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2019-09-20 11:46

短歌でおしゃべり 21【中里正樹】もう君はムーミン谷に帰りなさい僕は渋谷に寄って行くから

今回は、そっけなさが楽しい短歌をご紹介します。【中里正樹】もう君はムーミン谷に帰りなさい僕は渋谷に寄って行くから
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短歌でおしゃべり。
こんばんは、北詰若奈です。
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、自分で作った短歌について、勝手にハレコレ想像しながらおしゃべりしています。
裏テーマは、金曜夜のソイネラジオです。
リラックスして聴いてください。
今回は、素っ気なさが楽しい短歌をご紹介します。
もう君は、無名谷に帰りなさい。
僕は渋谷に寄って行くから。
もう君は、無名谷に帰りなさい。
僕は渋谷に寄って行くから。
今回は、中里まさきさんの短歌をご紹介します。
この短歌は、短歌の仲間に教えていただいたんですけれども、
2019年4月29日の読売歌壇に掲載されていた歌だそうです。
私、新聞撮ってないんで、新聞歌壇見れないんですけど、
こうやって教えていただけると、とっても嬉しいです。
この歌を見た時に、
窓際っぽい、でもすごく私はこの歌が好きだなぁと思いました。
無名谷と渋谷っていうのがすごい面白くて、
君は無名谷に帰りなさい。僕は渋谷に寄って行くから。って、
すごくそっけない。
どういう風に読んだらいいんですかね。
私の勝手な解釈ですけど、
私は男女かなって思ってて、
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邪魔っけな女子、
ひっついてくる女子に対して、
この僕っていうのはあんまり興味がなくて、
もう君は無名谷に帰りなさいよっていう、
なんかその突き放した感じ。
僕は渋谷に寄って行くからって、すごく現実的ですよね。
渋谷って、無名谷って夢の国みたいな感じじゃないですか。
フィナーの時話だから。
そこに君の思いは夢みたいなもんだよって言ってるのか、
なんかそういう感じがして、
渋谷ってすごく超現実的な町で、
渋谷ってそんな夢みたいなのってないですよね。
なんかワイザツとしてて、
普通に買い物をするとか、どっか行くみたいな、
すごく現実的な場所だから、
夢みたいな場所と現実的な場所の対比がすごく面白くて、
なんか僕は現実に生きてるんだから、
夢の世界で生きてる君なんか、
興味ないんだよっていうか、
相手にしてないんだよ。
だからもう、君と住む世界は違うんだから、
君はもう無名谷に帰りなさいよ。
っていうような、なんか突き放した感じがして、
すごく私はこの歌が好きです。
なんか突き放した歌が好きっていうと、
なんかすごく、なんだろうな、
突き放すって冷たいんですけど、
なんかそんなに悪い気がしないのは何でだろう。
なんかその夢子ちゃん、
なんかもう無名谷だから、
なんかフィジュアルとしてはミーみたいな感じなんですよね。
もう無名谷に帰りなさいみたいな。
そういうなんかちょっと夢見る夢子ちゃんに対して、
優しくすることが本当にいいことなのかなっていうのがあって、
僕は渋谷で生きてんだよ。
渋谷に寄ってくからもう帰りなさいよっていうのは、
すごく現実的なんですけど、
自分のその現実のリアルな気持ちを伝えるっていうのが、
多分好きなんだと思います。
なんか結構最近思うんですけど、
自分の本当の気持ちと言動に差がない方が、
一致してる方が受け取る側としてもとっても楽だなっていう思いがありまして、
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なんかそこに差がある。
しかもなんかそれがバレちゃうっていうのが結構気持ち悪いんですよね。
あ、こんな人、目の奥ではそんなこと思ってないのに、
違うこと言ってるなっていうのはなんかこう、
受け取る側としてとっても気持ち悪くて、
例えばこの僕が、
君はムーミンダニのかわいい住民だから、
僕もムーミンダニ行っちゃおうかなとか、
君といるとムーミンダニにいるみたいな気持ちが味わえて楽しいなとかって、
思ってもないのに言ったとして、
それってすごく気持ち悪いことで、
なんかユメコちゃんも夢が覚めちゃうんじゃないかなっていう気がします。
だけどなんかその、なんだろうな、
多分このムーミンダニの子も、
渋谷に寄ってく僕ってそのリアルさが好きなんじゃないかなっていう気もするし、
なんかね最近そういう差がすごく気になりますね。
言ってるとか、
冷たいこと言うけどこの人はリアルなこと言ってるなとか、
そういうのになんだかすごく敏感です最近。
だからこの歌が好きなのかもしれないですね。
僕は本心でこう思ってるから。
なんかそこに冷たいとか優しいとかっていう、
その基準はあんまりなくって、
もちろん優しいに越したことはないんですけど、
それ以前にまず気持ちと言動が一致してるっていうことが、
重要なんじゃないかなって最近思ってます。
場合によりますけどね。
場合と程度によるけど、
あまりにもなんかひどいこととか黙ってた方がいいかもしれないけど、
そこが難しいですね。
どのレベルまでオッケーかっていうのが、
人によっても違うし。
でもなんかそういう正直さがすごくこの歌、
最近あんまりこう自分の単歌を作ってなくて、
最近あれやってるんです。
テレビ番組の家ついてっていいですかっていう、
終電逃した人に声かけて、
その人のお家行って、
お家の撮影しながらその人の人生の話聞くっていう、
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テレビ東京の番組があるんですけど、
それに出てくる人の人生に思いを寄せて、
単歌を読むっていうのをやってるんですね。
それがなんか結構意外と大変で、
週1で放送されてるんで、
できたと思ったらまた次の放送があった、
みたいななんかね、
目まぐるしい感じで、
結構なんか自分の単歌を作るゆとりみたいのが少ないんですよね、最近。
でもなんかそれを私は、
あなたの単歌っていう名前を付けてやってるんですけど、
なんかそれはもう強制的に単歌作らないといけないので、
なんか単歌を作る練習になるんじゃないかなと思って、
しかもなんかその自分じゃない人の視点での単歌なので、
なんかいろんな視点もなんか勉強できそうだなと思って、
それはちょっと最低でも1年は続けようかなって思ってるんです。
1年続けたら、
1ヶ月4週あって、
12ヶ月あるから、
なに?
41、42、
48。
48個単歌できますよね。
48個くらい作ったら、
ちょっと上手くなるんじゃないかなと思って、
1年は頑張って続けてみようと思ってますけど、
はい。
そんなことをやっていて、
で、なんかこう、
今回のムンミンダニみたいな単歌を作ってないので、
その自分の気持ち、
自分のその酷くてもいいからリアルな気持ちっていう単歌を作ってないので、
なんかこう、ちょっと作りたいなと思いました。
はい。いかがでしたでしょうか。
今回は、
もう君はムーミンダニに帰りなさい。
僕は渋谷に寄っていくから。
をご紹介しました。
単歌でおしゃべりは、
毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それではおやすみなさい。
11:46

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