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短歌でおしゃべり
こんばんは、北詰若奈です。
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、自分で作った短歌について、勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。
裏テーマは、金曜夜の添い寝ラジオです。
リラックスして聴いてくださいね。
今回は、気持ちと言動の一致についてを短歌にした、自作の歌をご紹介します。
銀なんと一緒に埋める君の目線
むき出すまでのしばし追いとま
銀なんと一緒に埋める君の目線
むき出すまでのしばし追いとま
今回は、とても久しぶりに自作の短歌をご紹介します。
先週のムーミンダニの短歌をご紹介したんですけど、
先週紹介したのがですね、
もう君はムーミンダニに帰りなさい。僕は渋谷に寄っていくから。
っていう短歌をご紹介したんですね。
これを紹介するときに、お話の中で、
本当の気持ちと自分の言動が一致しないのって気持ち悪いよねっていうお話をしました。
それは、自分がそれをしてしまうっていうのも気持ちが悪いんですけど、
それよりも、そういう人と対峙すること、
そうやって本心じゃなくて、嘘の言動をする人と対峙することで、
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なんかこうしんどいですよねっていう、そういうのが最近気になるんですよねっていうお話をしました。
あと、最近自作の短歌作ってないですっていうお話もしたんですけど、
それで、ちょっと久しぶりに自分の短歌を作ってみようかなと思って、
久しぶりに作ってみました。
で、えっとですね。
これ、最初からそういう気持ちと言動の一致の歌を作ろうと思ったわけじゃなくて、
なんか銀杏、今秋なので、銀杏食べたんですよ最近。
なんかスーパーのお惣菜で、銀杏がたくさん乗った炊き込みご飯が売ってて、
それを買って食べたんですけど、
なんかその銀杏を見てた時に、ちょっと銀杏面白いなと思って、
いろいろいじって作ってて、
で、その中で気づいたらそういう歌になってた。
その気持ちと言動の一致についての、みたいな、なんかそういうテーマみたいな歌になってたっていう感じなんですけど。
銀杏と一緒に埋める君の目線なんですね。髪の毛が。
で、銀杏って胃腸から落ちてきた果肉のついた実、あの臭いやつ。
産んじゃうと臭いやつ。
あれを拾って、その果肉を落とした中に種があって固い殻に覆われた。
さらにその固い殻を割ったら中においしい金色の銀杏の食べれるところの実が出てきますよね。
で、よく胃腸の季節に、お年寄りとか結構なんか早朝の胃腸並木とかで、
ビニール袋持って、果肉のついた臭い実拾ってたりするの見たことありますか?
なんか結構私、有名な胃腸並木みたいのが近くにあったこととかがあって、
昔ですけどね。
で、朝通りかかると何人かパラパラとお年寄りがいてですね。
なんか群停して一生懸命拾ってるんですよ。
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で、なんかそれを、果肉の部分、臭い部分を取らないといけないんですけど、
なんかどうやって取るのかなって思ってたら、
なんか人に聞いたらですね、
それを家でやってるっていう人にお話を聞いたらですね、
なんか色んな方法あるんだけど、
土に埋めるっていう方法もあるらしいんですよ。
土に埋めると、果肉のところがボロボロと腐って、
腐敗して落ちていって朽ちちゃって、
中の固い種の部分だけが残るっていう、
そうやって果肉の部分を落とすっていう話を聞いたことがあって、
果肉の部分ってすごい被れるらしいんですよ。
だから手でどうこうしようっていうのはできないらしいんですね。
結構ね、拾うだけで顔中腫れる人とかもいて、
なんかそういう人にも、なんか会社の人ですごいある朝顔めちゃくちゃ腫れてて、
なんかどうしたんですかって言ったら、銀杏拾ってみたいなことを言ってて、
そういう感じでかぶれちゃうんですよ、お肌が。
で、なので、なんかそうやって土の中でね、果肉を落とすですって、
で、なんかその話を思い出して、
で、銀杏と、銀杏を埋める、土に埋めるって、
なんか面白い行為だなーって思ったんですね。
で、その時に、前回ご紹介したムーミンダニの歌が結構まつき放した感じ。
お前はムーミンダニに帰れ、俺は渋谷に行くっていうようなつき放した感じの歌で、
なんかそれつき放した感じがとっても好きなので、
なんかそんな感じがいいかなと思って、
ちょっとそういうつき放したこう鋭い気持ちを出してみようって思った時に、
その時に出てきたのが、そういうなんですかね、
気持ちと言動が一致してない気持ち悪い人に、銀杏で同行してやろうって思ったんです。
これはね、性格悪いですよね。
懲らしめてやろうってことなんで。
だけどいいんですよ、単価だから。
実際に埋めたら、銀杏と一緒に埋めたら犯罪ですよ、それは。
そんなことはしないですよ。
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しないけどしないし、例えばこの歌をね、
なんかその思い当たる人に送りつけてやろうとか、そんなこともしないですよ。
それはもうただの意地悪。
だけど、まあ単価だからいいんです。
単価ってそういう、何だろう、なんかもう、
グサっていう、刺してやれグサみたいな気持ちも、
まあ、読めるのがいいのかなって。
それがただのなんか、デスノートみたいな、悪口日記みたいにすると、
結構書いてる本人も辛いじゃないですか。
今日もデスノート書いちゃったみたいな、ね。
怖いですね。
それしかもたまに見返した時に、すごい怨念入ってるみたいな、
なんかその、見た、見ちゃった時も辛いですよね。
自分も辛いですよね。
それ見てすっきりしてやってったぜってならないと思うんですよね。
けどまあ単価はなんかこういう風に歌にできるから、そこがすごく救いがあっていいなあと思うんですけど、
だから本当にね、単価作るのオススメなんですよ。
現代人こそ単価ですよ。
で、だからね、なんかちょっと埋めちゃおうと思ったんです。
で、銀なんと一緒に埋める君の目線。
目線が一番そういうのがわかるかなあと思って、
ああこの人嘘ついてるなあとか、心にもないこと言ってるなあみたいな、
調子いいこと言っちゃって、全然目を見ると心では思ってないって、
わかっちゃうのにっていうような感じ。
君の目線を埋めてみて、で、
埋めたらきっと銀なんの果肉と一緒でね、
その目線って臭いんですよ、結局。
嘘ついてるから、嘘臭いって言うじゃないですか。
だからね、銀なんの土に埋めて果肉が朽ちていくのと同じように、
その目線だって朽ちていくんです。
時間が経てば、なんかちょっとこう、なんだろう、衝撃を与えれば、
土に埋めるとか、何か環境の変化を与えたら、
朽ちていっちゃうようなものなんです。
でも、朽ちて、もう、朽ちた方がいいですよね、そんなの。
で、果肉が落ちて、臭い果肉が落ちて、中の銀なん固い殻がね、だけが残って、
そうやって、剥き出しの自分になった時に、それが美味しい銀なんないわけじゃないですか。
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だからそうやって、何か素敵に見せようみたいな、
だいたいそういう気持ちと言動自信の人って自分をよく見せたいんですよね。
よく見せたいとか、よく思われたいみたいな。
だいたい嘘をつくんです。
だけど、そんな、何だろう、わざと自分の気持ちに嘘をついて嘘をつくよりもね、
その果肉を全部落としちゃって、固い殻、その自分の中心だけになった方が、
もしかしたら人にとってはすごく魅力的かもしれないですよね。
だってその銀なんてとっても美味しいし、実の部分を落としてしまえば。
でも、少なくとも私にとっては、果肉付きのね、木から落ちたばっかりの実よりも、
そうやって、周りが朽ちて、朽ち果てた後に残ったものの方が魅力的だなという風に思うし、
そういう人と付き合っていきたいなという風に思います。
で、なんか最初はこの歌本当は、もっと踊る踊ろしいのが思いついて、
朽ちて骨身になってどうのこうのみたいな感じの歌だったんですけど、
ちょっとなんかやりすぎかなって思ってですね、
1日ちょっと寝かして、ちょっとなんかこれはもう病気的だなみたいな感じになっちゃったので、
ちょっと変えて、むき出すまでのしばしおいとま。
むき出すまで、私はちょっとあなたからおいとまをいただけますよっていう。
でもなんかちょっと未来はどうなるかわからないっていう、
少しの希望を残しておけるかなっていう風に思いました。
もしその人が、その相手が、むき出しのその人になった時に、
もう1回会いたい、もう1回向き合ってみたいっていう気持ちがちょっと出ると、
なんか少し和らぐのかなという風に思いました。
ちょっと人間らしさというか。
で、あのすごく心の優しい人は、もしかしたらその一旦はね、心を鬼にして埋めるけど、
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埋めてる間、例えばこう空気穴を通してあげるとか、
1日に1回食事を差し入れるとか、
いろいろ手を尽くすような人もいるかもしれないけど、
私はそこの優しさみたいのはあんまりなくて、
そこはムーミンタニみたいに突き放したい。
で、もうちょっと聞こえ方によっては冷たいんですけど、
他人の人生は私には関係ないんですよね。
関係あるけど、もちろん身近な人とかは関係あるけど、
で、友達とかも大事だし、困ってたら助けたいと思うし関係あるんだけど、
なんか、その、なんだろうな、
その人が抱えてる問題を直す?
なんか、その、なんだろう、
あれ、そこまで私はありこりして直しはしないっていう気持ちがあって、
なんかそれってその本人の問題じゃないですか。
冷たいんですけど。
なんか、まあ関係性にもよるんですけどね。
でもなんかある程度、自分のその困難さは、
自分で直してから来てよみたいな、
そういうなんか冷たさがちょっとあって。
手助けとかはできると思うんですよ。
きっかけづくりとか、アドバイスとか、
なんだろう、ちょっとしんどいと思ったらちょっとよくかかってもらうとか、
そういうのはできると思うし、全然するんですけど、
強制まで、
なんだ、背骨曲がってて、
あなたの背骨は本当はこうだこうだって言って、
こっちが組み立ててあげるっていうのはなんか、
それはなんか違うんじゃないかなって思ってて、
そんなことやられても相手ぐにゃぐにゃですからね。
なんてなんか自分がまっすぐにしたいって思わないと、
直んないですから、一生懸命こっちがそいぎ作ってあげたりなんかしてもって思ってます。
だからなんかそういう冷たさも出したかったんですよね。
なんかそれを冷たいっていうのかどうなのかなんかちょっと、
人によっていろいろあると思うんですけど。
うん。
なんかそういうなんかその、
うん。
なんか冷たさとか、冷静さとか、
うん、なんかそういうちょっと距離感、
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人との距離感の取り方とか、
うん。
そういうのが出せたかなというふうに思ってます。
なんか最初からそういうつもりで作ったわけじゃないんですけど、
今こうやって改めて自分の作った歌を、
あの、読み直して、こうやってお話すると、
ああ、そういう気持ちが、
うん。
うん。
歌に出てきたのかなというふうに見返して思っています。
なので本当になんか作るのはおすすめなんですよ。
なんか、あのー、難しいとか思わずに、
言葉があれ何文字だっけ、
5、7、5、7、7だから、
うん。
5、7、5、7、7だから、
何文字だっけ、
5、7、5、7、7だから、
ああ、31文字か。
言葉が31文字あれば別に何でもいいんで、
あの、上手い下手とかテクニックとかいろいろあると思うんですけど、
とりあえず31文字あればなんかになるんで、
あの、31文字で自分の気持ち吐き出すっていうのは、
ね、
簡単じゃないですか。
それだけ、ルールそれだけって思えば、
だから、あのー、ぜひ、
あの、
作ってみてください。
はい、えー、いかがでしたでしょうか。
今回は、
銀なんと、
一緒に埋める君の目線、
むき出すまでのしばしおいとま、
を、ご紹介しました。
なんかでおしゃべりは、
毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。