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短歌でおしゃべり 北詰若菜です。
このポッドキャストは好きな歌人の方の短歌や 自分で作った短歌について
勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。 今回は微妙な関係の2人の行く先を想像してしまう短歌をご紹介します。
それでは今回の短歌をご紹介いたします。
ねえ君に ねえの続きが言えなくて
海猫は鳴く寒空の下 ねえ君に
ねえの続きが言えなくて 海猫は鳴く寒空の下
はい 今回は自分で作った自作の短歌をご紹介いたします
えっと 自分で作ったのでもちろんその作った背景っていうのはわかってるんですけど
いくつか他の方から感想をいただいたので 最初にそちらをご紹介したいと思います
えっとまず前回のえっと 短歌でご紹介した瀬戸さやかさんの感想です
なんか切り立った崖の上のような緊迫した場面で男女の関係も緊迫していて ねえという言葉だけしかかけられない
そんな場面で風もビュービュー吹いていて 海猫がキーキー鳴いて飛び交っている
そんな場面を思い浮かべました
です えっともう一つポコちゃんからもえっと
短歌の感想をいただきました 私は松島で観光船に乗った時のことを思い出した
中森明菜のセカンドラブの歌詞みたいに言葉を探すけどねえの続きが言えない そんなねえさえ海猫の声にかき消されてしまってあなたは気づきもしないのね
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私はあなたに話したいのに海を見て私のことを振り返ろうとさえしない あなたは何を考えているのかしら
物思いが海風に客観化されて現実と混じる なんか不思議な感じ
という2つの感想をいただきました 皆さんは
えっとこの歌を見てどういう風な感想を持つでしょうか
短歌の中に海猫っていうワードが入っているので多分お二人みたいに まあ海辺の情景っていうのを思い浮かべるんじゃないかなと思います
でねえ君にというふうに えっと主人公が誰かもう一人に話しかけている
場面なので登場人物も二人いてっていう場面を想像するんじゃないかなと思います できっとその想像
登場人物がどういう人かっていうのは人によっていろいろ変わってきて あの生徒さんとお子ちゃんはえっと男女っていう風に思い浮かべてくれたので
たぶんこういうなんか緊迫した生徒さんもおっしゃってるような緊迫した雰囲気の状況って 男女かなっていうふうに考える人が多いのかなと思います
他の方の感想を知りたいのであの もし何か私はこういうふうに思うっていうものがあったらぜひ教えてください
ここからは 実際に作った本人の私の
作った背景をお話ししたいと思います まずこの歌が
何をきっかけに作ろうかって思ったかっていうと 私が通っている
生態があるんですけど月に1回通っていて あの女性の生態師生態師というか厳密に言うとロルフィングっていうなんかの骨格矯正に
言ってるんですけれども 女性の施術師さんで
あのすごくおしゃれなんですね あのビルの一室が施術ルームになっているんですけど
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照明もあの オレンジ色の明かりでちょっと薄気楽って
電脳アルマもたいたってであの環境音楽を流してくださるんですよ であの雨の音とかね
風の音とか波の音とかそういうのがあの施術途中にずっと流れているんですけど その中であの波の音と時々海猫の声が聞こえるっていう
環境音楽の時があって私はその音がすごく好きなんですね なんかその音を聞きながら施術を受けていると
映画のワンシーンが思い浮かんできて ほんと
なんだろうなんかこう なんていうんだっけ大派手
でしたっけあの海辺にある棒派手のところに あの
なんだろうお互いきっと好きなんだろうなーって気にはなってるんですけど なんかそれをなかなか言い出せないみたいな2人が
こう やってきて
で ねえって片方がもう片方に語りかけるんだけど
なんかその続きが言えないっていう なんか2人とも俯いてて
なんか海を見てるんだか地面を見てるんだか なんかそういう
沈黙の時間みたいな 2人は沈黙してるんだけど周りは結構騒がしいんですよ
波の音がこう ずーっとひっきりなしに寄せては返して聞こえていて海猫も自由に飛び回って
好きな時に好きなように 宮で泣いてるっていうような
なんかそういう場面があの浮かんでくるんですねそのえっと 生態の環境音楽を聞いていると
でそれが結構私毎回それを思い浮かべるんですよそこでその音を聞くと
その情景が なんかいろいろ感じるものがあるなぁと思ってでも何をその状況から何を感じ
とってるかっていうのはあんまり具体的にはないなかったんですけど なんかこの
不思議な気持ちを 単価にしてみたらどうかなぁと思って作り始めました
それで最初はちょっとなんかこうできたけどまあこの歌も言っちゃいいんだけどなんか ちょっとしっくりこないなぁと思ってたんですけどその
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この歌もあの 前回の瀬戸さやかさんと同じ
えっと web マガジンに掲載していただいてそれであの秋月さん 発行人の秋月さんにもあの遂行をお手伝いしていただいたんですね
でそのお手伝いしていただいた あの結果できた歌がこのヘッド今回の
ね君に音の続きが言えなくて海猫はなく様ゾラの下 っていう歌なんですけど
あの遂行を重ねることで なんとか
人にあの私の気持ちがをちょっとでも伝わる 歌になったかなというふうに思っています
で本当 この2人って
まあその 付き合ってるか付き合ってないか微妙な感じって言ったんですけど
であの人によってすごく緊迫している2人とかだったりなんかそういうふうにあの 感じると思うんですが私がえっと
思い描いていたのは18歳高校3年生ぐらいのあの若い2人で もうすぐ卒業しちゃう
でえっと地方の海辺の街に住んでいて卒業したらきっと離れ離れになっちゃう で卒業前だから2月とか
かなっていうふうに思っていてその寒い海 の海辺で
この後どうなっちゃうんだろうっていうか 卒業したら私たちどうなっちゃうんだろうね
みたいななんかそういう そういう
場面 を想像していました
でなんかそういう時って 多分すごくいろんなことを考えると思うんですよね
高校生卒業した時っていうかする時ってこれからどんな未来になるんだろうって 結構大きな変化だと思うんですね
で そんな中しかも自分が
いいなと思っている人とも離れ離れに えっとなっちゃう
っていう状況って この人もそばにいなくなってお互い一緒に入れなくなって
高校の卒業してしまって の先どうなるんだろうみたいな
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なんかそういう時って うまく気持ちを言葉にできないことってあるのかなというふうに思いました
それがその歌の冒頭の ねえ君にねえの続きが言えなくてっていう部分なんですけれども
なんかなんて言っていいかわかんないですよねこういう時って なんかその好きな人と今
防波堤の上で2人で会ってるんだけどなんかお互いどこを見るともなく 海を
ボート眺めてるのか防波堤のそのコンクリートの地面をただなんかじっと見つめてるのか なんか相手の足元をお互い見てるようななんかそういう
で もうすぐ
離れ離れだってわかってるけどなんか行かないでって言うのも違うし じゃあもうこの際付き合っちゃおうかみたいななんかそういう感じでもないし
私もついてきますでもないし 何が正解なのかっていうのが
これから起こることが大きすぎてわからない っていうことってあるかなって
思って
でもなんかただ黙っていることもできなくて ねえって
相手に語りかけてみたんだけど なんかその後の続きが出てこないっていう
なんかそういう気持ちをあの歌にしてみたいなと思って作りました 思って作ったというよりはあの作ってる過程の中で
自分がその書いた言葉からああこれってこういうことかなっていう あの作りながらこういう気持ちをその環境音楽を聞いた時に
感じて でもなんかその感じがこうなんだろう
もやみたいな感じで何か感情は生まれたんだけど自分がどうどう感じているのか 具体的に何を感じて心がもやもやしているのかっていうのは
わからなかったんですけどなんかこういうふうに歌を作っている過程で 書いてみてで書いたのを遂行している中で
そういうことが言いたかったのかなっていうふうにちょっとずつ あの見えてきました
それが何かこう こういうなんか人生の変わり目みたいな大きな時ってなんか何も言えなくなっちゃう
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よなあって言う ことでした
何が正解かってわからないんですよね特にこういう家中にいる時には どの道を選べば
いいのか どのドアが正解なんだろうみたいな
目の前にいっぱい扉があって私はどの扉もできることを開けることはできるんだけど どの扉を開いたら
すごくいい道がその先に続いているのかっていうのは わからなくて
なんかわからないから どの扉も開けれないみたいな
ドアノブに手をかけるところまではやってみたんだけど 何か違う気がして
その先に進めなかったみたいな そういうことってあるのかなというふうに感じました
だいたいそういうのってあの 過ぎ去ってしまって何年も経てば
本当に何でもないことに思えたりするんですけどね 何でもないふうに思えたり
笑い話になったり
まあ 大変だったけどいい経験だったなって思えたりとか
まあほんと過ぎ去ってしまったら 大丈夫なんですけどなんかそういう家中にいる時って
だいたいこういう気持ちになるのかなぁと思って 作ってみました
なのでなんかその広い意味でそういった卒業とかなんか別れとか そういう具体的な大きな出来事だけじゃなくても何かなんかその自分の中で
もやもやしてる人が この歌を読んで
なんか ああそうなんだよね自分も何も言えないみたいなふうに
なんか思ってちょっとこうなんかなんだろう同じ気持ちを共有することで 安心してくれたりとかそういうことがあったらとっても嬉しいなと思います
やだもう16分ですってしゃべりすぎました 自分の歌だと自分が作ってるから
なんか感想が言いたいことがいっぱいあって 長くなっちゃって
ダメですね はい
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いかがでしたでしょうか 今回は
北爪はかな私の作った自作の歌 ねえ君にねえの続きが言えなくて
海猫はなく寒空の下をご紹介しました 短歌でおしゃべり今回はこの辺で終わりにしたいと思います
また聞いてくださいね ばいばーい