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2022-12-08 18:38

理系とーくラボラジオ部『とくおのおと』#2 ビッグデータはサッカーを変えるのか?

収録日は11/26(土)のサッカーワールドカップ 日本vsコスタリカ戦の直前。
科学雑誌Nature誌の11/15日付けのNEWS FEATUREで紹介されていた、
“Science and the World Cup: how big data is transforming football”
https://www.nature.com/articles/d41586-022-03698-1
を元に和音とちょの2人が話していきます。

途中で話すEURO2020の数理モデルの話はこちらの論文の話です。
Penn, M. J. & Donnelly, C. A. PLoS ONE 17, e0268511 (2022).
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0268511


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追いかけっこキャッハー 今川彰人オーケストラ様
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Primrose shimtone様
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00:03
理系とーくラボラジオ部 『とくおのおと』
みなさん、こんにちは。
企業で環境や生物を守るためのコンテンツを制作している、和音です。
この時間は、理系とーくラボラジオ部『とくおのおと』をお届けします。
このラジオは、オンラインコミュニティ、理系とーくラボに所属する研究員たちが、
ワクワクするような科学トークビックや、科学を楽しんでいる人のお話をお届けする番組です。
今回担当するみなさん、自己紹介をよろしくお願いします。
ドイツ勝利おめでとうございます。
今日はですね、こちらの2人でお送りしますので、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ドイツで見てましたか?
僕、今アメリカにいてですね、アベマが見れないですよね。
なるほど、なるほど。
だから日本国内のテッカに関するいろんな話を聞いている時に、
アベマでホンダ選手の解説がすごい面白かったっていう、
そういう話をむちゃくちゃ聞いていいなって思いながら、
リアルタイムでも見れなかったし、楽しい解説を聞けなかったし、
何か損した気分でいますね。
なるほど。僕はリアルタイムで見てまして、
あ、そうだったんですね。
最初、前半1-0で日本負けてたんですよ。
はいはいはい。
あれちょっともう無理かもしれないなと思って。
結構重い展開だったんですよね。
そうそうそう。で、フロー入ってたら、何か1-0、1-1ぐらいになって。
追いついたんですね。
そう、追いついてる、追いついてると思って。
さすがにこれ1だろうって思って寝ようと思ったら、
もう1ゴール決まって。
やばいやばいやばい。
見なきゃと思って、そこからずっと見てましたね。危なかった。
そっか、だから後半も展開的には競ったりしてて、
何かすごい見るのが苦しい状況だったんですかね。
そうそうそう。結構だから1-1に追いついてから、
割とすぐに1対2になって、
なんていうんですかね、ポンポンポンポン展開が動いていったというか、
後半の動きはすごかったですね。
だからドイツ優勢だったのが、途中日本に傾いて日本が上手くチャンスを生かして、
結果的にってことですもんね。
そうそうそう。
僕今の職場で隣の席ドイツ人で。
大丈夫ですか?衝突してません?
いやもう翌日目バキバキの状態で、
コングラッチュエーションって言われて、
めっちゃキレてるやんって。
怖っ。
ワールドカップすごい。僕は別の場所でハラハラしてましたね。
そっちの駆け引きが。
そうそう試合以外のところで。
デスクの駆け引きがね。
そうなんですよ。明日ですもんね、コスタリカ戦。
収録してるのが今26日の土曜日なので、楽しみですね明日も。
そうなんですよ。明日はね、勝ってほしいですね。
2大会連続の決勝トーナメント進出みたいですね。
そう、それを楽しみにしてます。
03:00
今日はですね、僕が話題を持ってきてるんですけど、
科学雑誌の中で、ネイチャーという科学雑誌の中でも、
かなりトップクラスのハイレベルな内容を取り扱う科学雑誌がありまして、
そういう科学雑誌に、ワールドカップに関する論文とかではないんですけど、
記事が出ていたので、ちょっとこれの話をできたらいいかなっていう風に思ってます。
すごい内容気になりますね。
そうなんですよね。
タイトルとしては、科学とワールドカップ。
ビッグデータはサッカーをどう変えるかという、
今年の11月15日に出ている記事になります。
ビッグデータか。
ビッグデータです。
最近、スポーツの中継とか見てると、
データ解析みたいなのってよく出てきませんか?
出てきますよね。
例えば野球だったら、このピッチャーはこのコースに投げると打ち取りやすいとか、
このバッターは大谷君だったら、ライト方向によく打球が飛ぶとか、
パーセンテージで結構詳しく出たりとか、
そういうデータでスポーツの中継を楽しむ機会が増えてきたかなっていうのが、
僕の最近の印象なんですけど、
はずねさんって普段どういうスポーツ見てますか?
でも、やっぱり普段はあんまり見てないんですけど、
こういう時期になると、サッカーとか、
あと、ワールドベースボールクラシックの時は野球見てたりします。
WBCも11月の初めでしたっけ?
強化試合とかあって。
そうそう、ありましたね。
多分、だからそういうとこでも、
こういう統計的な観点から、データ分析の観点から、
いろいろ分析とかがあったと思うんですけど、
野球っていうのは結構昔から、こういうデータ解析とか、
統計学的な解析っていうのが、
古くから使われていたんですね。
だいたいそれがどれくらいの時期からかっていうと、
もう1970年代ぐらいのメジャーリーグでは、
そういう分析って大事だよねみたいな話があったらしいんですよ。
なんですけど、ちゃんと本当に大事だよねって注目されたのは2000年ぐらい。
結構時間差というか、そういうのがあるんですね。
そうですね。分析手法は導入はされてたけど、
本当にこれが、
大事だよねっていう風になったのがだいたい2000年ぐらいで、
実際にメジャーのチームが、
そういう分析手法を積極的に導入することによって、
優勝したりとかして、
やっぱ大事なんや、みたいな考え方が広まったみたいですね。
確かにそれまでバスケの試合で、
別の高校のチームが、
次に当たる高校のチームの試合を見に行くみたいな、
そういう独自の分析みたいなのがあったんですね。
そういう独自の分析みたいなのは行ってたかもしれないんですけど、
ちゃんとデータ取って、
公的にデータ解析して、
結果を出していくみたいなのって、
確かにオープンソースみたいな形では大事ですよね。
06:03
そうやって実際に見てみると、
主観的な分析として大事だと思うんですけど、
数値だと客観的な分析もできるじゃないですか。
多分そのどちらも複合することによって、
戦略を立てることができたりとか、
そういうことに結びついてるのかなって思うんですよね。
確かに。
でも実はサッカー、
そういう統計解析ってこれまで難しかったんですよ。
難しそうですよね。
すごいだってタイミングとか流れとかありそうじゃないですか。
そうなんですよ。
それプラスして時空間的な要素が複雑で、
なるほど。
バスケットボールとかもそうだと思うんですけど、
複数の選手が決まった時間内に
縦横無尽に移動するじゃないですか。
しますね。
必ずしも全員がボールに向かうわけでもないし、
コミュニケーションを取りながらポジションを取るわけなので、
だから結構多次元的なデータ解析が求められるってことで、
なかなか技術的にも
どういう統計解析をしたらいいのかってところでも、
野球とかほど詳しくは分析されてなかったっていうのがあるみたいですね。
確かにね。
ボール触る時間長い選手と短い選手が明らかに差がありますもんね。
試合によって。
試合によって全然違うし、
最近はパス成功率とかは出せるようになってきてるけど、
でも実際コンディションが絡んできたりとか、
周りの選手との関係性とかでやっぱり変わっちゃったりするし、
でもそれでもどうにか頑張って、
チーム全体の攻撃力と守備力とかを
数理モデルに起こすことができる研究があって、
実際に2020年に行われたユーロ2020っていう
ヨーロッパ全体の国で戦う
ヨーロッパナンバーワンのチームを決めようという大会で
こういう数理モデルを採用した研究があって、
この研究によると代表チームの攻撃力とか守備力を
数理モデルに起こして、
どのチームがどういう順位に来るかっていうのを予想した結果、
あの大会の後に予想した結果、
実際に作ったモデルというのが、
2020年はイングランドが優勝したんですけど、
イングランドの優勝を予測して、
かつベスト8のうち6チームを正しく予測することに成功したという、
そういう論文があります。
結構成功してますね。
そうなんですよ。
スコアだったりとか、攻撃力、守備力を
上手くモデル化することによって、
そこそこな精度で予想できるように、
論文自体2020年に出ているので、
今年の段階でそういう数理モデルができている、
という研究が紹介されています。
もうだいぶ来てますね。
だってそれでサッカーの攻撃力、守備力とか、
ゲームとかだったら、
何か数値が出るわけじゃないですか。
こういうフォーメーションとか、
それを独自の方程式に起こして計算することができたって、
09:03
結構厚い進歩だなって思うんですよね。
確かに。
ちなみにこの著者たちが、
今回のワールドカップ優勝予想してるんですよ。
お、気になりますね。
かずねさんはどこが今年来ると思ってます?
わからない。
気持ちはやっぱり日本ですけど、
フィファランキング上位のチームが来るんじゃないかって感じですかね。
そうですね。
去年1位とか、
去年1位ってどこでしたっけ?
ベルギーとかでしたっけ?
どこだっけ?
ロシア大会ってどこでしたっけ?
去年ロシアとかも強かったんだったっけな。
結構意外なチームが強ぇぞみたいな感じで、
意外なバウンクの合わせがあったみたいなのも若干覚えてるんですよね。
前回の2018年に行われたロシア大会では、
フランス優勝してるみたいですね。
あ、フランスか。
かずねさんの時はベルギーあたり。
そうですね。
ヨーロッパ系かなっていう。
かずねさん。
はい。
予想は?
予想は、
かずねさん。
予想一緒です。ベルギーです。
そうなんですよね。
このさっき紹介した論文の著者たちが予想したモデルだと、
今回一番可能性が高いっていうのがベルギーって挙げていて、
次に近差でブラジル。
この2チームの確率が高いっていう風に挙げていて、
ネイチャーの記事内ではベスト15までその人たちは予想してるんですけど、
見本の何位だと思いますか?
えー。
ベスト15には入ってるっていう感じですよね。
ベスト8には入っててほしいですよね。
なるほど。
希望を込めて8位で。
だね。
これはですね、ちょっと抗議しなくちゃいけないですけど、ベスト15入ってないですよ、日本。
あらー。あ、入ってない。
15にも入ってない。
マジっすか。
だから記事の中で全く紹介されてなくて、
まあでもドイツを倒したんで。
いや、そこですよね。
これがだからね、数理モデルでは説明できないスポーツなんだぞってことを
突きつけることになるのかもしれないですね。
うーん。
まあ実際に元にしてるデータ自体が、
例えばその試合のスコアだったりとか、
ちょっとどういう風なデータを使って攻撃力、守備力、
その選手ごとの能力値を計算してるかまではちょっと僕はこういう論文分かんないんですけど、
はい。
まあおそらく多分データが足りなかったりとかしてるのかなっていう印象を受けてる。
しかしサッカーってデータだけで説明できるのかっていうところも多分あると思うんですけど。
12:01
うんうん。
でも今回のワールドカップ実は、
いろいろもっとデータを取って分析できるんじゃないかっていうことで、
選手たちは今ウェアラブルベストとかを着て、
なんかGPSをつけながら試合してるみたいなんですよ。
あ、すごいですね。そんなところまで行ってる。
だから選手ごとの走行距離だったり、
運動強度とか、乳酸の参考値とか、
えー。
だから疲労度ですね。
筋肉に乳酸溜まると疲労を感じちゃうんで、
そういうものを可視化して、
ちょっとこれどれだけリアルタイムかわかんないんですけど、
一応こういう技術を紹介してるサイトとかに行くと、
試合中スタッフがそういうのをわかるらしくて、
あ、じゃあこの選手疲労溜まってきたから選手交代しようかみたいな、
そういう判断材料にもなるらしいです。
えー。なんかもう本当にゲームみたいですね。
そう、ゲームですよね。ここまで来ると。
で、なんか疲れたらゲージが赤くなるとか。
いやー、そう。
うい入れですね。
そう、ほぼほぼ。
で、かつ放送もあるからカメラがいっぱい入ってるじゃないですか。
うん。
だから選手とかの動きをGPSプラス他のボールとかの様子とも連動させながら、
うん。
とか例えばGPSで測れないヘディングとか、
はいはいはい。
ボールキープ時間、ポジションとかって言うんですかね。
僕ちょっとあんまりサッカー詳しくないんですけど。
なんかそういうものも多角的にカメラで捉えることができて、
かなり収集できるデータ数としては今回の大会は多いぞというところみたいですね。
えー。
で、最近アプローチとかもあるじゃないですか。
はい、ありますね。
あんの持ってます?
いやー、持ってないんですよね。興味あるんですけど。
なんかCMとか、僕は持ってないんでCMベースの話になるんですけど、
なんか心拍数が分かるとか、睡眠時間が分かるとか、
いろいろそうやって健康状態とかをあれって把握することができる機能とかもあるっていう話があると思うんですけど、
日本代表にしても睡眠を分析できる指輪状の機器を導入してるらしくて、
はいはいはい。
で、これをつけてることで睡眠時間とか睡眠の深さ、
そういう体調管理の情報も得られるから、本当ゲームですけど、
そういうピッチ外のコンディションっていうのも管理することができるってことで、
本当に選手に関する多数のデータを収集分析されてるっていうのが今回の大会みたいですね。
えー、もうなんか世界がうい入れに追いついてきた感じがしますね。
リアルうい入れに。
そう、リアルうい入れに。
で、実際こういうの分析してる人ってガチ研究者ばっかりみたいで、
15:00
ネイチャーで紹介されてるのはコンピューター大手のマイクロソフトや
スイスのジュネーブに近い欧州素粒子物理学研究所などのトップ企業や研究所から引き抜いた
数学者、データ科学者、物理学者などのデータアナリストを雇用しています。
って書いてますね。
すげー。ガチですね。
だからもうそういう時代なんですね。
ねー。
なんならAIを使ってタンパク質の構造を予測するっていうのが
あと最近生物学でホットトピックの一つなんですけど
新しいAIを活用した土生命現象の解析を担う会社もそういうとこに参入していて
えー。
だからついにそういう選手のコンディションだったり試合のそういう運びというのについても
AIがいろいろ介入することになってるんですね。
だから本当に大きく多分10年前では考えられないようなサッカーの形になりつつある
そういう意味でも技術的な見本位置としても今回の大会はまた面白いみたいですね。
たしかに。そこに注目してみるのもいいかもしれないですね。
中継見てると多分データ放送とかでひょっとしたら今選手がこんだけ走ったとか
こんだけの疲労度ですよとかも見れるかもしれないですね。
そういう意味でもアナリストに対しても
ひょっとしたら今選手がこんだけ走ったとか
こんだけの疲労度ですよとかも見れるかもしれないですね。
うん。そこ見れたらね、なんかもう
なんか僕らみたいな観客でもちょっと入れ替えたほうがいいねと
選手肯定したほうがいいんじゃないかみたいな
そうそうそう。
思ったりもね、するかもしれないですね。
で、あえてなんかそういうのが出てで、的確にも
この選手やばいんじゃないかみたいな
この選手アナだろみたいな
そういうふうに思うんですけど
その選手はもう実は底力がすごくて
で、あえてそのゲージを利用した戦術みたいなのもできるかもしれないですね。
ちょっとフェイクみたいな感じでね。
ブラフみたいなね。
それもだから新しい戦略として繋がるし
ベンチのこいつが調子いいんだから出せよみたいな
なんかもあるかもしれない。
ありそうありそう。
でもその底力とかまで多分まだ測れてないんじゃないかなって思うんで
そういうのを持っている選手こそ新しい価値があるというふうに判断もされそうですね。
確かに。
そういうわけで結構データ解析の点からも今回の大会は面白いということで
もう多分これを配信している頃にはワールドカップ終わってしまってるんですけども
今後サッカー中継とかテレビであった場合
どういうデータが出てるのかっていうのを注目しながら
ご覧いただけたら楽しいんじゃないかなって思いました。
なるほど。
日本応援しましょう。
まずは今の収録日26日
日付まで27日なんですけども
回りましたね。
今日楽しみですね。
ですね。
18:03
というわけでDK Talk Labラジオ部速報の音をシャープにはここまでです。
この番組では皆様からのお便りを募集しています。
Twitterの番組アカウントや概要欄にありますGoogleフォームよりお寄せください。
よろしくお願いします。
それではお聞き下さりありがとうございました。
ありがとうございました。
18:38

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