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2022-07-15 20:41

#12 ラ・リーガの話をしよう〜スペインの歴史編【後編】〜ラ・リーガの国際性と、内戦の歴史

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マドリディスタの吉藤がひたすらラ・リーガの話をするシリーズです。今回は、知っておくとラ・リーガがちょっと楽しくなる、そんなスペインの歴史トピックを厳選してお届けします。後編では、南米の選手もたくさん在籍しているラ・リーガの国際性の話と、内戦で傷つけられた20世紀のスペインの話をしています。

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次に、大航海時代についての話なんですけど。なんで大航海時代の話をしようと思ったかというと、文科省のホームページで見れる情報なんですけど、スペイン語を母国語として話す人口がどれくらい多いと思いますか?
まあ、でも南米の国は結構喋る国が多いですよね。ブラジル以外って聞いたことがあるので、人数にするとどのくらい?英語の次ぐらい?わからないですけど。
1位、中国語。2位、英語。3位、スペイン語。まさに英語の次なんですよ。それぐらい話す人が多いんですけど、さっきHirakiさんおっしゃったように南米で話す人が多いということで、スペインだけだと到底そんな数はいかないんですけどね。
フランスとかだと試しに見てみると、フランスは16位とかなんで、もう結構違うんですよ。なんで南米にそんな話す人が多いのかっていう話なんですよね。それはこの大航海時代にスペインが南米の国をずらずらっと植民地にしていって、スペイン語を教え込んだっていう。教え込んだっていうのかな?そこに植民したっていう経緯があります。
この大航海時代、いつ頃の話なのかっていう話なんですけど、さっきのレコンキスタでグラナダ王国が滅びるのと同じ年に有名なコロンプスが西インド諸島に属するパハマ諸島に到着しました。同じ年ですね。同時にレコンキスタ完了と同時に大航海時代みたいな。
なるほど。
ポルトガルとかはもっと早くから大航海時代始まってたんですけどね。ポルトガルはアフリカ中心にちょっと行ってたんですけど。
そこでスペインとポルトガルが同時期に海外進出して、ヨーロッパ以外の土地を新世界って呼んでるんですけど、新世界への冒険的な航海をどんどん進めていったんで、ポルトガルとスペインで縄張り争いみたいなのが起こるんですね。
で、ちょっとこれまずいから両国の間でどこからどこまでをスペインでこっち側をポルトガルみたいに決めようってことになって、最終的にブラジルのあたりで線引いて、ここから西スペインね、ここから東ポルトガルねみたいな勝手なことを決めたんです。
すごい勝手じゃないですか。
先に辿り着いた2カ国が、じゃあ地球真っ二つにしてこっちからこっちスペインみたいな、こっちからこっちポルトガルみたいな。
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原住民からすると確かにね。
おいおいって話じゃないですか。
でまぁちょっとこの時ねスペインなかなか残虐なことをしてインカ帝国とかアステカ帝国、アステカとかあるんかな、その辺滅ぼしたみたいなんですけど。
はい。
さっきのブラジルのあたりで縦に1本線引いて、そこから東がポルトガル領ってことになったので、それでね今のブラジルとかはポルトガル語ですし、アフリカにもポルトガルの植民地その時いっぱいあったんで、その辺は全部ポルトガルと。
逆にブラジル以外の南米ですとか、あとグアテマラとかメキシコとかそういったところはスペイン領ってことになったので、その辺の国は今でもずっとスペイン語を母国語で話す人が多くなってるんですね。
そういう流れだったんですね。
南米だけ見るとね、ブラジルだけじゃんって思うんですけど、アフリカにもいっぱい植民地あったってことで、結果的には今ポルトガル語は何位だったかな。
ブラジルのおかげですごい多いと思うんですけど、6位ね。アラビア語とかヒンディ語よりも下なんで。
ちょっと古い情報なんでわかんないですけど、スペイン語ほどはニーズいないですよね。
なるほど。
これがサッカーにどう影響してるのかって話なんですけど、南米の選手って結構サッカー上手いじゃないですか。
ブラジルはポルトガル語ですけど、スペイン語を話す人いっぱいいるので、
欧州へのステップアップの第一歩としてラリーガーを選んでくれる可能性っていうのがかなり高いと。
確かにそのイメージありますね。
ラリーガーに優秀な若手の南米の選手がたくさん集まってきてるっていうのは、こういう歴史的な背景も関係しているということが言えると思います。
なるほど。確かに今プレミアリーグとかもポルトガルからの輸入が多いんですね。
ポルトガルも同じような環境があって、挑戦しやすいっていうのがありつつ、そこを軸にヨーロッパにステップアップしていくみたいなルートになってるのかなっていうのを聞いてて思いましたね。
そうですね。なので、中南米の選手はポルトガルとかスペインとかに行きやすいと。
一番すごい有名なところで言うと、メシとかは母国語と同じなので、子供の頃にバルセロナに家族揃って移住してますけど、言語の壁はなかったと言えるんじゃないですか。
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カタルーニャ語はちなみに喋れたんですかね?
カタルーニャ語はどうなんだろうね。バルセロナのチーム内もほぼスペイン語みたいだからね。
さすがに今喋ってる人の方が少数派なんですかね。
少ないみたいではあるんですけど。
その辺ちょっと詳しい、誰がどんな言語を喋ってるかまでは分からないんですけど。
なんかね、バルサコンプレックスという本で読んだ限りは、バルセロナのクラブ内ではスペイン語でみんな喋ってるみたいです。
なるほど。
はい、こんな感じですね。
道理でアルゼンチンの選手とか多いわっていうのがね、この辺に関係あるということで。この辺も面白いですよね。
そうですね、確かに。
今まで雰囲気でそう思ってはいたんですけど、この歴史を照らし合わせると、確かにステップアップ先としてスペイン、ポルトガルって心理的に選びやすいなっていうのが分かりましたね。
そうですよね。まず言語の壁がないってことで、朝鮮へのハードルが一個で、他の国よりも低いのは間違いないのかなと。
そうですよね。こうやっていろんな選手が集まってくるってことなんですよね。
最後の3つ目のトピック行きたいと思います。
3つ目、スペインはつい50年ほど前まで独裁政権下にありました。
ちょっとね、これ暗い歴史に最後なってしまうんですけど、50年ほど前の1975年までですね、スペインはフランシスコ・フランコっていう国家元首による独裁政権下にありました。
これは有名なナチスのヒトラーとか、ファシスト党のイタリアのムストリーニとか、その辺と同じようなファシズム政権でした。
意外ですよね、結構ね。
ファシズムって第二次世界大戦でもう根絶したのかなと思ってたんですけど、70年代まではいたんだなっていうのが。
独裁の国は他にもまだあると思うんですけど、ファシズムで1975年までやってたっていうのはちょっと意外だったんですよね、僕としても。
そうですね、確かに。
これ大航海時代から言うと400年近く離れてるのかな?だからもうその間の歴史はちょっと長すぎて話せないんで、ちょっと過剰しますけど。
大航海時代から一回前世紀迎えて、なんだかんだで衰退します。
そこからフランス革命なんか隣であったりして、いろんな影響を受けながらスペインはこの時共和制を強いてました。
共和制の政府があって、っていう生態だったんですね。
そんな中スペインで大きな内戦が起こります。
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ざっくりきれいにお話しすると、その時スペインはその共和制の政府が人民宣戦政府っていう名前というか、そういうふうに呼ばれてるんですけど、そこが仕切ってました。
それでも政治的な混乱はずっと続いてたんですよね。
そんな中フランシスコフランコをはじめとしたウファの人たちがクーデターを起こして、それで内戦に突入していったんです。
クーデターか。なるほど。
ドイツもヒトラーの前は共和国じゃなかったですか?
確かそうだったね。
ワイマール共和国からヒトラーになってて、そこがリンクしてるなと思って。
確かヒトラーも世界恐慌後とかだったので、そういう部位だったのかな?
まだまだ世界の国の形を知らないような時代だったので、スペインとかもそうですけど、その王政から共和制っていうのの振り子がかなり激しくて。
共和制になった時に、王政時代の利益を得てた人たちのことを一切考慮せずに、共和制の理想だけを追求するみたいな。
そういうのをやっちゃって失敗してみたいな、そういう大きめの振り子、強めの行ったり来たりが行われてて。
それが結果的に強いまま全然治まっていかなかったっていうのがスペインだなっていう感じですね。
反対側にまた行っちゃったみたいな。なるほど。
内戦は最終的にフランコ将軍のファシズム政権の方が勝っちゃうんですけど。
この間の有名な芸術作品があって、パブロ・ピカソっていう画家知ってますか?
知ってますよね。あの人がゲルニカっていうでっかい絵を描いたんですけど、あれがスペイン内戦で空爆を受けた街ですよね。
ゲルニカっていう街なんですけど。
あれって第二次世界大戦を描いてるのかなと思ってたんですけど、違うんですね。
あれは実は内戦なんですけど、ゲルニカっていうバスクにある街なんですけど。
街名なんだ。
実はスペイン内戦って他の国も干渉はしてるんですよ。
共和政府側の方はイキリスとフランスが協力してくれるかなと思ったんですけど、全然協力しなくなかったんですよ。不干渉で決め込んじゃって。
一応共和政府の方に共産主義の勢力とかもあったみたいなんで、ソ連とかは支援してたみたいです。
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逆にフランコ将軍側ね。
こっちが支援してくれる国がどこかっていうと、これがナチスとドイツとイタリアなんですよ。
そうなりますよね。
そういう構図になりますよね。
ゲルニカを空爆したのは何を隠そう、ドイツ軍。
なるほど。
なのでちょっと混同して、第二次世界大戦って思われがちなんですけど、スペイン内戦の一部の地獄を描いたのがゲルニカっていう絵なんですよね。
なるほどな。
その辺の有名な悲しい出来事ですけど、ゲルニカ空爆っていうのは。そういうのが芸術として描かれている時代ということですね。
ファシズム政権のナチスとかイタリアですね。その辺の支援を受けて内戦で勝利したフランコ将軍側の国ね、スペイン。
その内戦の後、他の国に承認されて、正式なスペインになっていくんですけど。
第二次大戦その後も続くんですけど、そこにはちょっと参加はせずに。国内も内戦のボロボロなんで。協力すると水かけてドイツが不利になったらちょっと引いてみたいなことをして立ち回ってたみたいですね。
だから僕らの印象にはあんまりないんですよね。世界大戦に入ってきてないので。
そうですよね。
で、ご存知の通りドイツとイタリア、日本もそうですけど負けますよね。
ファシズム政権はヨーロッパから、ナチスとかファシストはなくなっていって、スペインのファランヘトというんですけど、フランコの母体となった政党。
ファランヘトのファシズム政権だけがヨーロッパに残されたファシズム政権ということになるんですけど。
第二次世界大戦終結後、国際連合で行きますけど、フランコ政権はファシズム政権なんで入れてくれなかったんですよね。
ああ、なるほど。
だからスペインは国際社会からどんどん孤立していって、経済的にもかなり落ち込んで大変だったみたいです。
この時代はってことですね。防疫とかもさせてもらえなかったんですかね。
そうみたいです。だからかなりしんどかったと思うんですけどね。
これは幸運といってはあれなんですけど、スペインがライジングするきっかけになることが起こります。
スペインはそもそも地政学的にかなり重要な位置にあって、地中海の入り口ですよね、ジブラルタル海峡があってとか。
アフリカへの陸路であり、地中海への東西の道の結節点にあたる位置にあるので、ちょっと地政学的にはかなり重要な位置にありました。
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それに目をつけたじゃないですけど、冷戦期ですね。その地政学的なスペインの重要性を重く見たアメリカが働きかけて国連に加盟して、そこで国際社会にドーンと復帰することになります。
おめでとうございます。
運がいいのか悪いのかわからないですけど、ファシズム政権だから排除されてたんですけど、冷戦始まったからもうそんなこと言ってらんねーよってアメリカが加盟させて、最終的にはスペインはそこからすごい経済成長していくことになるんですけど。
そうして国際社会に復帰するようになりました。
フランコ体制はいつまで続いたかというと、1975年ですね。50年近く前までずっと続いていて、これフランコの死とともに終わったという感じなんですよ。
二世は生まれなかったんですね。
二世はどうなんですかね、子供がいたのかわからないですけど、そこを継承するってことはやらなかったみたいです。
そこで民主化の道を歩んでいくことになるんですが、その50年の話はちょっと置いといて、フランコ体制の下ではフランコが目指したのは強い一つのスペインっていうことだったんで、
カタルーニャ語とかバスク語とかね、そういった多言語、スペイン語、カスティリア語以外の言葉の使用を禁止して、
カタルーニャ語とかバスク語とか、そういう独立意識の強い地方をどんどん弾圧してたんですよ。
この弾圧してた歴史こそが、要は首都マドリードとカタルーニャ語の因縁というか、暗い歴史なんですけど、そこの対立というか。
今でいうとバルサとマドリーみたいな。
クラブでいうとそうなっていくわけですよ。
そのレアルマドリーというクラブとバルセロナというクラブの因縁については、もっともっとフランコ体制関係なくライバル関係というのは出来上がっていくんですけど、
もともとはやっぱりレアルマドリーっていうのが首都のマドリードのクラブであって、フランコ体制側のクラブとなることを余儀なくされたと。
好き好んでなっているわけじゃないと思うんですけど、体制側のクラブという位置づけですよね。
対するバルセロナというのは、FCバルセロナはクラブ以上の存在というふうにある時期から言われていて、
クラブ以上の存在としてのカタルーニャナショナリズムと民主性を象徴する絶対的な存在としてFCバルセロナというのが作られていきました。
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そのバルセロナと体制側のクラブのレアルマドリーというのが一応ライバル関係として今に繋がってくるということですね。
ちょっとね、暗い歴史発信なんで、日本人の我々があんまりこのライバル関係に入っていって、
バルセロナとかってなかなか言いづらい感じにもなってくるんですけど、今は世界中から人気を集めているクラブなんでそんなことはないと思いますけど、
根底にはこういう対立関係というか、歴史的な経緯があったんだなということですね。
なるほど。
この二教の歴史っていうのはもっといろいろあるんで、
どういう試合をしてとか、どういう事件があって、どういう遺跡があってとかね、その辺面白いんで、これは別の機会でまたお話したいなというふうに思います。
こんな感じなんですけど、今3つのトピックをちょっとざっと言ってみたんですけど、いかがでしたか?
スペインが直近まで、50年前まで独裁政権下だったっていうところが結構驚きで、
そこでまたその小国間の対立っていうのが今にも繋がってるっていうところが結構ロマンを感じますよね。
うん、そうですよね。
なんかちょっと悲しい戦争の話なんでね。
歴史なんでロマンとか言っちゃうとあれかもしれないんですけど、構成にちょっと面白みを残してくれてるというか。
そうですよね。この背景にはこういう悲しい出来事もあるんだよってことを知っておくと、ちょっと感じるものも違ってくるんじゃないでしょうかっていうことですね。
なるほど。
なんか歴史の外に話してしまいましたけど、スペインだけじゃなくていろんな国の歴史とか調べたらもっと面白いかもしれないですね。
そうですね。どこぞの古典ラジオになりそうですね。
古典ラジオさんみたいな感じになっちゃうんですけど、あそこまでちょっと調べきれはしないですけども、
僕もちょっと軽く調べて、ああそうなんだって思ったことを今喋ったんで、なんか違うことももしかしたらあるかもしれないですけど、こういうの知っていくと面白いですよね。
そうですね。
ということで、今回はこの辺にしたいと思います。次回またお楽しみに。それではさようなら。
さようなら。
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