オリジナル楽曲の作曲も自ら手がけているということで、
これまでの公演でも松尾鈴木さん、
作詞や作曲を行っては来てるんですが、
全編にわたって作曲自ら手がけるっていうのは初めてなんだそうですね。
なので、大人計画ファンからすごい注目を浴びていたみたいなんですよ、この作品。
大人計画のファンから注目を浴びていたっていうのには別の理由があります。
何でかっていうと、物語の主人公、津田万子と小説家の津田万次演じたのが、
安倍沙太夫さんなんですね。
もう松尾鈴木×安倍沙太夫っていうと完全に大人計画感がするんですけど、
今回この作品は劇団大人計画の作品ではありません。
一応そのメインを張って作っているのが文化村なんですね。
文化村、しあたこくんを持っている文化村が作ってるんですけど、
しあたこくんの作品として松尾鈴木さんが作った作品に安倍沙太夫さんが主演で出ているという。
なので、すごく大人計画集はありつつも大人計画の作品ではないと。
キャストを見ていると大人計画の作品によく出ているキャストさんたちもたくさんいるんですが、
松尾鈴木さんの作品にはまだ出たことがなかった方たちっていうのも結構出ています。
その中の一人が真宮翔太郎くんですね。
えぐちのりこさんだったりとか吉田陽さんも今回松尾鈴木さんの作品には初めて出演をするということで注目を浴びていました。
それ以外にも、例えば国内のドラマとか見慣れている方、
三中治時さんとかもドラマでもよくおなじみの顔なので、
だから舞台には明るくなくても真宮くんとかえぐちさんとか吉田陽さんとかのおかげで、
なんとなく見たことある顔が動いているなっていう。
やっぱり全然見たことがないキャストが動いている舞台よりも、
見たことがあるキャストが動いている舞台の方がとつきやすいっていうのは人の差がというか仕方がない部分でもあると思うんですけど。
なのでライトな層でも見やすい作品にはなってたかなと思います。
でもそのライトな層がどこまでついてこれるかっていうこの濃密な話を面白く見せるっていうのをね、
松尾すずきさんすごいところだったなって思うんですけど、
ちょっとあらすじざっくり、ざっくり本当にざっくりお話ししていきたいと思います。
安倍晒夫さん演じる小説家津田満治の家の女中、
江口則子さん演じる押田穂希や縁ある人々からの視点で振り返る津田満治イコール津田満の反省。
それは昭和初期から戦後にかけての物語。
生まれてすぐ母と離れ離れになり義母に育てられた満治。
10歳で父が他界すると育ての母からいびられて何かと反省文を書かされたことが彼の後の文章力につながっていく。
満治の小説家人生はそこから始まった。
イラストのビジュアルの方を見るとちょっと怖いのかなみたいな。
みんな幽霊みたいになってるんですよ。足がスーッと消えてて。
なのでちょっと怖い話なのかなって思うんですけど、
見てみたらめちゃくちゃ笑えて。
本当に笑える泥沼愛憎劇プラス文学みたいな。
文学のエッセンスをちょっとでも知ってると、近代文学のエッセンスをちょっとでも知ってると、
特に太宰治を知っているとすごく楽しいなっていうのは、
これは私がまみやくん演じる養蔵にすごくスポットを当てて、
今回見たからだなっては思うんですが、
太宰治とあと伊伯瀬増司。
この2人が指定関係だったっていうのを文学好きな方はきっとご存じかなと思います。
伊伯瀬増司が書いて名のごとく太宰治っていう本を書いてるんですよ。
太宰治についての本を書いてるんですけど、
それ読んでるとこの作品の中での津玉ンと養蔵の関係性っていうのがすごくよくわかります。
私も昔読んだ記憶があって、今回前情報を全然入れてなかったので、
読み返したりも全然してないんですけど、
この作品を見ながらすっごいその本のことを思い出して、この後読み返してみようと思っています。
すっごいね、
安倍沙太夫さんが伊伯瀬増司のエッセンスがあるっていうのと、
まみやくんが演じている養蔵が完全に太宰治以外の何者でもないなっていう雰囲気があるんですけど、
ただあくまでもベースなので、完全に安倍沙太夫さんイコール伊伯瀬増司ではないし、
まみや翔太郎くんイコール太宰治ではないんですけど、
いろんなエピソードが登場人物の養蔵養蔵のエッセンスとして使われているので、
例えば美永さるときさんも文豪の役を演じてるんですけど、
美永さるときさんにも若干伊伯瀬増司っぽい要素があったりとかもするんですね。
なのでもうこの時点で好きな人絶対いると思うんですよ。
だってかなり鉄板じゃないですか。
その太宰治っていうね、その人物像っていうのがもうかなり擦られている。
いろんな作品になっている人なんですけどね。
千葉くんも出てましたけど、人間失格って、ストーリーの方の人間失格ではなくて、
太宰治の人生にスポットを当てた人間失格っていうね、
大栗旬さんが主演をして太宰治役を演じた映画があるんですが、
そういうところでも近年擦られてたりもしますけど。
でもね、太宰治のマミヤいいんですよ。
これはこの辺の解釈についてちょっと今から深掘りをしていきたいと思います。
マミヤくんの演じた長谷川養蔵という人物なんですが、その人物についてちょっと考えてみました。
まずどんな人物かっていうと、佐賀県にある豪商、おせんべい屋さんなんですけど、
そのおせんべい屋さんの三男坊、とんでもないお金持ちの息子なんですね。
ちょっとこれは余談なんですけど、私の住んでいる長崎県という場所がですね、
マミヤくんのセリフの中に出てきました。本当にありがとうございました。
マミヤ翔太郎の口から長崎で出てきた瞬間で、ちょっと私の心は歓喜に沸きましたね。ありがとうございます。
ちょっとそんな感じで、佐賀県にあるおせんべい屋さんの息子であるということ。
そして、ストーリーの当時は東京に住んでいるということがわかります。
なんでかっていうと、邸大の学生であるということがわかります。
今の東京大学ですね、の学生です。
そして、卒業間近ではあったんですが、仕送りをめちゃくちゃもらってるんですよ。
当時で100円という仕送りをもらっていたそうなんですが、とんでもない額だっていうことが劇中でわかるんですけれども、
仕送りを続けてほしいと。
ただ自分は小説家になりたいので、お金をもらいながらどうにか小説を書き続けていたいということで、
学生でなくなると仕送りがなくなるということから、流年し続けて仕送りをゲットするというとんでもない宝刀息子であるということもわかります。
ただそんなとんでもない人間である様相なんですが、
ビジュアルとしては、にこやかで、ほがらかで、はつらつとしていて、かつ高身長、高学歴、顔面もいいというね。
この顔面がいいというのは私の主観ではなく、劇中でもすごくイケメンだっていうふうに言われるので、
対外的に見てね、すごく顔もいいというキャラクターであるということがわかります。
なのに、空気が読めない、他人を見下している、そんな人物なんですね。
これはどうしてかというと、生来いろんなものを持ちすぎなんですよ。
お金持ちの息子で、しかも頭も良くて、身長もあって、顔も良くて。
仕送りをもらっていて、東大に行っていて、将来もある意味も決まっているというか、約束をされた将来を持っていると。
親の出自もとっても良くて、っていう感じなんですが、
そんな恵まれた環境だからこそ、他人のことを見下しているんですね。
見下しているにも関わらず、そんな持ちすぎている状況と、全く反対の環境を持っている津田満への裏闇というものをこじらせています。
何でかっていうと、当時の文豪たちっていうのは、割と持っていない環境の人の方が多かったからなんですね。
この幼僧は、悪いことは全て人のせいである。僕はとてもかわいそうな人間だ、っていうふうに言っています。
でも、いろいろ持っている人間なので、女性には持てるんですね。
女性に持てるし、しかも女性に困ったことがないと、調達するのに困ったことがないと、かつ女にだらしない。
最低最悪の人間なんですが、女はほっといても寄ってくるという人間で。
だからこそ、男のコンプレックスをこれでもかと刺激する人間でもあります。
女性に持てるということもあり、しかも家庭環境的にもすごく持っている人間なので、男からは嫌われてしまう。好かれない人間。
だけどそれがいいんですね、この幼僧という人間は。それがいいと思わせてしまうキャラクターになっています。
なんでそれがいいって私が思っちゃうのかっていうと、ものすごく甘え上手なんですね。
なのに死にたがりの人間でもあります。すごく自殺しようとしてしまうんですね。
初登場の時から首吊り用のロープを持って出てくるし、津玉に対しても弟子にしてくれなければ死んでしまいます。
みたいな感じのことを言ってしまうキャラクターなんですが、甘え上手プラス死にたがりっていうところから、
一緒に死んでくれという真珠したがりというキャラクターもここで付けられてきます。
そんな長谷川幼僧、総合的に見るとやっぱりどう見ても太宰治なんですね。
どこが太宰と被っているのかなって思った時に、太宰の老いたちだったりとかそういうところを思い返してみると、
太宰治って津軽の王子主の6男なんですね。なので地方のお金持ちの長男ではない。下の方の息子だ。
でもお金は持っている。家庭環境がいいっていうところはまず幼僧と一緒だし、
地元の旧正高校から東京の邸大に進学をしたっていうところも一緒なんですね。
そして実家からの仕送りが100円以上あるっていうところだったり、あと細かいところなんですけど、
幼僧が自殺で使おうとした薬品があります。これ実際に太宰治も自殺のために使ったことがある薬品で、
カルモチンっていうね、現在も市販されているナロンエースという薬も含まれているブロムワレル乳素っていうものが配合された
鎮静催眠剤、当時は市販の薬品として売られていたんですが、このカルモチンを自殺のために使ったっていうのも
太宰治と幼僧同じなんですよね。そんな細かいところも含めるとたくさんの共通点が幼僧と太宰治の間にはあります。
そして太宰治と幼僧という名前、これを聞いてピンときた人きっといると思います。
なんでかっていうと、この幼僧という名前は小説人間失格に出てくるキャラクター、キャラクターというか主人公ですね。
大葉幼僧、全く同じ字なんですよ。葉っぱの葉に蔵っていう字で幼僧っていう字なんですけど、全く一緒ですよね。
絶対ここから松尾鈴木さん名前を取ってるんだと思います。
大葉幼僧もある意味幼僧と近いキャラクターなんですよ。
東北のお金持ちの息子で自然と女性が寄ってくるほどの美男子、かつ多くの女性と問題を起こす。
大葉幼僧というキャラクターが太宰治自身の人生を色濃く反映したと思われる部分がたくさんあるっていうふうに言われてるので、
太宰治プラス大葉幼僧イコールこの津玉の世界の長谷川幼僧なんじゃないかなと私は思っています。
大葉幼僧といえば人間失格の始まりのとっても有名な文章があります。
恥の多い生涯を送ってきました。自分には人間の生活というものが見当つかないのです。
ここがねその大葉幼僧ではなくて長谷川幼僧のセリフだったとしたら、
長谷川幼僧っていう人間は傲慢で自信家で名誉欲が強いのに死にたがりなんですよ。
まみやくんが演じた幼僧。それがこのセリフを言ってたと思うとクッってなりません?
私はすっごいなったんですけど見ながらね大葉幼僧と長谷川幼僧を重ね合わせてしまいました。
そんな感じで近代日本文学に少しでも造形があると余計に楽しめるなっていうのはこの長谷川幼僧だけを深掘りしただけでもすごい思うんですよ。
知らなくても面白いって思わせるのがこの津玉んの世界の脚本のすごいところなんですけど、文豪たちのエピソードっていうのを知ってるだけでも
糸を組めて厚みが増していく重層構造になっていてこれもまた最高だなというふうに思いました。
えっとね、いぶせますじの書いたダザイオサムっていうね本当にタイトルの通りダザイのことを書いた本があるんですけど
この本とあとダザイとのエピソードを書いた天敵っていう随筆があるんですけど
これあたりだけでも知っておくと特に前半部分笑えるところかなり多いなと思います。
私は感激前にこのダザイオサムと天敵ではなくて別の本なんですけど
文豪たちのクズエピソードをまとめた本っていうのを読んでたんですよ。
すごい言い訳っていう本があるんですけどこれを読んでました。
ランタンにもね、エピソード31ですね。
ランタンにもかなり近代文学の文豪たちっていうのがね、昭和初期あたりの文豪たちが出てきてすごく気になったので
彼らのクズエピソードがたくさん出てきて気になったのでこの間図書館で見つけて借りてきた本なんですけど
これねタイミング良かったですね本を読んでて
洋蔵のセリフで文豪たちのクズエピソードをまくしたてるっていうのすごい長ゼリフがあるんですよ
まみやくんが多分一番頑張ったところじゃないかなって思うんですけど
一人でひたすら喋るシーンがあるんですけど
この長ゼリフの元ネタっていうのを8割がた理解できたんですねこの本読んでたおかげで
なんか得した気分になりました
舞台では特にあのあれですね
舞台がその舞台の舞台がさわかりにくいな
あの描かれている時代とか時代背景とかが実在の時代だったら
歴史を知っているととっても理解ができて得した気分になるっていう作品ってちょこちょこあるんですけど
今回は近代日本文学知っているととっても得した気分になるなっていう部分があって私はすごく面白かったです
そしてね私がそのまみやくんが演じているからこそすごく注目してしまった洋蔵なんですが
こんな洋蔵に振り回されているようで
劣等感やコンプレックスからさまざまなパワーを得ているっていうのが師匠である津田満じゃないかなと思ったんですね
この津田満のセリフ公式サイトのイントロダクションにこんなセリフがあります
師匠である私から弟子である君に悪いお知らせがあるんだ
このセリフただ単にイントロダクションで読んだ時にはふーんとしか正直思わないですよね
ただこれにねいろんな思いが乗っかっていることに気付くっていうのが感激した時なんですよ
このセリフにたどり着いた時すごくゾワゾワしたんです
指定感の強依存にも見える関係性っていうのがこのセリフに乗っかっているなと思いました
そしてこの関係性
太宰治の才能のために世話をし続けた射伏真筋との関係性すごく彷彿とさせるんですね
なのでやっぱり射伏太宰の関係性把握しておくと余計に楽しめるなというふうに思いました
そしてね男女間の関係
夫婦であったり恋人体だけの関係みたいな関係であったり
それとか友人間であったり親子間であったり
様々に津田満だったりそして津田満の奥さんになる和だったり
そして長谷川陽蔵だったりを取り巻く人間関係
様々な強依存の関係でできてるんですね
この強依存って津田満の世界においてすごくキーワードになっている部分だと思うので
もし今から見る方はねぜひそこにも注目したら面白くなるんじゃないかなと思います
ただその強依存というものに巻き込まれた女たちが強いっていうのもねまた
この津田満の世界のカタルシスの部分なんですよね
戦前戦中戦後という激動の時代を生き抜いた女性を描いたストーリー
さっきからランタン何回も出てきますけどエピソード31でお話をしたランタンでも描かれたものなんですけど
結構さこういう女性にフォーカスしたストーリーって強さに着目して
女の強さっていうものを前面に押し出しているものっていうの多いなって思うんですよ
ただこの津田満の世界という作品はあくまでも主人公は津田満氏津田満男性なので
最初から最後まで決して女性にピントを当てて作られた作品ではありません
しかし津田満の繁盛を振り返る中で要所要所に出てくる女性の強さ
あの時代ならではの女性感の中であるにもかかわらず輝いて生きている
その女性たちの生命力っていうものがまた最高だなと思いました
私すごい言い訳っていう本読んだ時にも思ったしランタンを読んだ時にも思ったし
あと今回この津田満の世界を見ても思ったんですけど
本当あの時代の文豪たちのエピソード大嫌いなんですよ
私あの時代の女として生まれなくてすごい良かったなと思って
本当にクズが多いし女性別姿もすごいし本当に嫌いだなって思って腹立つこと多いんですけど
そんな奴らにこの世界の女性たちは津田満の世界に出てくる女性たちっていうのは
放たされたフリをして喉元にナイフを突き立ててるんじゃないかって思わせるシーンがたくさんあります
そんな彼女たちの生き方とてつもなくかっこいいので女たちにも注目して見てもらいたい作品だなと思いました
私が特に推したいのは一幕ラストの吉田陽さんそして物語ラストの江口則子さんと吉田陽さんです
もうここは必見です本当にお二人に惚れざるを得ないなと思いました
そんな津田満の世界まだまだ上映中なので機会がある方は是非劇場に足を運んでみていただきたいなと思います
何らかの形で見れるようになった時はまた私の方からお知らせしたいと思いますので
私ももう1回2回と見たい作品になっているので是非津田満の世界注目していただけると嬉しいなと思います
というわけでぬるっと次の方に行きたいと思います
さてというわけで今日の2つ目のイベント開封の儀やっていきたいと思います
私の今手元に株式会社ローソンエンターテインメントさんから届いている箱があります
この中にあの夜を覚えているのブルーレイボックス豪華版が入ってますので今から開けていきたいと思います
ちょっとねあのビリビリ音とか結構入るんでねASMR的な感じになりますけど
どれだけうるさくなるのか私このマイクで拾ったことあるから大丈夫かな
ちょっと開けていきますね本当に何も開けてないんですよ今からちょっと開けます
よっと
あ閉まった
3級書いてあるけどこっちが3級だよね
3級って開けた瞬間書いてある
開けましたまだねちょっとあの厳重にラップしてあるので
よいしょ