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2025-04-02 13:36

日本のアニメがNetflix経由で世界に拡がる裏にある挑戦や試行錯誤 #911

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日本のアニメがNetflix経由で世界に拡がり始めているのは、様々な試行錯誤や挑戦の成果らしい|徳力基彦(tokuriki)
https://note.com/tokuriki/n/ncff55a1b3b1d
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サマリー

日本のアニメがNetflixを通じて世界に広がる過程には、さまざまな挑戦や試行錯誤が存在します。特に『バキ』や『ランマ二分の一』などの作品は、配信方法や市場のニーズに合わせて改良され、成功を収めています。日本のアニメはNetflixを通じてグローバルに普及する中、制作側は原作漫画に依存せず、オリジナル作品の制作にも力を入れています。さまざまな試行錯誤を経て、ネットワークを利用した新しいビジネスモデルが構築されています。

バキの成功の秘訣
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、アニメジャパンの一般開放日じゃなくて、ビジネスデーの方で、
Netflixさんとトムセンターエンターテインメントさん、マッパさんという3社のセッションを、なぜか僕がモデレーターをやって、ちょっと謎のセッションがあったんですけども、
そのセッションで聞いた話がなかなか興味深かったので、こちらでもご紹介したいと思います。
すでに参加された石棒さんとか、ノートにも記事が1本挙がってるんですけども、結構細かく当日の様子は記事化していただいてます。
多分そっち見ていただいた方が分かると思うので、こちらでは僕が個人的に印象が残った話を中心にお話しできればと思います。
本当ね、光栄でしたね。ちょっとすみません、僕アニメに関しても素人に近いんですけども、トムセンターエンターテインメントの吉川さんって、それこそバキとかをNetflixさんと一緒に世界でヒットさせた方ですし、
マッパの大塚さん、代表の方ですからね、もうマッパといえばジェンソーマンからジュージスから大ヒット作を作っている会社ですし、
Netflixの坂本さんって日本の今トップなんですよね。その3人でやればいいんじゃないですかって話なんですけど、すみません、僕が聴衆代表でいろんな質問させていただくポジションでした。
今日は2つだけ当日非常に印象に残った話をご紹介させていただきます。まずはバキのNetflixでヒットした背景ですね。
僕、バキがNetflix独占でヒットしてるってのを知ったのはハンマーバキが出たタイミング。
スカイハイさんがハンマーバキの主題歌を歌うっていう流れで知って、海外でヒットするといいなと思って見てたら、
84カ国でトップ10入りっていう、6週連続トップ10入りするみたいなグローバルですからね。
ハンマーバキってそんなグローバルでファンがいるんだっていう格闘アニメ、格闘漫画、格闘アニメだからなのかなと思ってたんですけど、
実はNetflixでバキがアニメ化される提案されたタイミングでは実は海外にほとんどファンがいなかったらしいですよね。
秋田書店さんって収益者とは違って実は海外にほとんど漫画を出してなかったそうで、少なくとも漫画が海外で売れているっていう状態では全くなかったっていう。
ただやっぱり作品として素晴らしいんでいけるんじゃないかっていうので提案に入れたらしいんですけども、
実はトムスさん的にはバキともう一つ、二つ出されてて、なんならちょっとバキは難しいかなと思って提案してたそうなんですよね。
でもNetflix側の浅川さんとかがバキファンだったんで、これはバキをぜひ行きましょうって本社にもプッシュしてくれたらしく、
その結果2018年にバキがNetflixで先行配信される形でアニメ化されることになるっていう。
で海外でめちゃめちゃヒットしてるんですよね。
ブラジルとかのバキ人気すごいらしいですけど、僕が知った時にはもう4シリーズ目とかになるのかな。
もう完全に人気が出た後なんですよね。
安定して人気が出てる状態ですけども、一番最初は本当そのヒットするかどうかわからないのをもう本当にバキファンのエネルギーで打倒したぐらい感じで。
やっぱり市場調査とかしないですかと会場で思わず聞いちゃったんですけど、やっぱNetflixさんの作品の作り方ってそうじゃないですよね。
やっぱローカルファーストで、それぞれの国で一番人気があるものをグローバルにも出すっていう。
だから別にそのバキが海外でヒットするかどうかの市場調査なんかせず、Netflixのアニメとしてやったっていう。
そしたら海外でめちゃめちゃハマったっていうことらしいですよね。
ランマ二分の一の新しいアプローチ
本当かなって思っちゃうんですけどね。
実際地面主たちもそうだったって話を聞いてるんで、今なら僕も信じられますけど、やっぱ個人に本当に刺さるかどうかが大事なんだなっていうのはちょっと面白かったです。
もう一つ面白かった話が今度はマッパさんの方の話ですね。
マッパさんといえばもうジュジュスカイセンとかチェンソーマンとかどっちかっていうともうハードなアニメが強いイメージですけど、
マッパさんとしてもそれだとやっぱり自分たちのテリトリーが狭くなっちゃうんでっていうので、あえて挑戦したのがランマ2分の1だったそうです。
で、ランマの取り組みの仕方の面白いのが、これはNetflixシリーズ、Netflix独占前提で始まったものらしいんですけれども、
実は日本では日テレさんで放送されてるんですよね。
で、このグローバルでは独占なんだけれども、日本ではちょっとオープンにするっていうやり方が、
多分今後のNetflixのデフォルトになりそうな感じが今回話を聞いてて感じました。
今までだとやっぱそのNetflixオリジナルっていうのは当然Netflixの曲線なんで、配信のNetflixでしか見れないっていうのが普通だったと思うんですよね。
ディズニープラスとか他社もそうなんですけど、その結果日本のアニメファンからすると配信サービスの契約率って日本ではグローバルに比べると全然低いんで、
特にNetflixはようやく1000万いきましたけど、多分ディズニープラスとかまだ300数十万、400万ぐらいいったのかな、ぐらいの感じなんで、
過去作とか結構独占にした結果日本のアニメファンがそれだからヒットしなかったんだって怒るみたいなのが、
Netflixに関してもディズニープラスに関してもちょいちょいよく聞きますけれども、
Netflixは多分そういう状態を過去の試行錯誤を踏まえて、いわゆる鬼滅の刃方式と配信独占とのいいとこどりと僕は勝手に呼んでるんですけど、
見つけたんだと思いますね。
実は坂本デイズが今グローバルではめちゃめちゃヒットしてるんですけども、この坂本デイズもラマ二分の一をさらに進めた方式で、
海外ではNetflixシリーズとして独占されてるんですけど、
坂本デイズ国内ではいわゆる鬼滅の刃方式で全部の配信サービスで見れますみたいな、
テレ東さんでも放送されてますみたいな感じなんですよね。
僕が言ってる鬼滅の刃方式っていうのはとにかく全部出すっていう。
鬼滅の刃が初めて地上波のテレビ放送のテレビ局に独占させるんではなくて、
MXかなんかでテレビ配信をそばして、配信全部に流すっていう。
その結果鬼滅の刃はNetflixとかにも出て、グローバルで大ヒットしたっていう実績を作ったアニメですけれども、
今多分基本はどっちかだと思うんですよね。
鬼滅の刃方式で全部に配信するか、独占オリジナル作品としてアニメ化することによって、
そこの配信サービス独占にするか。
で、Netflixさんは多分このランマ二分の一とか坂本デイズで、
僕は勝手に坂本方式って呼んでるんですけど、
多分この海外ではNetflixシリーズとして、
もうNetflix独占でNetflixがプッシュすると。
でも国内は日本のアニメファン向けに、日本のアニメファンが見たい場所で見れるように、
鬼滅の刃方式で広くやるっていう感じになってるんだと思いますね。
Netflixのファンサイトの役割
これ面白いのが、Netflixのファンサイトのトゥドゥム、トゥダム、
トゥドゥムっていう最初の音から来てるんですけど、
ではもう完全にNetflixシリーズとして紹介されてるんですよ。
なのでそのトゥドゥム、ファンサイト、トゥダムなのかな。
ファンサイトでもこのNetflix作品として、
放送Bからかな、ガン押しされてるんですよね。
記事も数本書かれてますし、びっくりするのがグッズもめっちゃ作られて、
アメリカで販売されてるらしいんですよ。
マーチャンダイズ、グッズ展開もNetflixがやるっていう。
だからNetflixシリーズなんですよ。
だからアメリカ人は、そのデイズはNetflixシリーズだと思っているっていう。
日本人は鬼滅の刃方式ってどこでも見れるんで、
Netflix独占だったとは知らなかったみたいな。
これはね、この坂本方式はね、
多分今の日本とグローバルの状態にはちょうどいいやつだと思いますね。
よくこれ許しましたねみたいな話を聞いたら、
坂本さんとしてもやっぱりその作品自体が一番ヒットするように、
契約は考えますってはっきりおっしゃってたんで。
これはね、いいですよね。
まあいいですよね、ちょっと僕が言うのもええんですけど。
多分この日本の現状とグローバルにおけるこの日本のアニメをプッシュしていくっていう意味で、
Netflixがガッチリ組みつつ、日本では日本のアニメファンが起こらないように
どこでも見れるようにするっていうのはね、
めちゃめちゃいいところの取りだと思います。
これからこれが多分増えるんじゃないかな。
当然NetflixからしたらNetflix独占にしたいっていう思いはあると思うんですけど、
そこをちゃんとこのね、間を取れるのがやっぱりこうやって坂本さんが
ちゃんと日本からグローバルに提案してこういう契約形態を通してるっていうのは素晴らしいこと。
そして坂本さん、日本の実写作品も成功させた方なんで、
もうね、全裸監督から今国のアリストステップを積んでいかれた方なんで、
オリジナル作品への挑戦
アニメもそういうふうに試行錯誤をした結果、
今この坂本宝式、坂本デイズと坂本さんで、
僕は坂本宝式勝手にかけて呼んでるんですけど、
これね、いいと思いますね。
一方、ちょっと当日さすがだなと思ったのは、
大塚さんは、でもやっぱり現状をNetflixにおけるアニメっていうのはやっぱり漫画が原作、
漫画原作のアニメ化っていうのがそのNetflixアニメっていうふうに思われてるけれども、
やっぱりアニメ会社としては自弁した人が極悪情みたいな、
オリジナル作品への挑戦も必要だっていうふうにおっしゃってたんですよね。
やっぱりマッパさんはね、
チェンソーマンを単独制作でやって非常に注目されましたけれども、
当然その漫画原作のものはファンが多いから、
そのままアニメ化してヒットしやすいし、
当然マッパさんとしてもリスペクトを持ってやるんだけれども、
でもそれに頼っていると当然アニメ会社としては良くないのであると。
あとは自弁した人たちみたいに、完全にオリジナル作品でアニメ発のもので、
世界でヒットするようなアニメをやりたいっていう、
これはね、なるほどなっていうそういう発想も全然なかったんで、
素晴らしいなと思いましたね。
佐野口さんからはNetflixアニメに関しては今年最優先課題と位置づけていると。
これからも制作者と視聴者の端を私を全力で担っていきたいっていう。
進行役として、個人的にはNetflixって、
10年前は黒船扱い、黒羽扱いというか、
敵っていう意味で黒船と呼ばれてたと思うんですよね。
でも実際にはNetflixが日本に来てくれたおかげで、
実は日本のアニメとか、こんなに世界に通用してるって、
みんな日本人知らなかったですからね。
知ってた方はいたんでしょうけど、ほとんどの方は知らなくて、
僕なんかも日本のアニメ、海外でもテレビ放送はされてるけど、
昔コンサル会社の人とアニメはもっと日本を支える産業になると思うみたいな話したら、
徳利さんアニメの市場規模知ってますか?って韓国だけまでに論破されたことがあるんですけども。
でもNetflixが来てくれた上で、やっぱり実は日本の映像コンテンツっていうのは、
鎖国状態だったのが、本当に黒船状態でみんな目が覚めて、
実はNetflix系でこうやって海外に勝負してみたら、
どんどん今世界中に日本のアニメファンが増えている。
実写もそうですけどね。
これはね、本当はアニメにしても実写にしても、
Netflixをうまくインフラとして使って、
やっぱり日本のコンテンツを世界に広めてくれるパートナーとして、
Netflixをうまく使うっていうのが、
今の日本のエンタメ産業にとっては一番いい選択肢なんじゃないかなと、
ちょっと改めて感じたところですね。
たぶんそういったNetflix経由でのコンテンツがヒットすれば、
ディズニープラスとかライバルも、
日本のコンテンツを世界に広げる方に協力してくれると思うんですよね。
ディズニープラスでも今ガニバルが頑張ってますけれども、
なんかUNEXTさんがHBOと組んで、
日本のIP、HBO経由で海外で出すっていうリリース、
ちょうど今週出されてましたよね。
この流れはね、ますます大きくなるんじゃないかなと、
ちょっと期待できるセッションでした。
詳細はぜひ参加されたメディアの方々の記事も、
ご覧になっていただければと思います。
こちらのチャンネルでは、日本のエンタメの明るい未来を応援すべく、
エンタメのSNS活用や推し活動の進化を感じるニュースを紹介していきたいなと思っております。
他にもこんな面白い話してますよって方がおられましたら、
ぜひコメントやDMでも教えていただけると幸いです。
今日はありがとうございます。
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