不良キャラクターと思われがちなんだけど
花道も中学時代の話がちらっと出てきたりとかもするし
バックグラウンドをややあるぐらいのキャラクターなんだけど
その宮城涼太に関してはそのややあるすら全然なかったんですよね
なので今回その映画で涼太を主人公に据えることで
原作勢が全然知らなかったエピソードが新たに作られるっていうのは
原作勢へのプレゼントでもあるし
初見の人たちが入りやすくするためのフックにもなったっていう
これ何回も言ってるんですけど
どっちにも優しい作り方にするのには
突破口としては涼太しかなかったんじゃないかなっていうふうに思いました
ここで涼太に焦点を当てたからこそこの映画は生きたと思うんだけど
バックグラウンドがやや描かれている
例えばさっき名前を出したルカワだったり桜木だったりっていうのを
今回のザ・ファーストスラムダンクみたいに
過去を描くみたいなことをするとちょっと脱足になってしまいそうなので
その2人を主人公に据えなかったっていうのも
うまいことなのかなっていうふうに思いました
ファンとしてはこの2人はその後を見たいんですよね
この作品においては涼太は卒業後の何年後かわかんないですけど
未来を微妙に描かれているんですねラストにおいて
そういう部分をルカワと桜木はもっと尺をもって2時間で見たい
みたいなことを私は思いましたね
30:01
このザ・ファーストスラムダンク見てめっちゃ思うのが
涼太の過去めちゃくちゃ重たいんですよね
そんな重たいエピソードをなんで隠してたんだっていうぐらい重たいんですよ
井上武彦さん曰くもともと原作の連載中に
涼太のこのバックグラウンドっていうのは作られていた
自分の頭の中にはあったんだけど
結局原作で差し込むようなタイミングがなかったから
描けずにいたっていうことみたいなんですよね
でも涼太って原作のキャラクターたちの中でいくと
特に小北高校のレギュラーたちの中でいくと
一人だけ努力の人なんですよねどうも
天才ではないんですよ
だって桜木は自分のことを天才って自称してるんだけど
彼はかなりバスケットのセンスがある人なんですよね
天才じゃないとあそこまでみんなの中に入っていけないと思うんですよ
天才集団の中に
でもルカワもしかりそしてゴリもね
努力の人ではあるんだけど
彼もやっぱり技術があるからこその天才でもあると思うし
三井もそうですねあれだけぐれていて
バスケから離れていたにも関わらず突然戻ってきて
3ポイントシュートをバカすか決めるっていう天才なわけですよ
そういう天才たちってバックグラウンドにあるストーリーが
特になくってもただバスケが上手いんだだけで
描けるキャラクターになってくるんだけど
リョータって原作中でも
なんでこの人こんなにバスケが上手いんだろうっていうキャラクターなんですよね
天才って言ってしまえばそうにも見えなくもないんだけど
彼は体格的にも恵まれていないし
ポイントガードっていうその頭を使わなければいけないポジションにいるっていうところから
バスケに対する情熱っていうのは見えるんだけど
どうして彼にはこの情熱があるのかっていうのは
バックグラウンドがわからないから全く原作中ではわからないんですね
だから原作でリョータに関するエピソードがほとんど皆無だったにもかかわらず
彼には何かあるだろうって思わせてくるキャラクターでもあったわけなんですよ
なので今回その出てきためちゃめちゃ重い過去のエピソードっていうのが
まあさもありなんていう感じではありました
なんかそのリョータは死んだお兄ちゃんとちょっとこう
嫌な別れ方をしてしまってる最後に会った時のお兄ちゃんとの会話っていうのが
ちょっと嫌なもんだったからやっぱりどうしても引きずってしまっているんですよね
彼が引きずってしまっているところの中には
そのお兄ちゃんがバスケがめちゃくちゃ上手かった
自分はそれほどでもないまま育ってしまったというと
コンプレックスみたいな部分もあって
だからお母さんは自分のことじゃなくて
お兄ちゃんのソータ君の方が好きなんじゃないかなっていう風に
リョータは思い込んでるわけなんですよね
33:02
でもお母さんとしては全然そんなことはないわけですよ
お母さんはソータが生きてた時のバスケの試合のビデオとかも
よく見返してたりとかするんだけど
それってやっぱりその子に対しての悲しみの感情で見ているのであって
やっぱり確かにお兄ちゃんが死んで悲しいという気持ちはお母さんはあるんだけど
それだけが母親の愛ではないわけなんですよね
母親の愛って一方向のものではなくて
リョータには亡くなったお兄ちゃんがいて妹もいるんですけど
母親の愛ってベクトルが一本しかないものではなくて
ソータに向く愛情もあればリョータに向く愛情もあるし
妹に向く愛情もあるし
それって全部等しいものだと思うんですよね
それは私がお母さんに対してどうしてそう思ったかって
自分自身が3人の子供を持つ母親だからなんだけど
だからそれが伝わらないってすごくもどかしいなって
母の気持ちで私はすごく見てしまったんですよね
だから次男に対して自分の気持ちが伝わらないのを
すごくきついなっていうふうに思っちゃって
これね私がお母さんに感情移入しちゃったのって
うちと年齢は違うとはいえ
兄弟高生が子供たちが一緒なんですよね
お兄ちゃん2人に妹1人っていう
そこも一緒だったこともあって
すごいお母さんに感情移入してしまって辛かったんだけどさ
でもこれってすごくもしかしたらリアルなのかなって思ったのが
リョータとお母さんの会話がない部分なんですよ
高校生ってお母さんとしゃべんないじゃん
うちの子ちょっと勝手だけどね
うち息子結構しゃべるんだけど
でも周りから聞く話
お母さんと高校生の息子ってそんなにしゃべんないからさ
だから思春期の男子高校生と
それとお母さんとの距離感っていうのは
ものすごくうまく描かれていたなっていうふうに思いました
なんかそのお母さん冷たいとかいう感想を
結構ネット上で散見したんですけど
お母さん全然冷たくないよ
あれは息子があんな感じだから
お母さんもあれ以上歩み寄れないんだよって
私はすごい思ったんだけどさ
だから子供ってすごく世界が狭くて視野が狭くて
自分が見える世界が全てだから
だからお兄ちゃんだったりとかお母さんとかに対して
持っている感情っていうのがもう全然変わらないまま
子供のまま沖縄にいた時のまま
リョータが育ってきてしまったからこそ
ずっとバスケがうまい
そうちゃんの方はお母さんが好きなんだろうなっていう
気持ちを抱え続けていたっていうのが
高校2年生に至るまでずっと続いてきてるわけで
でも子供の価値判断って多分そんなもんだと思うし
36:04
子供の時のまま凝り固まったものが
高校生になって
高校生ってなんか自分は大人だと思ってるけど
別に今30いくつになって
高校生の子供を見てると
高校生も所詮は子供だなって思ったりするのと一緒で
まだ価値判断基準って結構子供だったりとかするんですよね
だからなんかそういう和高まりが溶けてきて
結局この映画の中では
最後お母さんとリョータの関係っていうのも
ちょっとほぐれてくるように見えてるんですけど
あれってそうちゃんの死に対する
リョータの気持ちっていうのが
全部が全部溶けたわけでもないんですよね
だからそれはちょっと難しいところでもあるんだけど
あれがあの和高まりが完全に消える時っていうのは
きっとリョータが大人になった時だと私は思っていて
だからまだ分かっていないなっていうような思いを抱えながらも
お母さんに書いた手紙が出てくるシーンがあるんですけど
私はあれはお母さんの気持ちになって
あの文面を読んでしまって
もう映画館でボロボロ泣いちゃったんですけど
ああやってみんな家族になっていくんだなっていうふうに思いました
感動の押し売りではなくて
感情移入による感動っていうものが生まれるっていうのは
このリョータのエピソードだったなって思います
私は自分が母親なので
お母さんの方に感情移入をして見てしまいましたけど
多分これねリョータの方に感情移入して見る人の方が
多いんじゃないかなって思うんですよね
その自分の母親に対して
なんでこれを分かってくれなかったんだとか
自分のことを愛して欲しかったのにっていう気持ちを持っている人ほど
このリョータのエピソード響くんじゃないかなと思います
この映画そのストーリーもそうなんですけど
音ですよ楽曲と音がめちゃくちゃいいので
もうそこは大注目してほしいなと思います
この映画は主題歌が2曲あるんですよ
まずザ・バースデーの曲の方ですね
オープニングで流れる曲
あれはねオープニングの1回しか流れないのに
多分あそこの映像っていうのが強烈な存在感があるので
手書きで小福のメンバーが描かれていくシーンで
バックでザ・バースデーの曲が流れるんですけど
かっこよすぎてね
鉛筆の音がシャカシャカシャカシャカってなって
目の前で絵が完成していくっていうあの図
すごいいいんですよ
もう流れが天才的すぎて
あの曲は頭から離れなくなります
39:01
逆に第0巻の方は
あれは手を替え品を替えいろんなアレンジをして
劇中で流れまくるんですけど
流れまくってたなっていう印象が一切ないんですね
ゴリゴリのロックっていう感じで
私はザ・ファーストスラムダンク見る前に
実はライブでこの曲を聞いてるんですけど
その時にすごいかっこいいなって思った
思い出がある曲なのに
劇中で流れて違和感がなかったっていうのは
すごいなっていうふうに思いましたね
曲はその2曲が本当にめちゃくちゃかっこいいっていうのは
それはそれとして
効果音ですよ
さっきちょっとバッシュの鳴る音の話をしたんだけど
ドリブルの音だったりとか
体育館の音の反響する感じとか
リングにぶつかるボールの音だったりとか
ダンクをした時に手が当たる時の音だったりとか
音に対するこだわりがすごいなっていうのを
この映画からはもうバチバチに感じたんですよ
ボールがリングに吸い込まれていって
網がシュパンってなる時の音とかね
リアルでめちゃくちゃ
三井の静かに白いっていう有名なセリフがあるんですけど
あのセリフをずっと言われてる気持ちになってしまうぐらい
ずっとカタツムリを飲んで
体育館の音を聞いていたいって思えるような
音響のこだわりっぷりっていうのはすごいなと思いましたね
私この体育館の音っていうのに
なみなみならぬ自分の気持ちがあるのかっていうと
私さっき言った通りバスケ経験者ではないんですけど
高校バスケに対してすごい思い出があるんですよ
なんでかっていうとね
スラムダンクの話をする時に
これ思い出として語ろうかなって思ってたんですけど
実はですね私高校バスケの全国大会に関わったことがあります
それがいつかっていうと高校3年生の時なんですね
高校3年生の時にうちの地元でインターハイがあったんですよ
年齢と世代が全然完全にバレますけど
長崎夢総体っていうね
2003年に行われた2002年
長崎夢総体っていうインターハイがあったんですけど
私が高校3年生の時にね
私当時で放送部で
放送部どういうことがそのインターハイの開催権だとやらなきゃいけないかっていうと
各高校に各会場のアナウンスのお仕事が割り振られてくるんですよ
私は本当は長崎夢総体の開会式のアナウンスをやりたくて
オーディションを受けて落ちたっていう思い出があったりするんですが
42:03
結局それを受けたので結構アナウンスがしっかりあるような会場に回してもらえることになって
うちの高校に回ってきたのがバスケットのアナウンスだったんです
バスケット会場のインターハイのバスケットのアナウンス結構いろいろやったんですよ
一番印象深いのは決勝戦の某有名高校対有名高校の今回のスラムダンクでも
モデルになっている某高校の決勝戦のスターティングメンバーの紹介とかもさせていただいたんですが
なんかそれをすごい思い出しちゃうんですよね
バスケットの試合ってインターハイレベルになると試合が始まる前に
各高校のスターティングメンバーを紹介しますっていうアナウンスを入れるんですね
それをやったことがあって
あそこでスターティングメンバーがみんな歩いてくるっていうところを
私はなんかすごく鮮明に高校時代の思い出として覚えていて
なんかスラムダンクすごいそれに被る部分があるんですよね
今回のザファーストスラムダンクもインターハイ中の試合っていうのが
モチーフになっている作品なので
そこのねなんかこう私の大切な思い出に被る部分があって
しかもすごいその音質的なリアルな部分
実は会場でアナウンスをしている高校生たちっていうのも
微妙にいるんですよ端っこに
桜木がお偉いさんたちの机に突っ込んでくるシーンとか
端っこに放送してる子たちがいたりとかして
私はあそこにいたんだなって思うと
もしかしたらスラムダンクのあそこに座っているのは
過去の私なのかもしれないって思えるような
これは完全に思い上がりなんですけど
そういうところもあったりとかしてね
なんか自分の思い出と重ね合わせるとスラムダンクまた
なんか自分にとってはすごく大切な思い出の作品なので
なんかそういうところがまた新たに映像になって
あれだけこだわった音で作られているって思うと
やっぱ何度でも見たい作品になるなみたいな感じに
本当に個人的な勝手な思い出なんですけど思ったりもしました
なんかあの観客席の配置とかもすごい細かく
作られているなっていうのは私がやっぱり
インターファイに関わったことがあるからこそ思うことで
はるこちゃんたちとかね観客席にいたりとかするんですけど
友達たちとかがいたりするんだけど
あそこもねいる場所ってすごいリアルだったりするんですよ
なんかそこでこうわちゃわちゃやってる人たちが
こうどういう動きをするのかとかさ
観客席どういう関係性の人がこういうところに座ってるんだって
モブじゃないんだけど名前のあるキャラクターなんだけど
今回はあんまり重要じゃないね
あの例えば上澄とかさそういう人たちがここにいるんだって思うと
おおってなることもあるので
やっぱり2回3回見るとまた噛み締めたくなるポイントっていうのは
45:04
たくさんある作品になっているのかな
スラムダンクっていうふうに思ったりもしました
今回一番言えることは三脳戦っていうものが映画化されたっていうのが
いかにスラムダンクファンにとっては重要なことだったのかっていうのをね
新規の人にも分かってほしいという部分なんですけど
まあでもそこを作ったのが井上竹彦で本当に良かったな
っていうことを私は感じています
井上竹彦監督作品じゃなかったら
ザ・ファーストスラムダンクこんな良い作品にならなかったと
私は思っているので
なので本当に井上竹彦さんがスラムダンクの映画化に関わってくれて
そして監督をやってくれて本当に良かったなと思います
これ以上スラムダンクが作られることっていうのはきっとないと思うので
だってこのザ・ファーストスラムダンクにしても
出来上がるまでに十何年かかってるんですよ最初の構想時点から
なのでここから先また十何年かけて
次のスラムダンクの作品が作られるかといえば
まあそれはないんじゃないかなと思うので
なんかワンシーンワンシーン説明していけば
キリがないんですけど本当にありがたい作品だったなと
ファンとしてはすごく思っています
私もね実は2回見に行ったんですよザ・ファーストスラムダンク
あと1回ぐらい見たいなちょっと応援上映の日がね
私どっちも前回の応援上映も行けなくて
次回の応援上映4月2日の日もちょっとね仕事が入っていて無理なので
なんかもう1回ぐらい応援上映してくれないかなって
思ってたりとかするんですが
まだなかったとしてもちょっと音質のいい映画館でもう1回ぐらい
あの体育館に私がもう1回憑依できる経験をしに行きたいと思います
なんかもうやっぱり自分の高校時代と重ね合わせてしまうっていう
自分の勝手な思い出補正みたいな話を後半してしまって
本当申し訳ないんですけど
でも私の青春時代にスラムダンクはあったし
あのスラムダンクの中に私がいたんだなって思える経験させてくれて
井上武彦先生本当にありがとうございました
もう本当に勝手なんだけど
スラムダンクに自分がもしかしたらいたのかもしれないって思うと
彼らの未来っていうものを見たいなっていう気持ちになっちゃうんだけど
これは贅沢なのかなと思いつつ
今日はここで締めておきたいと思います
なんか取り留めもない話になりましたが
今回はザ・ファーストスラムダンクのお話ししていきました
花田花の今週の一冊
最近読書が習慣化している私が
今週読んで面白かったと思う本を紹介するこのコーナー
今回ご紹介するのは
48:00
シナリオ作家協会編集発行
原作と同じじゃなきゃダメですか
映画柔らかい生活脚本の年間代表シナリオ集への
原作者による収録出版拒否事件全記録です
タイトルだけ聞くとすごいなんか堅苦しい裁判の本かなって思われるかもしれませんが
私をはじめとして多分このポッドキャストを聞いていらっしゃる方も
同じような思考の方多いと思うんですが
原作付きの映画作品とか映画に限らずですね
ドラマとかアニメとかもそうですけど
原作者と脚本の間のトラブルあった時
耳に届くことたまにありますよね
それとか原作脚本間のトラブルっていうのが
私たちの耳に届かなかったとしても
これって原作と全然違くないって思うことたまにありません原作付き作品の時
こういうことが起こってトラブルが起きてしまって
裁判沙汰になってしまった作品っていうのが存在します
これがタイトルにもなっている柔らかい生活という作品なんですが
2006年6月10日に公開された柔らかい生活という作品
寺嶋忍さんとか豊川えつしさんとか妻吹さとしさんとか
あと優さんの元夫の松岡俊介さんも元俳優さんですね
とかが出てらっしゃる作品があるんですが
この作品私が最近好きな伊藤山明子さんの作品が原作だったんですね
私これ知らなくてそもそも柔らかい生活を見たことがなくてですね
今回この本を読んで改めて柔らかい生活見てみたんですけど
伊藤山明子さんのIt's Only Talkっていう小説がありまして
これデビュー作なんですがこれを原作としているっていうのは
まあわかるんですよまあわかるんだけど
私はこのIt's Only Talk先に読んでから柔らかい生活映画を見たので
まあ確かにたたき台になっているのはわかると
基本的なストーリーの構造としては全く同じなんだけど
この登場人物のこの行動をこういうふうに映画で変える必要あったのかなとか
この登場人物の最後この結末こうなる必要あったのかなとか
ちょっと待って違うじゃんとか
最終的に私すごい思ったのがこの作品柔らかい生活という話の中で
映画の中で最後に流れる曲があるんですよ
音楽すごい印象的な音楽があるんですが
これですね原作の方でもそのシーンで流れる印象的な音楽っていうのがあるんですよ
全然違う曲が使われていて
まあこれ使われなかった理由がどうやらあるそうなんですが
51:01
その著作権料の問題とかねお金がかかる問題とか
いろいろあったりとかして使えなかったみたいなんですけど
ここでこの曲を使わなかったことによってタイトルが変わってしまうのは仕方ないと
あのちょっとネタバレを話すと
結局その糸山明子さんの原作であるIt's Only Talkっていう
そのタイトルが最後にかかる曲にかかってきてるんですね
なのでまあそこでその曲がかからなければ
タイトルとして映画のタイトルはIt's Only Talkにできなかったんだなっていうのはわかるんですよ
で柔らかい生活っていうタイトルになっているのも
まあそのストーリーを見ればわかるんだけど
そこから原作と違うのかみたいなところを原作ファンとしては思ったりもするんですが
金銭的に仕方がないところがあるっていうのも
なんとなくこう見てる側としては理解できないではないんですけれども
まあこれいろいろ問題があって
この裁判どういう経緯で起こった裁判なのかっていうと
結局その小説It's Only Talkを原作とした映画柔らかい生活っていうものができて
それを巡って作品It's Only Talkの方の著作権を管理している文芸春秋と
それと映画柔らかい生活を作った制作会社のステューディオスリーっていう会社が
原作使用契約っていうものを締結して
で脚本家の方が脚本を執筆したっていうことになってるんですね
なので原作と制作物同士の契約っていうのは
大元の会社というか管理している会社の方が締結をしてるんですよ
なので伊藤山さん自体が持っているわけではないし
監督団体とか脚本家自体が契約を締結したわけではないんですが
その後その柔らかい生活の脚本というものが
社団法人シナリオ作家協会というものが返算発行している
年間代表シナリオ集というものの収録作品に選ばれましたと
これに選ばれるとシナリオを文章化して本に収録しますという作業が出てくるそうなんですが
伊藤山さん側が今回のこの作品の脚本活字として残してくれるなって言い出したそうなんですね
わからなくもないかなと
私は伊藤山さんのファンなので伊藤山さんの肩をどうしても持ってしまうんですけど
やっぱり原作と言わんところが変わってしまっているものが
活字として残ってしまうっていうのを
なんかあんまり伊藤山さん良しとしなかったんだろうなっていうのは
作品どっちも見て思ったんですけど
結局原作者側が出版拒否をしたため
年間代表シナリオ集っていうものに
柔らかい生活を入れることができなくなったんですね
なので出版できなくなったと
最初に文芸春秋舎とスチューディオスリーが契約した時に
54:06
観光に反する許諾拒否を行わない
つまりメディアミックスだったりとか
今当たり前になっていることをする時に
ダメですよって今更言わないでね
みたいな契約が交わされていたみたいなんですけど
そういうことがあったので
脚本家さんとシナリオ作家協会側は
出版拒否をすることは契約違反だっていうことで
伊藤山明子さん相手取って出版妨害の禁止等を求め
東京地裁に提訴したということで
でもこれ本当にプライド同士がぶつかり合った提訴だったみたいで
損害賠償金額請求したの1円だったそうなんですね
たまにあるんですけどね裁判では
結局関係者が原告側が脚本家とシナリオ作家協会
被告側が原作者である伊藤山さん
その他に関わっているのが製作会社のスチューディオスリーと
出版者である文芸春秋だったということなんですが
結局裁判の経過としては最終的には
もともと契約をしたのは文芸春秋とスチューディオスリーの間で
交わされたものなのでやんや言うのが第三者じゃないかと結局
契約を交わした人間ではないじゃないかっていう風に
原告側に裁判所は言ったということで
裁判ずっと上告されていくわけなんですが
最終的に帰却されて伊藤山さんの勝訴が決まるわけなんですが
なんかねこれ私この本を読んだ時にちょっと思ったんですよね
シナリオ作家協会の当時の会長さんがこういうことを言ってるんです
昔は原作者も大人で映画は別物と割り切ってくれる方が多かった
昨今は原作者が脚本に口を挟み出版者も原作者の肩を持つようになっている
何が問題かというと本作は完成公開DVD発売もされ
映画として評価されている作品でありどの局面においても口出しせず
原作料著作権使用料収入などの映画化に伴う対価を得ていた原作者が
脚本の雑誌掲載に限り拒絶したことだ
我々脚本家のアイデンティティはどこにあるのかっていうことを言ってるんですけど
でもさ出来上がったものに納得いってなかったっていうのをさ
口を挟む瞬間っていうのが原作者側にもなかったんじゃないかなっていうのは若干思うんだよね
結局この本って今回読んだ本っていうのがシナリオ作家協会側の本なので
どうしても糸山さんが悪者になってしまっているんですよ
なので糸山ファンとしてはちょっとうっと思うところがあるんだけど
脚本家さん側作家さんたち側シナリオ作家さんたち側の立場からすると
こういうふうに言いたくなるのかなっていう気持ちも分からないでもありませんでした
ただ私この一言目がすごい気に入らなかったんですよ
57:02
昔は原作者も大人でっていうこの切り口がすごく気に食わなくって
じゃあ今原作者が作品に口を出すということ
例えばちょっと話としては別になってしまうのかもしれないけど
今回エンターメモリーのコーナーで取り上げたザ・ファーストスラムダンク
原作者口出しまくりじゃないですか
今回はスラムダンクに関しては原作者がもうがっつり制作の方に絡んでいるっていうことで
そこはちょっと話が違うのかもしれないけど
でも原作者が大人になって絵が別物と割り切って一歩引いてしまうっていうのが
制作物においては正しいことなのかって言われたら
結局出来上がったものを見る原作ファンっていう目線からすると裏切られた気持ちになるなっていうのはあるので
それはそれで全部が全部正義ではないと思うんだよなっていうふうに思ったりもするんですよね
でもこれって結局何が原因だったのかなっていろいろ考えると
脚本に対しても映画に対しても原作者って著作権法上の権利持ってるわけなんですよね
その著作権上の権利を行使する権利っていうのはもちろんあるわけですよ
権利者だから権利者だからどこに対して口を挟んでも文句は言えないわけですよ
それがまあ著作権というものだから
原作のある作品っていうものを作るときには
作り手側っていうのが原作者とのコミュニケーションしっかり取るっていうのが
いかに大事なのかっていうのを考えさせられましたね
この裁判自体がかなり古いものなので
結局2006年の作品についての話でしかも契約締結が2003年なのでもう20年も前の話になるんですよ
著作権法っていうのもこの20年の間に結構ゆるゆる変わってきていて
捉えられ方っていうのがいろんな裁判があっていろんな判例が出てきていて
いろいろ変わってきてるわけなんですけど
官例の部分っていうのもいろいろ変わってきてるので
著作権保有者の権利っていうのも今かなり守られるようになってきているからこそ
逆に起こってる問題っていうのもいろいろあるとは思うんですけど
このIt's Only Talkの時柔らかい生活裁判みたいなことは
今だったらもしかしたら起きないんじゃないかなっていうのも思ったりもするんですよね
原作者とのコミュニケーション不足によって頓挫する作品とかもなくはないので
私たち消費者側からすると出来上がったものしか見れないからあれなんだけど
でもこの作品途中で立ち消えたらしいよみたいな噂はやっぱり聞こえてくるわけじゃないですか
そういうのがないように作り手側のコミュニケーションっていうのはすごく大事なんだなっていうのを
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すごく考えさせられたと同時にそういうコミュニケーションの成り立ちによって
私たちに面白いものが伝わってきて
私たちが消費して楽しむことがエンタメとして見ることができるんだなっていう
ありがたみというものもすごく感じました
なんかいろんなことをエンタメ好きとして感じさせられるそんな本になっていました
でね私糸山明子さんの作品すごく最近大好きで
結局そもそもは海の仙人という作品をまみや翔太郎くんが書評で紹介していたことから読んだんですが
特に海の仙人という作品
主人公まみやくんで映像化してほしいなってすごい思ったりもするんだけど
糸山さんがこういう裁判を起こされているっていうことは
映像化に嫌な気持ちをきっと彼女は持っているんじゃないかなって思ったりもするんだよね
糸山作品結構映像化したら面白そうなものたくさんあるんですけど
されていないっていうことはそういうことなのかなって思っちゃいましたね
残念なんですけど
なんかどこかでそういうものを見られたらいいなぁなんていうふうに思いつつ
もう本当にこの裁判私知らなかったのでそもそもすごく勉強になりました
というわけでなんかこう読むことをお勧めできる本ではないんですが
なんかこのいきさつみたいなものはネットでも検索するといろいろ出てくるので
エンタメ好きの方はぜひ調べたりしてみると面白いかもしれません
そしてね
It's only talkとそして柔らかい生活それぞれ別物だと捉えてみるとどっちも面白い作品なので
ぜひそちらもお勧めです
読んでみてみてください
というわけで今回ご紹介した本は原作と同じじゃなきゃダメですか
映画柔らかい生活脚本の年間代表シナリオ集への原作者による収録出版拒否事件全記録でした
エンディングです
なんかさ今回はスポーツの話だったりとかそれとかの映像化に関する話だったりとか
ちょっと中でリンクすること多かったですね
なんか私が普段考えていることだったりとか好きだなと思っていることだったり
自分の趣味思考に絡むことをつなげていったら今日はこういう構成になったって本当に偶然なんですけど
そういうこともあるんだなと話しながら思ったりしていました
いろんなことをやっぱり考えちゃうよね
自分は作り手側ではないんだけど
なんか受け手側として考えなきゃいけないことっていうのもたくさんあるなっていうのは
シナリオ問題でねちょっと思ったりもしたんですけど
なんかこっちとしても真摯にいろんな作品受け止めて感想を吐き出すときも
真摯に感想は言っていきたいなっていうふうに思ったりもしています
まあそんな場所として私がポッドキャストを作りたいなと思って
実は来週で1年目最後の収録になります
1:03:04
すごくない
ポッドキャストを始めてからはもう今年で3年目に入ろうとしてるんだけど
トルタラジオが去年の4月の1週目が最初の収録だったので
来月に入ると2年目になるということでトルタラジオ自体も
エピソード1終了っていう感じですかね
なので来週はトルタラジオ第1章最終回ということで
1年目最後の収録何をしようかなと楽しみにしつつ
今週もやっていきたいと思っておりますので
来週もまた金曜日夕方5時に皆さんにお会いできることを楽しみにしています
トルにたらんラジオあそびは
地方在住映像経営んためカルチャー好きのY世代が
ハット息を止めた山山話を好き勝手に一人語る番組です
番組へのご意見ご感想取り上げてほしい話題などは
概要欄のメールフォームからお送りください
花田花が思うままに更新するツイッターインスタグラム
ノートもありますそちらもぜひフォローよろしくお願いします
また各FNSではハッシュタグトルタラジオで感想もお待ちしております
ハッシュタグトルタがひらがなラジオがカタカナです
では今週はここまで
ちなみにリアルタイムで聞いている皆さん
今日3月24日金曜日金曜ロードショーで
私の最推し柴雄大君が主演声優を務めている
ピーターラビット2バーナバスの誘惑放送がされます
ぜひリアルタイムで聞いている人は9時から金曜ロードショー見てください
エンタメには中毒性がございます
要法要領を守って正しくお楽しみください
お相手は花田花でしたまたね
01:05:07

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