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2019-05-29 10:30

短歌でおしゃべり 04【井倉りつ】鍵盤をさらりと撫でて泳ぐ指 あなたに踏まれたねこはしあわせ

今回ご紹介する短歌は、うっとりと恋する気持ちになれる短歌です。【井倉りつ】鍵盤をさらりと撫でて泳ぐ指 あなたに踏まれたねこはしあわせ

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短歌でおしゃべり このポッドキャストは好きな歌人の方の短歌や
自分で作った短歌について勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。 今回は第23回鳥歌会で鳥賞を受賞された
流れるような 短歌を
ご紹介したいと思います。 それでは今回の歌をご紹介します。
鍵盤をさらりと撫でて泳ぐ指 あなたに踏まれた猫は幸せ
鍵盤をさらりと撫でて泳ぐ指 あなたに踏まれた猫は幸せ
えっとこの歌は その第23回鳥歌会の鳥賞っていう一番票が多かった歌に選ばれた
短歌なんですけれどもこの時の鳥歌会のお題が 音楽というお題だったそうです。
こちらの作者の方が 井倉律さん
多分名字が井倉さんと読みするんだと思うんですけれども 井戸の井に倉
井倉律さんという方の歌です。 鳥歌会の歌の一覧みたいなものを
ツイッターで見た時に この歌が今回1位でしたっていうことで出てくるんですけれども
なんかこの歌を見た時に音楽というお題で 本当になんか音楽みたいな短歌だなぁって思ったんですね
なんでしょうこう歌自体が流れるようなこう リズムがあって
それでこうすごくなんかこう音楽のリズムに合わせて うっとりするような歌だなぁと思いました
この歌はあの きっと猫踏んじゃったを
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この歌の話者の好きな人が猫踏んじゃったを弾いていて それを話者がこううっとりした目で見てるっていうような場面を
私は想像したんですけど
鍵盤をさらりと撫でて泳ぐ指っていう その鍵盤を触るこう
指の滑らかな動き なんかそういうのもきっと魅力的でその話者の方は
この猫踏んじゃったを弾いてる人が 弾いてる人のことを好きになったんだろうなぁっていうなんかその
どういうところ彼彼彼女かわからないですけど その人のどういうところを好きになってどういうところに憧れててっていう
なんかそういう なんですかね恋する気持ちみたいなのが
すごく 見れるというかちょっとこうなんだろう
恋する記事体験みたいのもできるような歌だなぁと思いました なんかきっとこの2人って
まだ付き合ってないのか 付き合ってるとしても付き合い始めなのかなんかこうすごくういういしい
まだドキドキ感がありますよねその指の動き一つで その人のことにこうドキドキしちゃうっていうのは
なんかそういう恋の始まりみたいな 感じがあって
恋の始まりってそんなに頻繁に起こることではないので特に大人になってからだと そうかなぁと思うんですけど
なんかそういう最初のドキドキ感みたいのを思い出してくれるような そんな気がしました
ちょっと気になったのが猫踏んじゃったって結構こう跳ねるような あのポップな曲調なのでさらりと撫でると猫踏んじゃったって実は
ちょっとこう違和感はあるんですけど なんかまぁでもその違和感を
パッと読んだ時にあんまり感じさせないっていうか なんかそのなんだろう
違和感あるっていうのはすごくリアルな感想ででもなんか恋してる時って なんか夢みたいなふわふわした気持ちなので
なんかそういうなんか現実感とはちょっとかけ離れた気持ちさせてくれるっていうか なんかそれがすごく歌の中になんかこうさらっとその恋するふわふわした気持ちが
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入ってるのでなんかそういうリアルなことはもうそんなことはどうでもいいじゃんって なんか思わせるようなすごく説得力があるなぁと思ったんですね
だから最初はそんな 歌猫踏んじゃったとその
さらりと撫でるって曲ちょっと違くないかっていう違和感は全くなくて あのこの短歌でおしゃべりを収録するにあたって歌を
じっくり見せたらん 猫踏んじゃったでさらりとな撫でるかって
その時に初めて気づくぐらいの感じて なんかそういう
なんだろう リアルなことを一旦横に置いとかせてくれる力みたいのもあってなんか逆に
すごいなぁとしかもなんかこの歌ってきっと猫踏んじゃったじゃないと なんか成立しないんだろうなぁと思うんですよね
だって 猫を踏まれて
踏まれているのにその猫あなたに踏まれて幸せだねーって なんか本当に
好き あなたが好きっていう
なんか目がハートになっている感じが すごく
ちょっとこうおかしい感じもして すごく可愛いですよねこんな風に思われる人はきっと幸せだろうなぁと思うし
きっと猫踏んじゃったを弾きながらこの この歌の主人公の好き好き好戦
絶対感じてますよね 全然関係ない話なんですけど人間の目って赤外線が出てるらしいんですよ
あの視線を感じるって言うじゃないですか 視線って見る線って書くんですけど本当に目から赤外線
線が出てるらしいんですねこれあのカメラマンの人に聞いたんですけど だから赤外線がこう
あのレーザーポインターが当たってんって感じるのと同じような感じで 視線って本当に体感で感じることがあるらしいんですよ
だからなんかこの歌はもう本当に あなたが好き好きっていう猫踏んでる
そんなあなたも好きだよみたいななんかそう 生まれて本当に猫幸せだねーっていう盲目的な
恋の感じが しかもなんかそんなに押し付けがましくないんですよね
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なんか好き好きって言うんだけどなんかこの2人の空気感っていうのは すごく優しい感じであんまりこうなんだろう
ガツガツしてない すごく綺麗な恋っていう感じがしますね多分それが
髪の毛のさらりと撫でて泳ぐ指っていうこのゆったりした波に乗って漂うみたいな 雰囲気がそういうふうに優しくまとめているのかなぁと
感じました すごく
可愛い綺麗な歌で こういうのは私は読めないとっても憧れます
切り取り方もとってもいいなぁと思いました はい
いかがでしたでしょうか 今回はいくらりつさんの
鍵盤をさらりと撫でて泳ぐ指 あなたに踏まれた猫は幸せ
をご紹介しました
短歌でおしゃべり今回はこの辺で終わりにしたいと思います また聴いてくださいね
ばいばーい
10:30

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