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こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、 短歌の世界の楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜夜8時に配信しています。 1週間の終わりの息抜きに聴いてください。
今回は、倉笹良さんのちょっとゾッとする奇妙な短歌をご紹介いたします。
今週の雑談テーマは、 新しい私のポッドキャストのお知らせ、宣伝をさせていただきます。
どうぞお楽しみに。
なめくじに詩を振りかけて亡くなるを 一人で見ている人を見ていた。
はい、今回は、倉笹良さんの
なめくじに詩を振りかけて亡くなるを 一人で見ている人を見ていた。
という短歌をご紹介します。
この短歌は、 新鋭短歌シリーズのホームページに掲載されている短歌になります。
私、先週も倉さんの短歌をご紹介したんですけど、
その時にですね、 倉さんの歌集の神様の住所っていう本を買いまして、
今ちょうどkindleで読んでいる最中なんですね。
思い立った時にですね、数ページずつのんびり読んでいるんですけれども、
やっぱりなんかもう倉さんすごい好きだなぁって、 読めば読むほど思っていまして、
それで今日も倉さんの短歌をご紹介したいと思いました。
で、今回ご紹介するのは、 新鋭短歌のホームページに掲載されている短歌なんですけれども、
この短歌を見た時に、私が昔作った短歌にちょっと似ててですね、雰囲気が。
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で、あ、なんかちょっと似てるって、 その、なんだろう、感覚が共有できた感じがしてすごく嬉しかったんですね。
で、倉さんの今回の短歌が、 「なめくじに詩をふりかけて亡くなるを一人で見ている人を見ていた」
っていう短歌なんですけれども、 私がですね、だいぶ前に作った短歌で、
「力づくへしよる枝のギザギザを見つめるあなたを見つめる私」 っていう短歌があります。
で、なんかその、何かを見つめる人を見てるっていう共通点があるんですけど、
倉さんの短歌は、なめくじに詩をふりかけて、 なめくじが溶けている様子を見ている人を見ているっていう状況で、
私の方は、 枝をへし折った、その枝のギザギザを見つめている人を見てるっていう状況の短歌なんですね。
で、私がその、力づくへし折る枝のギザギザを見つめるあなたを見つめる私っていう短歌を作ったのは、
あのー、なんだろうな、
折った、枝をへし折った人のこう、無慈悲な感じとか、
あとはその、力任せに折ったはいいけど無力感に苛まれているとか、
息通りが消えないとか、なんかそんな気持ちを表現したいなって思ったんですけど、
それ、その状況の人を客観的に見る人もいるっていう風に描くことで、
なんかその当の本人の、ぽつんと一人で、
そういういろんな感情にこう苛まれている感じが出るんじゃないかなって思って、
この短歌を作りました。
で、倉さんの短歌も似たような感じを受けてまして、
なめくじに石を振りかけてなくなるのを一人で見てる人って、
なんかちょっと大丈夫かなっていう気しますよね。
なんだろう、ちょっと怖いし、
生き物をね、殺してじっと見てるわけなので、なんかちょっと怖いし、
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でもなんか逆に無邪気とも言えますよね。
子供とかってよく、例えばあり地獄な穴に水入れたりとか、
ね、カエルに水、水道蛇口当てて水飲ましてパーン!みたいなのとか、
なんか結構ひどいことするじゃないですか。アリを兵器でプチプチ殺すとかね。
でもそれでそこに罪悪感とか、いじめてやろうみたいな、なんか悪い気持ち、
生き物を殺したいみたいな、そういう非人道的な気持ちっていうのがあるわけではなくて、
なんかその、無邪気におもちゃとして遊んでるっていうか、
そこに命をあんまり感じてないっていうのがあると思うんですけど、
なめくじに死をふりかけるっていう行為も、
結構そういう子供っぽい無邪気さみたいなのも入ってたりするのかなっていうふうに感じてます。
で、そういうなんか無邪気なのか、ひどい人なのか、
わからない人を遠巻きに見ているっていう状況が、
またその不気味さを助長させていて、
この見てる人、見てる側の人はどう思ってるんだろうっていう想像も生まれますよね。
何だろうこの人怖いって思ってるのか、
なんかその、なんかこう辛いことがあって、そのやつあたりになめくじを殺してて、
なんか大丈夫かなって心配してるのか、どうしちゃったんだろうって心配してるのかとか、
いろんな解釈があると思うんですけど、
なんかなんだろうなぁ、私ちょっと思ったのが、
なめくじに塩をふりかけているのは子供で、
で、罪悪感もなく無邪気に塩をふりかけて遊んでる。
で、その様子を母親が見ていて、
自分の子供なのに、そして子供だから特にその、
なんかちょっとサイコパスっぽい感じがあるわけじゃなくて、
無邪気にただなめくじで遊んじゃってるだけなんだけど、
なんかそこに対して異様のない恐怖を感じる、感じてるっていう場面なんじゃないかなっていうふうに想像しました。
自分から生まれたものが、
自分では到底知えない行為を、
しかも自分が嫌悪感を抱くような行為をしているっていうのを目撃した時の衝撃とか、
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その親子感に不安が発生した瞬間というか、
なんかそういう感じがしてですね、
結構、なんだろう、私の読み方だと結構トリッキーで、
エッチが効いてる単価だなって思いました。
今めちゃくちゃ横文字で感想を言ってしまって、あんま横文字よろしくないですよね。
ちょっとそういう奇妙さ、なんか世にも奇妙な物語みたいな、ちょっとその不気味さみたいのがあって面白い単価だなっていうふうに感じました。
はい、本日の単価の世界のご紹介はここら辺で終わりにしたいと思います。
ここからはちょっと宣伝をさせていただきたいと思います。
私、北爪イタルはですね、単価の世界の歩き方というポッドキャストを2年弱ぐらい続けてますけれども、
この度新しいポッドキャストを配信することになりました。
タイトルはJust an Ideaと言いまして、
好奇心旺盛な私がですね、思いついたJust an Ideaを配信する雑談系のポッドキャストになっております。
今回はアメリカのSubStackという新しいサービスを利用してポッドキャストを配信しております。
このポッドキャストの概要欄にSubStackの私のページ、Just an Ideaのページのリンクを貼っておきますので、
もしご興味がありましたらそちらから視聴、視聴じゃないか、リスニング?
視聴でいいのか、視聴をお願いいたします。
SubStackっていうサービスがすごく面白くてですね、
新しいメルマガみたいなサービスなんですよ。
ブログとかポッドキャストとかを、動画とかでもいいんですけど、
SubStack上で投稿すると、
メルマガに登録しているサブスクライバーさん宛にメールが届くんですね。
なので、いちいちその人のポッドキャストのページとか行って、
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新しい回配信されたかなとかって確認する必要がなくて、
自分のメールアドレスに配信があるたびに配信しましたよってお知らせが届いて、
そこをポチッと押すとすぐポッドキャストが聞けるっていうようなサービスになってます。
かなり使いやすいサービスだと思いますので、
ぜひ気になった方はサブスクライブしてみてください。
ちょっとね、まだアメリカのサービスで日本語版のサイトがまだないので、
ちょっと英語苦手な方は抵抗があるかもしれないんですけれども、
英語全然得意っていう方はですね、ぜひページを覗いてみてください。
で、このJust Ideaという雑談系のポッドキャストではですね、
今のところ2回まで配信をしていまして、
第1回目はCBDという違法性のないタイマーの話をしています。
で、第2回は失踪することのメリットというタイトルで、
失踪のメリットについて私がJust Ideaを語っておりますので、
なんかこう思いつきのテーマでですね、
その時気になったものとかトピックスとかを配信してますので、
ぜひサブスクライブよろしくお願いいたします。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回は倉笹さんのなめくじに死をふりかけて亡くなるを一人で見ている人を見ていたをご紹介しました。
単価な世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。