2023-03-17 57:51

ep.48 映画『winny』で考える正義の在処

あとで
00:04
とるにたらん、ラジオあそび
日本の片隅から中毒気味なエンタメ愛を叫ぶ番組
とるにたらんラジオあそび、通称とるたラジオへようこそ
いつでもポップとサルのカルチャーの合間をたり立っているパーソナリティーの花田花です。
みんなWBC見てる?
見てるって聞くのが今回は本当ヤボなんじゃないかなっていうぐらい
特に今回、昨日行われたイタリア戦までは日本開催だったっていうこともあって
日本時間に合わせて、もちろん日本時間に合わせてというか、日本時間で試合が行われるので
みんなゴールデンタイムに見やすかったっていうのもかなり影響はあるんじゃないかなって思うんだけど
ほんとみんな見てるよね
昨日のイタリア戦の世帯視聴率っていう数字が出てるんですけど
この視聴率が45%ぐらいあったらしくって
みんなさ、今のドラマの視聴率どれぐらいか知ってますか?世帯視聴率
これは私が俳優オタクだから、特にねやっぱり推しが出たドラマとかの視聴率って
いろんなことに影響してくるので、やっぱり数字として気にしてしまうものなんですけど
今みんなね、ほんと一桁なんですよ
どんなに流行ったドラマでも、10%前半ぐらい、12、3%ぐらい撮れれば
今はすごい数字撮れてるドラマだなって思うぐらいで
ほんと最近放送されてるドラマ、7%、8%ぐらいでも
音の字ぐらいの感じのものが多いんですよ、ゴールデンタイムのものでも
そんな中、野球中継が45%撮れるって
ほんとにどれだけ日本中が熱狂してるのかっていうのが
この数字聞くだけでもわかるんじゃないかなと思います
なおかつ、やっぱりそれだけの人が見てるってなると
プロ野球に興味がない人も、普段野球を見ないよっていう人もたくさんの人が見ていて
野球に興味関心が向いてるっていうのは、野球ファンとしてもすごく嬉しいなと思いますし
私は野球好きだけど、日本のプロ野球にしかあんまり詳しくないし
ぶっちゃけソフトバンクホークスに絡まないとあんまり詳しくないので
特に今回招集されている人たちの中でも
大谷とかダルビッシュとかは、もともと日本の球界でもすごかった人だし
でも今、メジャーリーグでどれだけ当番していて、どれだけ勝っているかとか
詳しい数字とかは全然知らないしさ
テレビのニュースになったら見てるけどぐらいの感じだから
プレースタイルとかもあんまり詳しくはないわけですよ、日本の球界よりは
03:03
そんな中、ヌートバーっていう選手が今回いますよね
日本の一番のバッターを務めているヌートバー選手
みんな知らんかったでしょ?
いや、だって私も知らんかったもん
メジャーのどこの球団にいてとか、カージナルスっていうところにいるんですけどね
カージナルスにいて、どんな選手なのか、どういう特徴がある選手なのか
全然知らんじゃん、みんな
なのに2本目が辰司さんっていうらしいんですけどね、辰ちゃんと呼ばれて
あれだけのペッパーミルパフォーマンスとかも
ヌートバーが馴染むように、サムライジャパンのメンバーたちが
ヌートバーのパフォーマンスをみんなでやろうって言って
みんな打ったらペッパーミルパフォーマンスをやるんですけど
でも本人もものすごく明るくてムードメーカーで
日本語はほとんど喋れないにもかかわらず
ヒーローインタビューで拙い日本語でもみんなありがとうみたいなことを言うと
わーっと盛り上がるっていうさ
そんな知らなかったことをみんなが知っていって
それで一緒に盛り上がれるっていうのは大変素晴らしいなと
スポーツのすごさっていうものを今回感じていたりもします
だからね、サッカーが盛り上がると私は普段サッカーを全く見ないから
ワールドカップの時期とかだけにわかで楽しんでいたりとかもするんだけど
でもスポーツにわかってさ、それはそれで楽しいじゃないですか
その時期だけ
ワールドカップが来るたびにサッカーにはにわかになるんですよ
特に一番ひどかったのは私たぶんあれですね
2002年の日韓教祭のワールドカップの時は高校生だったので
本当ににわか中のにわかでした
でも毎回4年に1回ワールドカップが来るたびに
サッカー面白いなって思ってその時だけ見るみたいなね
つまみ食いをするみたいな感じにはなるんですけど
でも野球もそれでいいと思うんですよ別に
WBCがある時だけ野球ちょっと面白いじゃんみたいな感じで
つまみ食いで楽しむ人がいても全然いいと思うし
野球の応援ってやっぱりサッカーの応援スタイルと野球の応援スタイルって全然違うし
そういう文化の違いを楽しむっていうところも面白いところでした
やっぱり世界的に活躍しているプロたちの動きっていうのを見て
プロ根性みたいなのを目の当たりにできるっていうのはすごく楽しいことだと思うので
WBCまだ試合続きますので
もうねイタリア戦勝ったからね
次回からはアメリカに飛ぶことになります
ローンデポパークでの試合が2試合後見れればいいですね
準決勝決勝とアメリカに渡って行われるわけなんですが
でも準決勝で負けたら終わってしまうので
次の試合今度は21日祝日ですね
祝日の朝8時から日本時間でプレーボールなわけなんですが
06:01
みんながカタツオを飲んで見守ることでしょう
私その日仕事なんだよな
なんだけどもう本当に仕事にならないと思うんですけど
サムライジャパンの力を信じて
21日はそしてその次の試合があること
決勝戦はその次の日22日の朝から行われる予定になってるんですが
それにもつながることを信じて
サムライジャパン応援していきたいと思います
昨日の試合何が一番びっくりしたって
大谷がバンと打ったことですね
びっくりした
守ってる方も絶対大谷がバンと打つなんて思ってなかったよね
でもそういう選択ができるっていうのも
自分だったら打てるんだっていう過信よりも
みんなに点数を取らせるためには
日本が点数を取るためにはどうしたらいいんだろうっていうふうに
深く思考を巡らした大谷くんの力だと思うので
これも素晴らしいことだなと思います
監督が言ってたんですけどね
心の中にある野球小僧が目覚めた時が一番大谷は強いって言ってたんですけど
本当にそれだなと思って
野球を愛してるからこそそういう選択が取れるだなって思うと
また考え深いものがあるなと思ったりもしました
野球の話を本当にこんなにしていいんでしょうか
普段はエンタメ話ばかりしてるポッドキャストなんですけど
ついついWBCが楽しすぎてね
そして押し球団ソフトバンクホークスもオープン戦がありますので
でもベストメンバーじゃないわけじゃん
みんなやっぱりそれぞれ各球団召集されてるので
オープン戦始まって
みんなベストメンバーが揃ってそこからのシーズンどうなるのかっていうのも
野球ファン的には春からは楽しみがいっぱいなので
プロ野球にもWBCで野球に興味を持った人たちが興味を持ってくれたらいいな
なんていうふうに思ったりもします
今年から成り物そして声出し応援っていうのがOKになったので
いろいろ是非はあるんですけど
野球の大きな特徴である成り物を使った応援っていうのが
3年ぶりに復活をしています
応援団のラッパの音っていうのがやかましい
嫌だっていう人たちもいるんですけど
私はやっぱり球場に行った時にあれがないと寂しいなってすごい思いました
そしてあれがテレビ中継から聞こえるっていうのが
本当に嬉しくてしょうがなかったですね
不思議なことに10時になったら聞こえなくなるんですけど
あれは球場の規約上10時になったら成り物応援やめてくださいってなってるので
10時になったらピタッと成り物応援をやめる応援団の人たちも
素晴らしいなとこれって日本的だなっていうふうに
いつも思って見ています
アメリカに渡ったら全部の応援団が一緒に行くわけではないので
09:01
成り物応援もどうなるのかなって思ってるんですけど
できるのかなアメリカの球場で成り物応援ってしていいのかな
そういうところもちょっと気になったりはしてるんですけど
日本からも熱い声援をこれからもみんな送り続けることでしょうから
WBC残り2試合見れることを祈って
とりあえずは21日の準決勝楽しみに見守りたいと思います
本当に終わると思って終わらなかったでしょ
とりあえずメインコーナーはいつも通り
映像系エンタメの話をしていきたいと思いますが
野球が楽しすぎるそんな花田花のオープニングトークでした
エンタメモリー
このコーナーでは私花田花がエンタメ作品の記憶
つまりメモリーを深究問わず語っていきます
今回お話しする作品はこちら
映画ウィニー
花田花の今週の一冊
最近読書が習慣化している私が
今週読んで面白かった本をご紹介するこのコーナー
本日ご紹介する本は吉本バナナさんの
ご飯のことばかり100話とちょっとです
吉本バナナさんといえばですね
私勝手にものすごく親近感がある作家さんなんですよ
こんな本当名前を出したら
誰でも知っているような大作家さんの名前を挙げて
親近感があるなんて言うとね
怒られちゃいそうな気もしますけど
オタク的にとっても親近感がある方なんです
ここまで言ったらもしかしたらわかるかもしれません
吉本バナナさん実は千葉雄大くんの大ファンなんですよね
どれぐらいファンかっていうと
感激に行くとブログに長文の感想をアップし
ツイッターにタグをつけて感想をアップし
そして何よりもツイッターのプロフィールの文章を書くところに
千葉雄大って書いてあるんですよね
これはもう私と一緒じゃないですか
千葉くんについてアウトプットしたい気持ちを持っている
千葉友っていうところが私と吉本バナナさん
共通している部分なんですよね
ここが共通しているなんて言うとまた怒られちゃいそうな気もしますけど
同じ推しを持った人間っていうところと
この本を今日ご紹介しようと思ったというか
そもそも読もうと思ったきっかけっていうのが
この本の中に出てくる重要なキーパーソンとして存在するのが
12:02
吉本バナナさんの息子さんなんですね
吉本バナナさんの息子さんが2023年現在
20歳か21歳ぐらいになっているはずなんですよ
うちの息子が今年で17歳になるので
ほぼほぼ同世代の子供を持っている母親っていう目線からしても
吉本バナナさん私すごく親近感があるんですね
エッセイを読むたびに少し年上のお兄ちゃんみたいな感じの
吉本バナナさんの息子さんの話が出てくるたびに
子育てをしている先輩というかそういうイメージもあって
同世代で子育てをずっとしている
同世代の子供の子育てをしているお母さんっていうイメージを持つと
なんだかそこにも親近感を持てる感じがして
すごく特に主にエッセイが私は吉本バナナさんすごい好きなんですけど
その吉本バナナさんのエッセイのどこがというか
どういうジャンルのものが好きかっていうと
私食のエッセイが大好きなんですね
そもそも私食べ物本っていうものがすごく好きで
私自身が食いしん坊だからっていうのもあるんですけど
私ね食に対する探求心がすごいんですよ
多分食べ物系のエッセイだったりとか
自分で作るのも好きなのでレシピ本とかも読んだりとか結構するんですけど
今回ご紹介するこの吉本バナナさんの本っていうのが
ご飯のことばかり100話とちょっとっていうタイトルの通り
ご飯のことばかり綴ったエッセイ
短いエッセイが100話とちょっと収録されている本になります
内容紹介ご紹介すると
普通の家庭料理が一番おいしい
日々のご飯行きつけのお店の味と雰囲気
ご飯を共にする大事な家族や友人との触れ合い
食いしん坊の著者の丸ごと食エッセイ
料理レシピと文庫書き下ろしのおまけの1話付き
日々の家庭料理がやっぱりおいしい
子供が小さい頃の食事
こんだてをめぐってのお姉さんとの話
亡き父が作った独特的なお弁当
一家で通った伊豆の夫婦の心尽くしの焼きそば
餃子バナナケーキコロッケのレシピと文庫版書き下ろし
エッセイ付きということでね内容紹介2つ合わせて
読ませてもらったんですが
あのねこのエッセイ
息子さんがすごい出てくるんですよ
その食べ物の話をする時に
なんか息子さんの食の記憶というものを作ることをね
すごく吉本バナナさん心に留めて
子供に食事を与えていたんだなっていうのが
すごくわかるんですよね
このエッセイの執筆開始時点っていうのが
息子さんが2歳ぐらいの時からなんですよ
つまり離乳食期っていうのが終わって
だんだん普通の大人と同じ食事ができるようになった頃から
このエッセイスタートしてるんです
吉本バナナさん自身もものすごい健談家なので
食いしん坊の方なので
15:01
いろんなねジャンルを問わない
いろんな料理を楽しんでいらっしゃる
しかも最近で本当は楽しみにできないのが
すごく残念に思ってしまうんだけど
まあ外食だったりとか
もうこのエッセイって
それこそ15、6年ぐらい前の本なので
全然そのコロナ禍の飲食ができない状況とかいうのが
もう全然ないので
昔こんなに自由にみんな外に食事に行ってたんだな
楽しかったなっていう記憶も
なんだか掘り起こされつつ
吉本バナナさん自体が
本当に外食とあと仲食
家でのお食事っていうのを区別しないで
全てが自分が食べるための
そして家族が一緒に食べるための
吉本バナナさんの家族っていうとまたややこしいんで
あれなんですけど
吉本バナナさん確か事実婚なんですよね
パートナーの方いらっしゃるんだけど
パパだけど
夫ではないみたいな感じの人がいるんだよね確か
なので何かこう家族っていう形も
すごい複雑なんだけど
そんな家族をつなぐものとして
食事っていうものをすごく大事にしていらっしゃって
外食だったとしても
お家ご飯だったとしても
うちで食べるみんなで食べるご飯
つまりイコールうちのご飯っていうのを
すごく大事にして
それを記録に残したのが
この100話とちょっとのエッセイなんじゃないかな
っていう風に感じました
お子さんがやっぱり離乳食期を過ぎて
少しずつ大人と同じ食事を取れるようになり始めた頃に
親としてすごく気にするのが
好き嫌いがないように食事をしてほしい
っていう部分だと思うんですよ
うちにも3人子供がいるんですけど
それぞれ好きなもの嫌いなものがあったりとかして
それってやっぱり離乳食期から
大人と同じ食事をするようになる間の時点において
どれだけの食べ物を与えたかっていうのも
食の記憶としてすごく大事なんだなっていうのは
私の今までの
短い母親人生の中で思うんですよ
それと同じことを吉本バナナさん
どうも考えていらっしゃるというか
吉本バナナさん的には
多分好き嫌いがどうこうとかいう問題ではなくて
食べ物の記憶だったり
食べられるものとか
好きなものの引き出しっていうものを
少しでも子供に対して増やしておいてあげたい
っていう気持ちがすごく感じられたんですよね
これはそのお子さんに対する親心だと思うし
逆にお母様とのエピソードが
ちょこちょこ出てくるんですけど
お母様はすごく小食な方らしいんですね
吉本バナナさんが健談家なのに
反比例するみたいな感じで
だから食べることにあんまり興味がない方なんですけど
その食べることがさほど得意ではない
お母様に対して
自分はこれだけたくさんのものを食べて
18:00
楽しく生活しているよっていうのを
伝えるような
作中では若干母親に対する嫌味だみたいな
ちょっとジョークじみた文章もありましたけど
これはお母様に対する
私は愛情なんじゃないかって感じたんですよね
なのでそれは親に対しての
子心みたいなものなんじゃないかな
っていうふうに思いました
吉本バナナさん
今までの食の経験の中で
貝の牡蠣に当たったりとか
あとアニサキスを経験していたりとか
あれめちゃくちゃ痛いらしいですね
私幸福なことに
牡蠣大好きなんですけど
一回も牡蠣当たったことないし
生魚も青魚も大好きだけど
アニサキスも今まで
まだ経験したことがないんですよね
ただ苦しいらしいという話は聞いて
それを経験したら
食べられなくなる人が結構いるって聞くんですけど
それでも懲りていない
吉本バナナさんのその
けんたんかっぷりっていうところ
食いしんぼっぷりっていうところ
食で痛い目にあっても
なお美味しいものを追い求める姿っていうのを
文章の端々からかなり感じることができるので
食のエッセイが好きな方
そして特に子育て中のお母さん
刺さる話たくさんあるんじゃないかと思います
ぜひぜひいろんな方に
読んでいただきたい本だなと思いました
というわけで今回は
吉本バナナさんのご飯のことばかり100話と
ちょっとご紹介しました
皆さんはウィニーというファイル共有ソフトについて
知っていますか
このソフトは2002年に電子掲示板サイトの
2チャンネル上で最初に公開されたソフトのことです
このウィニーは金子勲さんという方
2チャンネル上では47師と言われていた人が
開発したファイル共有ソフトで
当時はあまり利用されていなかった
P2Pピア2ピアと呼ばれる技術を応用したものです
データをバケツリレー方式で転送するので
匿名性がとても高くて
現在ではビットコインだったりとか
NFTだったりとかで使用されている
ブロックチェーン技術って
多分皆さん聞いたことあるんですけど
この技術の先駆けだと言われています
このウィニーというファイル共有ソフト
公開されてからその後
瞬く間にユーザーが増えて
ピーク時は200万人以上の人が
使用していたと言われています
2002年の当時も私高校生だったんですけど
まだその頃は私は自分のパソコンを持っていなかったので
ウィニー自体は使ったことなかったんですよね
でもウィニー以外にも例えばライムワイヤーだったりとか
カボスとか言われるファイル共有ソフト
他にもたくさんあって
みんなどこかしらで触れたことがあったんですよ
ネットに触れることができる人たちっていうのが
21:02
その後大学を卒業したぐらいの時に
まだウィニーって高校を卒業した頃も
まだウィニーって前世紀で
割と周りでも使っている人がいたんですけど
この頃ウィニーの脆弱性だったりとか
ちょっと悪いことに使っているみたいな
著作権の問題っていうのが
すごく取り沙汰されるようになったんですよね
違法ダウンロードって言われるように
だんだんなっていったんです
これって今日は新作映画の話をするのであれなんですけど
映画館に行けば盗撮禁止ダウンロード禁止
映画泥棒のCM流れてますよね
まさにあれなんですけど
ウィニーが公開された2002年から2005年ぐらいにかけての間
盗撮だったり
それとか著作物をダウンロードするっていう行為自体に
一般市民が違法であるっていう認識が
ものすごく薄かったんじゃないかなと思います
そんな中使われてしまって
ウィニーは悪であるっていうふうに
みんなの心の中に植え付けられていたんですよね
匿名性が高いからこそ
いろんな著作物のデータを許可なく流通させるっていうことが
蔓延してしまったというわけなんです
なのでウィニー自体は著作権侵害の温床であると
指摘されて問題となっていました
その一方でその特性を悪用した
つまり個人のパソコンから個人のパソコンへ
バケツリレー方式でデータを移動させる
データを共有するっていう
方式自体を悪用してウイルスをばらまいて
それぞれのパソコンを破壊していくだとか
データを吸い取っていくっていうようなことが起こっていたので
感染すると意図しないデータが流出してしまったり
ものすごく私的な写真だったりとか
そういうものが流出してしまったっていう事件もありましたし
他にも警察だったり自衛隊だったりの内部資料や
企業の顧客情報などが漏洩する
なんていう事件もこの頃たくさん起こりました
漏洩したファイルっていうのが
一旦出てしまうとバケツリレー方式で
いろんなところのパソコンに出回ってしまうので
コピーが残ってしまうということから
回収不能になってしまうと
時の官房長官当時安倍官房長官だった時代なんですが
安倍さんが会見を開いて
情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は
パソコンでウィニーを使わないことです
なんて呼びかけたことがあるぐらい
政府からウィニーという言葉が出るぐらいの
社会問題となったソフトが
今回お話しする映画の中に出てくる
ウィニーというファイル共有ソフトのことになります
この映画ウィニーは金子氏が
著作権法違反法助という容疑で
24:02
逮捕された経緯と彼の弁護団が
犯罪に対する不当性を訴えて
警察や検察側と全面対決した裁判の行方を描いた
実話に基づく作品です
まずはあらすじご紹介をしたいと思います
2002年
開発者金子勲は
簡単にファイルを共有できる革新的なソフト
ウィニーを開発。使用版を2チャンネルに公開する
彗星のごとく現れたウィニーは
本人同士が直接データのやり取りができるシステムで
瞬く間にシェアを伸ばしていく
しかしその裏で大量の映画やゲーム
音楽などが違法アップロードされ
ダウンロードする若者も続出
次第に社会問題へ発展していく
次々に違法コピーした者たちが逮捕されていく中
開発者の金子も著作権法違反法助の容疑をかけられ
2004年に逮捕されてしまう
裁判犯罪に詳しい弁護士
ダン・トシミツは開発者が逮捕されたら弁護します
と話していた矢先
開発者金子氏逮捕の報道を受けて
急遽弁護を引き受けることになり弁護団を結成
金子と共に裁判で警察の逮捕の不当性を主張するも
第一審では有罪判決を下されてしまう
しかし運命の糸が交差し
世界をも揺るがす事件へと発展する
なぜ一人の天才開発者が
日本の国家組織に潰されてしまったのか
本作は開発者の未来と権利を守るために
権力やメディアと戦った男たちの真実を
基にした物語である
という風に公式サイトの方に書いてあるんですが
この作品ですね
ウィニーというタイトルからすると
そのウィニーの事件を表面的にさらに
さらった物語ではなく
どちらかというと開発者である金子氏と
それを支えた弁護士たちの側から見た
作る権利を守るための
裁判の物語なんですね
なので意地悪な目線で見ると
警察だったりとか
警察が悪いことをしている
という風に
思わせようとしているというか
陰謀論的なものを考えさせようとしているというか
そういう風に見れてしまう
ストーリーでもあるんですよね
本当にそうだったのか
というのは正直分からないですが
ただウィニーというソフト自体に
ウィニーが騒がれていた当時
私がちょっと怖いものだとか
犯罪を助長するような
ファイル共有ソフトだという風に
思っていたのとは
開発された意図だったりとか
27:02
作った金子さんが考えていたことは
全然違ったんだなという
私に植え付けられたイメージっていうのは
メディアだったりとかそういうものによって
ある意味操作されていたものだったんだな
事実である部分を
金子氏側そして弁護士さんたち側から
いろんな聞き取りをしたりとか
実際の裁判の記録を
実際の裁判決心するまで7年かかってるんですけど
この7年間の裁判の記録っていうのを
約4年ぐらいに渡って
ちゃんと全て読み込んで作った作品ということで
かなり手間がかかっているし
なので
ウィニー事件における記録映画としては
とても優秀な作品だったし
いろいろと考えさせる作品だったんじゃないかな
というふうに思います
あらすじもご紹介したところで
まず誰が出てるのかとかそういうところも
ちゃんとお話をしていきたいと思います
映画情報としてご説明すると
1923年3月10日から公開されている日本映画です
なのでまだ現在絶賛公開中の作品となります
監督が松本裕作監督
この監督めっちゃまだ若いんですよね
1992年生まれの方で
短編映画だったりとか
自主制作映画をかなり作られている方なんですが
長編映画でとても有名になったのが
全部僕のせいっていう
去年の夏に公開された作品があるんですが
これね私見てたんですよ実は
なんでかっていうと大好きな織田桐生さんが出てるんですね
松本真理香さんとか
若葉龍也くんとか中野大賀くんも出てたし
片岡玲子さんとか駿河太郎さんとかも出てて
脇がガチガチに固められてる作品だったんですよね
で主人公がスターダストプロモーションに所属している
白鳥晴人くんという今15歳ぐらいかな
中学生ぐらいの子が主人公だったんですけど
この子が結構いろんな賞をもらったりとかしていました
その作品以来かなと思ってたんですけど
もう一つ見てたのがあったな
テレビ東京系列で去年放送されていた
雪女とカニを食うっていうドラマがあったんですが
このドラマも携わっていらっしゃったそうで
なのでドキュメンタリータッチというかね
ちょっと映像としては暗い感じなんだけど
実在する人たちを描いたような作品みたいなのを
作るのがすごい上手い人だなって思ったりしたんですよね
2019年に公開された
ノイズという映画も作ってらっしゃるんですけど
このノイズっていう作品も
秋葉原の無差別殺人か何かで
お母さんを殺された女子高生が主人公の作品で
30:00
すごい心打たれる作品だったんですが
全部僕の作品だったんですけど
全部僕のせいは
実在の事件が絡んでいるわけじゃないんだけど
今まで作られた長編映画に関しては
全部そういう社会の暗い部分とかに
メスを入れていくような作品を作られる方だな
っていうのが松本雄作監督に対する
私の印象です
これから先もそういう社会派の作品たくさん作ってくれる
将来有望な若い監督なんじゃないかなと思っています
そして出演者ですね
まず東出雅博主演作品です
この人に対しては皆さんいろいろ思うところはあるかなと思うんですが
私この作品はとても
当たり役だったんじゃないかなと思います
もう一人の主人公と言っていいかもしれません
弁護団のダンさんという中心人物を演じていたのが
三浦孝博さんですね
三浦孝博さんは私にとっては
もっと超越したところへ以来の作品となりました
他にも水澤さるときさん和田真里さん
金子大一君とかも出てたんですよね
渋川清彦さんも出ていました
渡辺一恵さん吉田陽さん
吉岡秀忠さんも出てたし
吹越光さんが私はこの作品すごい大好きだったんですけど
そんな感じで名キャストぞろいの作品でしたね
それぞれのキャストについても話したいことはあるんですが
本編というかメインどころでちょっと話したいところに
お話を進めていきたいと思います
この作品ね最初から言っている通り
匿名性に特化したファイル共有ソフトである
ウィニーの開発者が不当逮捕されたっていう目線での
だからその開発者本人と弁護側のストーリーが
メインとなっている話になっています
この主人公である東京大学の
三浦孝博さんが
この主人公である東里くんが演じている
金子さんっていう方が
技術者としての
探求心だったりとか向上心だったりとか
より新しいものをより面白いものをっていう風な
考え方がものすごく強い人で
それに本当に心血を注いでいる方
だったんですね
他のことに対してものすごく無知というか
ピュアすぎる部分があるというか
なんかちょっとギフト
ギフテッド的なところを感じたんですよね
一個のところにものすごくポーンと特化した人
っていうイメージで
できるものに対してはすごいオタクなんだけど
他のことに対してはバカみたいな
そういうザ研究者みたいな
感じのキャラクター性を演じるのは今回東里くん
の方がすごい上手かったなっていう風に思うんですよね
なんかこの作品は東で政広としての
なんか出世作になってほしいなって
だからたくさんの人にもっと見てほしいなっていう気持ちは私はあるし
33:02
もっと知ってほしいなっていう
なんかねあのほら私生活の事件をものすごい切り取られたりとか
それとか
いろんな作品での
なんていうのかな
作品の演技だけを切り取って
あんまり良い評価をされない部分ってこの人あると思うんですけど
合ってる作品に出た時の東で政広は
私はものすごく強いと思っているので
ウィニー見たら多分評価変わると思うんだけどな
っていう風に思っています
私はこの純真無垢で
自分の好きなことにだけ人生を注ぎ込んだ
金子さんという姿を演じた東で政広の
お芝居っていうのものすごく大好きで
とっても感銘を受けました
この作品そのウィニーの問題だけではなくて
そのウィニーがきっかけで
世に明るみに出ることになって
別軸でものすごく世の中を騒がせた
愛媛県警の裏金問題っていう事件があるんですね
この愛媛県警の裏金問題っていうのを
同軸で全然重なることはないんだけど
同時進行させるんですよ
このウィニーの問題に関わっている人たちと
愛媛県警の裏金問題で奮闘している人たち
っていうのは同じ時系列にありながら
出会うことはないんだけど
同時進行させることによって
ウィニーがどれだけ世の中を騒がせて
どれだけいろんな働きをしたのかっていうのが
分かるような仕組みになっているんですね
しかも裏金問題が明るみに出る時も
内部告発っていう形で裏金問題が
表沙汰になるんですが
その表沙汰にした人物のことを叩く人たちがいる
ウィニーに関しても
ウィニーを作ったことは悪なのかどうなのか
っていうところをみんな考えないんですね
著作権違反の報酬をしたっていう風に
警察が決めつけたらもうその時点で
作った金子さんは悪なんだっていう風に
国民に植え付けられてしまうこの恐ろしさ
日本という国がこの時代に
出る悔いは討たれるだからもう本当に
頭一つ出てしまえば悔いは討たれるし
そして悪いことが
悪いことがというか偉い人たちにとって
都合の悪いものが
世に出そうになると臭いものに蓋をする
みたいな愛媛県警の裏金問題もそうなんですけど
結局世に出ないように
みんなが口をつぐんでいる
そんな状況っていうのを
この作品は浮き彫りにしてるんですよね
実際はこういうことがあったのに
みんなは世に出さなかったそれはどうなんだろうっていう
問題提起をしているような作品だなっていう風に
思いましたこの作品をこういう風に
36:00
描いているのがそのウィニーの事件が
あった当時まだ小学生だった監督の作品だ
っていうのがすごいなと思うんですよね
松本雄作監督が1992年生まれ
ということはウィニーの事件が
起こった頃ってまだ10歳ぐらいなんですよね
だからリアルタイムでの記憶ってほとんどないと思うんですけど
その時代に自分が
遡って知ろうとすること
その世代が知ろうとすること
そしてその世代がまた声を上げていくことっていうのは
とても意義があることだと思うし素晴らしいことだなという風に
思いました
新しいこととか新しいものが
生まれていくとやっぱり問題点っていうのが
できるわけでその問題点
ファイル共有ソフトでウィニーっていうもので
言えばバグだと思うんですよ
新しいものを作ったからこそ見えてくる
悪い部分というバグだと思うんだけど
このバグっていうのをどうやって潰していくのか解決していくのか
っていうのが
その先の新たな未来を作るためにとても重要なことだと思うんだけど
このウィニーの事件に関しては
解決するために新しいものを作った人を
潰してしまえばつまり金越しを逮捕してしまえば
終わるって丸く収まるって
警察は思っているような感じだったんですよね
なので警察は著作権団体から
このウィニーによる違法ダウンロードを
どうにかしてくれって相談を受けるわけですよ
そしたらもう開発者逮捕しちゃえば
もうウィニーって開発されないんだから
もうそれで潰しちゃえばそれで良くないっていう風に
考えてたんだろうなっていうのが
もう序盤から透けて見えているんですね
その純真無垢な金子さん本当に世間知らずなのも
良くないんだけどそんな金子さんに
これは制約書なんですよっていう風に偽って
真術書つまり長書を書かせてしまうんですね
このやり口すごい汚いんだけど
でも日本の法律のおかしいところで
真術書書いて提出してしまえば
それが真実になってしまうんですよ
そういう危うい点っていうのもこの作品はとても
いろんなところで出していて
こういう時に言われた通りに
はいはいってサインすると困ったことになるんだなっていうのも
学びの一つになるんじゃないかなと思うんですが
警察がいかに汚いことをしているのか
いかに無能なのかっていうのをこの作品
すっごい出しているので警察官とか警察組織だったりとか
そういうものをすごい悪者にしている作品
ではあるんですよね
警察だったりとか正義だったりとかは絶対にあるし
そっちにフォーカスをしてこの作品作れば
また全然違うものになるんだろうけど
今回はいかんせん
被疑者側だったり弁護側だったりっていうのが
主人公になっているので
39:02
汚い後ろぐらいっていう部分が警察はすごく出されていて
ああ嫌なやつって思うんだけど
劇中で出てくる警察官の
渡辺一恵さんだったりとか
検察官の渋川清彦さんだったりとか
超嫌なやつって思うんですよ
見ててめちゃくちゃ腹立つんですけど
この2人のめっちゃうまいところですよね
納得できるっていう
特に渡辺一恵さんも全編を通してずっとムカつくんですけど
でもムカついて当たり前なのかなっていうのと
弁護士のダンさん
が書いてるブログでその時の
実際の状況とかも文章で読むことができるんですけど
渡辺一恵さんの
モデルになった
実際の警察官の方がいらっしゃるそうなんですが
その人ものすごい出世したらしいですね
その後
いろいろ事実っていろんなことがあるんだな
っていうふうに思いました
弁護士さんの話をしたところで
弁護団がこのストーリーでは
ものすごく重要だっていう話になってくるんですが
このストーリーはカネコイサムが
主人公ではないんですよ
主演は東でくんだし
主人公はカネコさんつまり47師なんですけど
この人の人隣っていうのを
裁判を通して描いているわけではなく
カネコさんが作った技術と
カネコさん自身っていうのを守ろうとした
弁護する人たちっていうのが
カネコさんだけを守ろうとしたのではなくて
引いては日本の技術者の未来っていうものを
守ろうとした記録っていうのが
この作品なんじゃないかなと思います
この作品の中で
ものすごい何回も出てくる理論として
包丁を作った人は悪いのかっていう理論があるんですけど
ウィニーを包丁に例えてるんですね
包丁を持って殺人事件を起こした人がいました
もちろん包丁で人を刺した人
っていうのは逮捕されるだろうけど
狂気となった包丁を作った包丁職人
っていうのは逮捕されるのかしないだろう
っていうそういう論理が
展開されるんですけど
まあ確かに変だよね
ツールを作った人って逮捕されるはずがないはずなのに
なぜかウィニーを作っただけでカネコさんが逮捕されてしまう
だからおかしいから戦おうっていうのもあるんだけど
結局ウィニーっていう新しいものを作った
カネコさんが逮捕されてしまうことによって
その先の技術を作ろうとするプログラマーたちが
萎縮してしまうことを
弁護士たちはものすごく危惧したわけなんですね
この弁護士のダンさんという方
ITだったりとかネットの知識に強い弁護士として
42:00
カネコさんの弁護を依頼されたわけなんですが
なんかねこの作品見てると
ダンさんじゃなかったら戦い抜けなかったんじゃないか
っていうところがたくさんあるんですよ
例えばこの
私が話してる中でも一番最初にウィニーを説明する時に
P2Pピア2ピアっていう技術について
ちょっとだけお話ししましたけど
この作品の冒頭でもダンさんが
P2Pっていう技術は何なのかっていうのを
弁護士同士で勉強会をしてるんですよ
その時に
分かってない人たちだったりとか
自分はアナログだから覚えなくていいやみたいなことを言ってる人たちに
何回も一生懸命に教えているっていう
その姿がものすごく印象的で
最後まで見てからその姿を思い返すと
この人って技術の発展のためにすごく頑張ってる
弁護士さんだなっていうのを
骨身に染みて感じさせられるというか
そういうところがあったんですね
ものすごい技術者ファーストな方で
ともすれば金子さんすごくイライラするんですよ
これ私がちょっとイラチだから
っていうのもあるのかもしれないんだけど
ともすればイライラするんですよ
空気も読めないし今すべきではないことをしたくなってしまう
オタク的な差がみたいな部分もあって
でもそれをちゃんと見守って
大事なところは伸ばしてあげつつ
話を聞いて裁判で守ってあげる
っていうことをできたのは
ダンさんだったからこそっていう感じだと思うんですよね
一般常識が抜け落ちてる部分に関して補ってあげて
でも周囲から惹かれてしまうような
自分が好きなことについてはバーッと話すっていう部分を
裁判で活かしてあげたりとか
そういうことができるダンさんっていうのはすごいな
っていうふうに思ったし
それを受け入れて金子さんも
一緒に裁判を戦い抜いていくわけなんですね
お互いが信用し合っているからこそ成り立った裁判
っていうのをこの作品通して見せてもらったな
っていうふうに思いました
ダン弁護士っていう方が
現在もご存命の方で
今も弁護士として活動していらっしゃる方なんですけど
ウィニーの事件についていろいろ調べていくと
YouTubeとかで喋ってる動画とかも
見ることができるんですね
さっき言った包丁理論っていうのが
ウィニーの映画の劇中では結構出てくるんですけど
包丁の例えはしたことないっておっしゃってたんですよ
ダン弁護士が例え話として
こっちをリアルに使ってたっていう話に
私すごい納得したんだけど
高速道路というものがあります
車を飛ばしてもいいので一般道よりも
スピードを出してもいいのでとても便利です
45:02
あまりにもスピードを出せるので
スピード違反をする人がたくさん出てきてしまいました
脱法行為なので脱法行為ですよね
こういう脱法行為ができるような場所を
作ってしまった人っていうのも
じゃあ罰した方がいいんじゃないかとなった時に
みんなは国土交通大臣っていうものを捕まえますか
っていうような聞き方をしたそうなんですね
ツールを作ったっていう部分に関しては
ウィニーも
データが移動する
道みたいなものじゃないですか
道路に例えたっていうのは
ITに詳しい弁護士さんとしては
すごく上手な例え話なんじゃないかな
っていうふうに思いました
ウィニー事件に関して
映画があったからいろんなところで
メディアでお話をされてる動画とかもたくさん出てるんですけど
このウィニー事件に関して本も出されてるんですよね
小説みたいになってて読むこともできるんですけど
私はダン先生のブログを全部読ませていただいて
ウィニー事件に関する部分を
当時のことを振り返ったりとかして
書いてらっしゃるところを読んだりもしたんですが
びっくりしたのがまだ闇があるっていうふうに
何度もおっしゃってるんですね
ウィニー事件は解決したかもしれないけど
まだ警察だったり検察だったりが
隠したかったに違いないことがたくさんあるっていうふうに
明言してらっしゃるんですよ
どんだけ闇が深い話なんだっていうふうに思いました
ダンさんだったりとか
他にもこの作品の中では
吹越光さんが演じていらっしゃる秋田弁護士っていう
すご腕のドラマとかで
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
刑事事件は無罪を勝ち取ることがすごく難しい
99.9っていう松本潤さん主演の作品で
聞いたことあるかもしれないですけど
そういう無罪を取ることが難しい刑事事件で
10件もの無罪を勝ち取ったっていうすご腕弁護士
秋田弁護士っていう方が出てくるんですが
こういった人も味方につけて
頑張って弁護士さんたちも戦っていくっていうような
話がずっと進んでいきます
秋田弁護士吹越光さんひょうひょうとしてるんだけど
すごいかっこいい弁護スタイルを取る方で
法廷で渡辺一恵さん演じる
警察官をやりこめるシーンがあるんですよ
これが作中のセリフを借りるならば
舞台なんだと
法廷はライブだっていう
尋問はライブだっていう風に言うんですけど
かっこよかったですね
これが論理的にできるからこそ弁護士はかっこいいなっていう風に
やりたかった私はすごいフィクションなんだけどね
見てて思ってしまいました
このウィニーという作品の中で
48:02
大筋で走っていたのはもちろんウィニー事件なんですけど
サイドのストーリーとしてずっと並走していたのが
愛媛県警の問題でした
愛媛県警に勤める吉岡秀孝さん演じる巡査部長の葛藤であったりとか
その後の内部告発であったりとか
ウィニー事件であったりとか
金子さんと関わることがあるんだろうか
弁護のところで弁護士さんたちが絡むことがあるんだろうか
みたいな感じでずっと見続けていたら
結局人がリンクすることはなくて事件としてリンクしていくんですね
領収書がウィニーで流出してしまったっていうね
ウィニーの匿名性っていうのが
内部告発的にはプラスに働いた
っていうことが描かれていきます
結局金子さんがウィニーを作りたかった経緯の中の
一つである匿名性っていうのが
内部告発という形で利用された
良さを発揮したと言ってもいいかもしれません
そういう部分をこのエピソードで描きたかったんじゃないかな
というふうに思いました
吉岡秀孝さんが演じた
千葉敏郎さんっていう方がいるんですが
この方も実在の人物なんですね
愛媛県警の元巡査部長で
まだご存命の方なんですが
この人もね
サイドストーリーにするにはものすごいもったいない人なんですよ
この人だけでも
一本映画が撮れるっていうぐらい
エピソードてんこ盛りの人で
内部告発事件だったりとかそこで戦ったりもしているし
その後なぜか鹿児島県の悪根市というところで
副市長をやっていたりとか
人生に波乱万丈が起こりすぎていて
この人人生描いたら2時間じゃ足りないんじゃないかな
っていうようなストーリーを持っている人なので
サイドストーリーになってしまったのはもったいないんだけど
結局この作品の中においては
警察の腐敗だったりとか
臭いものに蓋みたいな文化だったりとか
そういうところを描くにおいては
とても重要な役割を果たしていたんじゃないかな
というふうに思いました
ウィニー事件を裁判で戦っていた
金子さんご本人だったりとか
それとか弁護士さんたちっていうのは
次の世代を担うプログラマーたちの未来っていうものを
案じて頑張って戦っていたわけなんですけど
吉岡さんが演じるこの巡査部長も
一生懸命働いている若い警察官たちっていうのもいるんです
っていうのを強くアピールするんですね
だから彼もつまり戦場さんも
次の世代のために一生懸命になって
内部告発というものをしたわけで
どちらの事件においても戦っている人たちっていうのは
次の世代のためっていう気持ちが
強くあったんだなっていうふうに思いました
最終的な話にはなるんですが
51:00
このウィニー事件の後
金子さんこの世を去っています
突然の死だったわけなんですが
一応無罪を勝ち取った後にお亡くなりになっているんですね
この作品そこまで描いてはいるわけなんですが
この作品いいところでもあり
悪いところでもあるんですけど
結局作品中では第一審を中心に描いてあって
最高裁の判決までを描いているわけじゃないんですよ
その後の判決だったりとか
画面上に字幕で数行ペラッと書かれただけで
その後7年後までポーンと時間が飛んでしまうんですね
確かに7年間の裁判を2時間の映画で描くのは
とっても難しいですし
それ以上にインタビューで監督が語っていたんですが
勝って良かったっていうカタルシスに落とすような作品に
したくなかったっていうことなんですね
この裁判には勝った人っていないんですよ
弁護士のダン先生を含め
この裁判に関わったいろんな方がおっしゃっていることだそうで
この裁判に勝者はいない
どちらも敗者だっていう風に言ってるそうなんですね
結局最高裁で金子さん無罪を勝ち取ってはいるわけなんですが
7年間の時間を奪われ
そしてプログラマーとして現場に復帰したものの
半年しかプログラマーとして活躍することはできなかったんですね
半年後なくなってしまっているわけなので
だから彼も本当の意味では勝者とは言えないっていうようなところを
訴えかけるような作品になっているなと思います
でも金子さんが作ったプログラムって今でも動いているし
金子さんの意思があったからこそ
今頑張れているプログラマーの人たちっていうのもたくさんいると思うので
そういうものが動き続けていく
そして若い世代がこれからも萎縮することなく新しいものを作り上げていけるような
時代になっていけばいいなっていう風に思いました
そういうところが見えたのが
この作品の中ではプログラマーという形ではそういう人物は登場しないんですが
例えば安倍晋之助さん演じる新聞記者だったりとか
あと金子大一君が演じていた愛媛県警の巡査だったりとか
そういう若い人たちの目のキラキラした様子っていうのが
この作品が描く未来への展望っていうものを表していたんじゃないかなという風に思います
この作品が映画になったこと
次の世代にとってとっても有意義なことだと思うので
ぜひたくさんの人に見てほしいなという風に思いました
というわけで今回は映画ウィニーについてのお話でした
エンディングです
54:00
さて今日はなんかすごいとってもたくさん喋った気がする
オープニングで野球の話をしすぎたっていうのもあるんだけど
ウィニーっていう作品を見て私すごいいろいろ考えたことがあって
リアルタイムで私が高校生ぐらいの時にウィニーっていうものができ始めて
私もその当時2chとか見てたりもしたし
高校生大学生になってからぐらいの時ね
違法ダウンロードっていう意識があったにしろなかったにしろ
周りの人たちが使っていたとか
私自身は自分のパソコンにウィニーを入れたことはなかったんだけど
やっぱり使ってるって話を聞いたりとか
多分私もその違法ダウンロードに触れたことあると思うんですよね
知ってるにしよう知らないにしよう
濁すけど濁す必要があるのかどうかわからないけど
でも時代っていうものに消されていった文化かなっていう風に思ったりもするんですけどね
なんかそういうのに触れていて
しかも私その頃ちょうど裁判が始まった頃
法学不正だったので本当に不良法学不正だったので
だから裁判が始まってウィニーの作者が訴えられたらしいというか
刑事裁判を起こされたらしいっていうのを聞いたりとかして
いろいろ考えるところもあったなーっていうのを思いつつ
判決ってあんまりニュースにならなかったなっていうこともすごく考えてしまって
そこまでみんな知っておくべきだったんじゃないかなっていう風に思ったりもしたんですね
ただこれが47市の正義の物語には私もなってほしくなかったなって思ったんですよ
その警察における正義っていうのもきっとどこかにあったのかもしれないっていうのが
なんとなくその作り手側が意図しているものかどうかわからないんだけど
愛媛県警の裏金事件を訴えた千葉さんの話だったりとか
それとかその話をなんかしょうがないことなんだっていう風に聞いていたように
見えたけど目だけは死んでいなかった金子大一君だったりとか
そういう警察官の姿っていうのを描くことによって
警察もただの腐敗した組織じゃないんだっていうね
希望みたいなのも私は見える気がして
だからなんかこうみんなの正義っていうのが
うまくつながっていくような世界になったらいいなっていう風にすごい思ったんですよね
っていうようななんかそういう熱意を持っていただき
今日は話が長くなってしまいました
吉本バナナさんの本もすごくお勧めの作品なので
ぜひ手に取っていただけたらなと思います
総まとめみたいになると話が長くなっちゃうので
エンディングトーク今日はこれぐらいにしておきたいと思います
というわけでまた来週も金曜日の夕方5時にお会いしましょう
とるに足らんラジオあそびは
地方在住映像経営んためカルチャー好きの愛世代が
57:03
ハット息を止めた山山話を好き勝手に一人語る番組です
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お相手は花田花でした
またね
57:51

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