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こんばんは、若奈です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、
短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
1週間の終わりの息抜きになったら嬉しいです。
今回は、小村ひろしさんのインタビュー記事
ワイヤードアウディイノベーションアワード2019をご紹介します。
自分がマイノリティだと感じたら、短歌を読んでほしいと思います。
その理由を、小村ひろしさんのインタビューに絡めてお話しします。
今回は、短歌のご紹介ではなく、
現代歌人の小村ひろしさんのインタビュー記事をご紹介したいと思います。
このインタビュー記事は、
ワイヤードとアウディが行っている
ワイヤードアウディイノベーションアワードの2019年のアワードを
小村さんが受賞された時のインタビュー記事になります。
インタビュー記事のリンクは、
ポッドキャストのアバウトディスエピソードですね。
ポッドキャストの詳細のところにリンクを貼っておくので、ぜひ見てみてください。
今回のですね、この記事の一番最初のところにですね、タイトルが
短歌を読み、読み続ける限り私はマイノリティであり続ける
というタイトルなんですね。
私は常々、短歌ってマイノリティの方に
すごく優しい世界だというふうに思っているんですね。
それが今回のこのインタビュー記事に
本当にまさに私が考えているのとどんぴしゃのことが書いてあって
うまく自分で言葉にできないことを小村さんが言葉にして
語っていらっしゃったので、ご紹介したいなというふうに思いました。
2つぐらい前の配信からですね、私はポッドキャストのタイトルを変えまして
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今まで短歌でおしゃべりっていうふうなタイトルをつけてたんですけれども
今回ですね、短歌の世界の歩き方というふうなタイトルにタイトルを変えました。
なんで変えたかというと、もうちょっとポッドキャストの内容が分かりやすいタイトルにしたいなっていうふうに思って
変更したんですけど、変えるときに私はこのポッドキャストで
何を皆さんにお伝えしたいのかなっていうのを改めて考えたんですね。
で、その時に私はそんなに短歌作るの上手でもないので
なんか短歌の作り方を皆さんにお伝えできるわけじゃないし
あとはそんなに言うほどですね、他の短歌で作っていらっしゃる方に比べると
そんなに短歌をめちゃくちゃ読む方でもないし
歌前の方も色々知ってるわけでもないし
論評とかをできるわけでもないしっていうのがあって
もともと私文法とかが苦手なので
なんか上司とかね、何だろう
なんかそういう専門用語とかもあんまり分からないので
そういうのを上手く伝えられるわけでもないんですけど
1年ぐらいこのポッドキャストをやっていて
短歌の世界を歩くってすごく楽しいって思ってるんですね
それを皆さんにお伝えしたいなというふうに思ってました
で、短歌の世界って
このポッドキャストのですね
今までの回とかを見ていただければ
分かると思うんですけど
本当に何でもありなんですよ
なんかすごく暗いものもあるし
例えば死を連想させるような短歌っていうのもあるし
なんか酷い男の歌みたいなのも結構あったりするし
あとは本当になんだろう、爽やかな短歌もあるし
なんか何でもない日常の一コマの短歌もあったりするし
なんか結構ですね
道徳とか倫理観とか
結構そういうのを無視した
人間の本能に近いような
何でもありの世界だなっていうふうに感じてるんですね
そういう世界ってあんまり普段ないじゃないですか
普通に生きてるとタブーなことっていっぱいあって
例えば最近だと
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芸能人が不倫したりとか
芸能人が薬で捕まったりとか
そうするとそんなのはダメじゃないかっていう風になって
もちろん道徳的とか法律とかもちゃんとあるし
そういうのを破るっていうのはいけないことかもしれないけど
誰にでも起こることだと思ってるんですね
それを起こした人が本当にダメな人なのかなって思うと
理性が効かなかったっていうことはあると思うんですけど
道徳心に違反したとか法に違反したとかそういうことはあると思うんですけど
違反したことがイコールその人がダメって
なっちゃうのかなっていうのはあって
なんかそういうのがすごく
何て言ったらいいんだろう
ちょっと苦しい世界だなって思うことがあるんです
もちろんみんなで守っていくのが
みんなで生きていく上では大切なことだし
それを破ったら無秩序になっちゃうから
いけないっていうのはわかってるんですけどね
そういう時に単価の世界って
フリーも薬もありというか
そういう単価もありそうな感じ
何かあってもそれは単価としてすごく味があるっていう
なんかそういうのって
単価の世界のすごく懐が広くていいところで
むしろ現実の世界でマイノリティって思ってるようなこと
こそが単価の世界ですごく輝いて生きてくるっていうのがあると思うんです
それは多分57577っていう定型に当てはめるからこそ輝くんだと思うんですけど
ただねいけないことをかき散らしてるっていうと
グダっとして終わっちゃうかもしれないんですけど
そこが定型の文章体のすごくいいところで
そういう気持ちを吐き出してもすごく輝くっていうのが単価の素敵なところかなって思ってるんですね
単価って聞くと結構難しそうとか
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昔国語の時間で習ってね
百人一書とか田原町さんとか
そういうところで泊まって
なかなか普段の生活で目にする機会って少ないんですけど
そういう素敵な世界があるっていうのは
現実の世界が苦しくなった時にすごく救いになるって思ったんですよ
私自身もすごく救われたし
単価ってそういうすごく救いのある世界なんだよっていうのを
何でもありで現実で吐き出せないものも単価の世界では
みんな自由に行っていいんだよっていうようなのを伝えたいなと思って
それでタイトルを単価の世界の歩き方っていう風に変えました
単価の世界っていうのは
単価の世界ってどういう風に楽しいのかっていうのを
お伝えできたらいいなっていう風に思っています
それでね自分の思いばっかり語ってますけど
そういうことを考えてた時にちょうど
本村さんのインタビュー記事を読んでですね
インタビュー記事の中で本村さんができないことを受け入れる
不可能を受け入れるっていうことをおっしゃってて
マジョリティは大多数の人はできるけど
ある特定の人にとってはできないことって
必ずあると思ってて
本村さんがインタビュー記事の中で
ある時一人の女の子がすごく強い口調で
自分は月曜から金曜まで働くことができない
っていうのを聞いたっていう風におっしゃってるんですね
体力がないから月から金まで満員電車に乗って
会社に行けないと
会社に行けることが当然だと思わないでほしい
っていう風に言っているのを聞いたそうなんです
それが本村さんの心に響いて
認めるのは怖いけどできないことを
できないことを受け入れるようにしたっていう風に
おっしゃってるんですね
これってすごく大事なことで
みんなができて当たり前
月から金まで会社に行くっていうのは
割とみんなの中では
ハードルが低く当たり前にできること
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っていう風な認識でいると思うんですけど
それができない人がいるっていうのを
普段の生活ではあんまり思い至らないですよね
だけどその女の子の思いっていうのは
すごく強いものがありますよね
それを普通だと思わないでほしいっていうのは
会社にはいけたとしても
お金少なからそういう似たようなことっていうのは
あると思うんですよ
みんなができるけど当たり前のようにできてるけど
実はそれって当たり前じゃなくて
自分はできないっていうことが
そういうのが単価の世界では体験できるんです
それが単価の世界のすごくいいところで
その後に本村さんのインタビュー記事の中で
他人の単価を読むと
その人の着ぐるみの中に入った感じになる
っていう風におっしゃってます
例えばおばあさんの単価を読むと
おばあさんの着ぐるみの中に自分が入って
世界を見ている感じになる
そういうのって例えば話を聞いて
そのおばあさんのね
何か話してくれて単価ではなくて話してくれて
話を聞いてそうかそうかそういう風に思ってるんだねって
表面上受け取ることはあっても
着ぐるみを着るって表現するまで
その人の世界に深く入り込むことって
なかなか普段はないと思うんですね
すごく共感性の高い人とかだったら
ただ話を聞いただけで
さも相手の感じていることを
自分のことのように感じることができるかもしれない
なかなかそこまでに至ることって
普段の生活ではなくて
単価ってすごく面白くて
言葉は31文字ですごく少ないのに
その間とかその周りとかに
その人の人生そのものが入っちゃうんですよね
その人の人生の一部だけが単価になってるんですけど
その一部を表現するために
人生の全てが入り込んじゃうような
そういう強い思いみたいのが入ってて
それがすごいなって思うんですけど
それかもしかすると31文字しかないからこそ
そこの行間にあるものを読み取ろうっていう風に
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こっちが必死になって
考えて考えるから
その相手の着ぐるみを着るって
着ぐるみの中に入った感じになるっていうぐらいまで
なんか相手の人生に
没入できちゃうのかもしれないですね
そういう不思議な力が単価にはあって
なので本村さんはそういう
違う人の感覚や世界観を
着ぐるみを着て体験することができるっていう風におっしゃってます
それが単価を人が作った単価を読むときの魅力で
逆に自分が読むっていうのもすごく良くて
本村さんはその後インタビューで
ちょっと読みますね
そうすると逆にこっちの自分の着ぐるみを着せてやろうという気になってくる
みんながみんな飲み会の時に自然に席を移動できるわけじゃないんだぞ
最初に座ったところから動けない人間の恐怖を知れみたいなね
っていう風におっしゃってるんですね
これは自分が単価を作る単価を読む側の話で
他人の単価を読んだ時に自分がその人の着ぐるみを着れるように
自分が単価を読むことで自分の気持ちの着ぐるみを相手に着せることができるんですよね
そうすると本村さんはすごくマイノリティ側の気持ちを知ってほしい
マイノリティの着ぐるみを着せてやろうっていう気持ちで
単価を読むことがあるっていう風におっしゃってるわけですよね
飲み会の時に自然と席をわちゃわちゃ移動できるっていうのは
それはすごく社交性の高い人が当たり前のようにできることですよね
だけど本村さん自身はそうじゃない
最初に座ったところから動けない人間の恐怖っていうのを
お前ら知らないだろうっていう風な感じですよね
それを単価を読むことでその着ぐるみを着せてやりたいっていう思いですよね
それはすごく貴重なことだし
そういう風にできないことを知ってほしいって伝えるのって
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なかなか機会がなくて
普通に文章にしちゃうと
なんかちょっとこう
なんですかね
啓蒙活動みたいなちょっと堅苦しくて
相手の心に入りにくい時もあるかなって思ってて
興味のある人は読むと思うんですけど
それに全然興味がない人は
はいはいまた自分が大変っていうことを言ってるのねみたいな感じで
読んでもくれない
なかなか伝わらないっていうことがあると思うんですけど
だからマイノリティってすごく苦しいんですよね
いろんな活動が多分ありますけど
それは性別のLGBTQだったりとか
あとは国籍の違いとかね
そういうのとかもみんなマイノリティ声を上げて
分かってもらいたいっていう風に思ってるけど
なかなかそれを
デモだったり
あとは啓蒙活動だったり
いろいろやっても
ちょっとずつは浸透してるけど
なかなか大きなムーブメントにならないっていうのは
やっぱりそれは興味のある人は興味を持って話を聞いてくれるけど
本当に届けたい
全く興味を持って全く無関心にしてる人には
なかなか届かないっていうのがあるからなんじゃないかなっていう風に思ってて
単価の世界ってそういう時に
スッと相手の心に入っていけるような魅力があるかなって思ってるので
それは単価の世界のすごくできることなんじゃないかなって思ってます
私はそこまでなんか世界を変えたいみたいな強い思いはないし
単価を作ってる人も割とね
そういうなんかその活動化的な思想で作ってるわけじゃないんですけど
自分の生きづらさを相手に着ぐるみを着せてみる
こんなに生きづらいんだよっていうのを着せることができるっていう
それで少し救われるっていうことはあるかもしれないですね
なんだかですね長くて取り留めのない話になってしまいましたけど
そういう感じでですね単価って
ファイノリティでもし自分がねファイノリティだなって思ってることがあったら
ぜひ単価を読んだり自分で単価を作ったりしてみてほしいなっていう風に思っています
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はいいかがでしたでしょうか
今回は小村ひろしさんのインタビュー記事
ワイヤードアウディイノベーションアワード2019の記事をご紹介しました
単価の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい