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2019-06-07 14:43

短歌でおしゃべり 06【瀬戸さやか】今日はこの引き出し明日はその下の あなたをひらく言葉を探す

今回は、恋愛の歌?それとも創作者の想いを歌った歌?色んな想像が広がる誠実な短歌をご紹介します【瀬戸さやか】今日はこの引き出し明日はその下の あなたをひらく言葉を探す
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短歌でおしゃべり
北詰はかなです。
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、自分で作った短歌について、勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。
今回は、恋愛の歌なのか、それとも創作者の思いを歌った歌なのか、いろんな想像が広がる、誠実な短歌をご紹介いたします。
それでは、今日の短歌をご紹介いたします。
今日はこの、引き出し明日はその下の、あなたを開く言葉を探す。
この短歌は、私の短歌の仲間で、とても尊敬する先輩でもある瀬戸さやかさんの短歌です。
瀬戸さんの、さらに短歌の先輩の方で、秋月ゆうちさんという方がいらっしゃって、
その秋月さんと光崎園さんという方が発行しているウェブマガジンで、夏と秋というウェブマガジンがあるんですけれども、
そのウェブマガジンの第9号で掲載されている短歌になります。
瀬戸さんは私の本当に短歌の大先輩で、私が去年の12月ぐらいに短歌を作り始めたんですけれども、
その時に、瀬戸さんはこういったウェブマガジンに、ご自身の短歌を掲載されていたりとか、
毎日新聞課題の短歌をチェックされていたりとか、
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すごく私が知らなかった世界をずっと先を走っている方で、
ご自身でも短歌をたくさん作られますし、すごくすごい人がいると思っていたんですね。
でも、いろいろ私の作った短歌について感想を言ってくださったりとか、
歌会のこととかもこういったのがあるよとか、教えてくださったりとか、すごくお世話になっている先輩です。
それで、瀬戸さんの今回の短歌もそうなんですけど、
いつも瀬戸さんが作っていらっしゃる短歌を拝見するときにすごく共通しているなと思うのは、
すごく瀬戸さんの短歌って丁寧なんです。
何が丁寧かっていうと、その短歌の主人公がすごく地に足がついているというか、
すごく丁寧で、一個一個のことを誠実に受け止めている主人公が結構思い浮かぶんですね、瀬戸さん。
瀬戸さんの短歌を見ていると。
今回の短歌については、
今日はこの引き出し、明日はその下のあなたを開く言葉を探すですよね。
一個一個引き出しを開けて、
あなたっていうのが恋人っていうか片思いの好きな人なのか、
ちょっと他の案もあるんですけど、
これは恋の歌だと仮定して、
あなた、まだ思いが届かない、
まだ心を開いて私のことを受け止めてくれないあなたに対して、
私が今日はこの引き出しから何かあなたを開きそうな言葉を探して、
あなたに差し出してみて、
明日はその下の引き出しを開けて、
違う言葉をあなたに差し出してみて、
どんな言葉をあなたに投げたら、
あなたは心を開いて私のことを受け入れてくれるんだろう、
私に対して心を開いてくれるんだろうっていう、
そういう歌かなと思いました。
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他の解釈もありますけど、
一個は恋の歌だと仮定すると、
そういう歌なのかなと思いました。
恋のやりとりだとして、
この引き出しを開いて、そこから言葉を選び取って、
あなたにあげて、あなたの反応を返ってきて、
それを反数して、
今日はちょっとだけ扉が開いたな、
もっと開かせるにはどうしたらいいんだろうとか、
何があなたはちょっとだけ開かせたんだろうみたいなのを、
主人公が反数して、
それで明日またチャレンジするっていう、
その相手とのコミュニケーションの取り方って、
とっても丁寧でとっても地に足がついていて、
なんて言ったら、言い方が難しいですね。
すごく丁寧なんですよね。
なんかバータリティキじゃなくて、
すごく相手との関係を大事にしたいっていう、
大事にしたいからきちんと言葉を選びたいし、
一つの言葉に過不足なく思いを乗せたいって思ってる感じがするし、
相手に変なふうに誤解してほしくないとか、
なんかそうやってちゃんと言葉を伝えたいっていう、
言葉の掛け合いっていろんな方法があると思うんですけど、
例えばお笑い芸人のともちかさんって、
思いついたことを適当にパッと喋って、
なんかそういう思いついたことのレスポンスみたいなコミュニケーションもありますよね。
あれはあれですごく面白くて私好きなんですけど、
なんか瀬戸さんの単価な主人公ってそういう感じではないんですよ。
すごく相手のことを考えてる。
すごく自分の気持ちにも正直でいたいって思ってて、
両方、相手も私も大事にして言葉の交流をしたいって思ってるような、
そういう丁寧さが私は瀬戸さんの単価から感じられてすごく好きです。
恋の歌だとしたらそういう感じですよね。
もう一個思ったのは、
これウェブマガジンに単価を掲載されてる時に、
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この歌の推考の過程を全部ウェブマガジンで掲載してるんですね。
元の歌は原作はちょっとだけ違ってて、
引き出しっていうキーワードあったんですけど、
ちょっと違う歌だったんですね。
それを推考を重ねて重ねてこの歌にたどり着いたんですけど、
その推考の過程で結構単価を作るときに、
相手の単価を作るときに言葉をどうやって選ぼうみたいな、
そういう葛藤が瀬戸さんの中にあるっていう感じの推考の過程だったんですよ。
その過程を読むとそういうふうに瀬戸さんがそういう単価を作りたいと思って、
いろいろ推考を重ねてらっしゃったので、
なので推考の過程から素直にこの歌を見たときの解釈は、
あなたっていうのは私たち瀬戸さんの単価を見てるこの読み手のことを指していて、
私たちの心をどうやって開かせようって瀬戸さんが悩んでるっていう歌なのかなと思いました。
推考の過程を見るとそうなのかなって思いました。
だけどその推考の末にこのあなたを開く言葉を探すっていうワードが出てきたときに、
その推考の過程が見えるので、その他にもいろんな言葉を試されてるんですよ。
引き出しっていうキーワードは結構ずっとあるんですけど、
その後に続く言葉っていろんな言葉を試されていて、
試して試して試した一番最後にこのあなたを開く言葉を探すっていうワードがパンって出てきたときに、
私はもう瀬戸さんこれじゃないですかっていう感じがしたんですよ。
なんかその推考の過程から見える、読手に単価な読手に言葉を届けたいとか、
単価な読手の心を開く言葉を探したいっていう思いなんだけど、
あなたを開くっていう言葉にした瞬間にイメージがすごく広がったんですね。
その広がったイメージのうちの一つが恋の歌のイメージ。
あなたを開く、私を受け止めて欲しいってあなたを開いて、
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あなたの心の中に私を受け入れて欲しいっていうような、
なんか切なくてでもすごく知的な恋、知的ね、知性的な恋の歌にも読めるし、
なんかいろんなパターンが考えられますよね。
なんか親子とかね、親子であなたを開くってのはちょっとないかな。
わかんない、私ちょっと親子、子供がいないかなんかちょっとよくわかんないですけどね。
なんか、まあもしかしたらそういう子供がいらっしゃる方は、
自分の子供がね、たとえば、子供がいないと、
まあもしかしたらそういう子供がいらっしゃる方は、
自分の子供がね、たとえば、たとえばですよ。
たとえば反抗期でもう何考えてるかわかんない。
でもなんかあなたをまた幼い時のあなたみたいにあなたをまた開きたいって、
なんか私に対して無邪気に心を開いてた、
なんかあなたをまた見たいよみたいななんか切ない親の気持ちの歌なのかとか、
なんかすごく想像が広がりますよね。
なんかそれがすごく単価の魅力だと思うんですよ。
読み手の置かれてる立場とか状況によって、
歌の解釈が変わってくるっていうの。
なんかその可能性があなたを開く言葉を探すっていう言葉にしたボタンにすごく広がって、
なんかそれが私はすごいって思ったんですよ。
これはもうこの言葉をはめ込んだ瞬間に、
この歌の完成だって、なんかその遂行の過程を見てて思いました。
いかがでしたでしょうか。
今回は瀬戸さやかさんの
今日はこの引き出しあすはその下の
あなたを開く言葉を探す
をご紹介しました。
単価でおしゃべり、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
はい、また聞いてくださいね。
バイバイ。
14:43

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