紅白のデジタル化とテーマ設定
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、ちょっと幸運なことに機会をいただきまして、紅白歌合戦とかNHKミュージックの番組の裏側を
NHKの加藤秀明さんというエグゼクティブプロデューサーの方にインタビューさせていただく機会がありましたので、その関係でFNEWSに寄稿した記事をちょっとご紹介したいと思います。
記事のタイトルは、「紅白プロデューサーが目指すNHK音楽番組の未来 B‐zのスーパーパフォーマンスが生まれた舞台裏とは」というタイトルになってますけれども、
最近の紅白、本当僕もだから2、3年前から紅白について記事を書き出したんですけど、その
きっかけとなったのが、紅白のデジタル化が進み始めたことなんですよね。で、実はその裏側の主要メンバーの一人として活躍されていたのは、この今回インタビューさせていただいた加藤秀明さんということで、
ちょっと前から聞きたかったこと、いろいろ聞かせていただいたので、それをちょっと記事に、インタビュー記事として掲載させていただいている感じです。
やっぱり、本当問題意識が高かった方ですね。やっぱりNHKって、インターネット活用業務は放送法や施工規則、実施基準によって厳密に定められており、
あくまで放送に異例を関して受信料収入で成り立つ放送番組を広告に還元する目的が前提ありますという、非常に難しい入り方になってますけれども、
単純に言うと、やっぱり受信料払っている人たちにサービスを還元するのがメインなので、デジタル化はどうしても議論を呼びやすいんですよね、受信料払っていない人見えるじゃないかみたいな。
今回インターネットも対象になったので、インターネット配信も必須業務にはなりますけれども、これもあくまで受信料払っている人向けになると思うので、
オープンなところに見えるようにする、YouTubeで紅白のダイジェストを見れるようにするとかって、結構多分社内でいろんな議論が起こる話だと思うんですけれども、それをいかに実現させてきたかみたいなのを伺った感じです。
基本は、まずは多くの人に見てもらうための手段としてやっているっていうのが基本になるみたいですね。
大きく分岐点になったのが、2022年末の第73回紅白。これがラブ&ピース、みんなでシェアっていうテーマが掲げられてたんですけど、この時に多分方が一番中心メンバーで活動されていたときで、
この時にNHKミュージックのYouTubeチャンネルもでき、ダイジェスト配信もし、テーマにみんなでシェアっていうのを入れたことによって、その紅白時代の話題をシェアしようっていうのをできるようにしようっていう議論を進めることができたんですね。
なので、当時のツイッターに動画を上げたりとか、それをみんながリポストして拡散できるようにしたみたいな、それによってこの年の紅白の視聴率がずっと下がっていたのを、ちょっと回復させることができたっていうのは、
やっぱりNHKさんの中でも成功体験になったっていうことみたいですね。で、面白かったのは、やっぱりこのテーマをかなり重要視されてるみたいです。
2022年がラブ&ピースみんなでシェアだったので、シェアっていう意味でデジタル活用が進んだんですけど、翌年はボーダレスだったんですよね。
ボーダレスのテーマなんだから当然ボーダレスのことをやらなくちゃいけないということで、ヨワソビとニュージーンズを含めた海外グループのボーダレスコラボみたいな。
これは実は、我々が考えている以上にNHKさんの中ではこのテーマってめちゃめちゃ重要らしくて、音楽番組複数あるチームが毎年今年のテーマを何にしようって決めて、
それを決めて、そのテーマに向かってどういうふうに番組を作っていこうかっていうのは、やっぱり1年かけてはちょっと言い過ぎかもしれないですけど、数ヶ月かけて議論していくっていう。
B'zの特別なパフォーマンス
しかもやっぱりこの紅白を目指して企画をするために、ある意味他の音楽番組もそのための、実は布石をするための場所にもなっているということみたいですね。
布石をするというよりは、普段の音楽番組があるからこそ、その紅白に向けてのアーティストとの人間関係だったりとか、企画の常みたいなのをできるっていうことなんだそうです。
今年はあなたへの歌っていうテーマでしたけども、こういう今年のテーマは何ですかみたいなのは、アーティストもやっぱり気にしてる。
出演アーティストからも今年のテーマは何ですかと気にされますよって話があって、へーっていうのちょっと興味深かったですね。
失礼ながら、こういうテーマって適当に今年こんな感じかなって決めてるのかなと思ってたんですけど、そうではなくてあくまでテーマがあって、そのテーマに対してどういうふうに紅白歌合戦を作るかというのは、多分我々が思っている以上にはるかに深く議論されてるみたいです。
その上で、じゃあそれの目玉になる企画は何なのかっていうことらしいんですよね。
だからやっぱり当然ボーダレスのテーマの時にはそのK-POPのアーティストも含めて、日本のアーティストである岩澄のアイドルにみんなでコラボするって、あれが象徴的なボーダレスだったと思いますし、クイーンの歌唱もあったりみたいな。
今年はやっぱりあなたへの歌っていうのの、あなたへ一人一人最高の歌を送りますっていうののその集大成がBEAZの生出演だっていう、BEAZじゃないです、BEAZの生出演だったっていうことだそうです。
僕は事前のなんか結構記事読んでたら、BEAZは文教にこだわるから。
そのオハクでそんなみんなの流れで、自分たちも生演奏するなんてありえないから絶対収録になるみたいなことを結構書いてる記事が多かったんで。
まあ去年のクイーンを考えたら一昨年か、そうだよなと思ってたんで、最初その収録で音楽が流れた時は予想通りだなと思ってた。
生演奏でね、ぶち上がるっていう、ラブファントムとウルトラソウルで3曲歌唱をしたらね。
これができたのはやっぱりその、実はBEAZへの紅白戦は歴代の紅白プロデューサーがアタックし続け、ついに実現しましたってことらしいですよね。
だからこういったスペシャルな方に出ていただくにはそれなりに演出が必要ですと。
だからそのためにどうするかっていうのを、多分アサドラも含め、いろんなことを1年間やりながら出てもらうための舞台を用意する。
そうするとやっぱりBEAZ側も、なるほど、ここまでやるんだったらやっぱりそれに応えようっていう、ああいう素晴らしいパフォーマンスをしてくれるってことみたいですね。
なんかやっぱりすごいなと思いましたね。
だからその、ここ数年民放テレビ局も音楽番組に力を入れ始め、競争が激しくなっていますと。
アーティストとの関係構築
その中で紅白でしかできないと思える企画をどんだけ積み上げられるかが勝負ですと。
内部では密かにプロレスと呼んでいますみたいなことをおっしゃってて。
やっぱりすごいこの1年かけて積み上げるっていうのがわかりやすかったのが去年の夜遊びの出演へのこの布石の部分ですね。
結局紅白、アイドルの歌唱を日本の音楽番組でしてるのは紅白だけらしいんですよね、夜遊びが。
夜遊び楽曲たくさんあるんで、いろんな番組にそれぞれ違う楽曲で出てるんですけど。
特にやっぱり紅白のコラボパフォーマンスが実現したのは、もともと夜遊びをその音楽番組に出演するオファーをしてたんだけれども、やっぱり他方でなかなか合わなかったのを。
実はニュージーンズが来るならNHK Music Expo 2023出てもいいよっていう実はやり取りがあって。
ニュージーンズが来ることによって夜遊びも出演して、このNHK Music Expoで1回その夜遊びとニュージーンズの一緒に出演するっていうのは実現してるんですよね。
これがあるからこそやっぱり紅白もコラボパフォーマンスにつながったんじゃないかっていう。
なんか本当すみません失礼な話ですけど、やっぱり紅白は紅白で何か単独のチームがあって、それがこう一生懸命やってるのかなと思うんですけど、当然そんなわけないですよね。
1年を通してそのNHKの音楽番組の関係者がいろんなところでいろんなところを形でアーティストと関係をつくって、それの積み上がりがやっぱり紅白に出るからこそ、
B'zの素晴らしいサプライズパフォーマンスであったり、夜遊びとニュージーンズのコラボであったりっていうのが実現してるんだなっていうのは
紅白歌合戦の舞台裏
本当に印象的でしたね。で、ちょっと僕ダメ元で、その1週間しかYouTubeに聞いてないのはもったいないからもうちょっと長くできないのかみたいな話を聞いてたんですけど、やっぱり
これはやっぱり制度上、法律とかもいろいろあって、現状のNHKではNHKプラスへの宣伝だからその期間は表に見えるっていうのが限界だっていうふうにおっしゃってました。
やっぱりこれは韓国のアーティストにはめちゃめちゃ驚かれるそうですね。韓国ではKBSっていう根拠番組の人気音楽番組のミュージックバンクとかはもう
YouTubeで全部見れますから。韓国のアーティストに出演してもらった後にこの動画1週間で消しますねって言うと、なんで1週間でわざわざ消すんだみたいなこと言われたらしくて。
でもやっぱりNHKは、あくまでNHKプラスへの誘導っていう建前にしてやるならできるぐらいだし、そもそもNHK広告収入を上げちゃいけないってYouTubeも広告出してないらしいですよね。
僕ちょっとNHKプレミアムだから広告出ないって知らなかったんですけど。そうするとやっぱり収入にもならないところにずっと置いとくのはダメっていうふうになっちゃうっていう。
これやっぱりYouTubeにずっとアップするのはちょっとNHKだけじゃ難しい。
で、じゃあ米津さんの楽曲、さよならまたいつかのオープニングソング。
トランスバサのオープニングソングのさよならまたいつかが米津さんのところにNHKのアソドラのそのオープニング映像でフルで上がってるんですよね。
で、これがなんでできるのかって言ったらやっぱり米津さん側が買ってくれたってことみたいです。逆に言うとNHK側は実はその動画は販売してるんだそうなんですよね。
1秒いくらとかなら結構いいお値段になっちゃうみたいなんですけど、買ってもらえれば当然アーティストが権利を持つことになるのでこうやってYouTubeでフルで上げられるっていう。
NHKエンタープライズが素材提供事業をおこたっており番組のYouTubeを使用したい場合に買っていただけますと規定料金も公表されていますっていうことでした。
ちょっとすいません、あの料金このせいある前にもう一回調べるの忘れてたんですけど。
個人的には実はそのアーティストのYouTubeがパワーを持ってこうやって買えるようになればアーティストの音楽番組のパフォーマンスが日本でもYouTubeに上がるってことは物理的には実は可能だってことなんですよね。
アーティストからしたらそのわざわざお金払ったまで出す必要ないと思ってるのはアーティストが今の日本多いから出てきてないっていうことみたいですね。
だからちょっと僕勝手に思ってるんですけど、ファンがそれこそクラウドファンディングとかして事務所のために音楽番組の動画を買ってあげれば、実は日本の音楽番組のパフォーマンスもどんどんYouTubeに上がってくるってパターンはあるなっていう。
ただ応援広告的な感じで応援番組YouTubeっていうキャンペーンみたいな、ちょっとわからないですけどキャンペーンなのか、事務所がそういうファンに皆さんが希望するものに関してはこうやってYouTubeに上げたいと思いますみたいな感じでクラファーみたいにファンにお金を手伝ってもらえれば、最終的に上がればYouTubeで再生されればアーティストの広告収入にもなるんで。
これはちょっと日本ならではの動画をYouTube、音楽番組の動画をYouTubeに上げるためのパターンをちょっとみんなで作れると面白いんじゃないかなっていうのはちょっとお話を聞いてて思いましたね。
NHKさん的にも受信料収入の補填にも補完になりますよね。こういう素材提供とかライセンス販売とか今受信料収入がどんどん減っているので、それに対する別の収入源としてこういう素材をアーティストなりレーベルとかが買ってくれたらNHKとしても嬉しいわけで、そうするとやっぱりそれができるようになったらNHKもその音楽番組のパフォーマンスにもうちょっとお金かけてもいいかなとか。
韓国だと音楽番組の出演のステージのセッティングの費用はアーティスト側なり事務所側が持つケースが一般的らしいですけれども、そこはね、こんな素晴らしいパフォーマンスを日本のアーティストが日本の音楽番組でもやっても出てこないっていうのを日本なりにビジネスモデルとファンの応援のお金の流れ部みたいなのをうまく組み合わせればちょっとガラッと入れるんじゃないかなみたいなのを思ったんですけど、
音楽コンテンツの未来
今のところヨーナツさんとかヨワソビとか一部のアーティストが一部の音楽番組のコンテンツをアップしてるだけなので、ちょっとこれが大きな流れになるといいなみたいなのを思いながらお話をお聞きしました。
はい、よければぜひ記事の方もご覧になっていただければ幸いです。ということで、こちらのチャンネルは日本でのための明るい未来を応援するべく、
応援のためのSNS活用や押し勝つの進化を感じるニュースを紹介していきたいなと思っております。
他にもこんな話してますよって方がおられましたらぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
今日はありがとうございます。