00:08
こんばんは、マンチマル詰子です。
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、
自分で作った短歌について、勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
1日の終わりの息抜きになったら嬉しいです。
今回は、2つの鑑賞の仕方が考えられる短歌をご紹介します。
この短歌は、別れる2人の思い出を捨てる悲しい歌でしょうか。
それとも、彼氏に男の物を捨てさせる嫉妬の歌でしょうか。
その他に、ミニマリストのすすめについてもお話ししたいと思います。
海にでも、沈めなさいよそんなもの。魚がお家にすればいいのよ。
今回は、本村ひろしさんの海にでも沈めなさいよそんなもの。魚がお家にすればいいのよ。をご紹介します。
この短歌は、オープニングでもお伝えした通り、私にとっては2つの見方ができるなというふうに思っています。
1つは、付き合っている2人の短歌で、女の子が彼に向かって、彼が元カノの物をまだ大事に持っていて、それに嫉妬して、そんなものを海に沈めなさいよみたいな感じで言っている。
嫉妬の歌みたいなものかなっていうふうに思っています。
もう1個は、私が思ったのは、付き合っている2人が残念ながらお別れすることになっちゃった。
03:05
2人で買った、例えばお揃いの指輪だったり、2人の思い出のアルバムとか、
あとは、もしかしたら物じゃなくて、2人の思い出みたいなものを、もう私たちお別れしちゃうんだから、そんなものを海にでも沈めちゃいなさいよっていうふうに言ってる歌なのかなっていうのも思いました。
なんか短歌って、鑑賞する人、短歌を読んでいる私たちの人それぞれ捉え方って違うと思うんですね。
同じ短歌を読んでも、全然読む人によって受け取る人によって全然感じ方が違くて、その人によってなんで捉え方が違うかっていうと、多分その人が通ってきた経験がどういうふうに捉えるかっていうのに影響しているんですよね。
だから、その短歌を読んでその人の感想を聞くと、多分その人の追い立ちってなんとなくぼんやりわかるような気がします。
私は歌会とかそんなに出たことがないんで、そんなに人の感想とかを聞く機会はないんですけど、多分そういうふうにその人となり、その人がどういうバックボーンを持ってるかっていうのがきっとわかるんだろうなっていうふうに思ってます。
だからね、この歌も私は今回2種類、自分で思う見方をご紹介したんですけど、なんかそのすごい全然違う歌じゃないですか。
嫉妬で沈めなさいよってなんかちょっと命令ですよね。そういうふうに言ってるかっていうのと、あと2人の思い出をもう終わりなんだから沈めなさいよって。
なんかそれがけじめでしょみたいな感じのなんかそういうちょっと悲しいし、なんかその分かれるってその意思の強さみたいなもの。なんかそういうのを感じるし、なんかだから全然違いますよね、どっちの読み方として捉えるかっていうので。
06:03
本村ひろしさんがこの歌をどういう気持ちで作ったかっていうのはわからないし、全然でもしかしたらそのどっちでもない、なんか全然違う思いで作ったかもしれないですけど、それはわかんないけど、
なんかその人間性っていうかその経験ですよね。どういうこと今まで経験してきたかっていうことが、きっとその受け取り方に出るんだろうなというふうに思ってます。
私はどっちかっていうと、2人の思い出を海に沈めるっていう見方の方が好きで、しかもこの歌になんかしっくりくるなって思ったんですよ。
私はね、2人の思い出みたいなそういう抽象的なもの、形がないものをね、沈めなさいよ、そんなものって言ってるのかなっていうふうに思って、この2人がどんな理由があってお別れするのかわからないですけど、
なんかそんなものって言うからには、なんかきっと大きな辛いことがあったんだろうなっていうふうに思いました。
で、ね、だからなんだろう、まあ例えばすごく意地悪な見方すると、彼が浮気してそれで別れることになって、どうせ私との思い出なんて、私との関係なんてあなたにとっては大したことないと思ってるんでしょ?
だから私のことを裏切って浮気したんだよね、みたいなね、なんかちょっとそういう凄みみたいなものをなんか感じるような気がして。
だから沈めなさいよっていう命令系だし、そんなものっていうなんかすごく育つなもののような言い方をしているのかなっていうふうに思いました。
本当はきっとこの歌の主体、この歌の主人公である女の子は本当はそんなものなんて言いたくなくて、その子にとってはすごく大事な思い出なんだけど、
だけどそういうふうに雑に扱われてしまったから、自分の大事なものを傷つけられてしまったから、なんかちょっとこう自暴自棄になってるというか、
あなたがそんな風に扱うその程度のものなんだっていう、なんかちょっとだから本当は大切にしたいけど、なんかちょっとこうね、やけになってるというか、そんなものっていう風な言い方をしているのかなって思って。
09:09
だから髪の毛はなんかとってもその主人公の傷ついた気持ちとか、なんかちょっとやけになってる気持ちとか、そういうのを感じるんですけど、
下の毛がすごく良くて、魚がお家にすればいいのよって言ってますよね。
で、これも魚がお家にすればいいのよってなんかちょっと投げやりな感じなんですけど、私はこのお家っていう言葉がすごく効いてるんじゃないかなというふうに思って。
お家って基本的にあったかいものですよね。
家族がいて、その家族の営みがあるのはお家の中だし、
例えば一人で暮らしてたとしても、自分を雨風からしのいでくれるあったかい場所っていうすごく守られたプライベートな空間で、基本的にあったかいものかなっていうふうに思ってて、
それがお家っていう言葉の象徴なのかなっていうふうに感じたんですね。
だから、そういう意味でね、お家っていう言葉を使っているんであれば、
なんかこの下の毛ってすごく温かい感じがするかなって思いました。
で、魚がお家にすればいいのよってなんかちょっと投げやりっぽいんですけど、
私の解釈だと、傷ついてしまった2人の思い出っていうものは、2人にとっては何でもないものになってしまったかもしれないけど、
海に沈めた後にね、その2人の思い出の中にいつかお魚が住みついてくれるかもしれなくて、
で、その中で温かい家庭を築いてくれたりとか、温かい家族の営みが生まれるかもしれないっていうちょっとその希望が感じられるんですよね。
だからなんかその、2人の間ではダメだったけど、でもやっぱり忘れられないとか、
どうしてもなんかその2人が一緒に作ったっていう証をなんか後に繋げたい。
12:07
なんかゴミみたいに捨ててしまいたくはないっていう。
ゴミになっちゃったらその後って消極炉に行って燃えちゃうけど、そういうふうにはしたくなくて、
どうしてもなんかそれを違う形で、なんか2人が一緒にいた意味ってあったよね、みたいなふうにしたいっていう、
なんかそういうちょっとかすかな望みみたいのがこの言葉の中にすごく感じられて、
なんかこうその主人公の女の子の切ない祈りみたいなものがね、感じられる歌だなっていうふうに思いました。
今回の鑑賞は具体的なものじゃなくて思い出っていうふうに見立てて、
進めるものを思い出っていう形のないものに見立てて、
そういう鑑賞の仕方をしましたっていうのをご紹介したんですけど、
ものを運命に進めちゃう場合もありますよね。
例えばそのもらった指輪だったりとか、海に投げたりとか、なんかよくドラマとかでね、そういうのあったりしますよね。
私ね、なんかそういうのを持っててっていうか、あれなんですけど、
なんかそういうなんかものをね、こう分かれた後に捨てる捨てないみたいなのとかね、あるんですけど、
私は全然そういうので困ったことがあんまりなくて、なんか私は結構ミニマリストなので、
でも最近そんな言うほどミニマリストでもなくなってきてるんですけど、
基本的には物がすごく少なくて、結構ポイポイなんでも捨てちゃうので、そんなに物はないんですけど、
物ってあると結構その物の思いに縛られちゃうっていうのはあるのかなっていうふうに思ってるんですよ。
なんかその、今回見方が二つあるよねって言ったもう一つみたいに、
なんかその元からの物をずっと持ってて嫉妬の対象になって、そんな物を捨てちゃいなさいよみたいな感じのこととかもあるから、
なんかその物って、ただ物っていうだけじゃなくて、そこに何か思い出とか気持ちがこもってるじゃないですか。
だからあんまりいっぱい物に囲まれすぎるとね、私としてはなんかその気持ちに縛られちゃうっていうような感じがあって、
で結構そういうそのなんか気持ちでいっぱいいっぱいになっちゃうんですよね。
15:00
なんか結構忙しく、気持ちが忙しくなったり、なんかこう重い、肩重いな、なんかついてるなみたいな感じになったりするので、
私は全然霊感はないですけど、なんかそういう気持ちになっちゃうので、基本的には物はあんまり置かないようにしてます。
なんで結構そのなんか、こんなポッドキャスト聞いて、あ、そういえばうち元カレにもらったのがまだあるなとか、
なんか元カドにもらった物、そういえばこれって元カドにもらった物だったみたいなのがあったら、
なんかこう、もう1回自分に問いかけて、今本当にこれが自分に必要なのか、
その思い出が、例えば今ね一緒にいる人に分かっても後ろめたくないものかとか、
分かった時に自分はちょっと居心地悪くなるんじゃないかとか、そうでもないとか、
なんかそういうのちょっと1回整理して、余分な物は捨てちゃうっていうのはすっごくおすすめです。
私はもう本当物ないとほんとね肩楽になるんで、やっぱりなんか霊感あるのかな、なんか分かんないですけど、
結構ね物溜め込むと体にね不調が出てくるので、なんで本当にね物ないとすっごく体が楽になるんで、
まあ気持ちが楽になるってことなんでしょうけどね、おすすめなので、
ぜひあのこれ聞いてちょっとこう自分の持ち物を見直すのもいいんじゃないかなというふうに思いました。
はい、いかがでしたでしょうか。今回は本村ひろしさんの海にでも沈めなさいよそんなもの。
魚がお家にすればいいのよをご紹介しました。
単歌でおしゃべりは毎週金曜夜8時に配信しています。また来週金曜夜にお会いしましょう。
それではおやすみなさい。