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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も働き方エヴァンデリスト、田中健士郎が、皆さんの眠りを裾をゆったりとストーンでお話しさせていただきます。
いつもお聞きいただきありがとうございます。
はい、年末ということで、今日が2021年最後の放送ですね。
はい、このマイクの前にしてですね、初めて最後だということに気づいたので、あんまり最終回っぽいコンテンツを用意してないんですけれども、
ちょっとね、年初は2021年のポッドキャスト振り返りみたいなこともね、やれたらなと思っております。
今日はですね、普通にというか、書籍紹介をさせていただきます。
田坂ひろしさんの知性を磨くスーパージェネラリストの時代という書籍を紹介しながらですね、話をさせていただければと思います。
はい、田坂ひろしさん、この方は僕はですね、出た10年前ぐらいから知っていて、たまたま読んだ見えない資本主義っていう本にすごく感銘を受けてですね、
これからの未来を語っている人だっていうのを10年前に考えていて、すごく気になったのでメルマガも登録したりとかしてたんですけれども、
ここ数年はあんまりチェックをしてなくてですね、書籍を読んだりとかもなかったんですけれども、今回ですね、ちょっとしたきっかけでまた読むことになりまして、
田坂さんって常に未来を見据えていて、未来が見えているっていうところがあるっていうところと、あとはやっぱり書籍も喋っていてもそうなんですけれども、めちゃくちゃわかりやすいんですよね。
すごく抽象的で一見わかりにくそうなテーマを扱っているんですけれども、おそらく書籍の構造と、あとは適切な具体例みたいなもので非常にわかりやすくなっているというところで、
他の本もいろいろとまた読んでみたいなというふうに改めて思いました。今回なんでこの本を選んだかというと、人の成長って何なんだろうっていうことにですね、ちょっと興味を持ったからっていうのが大きいですね。
中小企業などの経営支援をですね、リボーンという会社でやっているんですけれども、そこでですね、とあるメンバーができることとかスキルとかどんどん身についたんだけれども、成長している実感がないみたいなことを言ったんですよね。
はぁーと、でもそんだけいろいろできるようになっているんだから成長しているんじゃないのって話をしたんですけれども、なかなかそこの実感がない。そもそも成長って何なんだろうって思ったときに、これは特にビジネス職に限ってなのかもしれないんですけれども、その知識やスキルの成長っていうよりも、
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例えば、師座とかですね、より高い視点から俯瞰してですね、物事を見るような力だったりとか、それこそ物事を深く考える思考力とか、そういったものの方が成長実感につながるんじゃないかなと思って、この知性を磨く。まさにそういった師座とか思考力みたいなものを知性というような言い方をしていたのは田中さんだったという感じですね。
はい、ここのタイトルにも出てくるスーパージェネラリストっていう言葉がですね、すごくいいなぁと思いまして、僕はですね、もう完全にジェネラリスト系なんですよね。
これといって尖ったスキルとかスペシャリスト要素があるわけではない中で、なんとかかんとか仕事をしていたりとか、発信してたりとかするんですけれども、多分目指しているところって、ここのスーパージェネラリストなんだろうなっていうのが一つ見えたので、ちょっとこれもですね、一つの働き方としてですね、今後深めていってもいいんじゃないかなというふうに思っています。
はい、あとはですね、前提として、まずですね、知性とは何なのかというところですよね。このラジオでもよくその対になる言葉を説明することによってその概念を理解できるっていうのをやってるんですけれども、この本では知性の対になる言葉っていうのが知能だというふうに言ってるんですね。知能と知性ってすごく似たような言葉ですけれども、全く逆なんだと言っています。
知能っていうのは何かというと、答えがある問いに対して早く答えを出す力。答えがある問いなんですよね。なので知識をたくさん持っていたりすることによって答えが出せるみたいなところですよね。数学で答えがあるようなもの、大学受験とか高校受験とかのテストってほとんど答えがある場合が多いですよね。こういったものが知能だと思います。
それこそニュートンの法則とかアインシュタインの交代性理論とかね、そういっためちゃくちゃ難しい事柄でも、今は既に理論になっているからこそ答えがあるわけですよね。なのでそれについて詳しいっていうのは知能が高いということです。
知性って何かっていうと、答えのない問いに深く向き合うことができる力というふうに言っています。特にそのジェネラリスト思考というか、ビジネス系の職とかですね、あるいは事業を自分で作っていくような人は、この答えのない問いに深く向き合うっていう力を身に付けなきゃいけない。さらに言うと、今は世の中がすごく不確実性が高いとかね、文化の時代とか言われてますけれども、
世の中のいろんなことに答えがなくなっているわけですよね。そういった中で、この知性というものを伸ばしていくのは非常に重要だというところになります。知性ってすごく難しそうに感じるんですけれども、例えば自分のキャリアとかですよね。
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自分は今のこの職を続けていくべきなんだろうか、転職するべきじゃないのか、こういうと言って別に答えはないし、数年後に答えが見えてきたりするものかもしれないですよね。あるいは、僕は今オンラインコミュニティの運営をやってますけれども、コミュニティの拡大と一人一人が居場所として感じてもらう価値というものを両立することができるのだろうかとか、
そういったものも答えがない問いですよね。どこかの教科書、コミュニティの教科書を見れば載っている話ではないじゃないですか。こういった身近だけれども答えのない問いって実はたくさんあると。そういうものに一個一個深く向き合っていくことが知性を伸ばすというふうに一社は言っているという感じですね。
この知性というものを高める価値があるなと僕は思ったのは、この本に書いてあったんですけれども、この知性を高めることは年を取れば取るほどできるようになっていくということですね。
年を取ったらどんどん落ちていくものではなくむしろ60歳を超えても成長していけるものだというユニットですよね。そう考えると今の時点から投資をしていく、そこを伸ばしていく価値は十分になるんじゃないかなと思うんですよね。
一方で世の中の多くの人はこの知性を十分に成長しきることができずに、知能だけを高めてその後停滞してしまうというのがあるというところですね。
自分を振り返ってみて、自分が成長させようとしているのは知能だけじゃないかということを立ち止まって考えるとすごく成長のきっかけになるんじゃないかなというふうに今回思いました。
なんで知性の成長ができなくなるかというと、やっぱり答えのない問い、答えのない問題、それこそさっきキャリアの話をしましたけれども、自分はこの職業を続けていくべきかどうかみたいな問いを出されたときに、そこに本気で深く向き合えるかどうかというのは結構エネルギーがいるって言うんですよね。なんとなくわかりますよね。
大体多くの人は割り切ってしまうということですね。
具体的な例で話すと、例えば上司から自分が頑張って作ったものに対してちょっと理不尽なフィードバックをもらったと、いやいや自分はこれが正しいと思って作ったのにって思ったときに、やっぱり大人になればなるほど割り切りを覚えてしまうんですね。
でも上司がAじゃなくてBと言ってるから、じゃあBにしようみたいな感じですね。
でもその理由が上司が言ったからにして、本質的にそれが正しいかとか、ユーザーさんにとってプラスなのかっていうことはもう考えなくなっちゃう。
こういったことを繰り返していくと知性が衰えていくんですよね。
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なかなか深いですよね。
なのでおそらくそういった理不尽なことを言われたときに、本当にそうなんだろうか。
本質的にAよりBのほうがいいんだろうか。
あるいはなぜその上司はBのほうがいいと言ったのか。
自分の認識と相手の認識のズレは一体何なのか。
そういったことを一個一個しっかりと考えて問う。
長い時間をかけてでも答えを出していくっていう、すごくエネルギーのいることなんですけれども、それをやっていく必要があるということですね。
割り切りっていう言葉を言いましたけれども、それと対になることは腹決めだというふうに言うんですよね。
腹をくくるとか腹決めみたいな言葉を言いますけれども、何か決めるときに受動的に誰々さんが言ったからこっちにしようかっていうのと、
もしかしたら間違ってるかもしれないけど、私はAで行きますっていうのが腹決めですよね。
ここは大きく同じ意思決定をするにしても大きく違うっていう。
この腹決めを積極的にしていくことが、人生を伸ばすことになるという話をしていました。
結局は腹を決めることだったりとか、答えのない問いに向き合うということ、これにはすごくエネルギーがいるんですね。
このエネルギーっていうものが年を取れば取るほど高まっていくっていうんですよね。
なんですけれども、多くの人は年を取れば取るほどエネルギーがなくなっていくと思い込んでいるというふうに言っていました。
それこそ知識量とか記憶力っていうのは年を取れば劣れる可能性あるんですけれども、この精神のエネルギーが増えるということであれば、
だからこそさっき言った人生はどんどん増やすことができるというところですね。
成人発達理論っていうものもこういった話をしていると思うので、多分近いんじゃないかなと思います。
この本で言っているのは、スーパージェネラリストっていう人がこれからの社会を変えていくよって話で、
スーパージェネラリストに求められる7つのレベルの思考っていうものがあるんですね。
今日はこれについては深く話さないんですけれども、思想、ビジョン、志し、戦略、戦術、技術、人間力。
この7つをどれも捨てることなくバランスよく高めていくっていうのが大事だというふうに言っているんですね。
これは多くの人が、私は技術の専門なんで、ちょっと戦略考えるのはあまり自分の専門じゃないですとかね。
人間力は高いので、周りの人がどう考えているかとか、相手の気持ちとか、集団の真理とかっていうのは分かるんだけれども、
ちょっと未来を予測するとか、ビジョンみたいなところはできませんとかって、普通思っちゃうんですけれども、
それをどれも捨てちゃいけないと、なかなかスパルタのことを言っているんですけれども、
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特にこのスーパージェネラリストを目指すところではですね、この自己限定と呼ばれるように、
自分を限定してしまうということをなくしましょうと言っています。
多分でもこれってスーパージェネラリストを目指さなくても結構意識するべきなポイントなんだろうなと思っていて、
クリエイターなので技術に特化しますと、デザイナーですということで、
デザイナーの技術だけをやり続けるというのはもちろん大切なんですけれども、
やっぱり自分の成長実感がなくなった時に、技術だけじゃなくてその前にある戦略みたいなものに目を向けて、
会社の戦略から考えて、それをデザインに落としていくということをやろうとか、
あるいは人間力みたいなところで、クライアントだったり上司とか部下とか、
そういった中でその集団をうまく動かしていくという力をつけるとかね、
またオンラインコミュニティの運営とかっていうのはめちゃくちゃ人間力が磨かれる場だと思うんですけれども、
それは運営側だけじゃなくて参加者として参加していても、
いろんな考えを持った人が参加している場だったりするので、
そこでどうしたらみんながモチベーションを上げてより関わってくれるのかとかですね、
あるいは別にモチベーションを上げなくてもいいから、
何かここにいたら安心だとか、ここは居場所だと感じてもらうにはどうしたらいいかとかって、
めちゃくちゃ磨くことができるんですよね。
とか、より未来のことを考えるということで思想、
例えば歴史とか古典を学ぶことによって、
世の中の対極的な流れを理解して、この先世の中がどう変わっていくのかっていうのを常に考えるとかね、
全然やらないじゃないですか、普通に生活してたら。
でもこれをやるっていうのは、自分の成長につながる可能性があるというところですね。
みたいな話をたくさんしている本になりますので、
すごく個人的には面白かったし、難しそうに見えて意外とわかりやすかったと僕は思いました。
今回何が言いたかったかというと、
まずは何歳になっても伸ばすことができる、この知性という領域ですね。
まだまだこれから成長ができる余地があると思うとすごくワクワクしませんか。
なので自己限定をせずにですね、なるべく領域を広く、
そして答えのない問いに向き合ってみるということを身近なことから試していくと、
もしかしたら自分の成長実感というものも生まれるんじゃないかなと今回思いました。
はい、ということで今日は以上とさせていただきます。
また2022年にお会いしましょう。おやすみなさい。