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【東京大学 柳川教授5】人口減少が進む日本において消費力を海外から輸入するという可能性
2022-09-30 10:17

【東京大学 柳川教授5】人口減少が進む日本において消費力を海外から輸入するという可能性

経済産業省が取りまとめている未来人材会議の中間レポート『未来人材ビジョン』については以下をご参照ください。


https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/20220531_report.html

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こんにちは、Asakuraです。東京大学柳川先生をお迎えして、未来人材ビジョンについて伺う特別回、今回が最終回になります。
今日はですね、その中でも特に人口減少という、今起こっている課題について焦点を当ててお話を伺います。
今回の未来人材ビジョンで、冒頭部分、人口減少の話を取り扱っていらっしゃいますが、私なりに思う人口減少の課題って、2つに分けられるんじゃないかなというふうに思っていてですね。
1つは、まさにここで書かれている通り、生産年齢の人口の減少。これはもう生産できる人が少なくなってしまったら困るよねという話。
もう1つこれあるんじゃないかなと思っているのがですね、消費力の減少っていうのもあるんじゃないかなというふうに思っていまして、
変な話その、何でしょうね、AIは労働生産性を上げることはできるかもしれないけど、AIが物を買うことってないじゃないですか。
ってことを考えると、実は生産年齢人口の減少に対する手当、リスキリング等々を含めて、手当を行うと同時に並行して、どうやって消費者を増やすのか、消費力を増すのかっていう、内需の換気ですよね。
これはこれで考えなきゃいけないなというふうに思ったりするんですよ。
1つ私のアイディアと言いますか、ただの思いつきなんですけど、よく言ってるのがですね、消費者って輸入できないのかなというふうに思っていてですね。
それというのは、1つはインバウンドみたいな文脈っていうのももちろんあるんですけれども、インバウンドってある種、一元産というか出て入って出て入っての繰り返しじゃないですか。
そうではなくて、もうちょっと定着するような人を増やせないか。
ビジネスをやっていても新規顧客を取り続けるよりも既存顧客にずっと相手している方が当然いいわけで、そのアナロジーで言うと、消費力っていうのを海外から持ち込んで日本に定着させることができないのか。
これもう少し具体的に言うとですね、例えばアジアの近隣諸国、別に欧米でもいいんですけれども、そういったところの一定以上資産を持っている人たちに対してですね、リタイアメントビザみたいなものを発行して、もう
どっぷり長く日本にいられるよというような条件のファーを出す。
その代わり、もう何かわからないですけど、年間例えば2000万円とか3000万円、絶対国に落としてくれみたいな、消費が何かを通じて落としてくれっていうような。
ひょっとしたら日本の労働者っていうのは、そういった人たちを相手に商売し続ける。こういった取り組みってできないかなっていうことを思ったんですね。
で、これを持ったきっかけが、もうこれ、それこそ4,5年ぐらい前になると思うんですけど、上海で中国人の高齢の方と片言の英語でお互い話していてですね、日本がすごいお好きらしいんですよ。
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京都に土地持ってらっしゃるそうで、たまに行くんだと。だけど自分はビザが下りないから、短い期間しかいられないっていうふうにおっしゃるんですよ。
で、その方おっしゃってたのは、例えばね、日本が労働者を連れてこようと思って、海外から、最近技能研修っていろいろ社会問題になってますけど、ああいう若い人たちを連れてくる。
そしたら、いろんな問題が起こるのは当たり前じゃないかと。体力有り余っていて、とはいえお金はないし、社会に、社会文化に馴染めない。
そういう若者を大量に入れたら、社会不安が生じるのは当たり前だと。一方で自分なんてもう十分資産はあるし、暴れる元気もないし、そういうインセンティブもない。
なんでそういう老人を長いこと日本にいさせてくれないんだっていうふうなことをおっしゃってて、それはその通りだよなと思ったんですよね。
もちろんその医療制度だとかの話っていうのはあると思うんですけど、それはその枠外として取り扱ってしまって、もう消費者を国外から輸入するっていうこと。
これできないのかなというふうに思ったのが、私の最近の思いつきなんですけれども。
そうですね。国によっては、いわゆるリタイヤメントビザっていうのを出していて、ある程度の所得だとか資産を持ってる人が、資産ですね、どっちかというとリタイヤだから。
その人たちが来てくれればビザを出すっていうことで、消費をしてくれることを期待する。
っていうのはやっぱり日本も考えてもいい政策なんだろうなと思いますよね。
そういう人たちが例えば地方に住んでくれれば、そこの消費を換気してくれるっていう。
なので十分あり得るし、やっていくべき政策なんだろうと思うんですよね。
あえて少しせっかくなんで、理論的な整理とか可能性を考えてみると、今の消費力を増やすことは何のために必要かっていうところでいくと、
一つは総需要を増やすってことですね。日本の総需要を増やすっていうことでいくと。
国内にいる人が消費を増やすっていうのと、海外にいて国内の製品を買うっていうのとどう違うのか。
総需要という意味では同じで、今の中国のご老人の人たちも、中国にいて日本の製品を買うのと、
日本に住んで日本の製品を買うのとどう違うのかっていうのは、一つ考えるべきポイントだと思うんですよ。
普通に考えればやっぱり住んでる方が、なんだかんだ言って日本のものを買うだろうと。
こういう形にはなるので、あるいは長期滞在で日本のものを買うだろうということでいけば、
海外に住んでいて輸入っていう形で日本製品を買うよりは大きくなるんじゃないかという予測が立つんですけど、
でもそこが本当にそうかっていうとよくわからないので、わざわざそのリタイアメントビザを出してまで住んでもらって消費をしてもらうべきなのか。
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それともそれはもうどんどん輸入してもらえばいいんですよ、日本製品を。
っていうふうに考えるかっていうのが一つのポイントではあろうかと思いますね。
もう一つは、総重量を増やすっていうことよりも、やっぱりそのマーケット規模、日本っていうもののマーケット規模を増やす必要性が、
世界的なプレゼンスを高めるわけでは重要だっていう側面があって、
例えば、昔だった世界第二の経済大国と言われていて、日本市場っていうのマーケットがすごく大きかった時があるわけですね。
で、そうするとそこで売れたものがデファクトスタンダードになったりとかっていうことが起きたわけなんですけど、
今や日本の市場っていうのは世界全体の中でのそのシェアは随分ちっちゃくなっているので、
日本市場でどれだけ買っても世界全体では買てないっていうのが起きてくるので、
そういう意味ではそのマーケットの大きさ、世界的なプレゼンスっていう意味での消費力、日本の消費力を増やすっていう意味で、
外国人の人も含めて日本のマーケットっていうものを増やしていく。
こういうことのために申し上げたようなものが必要だっていうのもあり得るんだとは思うんですよね。
その時によくよく考えると日本のマーケットって、じゃあ日本に住んでる人のマーケットですか、
いうようなことはずいぶん微妙な話だな、ちゃんと考えなきゃいけない話だなっていうのは、
今のお話を伺っててちょっと考えたところで、漠然と我々なんか日本市場が人口減っていくから、
日本市場のプレゼンスが世界でちっちゃくなるっていうふうに考えがちなんだけれど、
必ずしもそうではないかもしれないですね。
なるほど。
同じ思考を持った人たち、同じ製品を買う傾向がある人たちを増やせれば、
日本市場、拡大版日本市場みたいなのができるのかもしれないしっていうのはあるかもしれないなというふうに、
今お話を伺っててちょっと感じた次第ですね。
ありがとうございます。ちょっとGDPとGNPの違いなんかに似たような話かもしれませんね。
そうですね。ある意味でこれ、今はリアルに人が動く話でしたけど、
リモートワークみたいなことも含めて考えるとですね、
働くっていう場面で言っても、日本の仕事をしてるって言っても、
日本に本当に進まなきゃいけないのかっていうと、そうではなくなってきてるわけです。
おっしゃるとおりですね。
そういう意味ではその、日本と他の国っていうことの境目がいろんな意味でなくなってきていて、
中での日本のGDPとかGNPとか、日本の政策とか、あるいは日本のプレゼンスとかって、
日本を乗ってつけていくのが、どこまでこの先なんか意味のあるものなのかっていうのは、
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だんだんこうよくわからなくなってくる世界になっていく気はしますよね。
分かりました。おそらく、何て言うんでしょうね、おそらく消費の中心って形のある有経済よりも、
第三次産業的なサービスが中心になるんだろうなっていうふうに思っていてですね。
今更なんですけど、やっぱり脱工業化社会を実践しきれてないんじゃないのっていうのが、
日本の一つの課題だと僕は思うんですよ。さっきの教育もしっかりなんですけど。
そんな中で生かせるものって、たとえば情けない話ですけど、日本の景観美だとか、
昔作られた文化的な資産、資石であるだとか、
そういう残念ながら我々が作り出したものではないんですけれども、
そういった資産を圧倒的に生かそうと思うと、おそらくやっぱりとはいえ、
ローカルではないと消費できないものっていうのはあるんじゃないかなというふうに思ったりはしますね。
おっしゃる通りですよね。ローカルにそこにやっぱりいないと消費できないっていう部分は
随分大きいですよね。
分かりました。すいません、少し時間をオーバーしてしまいましたが、
今日は色々とお話を聞かせていただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、どうもありがとうございます。
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