シリーズの成功と影響
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、「今際の国のアリスシリーズン3」がネットフリックスで公開されて、予定通りといいますか、世界一位を取ったということで、
ちょっと個人的に、今際の国のアリスには思い入れがあるので、Yahoo!ニュースにちょっと振り返りの記事を寄稿してみたので、ご紹介したいと思います。
記事のタイトルは、「シリーズ3も世界一位獲得。今際の国のアリスが開いた日本実写作品の可能性」というタイトルにしてみました。
これね、ネットフリックスを契約していない方は当然見れないので、知らない人は実は知らないんだと思うんですけど、
多分日本よりも世界での方が話題になっている作品なんですよね。ネットフリックスね、世界に3億人とか会員がいますから、
そのネットフリックスにおいて、非英語圏のドラマシリーズとして世界一位を無事に獲得しましたと。
初週が2位だったんで、そういう意味では物足りないっていう記事を長谷川さんが書かれて、そういう見方もあるかなと思ったんですけど、
なんといってもね、日本の実写作品でこんな成果を出している作品、他になかったですかね。
今回特に個人的に嬉しかったのが、シーズン3自体が世界87の国と地域でトップ10入りっていうのは、
これも結構日本の実写作品でも他にも、「りゅうりゅう白書」とか、「忍びの家」とかそうかな、こういうケースは最近増えてきたんですけど、
今回嬉しかったのは、公開2週目ですね。
比英語圏のドラマシリーズのトップ10に、シーズン3が1位、シーズン2が8位かな、シーズン1がどっちだ、ごめんなさい、ちゃんとヘッダガスのどっちがどっちかわからない。
8位と9位にシーズン1、2が入って、3作品全部がトップ10入りしましたっていう。
もちろん比英語圏のドラマシリーズなんで、英語圏まで入れると当然トップ10入れないんですけど、
それにしてもね、そもそもシーズン3までネットフリックスのドラマシリーズで展開される作品って本当に数少ないんで、
これはね、日本の実写作品としては当分この記録は塗り替えられないであろう記録なんですよね。
他の作品との比較
個人的にちょっとそこでしみじみしたので、今までの歴史を振り返ってみました。
何といっても、僕本当は今の国のアリスを最初に見た衝撃を今でもよく覚えてるんですけど、
皆さんご覧になりますかね、渋谷の交差点が大勢人がいたのにトイレに入ってから出てきたのも誰もいないっていう。
僕あれ初めて見た時に何時に撮ればこんな映像撮れるんだって普通に思っちゃったんですよね。
実はスクランブル交差点のセットが茨城だったかな、栃木だったかにあって、それを使って撮影した作品だったそうですけども、
当時恥ずかしいことに僕はこれネットフリックスの作品なんで、ハリウッドチームが作ってるもんだとばっかり思い込んでたんですよね。
だからなんかやっぱりネットフリックスってお金も技術もあるからこんなことができるんだっていう。
でも実は日本の制作チームなんですよね。
っていうのを知ってからますますそんなことが可能なんだと思って、
今の国のアリスに関しては比較的頻繁に記事を書くようになっていった歴史があるんですけども、
当時ね日本の実写のスタジオがこういう作品を撮れるようになるっていう風に思ってる人多分誰もいなかったと思うんですよね。
誰もいなかったらちょっと言い過ぎかもしれないですけど、少なくともやっぱり専門家はどちらかというと当時、2020年当時は韓国ドラマがネットフリックス大ブレイクしてた時なんですよね。
それこそちょっと名前忘れちゃいましたけど、ビッチンソーでしたっけ?
なんかそのイタリアの韓国ドラマ、イタリアを舞台にしたドラマがコロナ禍だったんでイタリアロケできなかったんだけど、
そのCGでイタリアを完全再現したみたいなのがXでもすごいバズってて、
日本の実写作品でここまでは絶対できないみたいな、日本はもうハリウッドどころか韓国にも負けたみたいなのが結構Xでバズってたのを僕も見てて悔しいなと思ってたのを覚えてるんですけど、
でも実はできるじゃんっていうのがこの今の国のアリスで証明されたと思うんですよね。
本当は2019年、2020年っていうのはネットフリックスの日本実写チームにとっても非常に重要な年だったそうで、
2019年にゼンラ監督が海外でもヒットしたことによって日本の実写作品、ネットフリックスすごいの作ってるぞって業界では話題になったんですけど、
ゼンラ監督はどうしてもそのAV監督っていうテーマ柄、結構その一般的にはエロだからヒットするんでしょうみたいな、
地上波じゃできないコンプラを守らなくていいからネットフリックスはこういうの作れるんだよねみたいな文脈の方がちょっと強かった時代だと思うんですよね。
なのでそういう意味でやっぱりこの今の国のアリスがグローバルでヒットしたのは、
僕幸運なことに2年前ですね、日本トップの坂本さんにネットフリックスの歴史のインタビューをさせていただいたことがあるんですけど、
その時も坂本さんが今の国のアリスがヒットしたことが歴史的な一つの転換点だったっておっしゃったのが非常に印象的でした。
本当に大きなヒットになったのはシーズン2なんですよね。シーズン2がヒットしたのは実は幸運もあって、
シーズン1は40多国でトップ10入りとかそれなりにヒットはしたんですけど、大ヒットではなかったんですよね。
でもその2020年に今の国のアリスシーズンが出て、2021年にイカゲームが世界的大ヒットになり、
そのタイミングでもう1回今の国のアリスがネットフリックスの中で見直されるんですよね。検索数のグラフで言うと同じぐらい跳ね上がってるんですけど、
その結果今の国のアリスファンがネットフリックスに増えたんで、シーズン2を2022年に公開した時には、
イカゲームから今の国のアリスファンになった人も今の国のアリスとシーズン1からファンになった人も同時にシーズン2を見た結果、
この時に世界90以上の国と地域でトップ10入りして、ネットフリックスの日本発の実写作品としての単独トップの記録を成し遂げるっていう。
漫画の認知度と実写化
これによってシーズン3に繋がるんですよね。
で、この記録は当然平行して作り始めてるんで、このシーズン2のヒットから直接というわけじゃないですけど、
シーズン1から全裸トップから積み上がってきた日本の実写作品のヒットの積み上がりが、
悠々白書みたいな非常に多分CFX処理にお金がかかるであろう作品のゴーがネットフリックスで出る背景にもなってますし、
ワンピースをハリウッドのチームが実写化する流れにも多分なってるんだと思うんですよね。
なので、今の国のアリスのヒットがやっぱりネットフリックスにおいて日本の実写作品がこれだけ作られる流れを生んだ作品だっていうのはちょっと個人的に非常に印象的だと思ってます。
で、もう一つ個人的に今の国のアリスで忘れちゃいけないポイントが、漫画がそんなに大ヒットしてた漫画ではなかったってことですよね。
漫画ファンの方にはちょっと失礼に聞こえちゃうかもしれないんですけど、
ちょうど2016年の今の国のアリスの連載が完結するよっていう記事にちょうどですね、発行部数が載ってたんですよね。
単行本の累計発行部数、この時点で130万部なんですよ。
130万部は当然普通の書籍としては多いんですけど、
ワンピースとか悠々白書とか5000万部とか億単位とかですからね、海外にもファンがいるっていう人気コンテンツなんですけど、
実は今の国のアリスはそうではなかったっていう。
でも実写化したことによって世界にファンが増えたっていう。
実はハンマーバキもアニメシリーズがネットフリックスを応援された結果世界中にファンが増えた。
実は漫画は海外で全然売ってなかったんだけどっていう。
実はネットフリックス経由で日本ではカルト的な人気があっても、世界ではそんなに知名度がない作品もネットフリックスのプラットフォームでちゃんといいストーリー、
いい面白いキャラクターが出てる作品で、こうやってネットフリックスのプラットフォームの力を借りるとこういうグローバルヒットになっちゃうっていう。
これはね、すごい重要だと思うんですよね。
少年ジャンププラスでヒットした漫画をアニメ化すればグローバルでもヒットするよね、みたいな成功の方程式が確立されてるんですけど、
これあくまでヒット漫画がベースになるんで、そうすると収益者の意向次第ですね、みたいになりがちなんですけど。
実写作品の可能性
実は今の国のアリスはサンデーの人気連載漫画だったそうですね。
実はこのキラリと光るものがある漫画であれば、必ずしも漫画としてはヒットしていなくても、
ちゃんとストーリーが世界に受ける素晴らしいキャラクターで描ければ、
こういうネットフリックスにおける日本の自社作品のトップを、漫画の部数で言ったら難しいと思われても仕方がない作品が生むことができる、
これが証明されてるのがめちゃめちゃ大きいと思うんですよね。
なので、たぶん今回ネットフリックスは戦神も同じ文脈でトライしてるし、
この今の国のアリスを制作したチームの方々が、今度はユーネクストでまた新選組のドラマをやったりするんですよね。
そこに今度は実写制作チームの腕がなるパターンの漫画の実写化っていうのもあるんじゃないかなと思いますね。
さらに今の国のアリスの面白いのは、シーズン3は漫画原作がないストーリーなんですよね。
それは漫画原作ファンの方からすると、やっぱりちょっとゲームのレベルが運ゲーすぎたって、
僕もちょっとそれは見て感じたんで、ちょっとこの脚本家にゲームマニアがいないとこうなるのかなって感じはちょっとあるんですけど、
でも逆に言うと、原作がないストーリーをネットリックスで続編で作れたっていうのは、これは結構大きい話だと思っていて、
日本は何といっても原作者が非常に強いですから、原作者がいないと続きができなくなることが多いんですよね。
当然トリアミマーキュラ監督、ナッキアとドラゴンボールがどうなっていくのかとかっていう議論があるんですけど、
当然サザエさんとかドラえもんみたいに続いているパターンもありますけど、長いストーリーを続けていけるのかっていうのは結構議論があるんですよね。
それを今回、ネットリックスの実写家チームが原作が終わっている後のシナリオを3で挑戦したっていう、これができること自体は僕すごい重要だと思うんですね。
当然それをやると、スターウォーズでスターウォーズファンがディズニーがやりすぎみたいに起こるみたいなことも起こるんですけど、
ディズニーがマンダロニアシリーズをやっていることによってスターウォーズは若いファンにも今ファン層が広がっているんですよね。
映像制作技術の向上
このコンテンツのIPの歴史を絶やさずにつなぐことができるか、それこそ手塚治虫先生の作品とかを今後世界観を広げていけるかみたいなのは、
多分日本にとっては今後問われると思うんですよね。
やっぱりグリム童話的な感じになっていくのか、世界観が広がるのか、グリム童話もスピンアウト的な作品がいっぱい作られていますけど、
個人的にここのアプローチ、ネットリックス以外に増えてくるといいなと思いますね。
何といってもやっぱり大きいのは、映像化の技術が日本のチームでも予算があればちゃんとすごいのができるんですっていうのが証明されたことだと思うんですよね。
僕は本当に今の国の歴史のシーズン1の渋谷の構成展の映像に本当に衝撃を受けましたけれども、
今回のシーズン3でも、ちょっと後半のネタバレになっちゃいますけれども、大量の水が使われているシーンがありますっていうのが、
発表イベントの時に山崎さんが喋っちゃって会場がざわつくっていう流れがありましたけれども、
そのシーンのメイキングがYouTubeにも上がっていますけれども、
やっぱりこのクオリティのものが日本のチームで作れるんだっていうのが証明されたことが本当に大きいと思うんですよね。
何といっても、実は今の国のアリストを作っているチームのロボット株式会社はゴジラ-1のチームでもありますからね。
当然、ゴジラ-1は白組さん監督の会社のこのCG技術が素晴らしかったってロボットさんもちゃんとおっしゃってましたけれども、
でもちゃんとやっぱり日本の制作会社でも、少ない予算ながらに努力をして、実はVFX技術を組み合わせることで素晴らしい映像を作れるっていうのは、
実は今の国のアリストの時から証明されていて、ゴジラ-1でアカデミー賞、資格効果賞を取るっていう、
日本もやれるじゃんって話なんですよね。予算さえあればって話なんですよね。
これは本当にこの日々はハリウッドどころか韓国にも勝てないって言われていた制作チームが、
いやちゃんと予算があれば作れますっていうのを証明できたっていうのは本当に大きいと思うんですよね。
多分その成功が、今年は本当に日本の映画はもうヒット作目白押しで、国宝も実写映画で12億かな、投資したと言われてますけど、
やっぱりその実写作品ちゃんと投資して、いい作品を作れば世界でも受けるんだっていうのをやっぱり証明してくれたのを、
このカブライア的存在がゼンラン監督と今の国のアリストだったと思うので、
それがシーズン3がちゃんとこうやって世界でも評価されているというのは素晴らしいことだと思ったのでご召喚でした。
はい、ということでこちらのチャンネルでは、日本年ための明るい未来を応援して、
9年ためのSNS活用や押し勝つの進化を感じるニュースを紹介していきたいなと思っております。
他にもこんな話知っていませんでした方がおられましたら、ぜひコメントやDMで教えていただけると幸いです。
今日はありがとうございます。
