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2025-07-24 12:34

#86 「任せた以上は文句言わない」大企業カクヤス会長の経営観は?|ゲスト: 佐藤順一さん

【今月のゲスト】

株式会社ひとまいる(旧カクヤスグループ)会長 佐藤順一さん

【今回のトークテーマ】

・酒類販売という社業から、アルコール関連問題などサステナビリティ活動への携わり。

・「任せた以上は文句言わない」大企業カクヤス会長の経営観は?



東京商工会議所北支部会⻑である越野充博が

王子飛鳥山の邸宅の談話室で、北区内外の多彩な起業家、経営者の方々をお招きます。

情熱とアイデアが交錯した素敵なおしゃべり。

グラスを傾けながら、北区の未来を語り合います。

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サマリー

今回のエピソードでは、株式会社カクヤスグループの佐藤順一会長が、サステナビリティと2way物流の重要性、アルコール依存症への取り組みについて語っています。特に、「任せた以上は口出しをしない」という経営信念を深く掘り下げ、企業の成長戦略に関する洞察も紹介されています。また、佐藤会長は大企業カクヤスの経営観について言及し、任せることの重要性や顧客サービス向上を目指した取り組みについても紹介しています。さらに、社名変更に伴う新しい企業理念とその思いについても詳しく説明しています。

カクヤスの物流戦略
飛鳥山の窓から、TOKYO NORTH MOVEMENT。
東京都北区飛鳥山。暖炉のある小篠光宏さんの部屋には、未来を思う様々な人たちが遊びに来ます。
情熱とアイデアが交錯した素敵なおしゃべり。さあ、今夜はどんな話が飛び出すんでしょうか。
こんばんは、小篠光宏です。今月のゲストは、株式会社カクヤスグループ会長の佐藤順一さんです。
佐藤さんとのお話も第4話に入ってまいりました。
そうですね。はい。
今日もよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
さて、先週は配送のお話を伺ったんですけれども、
株式会社カクヤスグループは、商品配送サービスというだけではなくて、最近は回収サービスというのが一つ特徴でもあるんですよね。
お酒の特に飲食店さんとのお取引というのは、必ず瓶ビールでも持って行って空き瓶を回収してくるという、この2wayの物流というのが当たり前なんですね。
一般家庭の場合は、確かに缶だとかそういうのだと1wayで済んじゃうんですけれども、この2wayを使って何かいいことができないだろうかというのが、やっぱり一番大きなテーマとしてある。
他の業態でないですよね、2way。
2wayないです。
ないですよね。
ただそれがもう状態化しているのが飲食店さんとの取引なので。
たまたまサフっていってジェット機の燃料になる。それが食用油から作れる。
そういう今の循環の仕組みがあるということで。
当然サスティナビリティの観点から、これなんか取り組めないかなということを考えてまして。
それは何ですか、外長が情報としてそういうのがあるよというのを見て、自分のところのビジネスモデルにはまらないかなというふうにお考えになったということですか。
いやこれはもうサスティナビリティの委員会みたいなところが。
会社の。
それがもう持ち上げてきた案件で。
なるほど。会社の方が情報を集めて。なるほど。
ここもすごい大変なのは、廃油ですから綺麗じゃないんですよね。
そうですよね。
そういうのをいかにどういうケースでこぼすこともなく運べるかというところを研究するのにすごい時間がかかったんですけど。
ある程度それが出来上がってきて、今その廃油の回収サービスを始めてみたらものすごい人気なんですよ。
例えば、てんぷら屋さんにビール、お酒を配達する。
そうすると、てんぷら屋さんが前の日の油とかを工夫された容器の中に入れておいてくれる。
それを回収してくる。
空き瓶と一緒に回収してくる。
なのでこれは通営をなせる技ではあるんですけれども、それを大きなセンターに置いておくと廃油業者が取りに来るという。
そういった形で今循環するようになってきました。
それを今度は航空機の燃料に生成するようなところに持ち込むと立派な飛行機が飛ぶと。
もう飛んでるんですか?
まだ飛んでないと思うんですけど。
でも回収した量は東京、沖縄に往復分ぐらい回収したんですよ。
依存症対策の取り組み
そうなんですか。
ぜひその燃料で北海道旅行とかそういうツアーをやっていただいたら楽しいですね。
帰宅のみんな連れて行ったらいいじゃないですか。
そうですね。
なるほど、そうですか。
種類販売というそういうカテゴリーの中からさらに先ほど委員会があるというお話を伺いましたけれども、
さまざまなサステナリティの活動に携わっているというふうに伺いましたけれども、
一つはアルコールに対する締め付けというか、ちょっとネガティブなのがありますけれども、
そういうことへの取り組みというのも。
これはもう10年以上前からだと思うんですけれども、
私の店頭で年取ったおじいちゃんが手をブルブル振れながら、
紅果を持ってワンカップの焼酎を買いに来られたんですね。
その姿を見ていたときに、うちでお酒を買っている依存症になっちゃっている人もいるよねっていう、
なんとなくそこに考えが至って、
依存症の場合は体が良くなっても一滴でも飲むとまた元に戻っちゃうんで、
ただお酒の香剤ということで、いい部分はコミュニケーションが取れたりとか、
ストレス発散になったりとかありますけど、
その罪の部分をやっぱり手当てする必要があるでしょうということで、
今お酒の悩み、何でも相談電話というのをやっているんですよ。
そこで週3日間かな、4時間ぐらい電話を受けているんですけど、
いろんな悩みがそこにかかってきます。
それはリカバリーマインズという、
依存症専門の講演会みたいなのをやっているところで、
そこにお願いをしているんですけれども、
我々社員1人について1年間で1万円出そうと。
ですから今1800人ぐらいいるので、そのぐらいの予算があるんですけれども、
その中で依存症対策をやっていこうということで、
何でも相談電話と同時に、
それに対応できる人たちを育成するトレーナーさんを育てるというのもやっているんですね。
これは今でこそもうZoomみたいなネットワークになっちゃったんですけど、
当時は海外の先生が来ていただいたりとかして、
そういう講習会みたいなのもやっていたんですけど、
今はもうその活動もやっています。
それは社外に育てるということですか。
社外です。
社外か。なるほど。
社内外ですよね。
社内外。中の人もいますけどね。
でもそれはやっぱりこう、
その悪い部分に対して売りっぱなしで、
俺知らないよというわけにはなかなかいかないだろうと思って、
その活動もずっと前からやっています。
経営の信念
そうですか。それはもうちょっと私も不勉強で全然存じ上げなかったんですけど、
でもそういうのって、
今会長には東京商工会長、北支部の副会長も務めていて、
いろいろ公民連携のことにも携わっていただいてますけど、
民としてそれをやられているということが、
公のところにも多分そういう相談が来るんだけど、
多分ちゃんとできていないと思うんですよ。
団体しちゃいけないけど。
そこでうまく連携して振ってもらったりするといいですよね。
このようにしてですね、時代の変化やニーズに、
もうずっと会長が対応し続けてこられた、
それがこの100年企業というところにもつながっておられると思いますけども、
こういう上場企業という成長した会社の舵を切るトップとして、
今心得みたいなものをお持ちでしたらお願いします。
任せた以上ちゃんと任せるなんですね。
任せたにもかかわらず口出しをするじゃないですか。
あれがダメだと思うんですよね。
社内的には真に任せるみたいな話があるんですけども、
そういったところがすごく大事なんじゃないかなと思っていて、
当然任された方はまだ任せた人と比べると未熟だからうまくできないんですよ。
うまくできないからなんだかんだっていう話になっちゃうと、
なかなかやる気も出てこなくなるだろうなというふうに思うので、
任せた以上は口出さないというのがまず私の大原則ですね。
それはあれですか、すごく大事なことだと思うんですけど、
任せることの重要性
なかなか自分なんかできないなと思うんですけど、
任せるまでのハードルみたいなのがあって、
これをクリアしたら任せる。
そこからは口出さないみたいな、そういう感じなんですか?
いや気持ちの問題ですね。
やりたいっていう気持ちがあれば任せます。
伝わってくれば。
逃げたと困りますよね。
今の仕事が嫌だからこれやりたいみたいな。
じゃあちょっとダメですけど、どうしてもこれをやってみたいっていう意思があれば、
それはもうお任せします。
さらに何か一つ二つ。
いろんな新しいサービスとかを考えていくときに、
どうしても事業なのでコスト計算をするんですよ。
コスト計算を厳密にすればするほど、
新しくできるサービスの幅が狭くなっていって、
あんまり面白くないサービスになるんですね。
ですから新しい仕組みサービスを構築するときには、
まず最初コスト計算をするなということを言っています。
アイデアを出せと言いますね。
本当にお客様のことだけを考えて仕組みを作れと。
もしそれでお客様から指示されてうまくいったときに、
初めてどういうコスト構造でうまくいったんだろうというところを、
数字で裏付けをして納得をするというところが一番重要だと思っています。
それは物流というものを中心に考えながら、
1時間で配送するとか、そういうものを発想し、
考え続け実践してきた会長の体験から来るものです。
そうですね。大失敗したのが1つ。
氷の配達というのをやったことがあって、
ちょうどハイボールが流行ってきて、
居酒屋さんでも氷の消費量がものすごく増えていた時期があったんですね。
結構深夜のコンビニに行ったら氷の消費が半端なかったんですよ。
それが全部それだったので、
格安もやってみようと。
注文をもらって10分、15分で届けようと。
アイスストッカーを入れて、ホレーバッグを入れてスタートしたんですけども、
全く売れなかったんですよ。
売れない理由が最初の1年間分からなかったんです。
でも2年目で分かりました。
なぜかというと、
飲食店さんが夜中の間に製氷機に氷が溜まっていって、
どんどんどんどん使っていって、
足りなくなるのがだいたい10時以降なんですよ。
格安10時閉店だったんですね。
なるほど。
だからご要望に答えきれてなかったんです。
今は逆に遅い深夜帯のお店もありますので、
そういったところは氷の供給というのも現在やっています。
ですからお客様が望んでいるサービスって、
最初からちゃんとはまらないですよね。
いくつか失敗を繰り返しながら、
やっぱり最終的にいくつかそこに行くということだと思うので、
そこも最初からうまくいくかどうかという考えは持たないほうがいいと思います。
それでここが抜けてるぞ、あそこが抜けてるぞって、
オカメ8目で言うのは簡単だけども、
それをやっちゃう。
つまり任せた以上文句を言わないのがいいのに、
社名変更の背景
文句をそこで言うとそこで潰れちゃうということですね。
そうですね。やる気がなくなっちゃいますよね。
なるほどな、勉強になるな。
さて、この放送月である7月には社名変更という話があるようでございまして、
こちらにはどんな思いが込められているんでしょうか。
格安グループという上場会社が、
株式会社ひとマイルという名前の会社に変わりました。
ひとマイル。
ひとマイル。
これは消費者に届く最後の1マイル、
ラスト1マイルを抑えている企業でありますということが、
まず一つの意味としてあります。
それと私どもの場合は全部自社配送ですので、
社員がご自宅まで参ります、
人が参りますというこの2つの意味合いを込めた名前にしてあります。
ですからこの物流、お酒というよりは物流というものを前面に押し出した会社名に
変えていこうというふうに思っています。
なるほど。
さて、ここで100年以上の経験のある、実績のある会社を、
さらに100年に向けて社名変更ということも行われるということで、
最終話は未来に向けたお話を伺っていきたいと思います。
またよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
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