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こんばんは、若奈です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
1週間の終わりの息抜きになったら嬉しいです。
今回は、これからくる卒業シーズンにぴったりの短歌をご紹介します。
皆さんはラジオって好きですか?
ラジオ特有のノスタルジーな雰囲気が漂う短歌です。
英語を使った短歌の面白い効果についてもお話しします。
3月の深夜ラジオのDJの
またどこかでは別れの言葉
3月の深夜ラジオのDJの
またどこかでは別れの言葉
はい、今回は
いなみまさとさんの
3月の深夜ラジオのDJの
またどこかでは別れの言葉をご紹介します。
この短歌はですね、2017年に発表された
ナイトフライトという歌集に収録されている短歌です。
前回はですね、ちょっと違うインタビュー記事のご紹介をしたんですけれども
前々回からですね、割と最近の2000年以降に発表された超近代短歌を
ご紹介したいなと思って
新しめの短歌をですね、ご紹介しています。
で、ナイトフライトってね、すごくいいタイトルだなって思ったんですけど
なんかあの、空港とかね
夜の空港ってすごくいいじゃないですか。
私結構あの、遠くへ行く乗り物が好きで
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飛行機とか、新幹線とか、あとは夜行バスとかですね
そういうなんか、どっかすごく遠くへ行く乗り物って好きなんですよ。
車はね、苦手なんです。実は近くに行くやつとかはですね
苦手なんですけど
夜行バスとか、飛行機の夜便とか
なんかその夜にですね、ターミナルみたいなところに集まって
で、これからどっか遠くへ行くんだって思う
あの雰囲気がすごく好きなんですね。
だからすごくあの、なんかワクワクするいいタイトルだなっていう風に思いました。
でですね、今回ご紹介する単語は
3月の深夜ラジオっていう風に言ってるので
なんかあの、受験生とかかなって思ったんですね。
で、まあ高校生とかその受験の時にね
深夜ラジオ毎晩聞きながら
一生懸命受験の勉強をしたりしていて
で、3月
あれでも高校生だと受験って1月かな?
3月までは勉強しないのか?
ちょっとわかんないですけど
私大学受験してないんでよくわかんないんですけど
そうね、ちょっと変かな?
まあでもその高校生とかね
深夜ラジオ毎晩聞いたりしてて
で、3月になったらまあ卒業ですよね
で、深夜ラジオのDJのまたどこかでとか
また明日とかね、そういう言葉って
普段は何気ない言葉っていう風に思っていても
3月に聞く深夜ラジオって
なんかこう別れを連想させるというか
なんか今の生活が終わって
4月からは違う生活が始まるっていう
なんかその終わりを告げるっていうのが
この段階で表現されていていいなという風に思いました
で、ラジオって今の中学生とか高校生も聞いたりするんですかね?
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今ポッドキャストとかあるから
ラジオとは違うかもしれないけど
そういうのを聞く習慣ってのはあるんですかね?
私が一番最初にラジオを聞いたのは
中学生の時で
で、中学校でそれまであんまりね
テレビもラジオも私みんな見たりしなかった
あんまりそういうのを良しとする家じゃなかったので
知らなくって
で、ある時学校でラジオの話題になって
FMなんとかがどうとか
例えばナックファイブだとか
なんかAMで文化放送だとか
なんかそういう話題が出て
全然知らなくて
その時はテレビ局の名前とは全然違う名前がどんどん出てきて
で、なんだろうと思って
お家帰って
で、初めてラジオの番組欄っていうのを見てみたら
その教室で聞いた放送局の名前とかが載ってて
あーこれのことを言ってたのかって思って
で、それでラジオを聞き始めたのがきっかけですね
最初はなんか何を聞いていいのかよくわからなかったんで
なんかテレビで聞いたことある名前の人の番組とか
を聞いたりしてました
あの、赤坂やすひこさんとか
今の人は知らないですよね
昔あのDJやってて
ミリオンナイツとかですね
なんか洋楽とかを紹介する番組とか
あとあのまあアイドルのラジオ番組とかも聞いたりしましたし
何聞いたかな
キンキキッツのどんなもんやとかですね
キンキとか
キンキキッツ好きだったので聞いたりとか
あとスマップもね
ラジオ番組やったんで
サムガールスマップとか
そういうのも聞いてましたね
あとなんだ
中島みゆきさんのお時間拝借とか
なんかその辺ですかね
あとはオールナイトとかを聞いたりしましたかね
高校生くらいの時はゆずがオールナイトニッポンやってて
Rの方ですけど
そういうのも聞いたりしてましたね
そういう感じで中高は
結構ラジオは好きでよく聞いてました
テレビはリビングに1台しかないんで
あんまり夜中とか見れないんですけど
ラジオだとラジカセで聞けるので
自分の部屋でも聞けるんですよね
本当に昔なんですけどね
今はみんなスマホとかパソコンとかで
いくらでも動画も見れるから
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そういうのはないと思うんですけど
昔はテレビってお家に1台しかなかったので
そういう感じで自分だけの物っていうのは
ラジオを聞くしかなかったんですよね
だからすごくラジオって好きでしたね
そういう感じで聞いたりしてました
そうそうだから自分もね
自分のことを考えても
高校生くらいまでラジオ聞いてたんですけど
高校卒業して専門学校入ったら
あんまりだんだん数が減っていって
そのうち社会人になったら聞かなくなっちゃったんですよね
また高校数年は聞いたりしてますけど
それってなんでかなっていう風に
今回の単価を読みながら考えてたんですけど
3月卒業して4月になったら
大学生とか社会に出たりとか環境が変わって
そうすると例えば大学生とか高校卒業した後とか
夜中に友達と飲み行ったりとか
すぐには飲めないか
20歳超えたら飲み行ったりとか
あとは外泊したりとかですね
友達とクラブに行くとか
深夜の楽しみ方ってすごく広がるじゃないですか
今まで深夜に起きてやれることって言ったら
深夜ラジオを聞くことぐらいだったけど
卒業した途端に世界が広がって
深夜の楽しみ方っていう選択肢が増えて
そうすると徐々にラジオのことは忘れてっちゃうっていう
なんかそういうのがあるから
3月の深夜ラジオのDJの
またどこかでは別れの言葉っていう風に
ラジオの世界からも卒業しちゃって
もっと広い夜の世界に
4月になったら行くよっていうことなのかな
っていう風に思いました
なんかそういうことを言うとね
もし親だったらすごく心配なんでしょうね
どこ行っちゃうのみたいな
家でラジオ聞いててほしいって
いう風に思うかもしれないですけど
でもその子供側からしたら
それってすごく不安と楽しみと
なんかいろんな感情だった気がしますね
あれよあれよという間に
夜の世界を楽しめるようになっていったっていうか
うん
それってすごく貴重な体験でしたね
で、今回ね
DJってアルファベットが入ってるんですけど
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それがなんか結構この
なんかがキュッとしまって見えるというか
私はすごく好きで
髪の毛と
髪の毛か
3月の深夜ラジオDJの
髪の毛の一番最後のところに
DJっていう言葉が入っていて
その後下の句が続くんですけど
ちょうど真ん中ら辺にアルファベットがあるので
なんかこの短歌を見たとき最初
DJっていう言葉にバッて目がいくんですね
で
あの
それがすごくいいなと思ったのは
そこでなんか時間が分かれるような気がしたんですよ
そのDJっていう言葉を境に
前と後で
なんか時間の流れっていうか
その人の気持ちの流れが違ってて
髪の毛の3月の深夜に
深夜ラジオのって言ってるときは
まだ高校生で
夜の外の世界を知らない
深夜の世界は自分のお家の中だけ
だったのが
その後またどこかでDJのっていう言葉を
挟んだ下の句
後半でまたどこかでは別れの言葉
っていう風になってるので
なんかそこで新しい4月からの世界
なんかこう新しく
その家の外でのその夜の世界に
気持ちが映ってるというか
なんかその家からも卒業してしまう
っていうような感じがして
なんかその
まあ一つの句で
句の中では
一つの歌の中では時間はね
別にDJを境にして変わってはないんだけど
なんとなくその気持ちが
変わってるような印象を
受けるなっていう風に思いました
それがですねそのDJっていう
英語の言葉を入れることで
なんとなくなんかそういう感じを受けて
それはすごく視覚的に見たときに
面白いなっていう風に思いました
はいいかがでしたでしょうか
今回は
いなみまさとさんの3月の
深夜ラジオのDJの
またどこかでは別れの言葉
をご紹介しました
短歌の世界の歩き方は
15:01
毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい