1. 短歌のセカイの歩き方
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◆野球好きの正岡子規が詠んだ野球の短歌/「八月の夜はバッティングセンターで。」

野球のことは分からないけど、野球特集をします。

↓今回ご紹介したものはこちらからチェック↓

テレビ東京 水ドラ25「八月の夜はバッティングセンターで。」

クリープハイプ「しょうもな

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北詰至:脱力系サウナー/エッセイスト/小説家/歌人

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00:01
こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
今回は、野球好きで知られる正岡式さんが読んだ、野球の短歌をご紹介します。
短歌がもっと楽しくなる15分です。
今やかの三つのベースに人満ちて
そぞろに胸の内騒ぐかな
今やかの三つのベースに人満ちて
そぞろに胸の内騒ぐかな
短歌のセカイの歩き方
今回は、正岡式さんの今やかの三つのベースに人満ちて
そぞろに胸の内騒ぐかな
という短歌をご紹介します。
正岡式といえば俳句で有名ですよね。
かきくえば金がなるなる法隆寺
という有名な俳句は皆さん聞いたことがあるんじゃないかなと思います。
それから野球好きとしても知られていますよね。
野球という日本語を作った一番最初の人物が正岡式さんというふうに言われています。
ということで今回は正岡式さんが好きだった野球にまつわる短歌をご紹介します。
ご本人も野球にまつわる俳句とか短歌っていうのは読んでいらっしゃるんですね。
今回ご紹介するのは正岡式さんがご自身で読んだ野球の短歌
今やかに三つのベースに人満ちて
そぞろに胸の内騒ぐかなという短歌です。
03:00
これはすごく素直でわかりやすい短歌ですよね。
三つのベースに人が満ちて万類の状態ですね。
そんな様子を見てそぞろに胸の内騒ぐかな
万類ホームランが出るんじゃないかみたいなね
ワクワクする気持ちを素直に読んだ短歌です。
特に短歌のことに関して細かく解説とか解釈がわかりづらいっていうような歌ではないと思います。
ただこういう素直な短歌っていうのは色んな人の心に届くので
しかも特に考えずにスッと入ってくるので読んでいて楽しいですよね。
正岡式さんの野球の短歌は他にもあったんですけど
そして短歌のテクニック的にこういったものも面白いなって思うようなテクニックが聞いた短歌もあったはあったんですけど
なんとなく私はこの野球が好きで好きでしょうがないっていう
野球にワクワクしている気持ちが一番素直に出てくるのは
今日ご紹介する今やかの3つのベースに人満ちて
そぞろに胸の打ち騒ぐかなという短歌なんじゃないかなと思いました。
皆さんはどう感じたでしょうか。
野球が最初野球という言葉がなかったのでベースボールが日本にやってきたのは
明治の初めの頃だいたい明治4年とかそれぐらいの頃なんですけれども
ちょうど正岡式さんがだいたい4歳ぐらいの時に野球が日本にやってきたということになります。
そんな四季少年がですね野球に惹かれて
そしてのめり込んでいく様子っていうのは今の野球少年たちの気持ちとはまたちょっと違うのかなと考えたりしています。
その海の向こうから見たこともないスポーツがやってくるわけですよね。
バットもボールもグローブもこんなのないっていうような感じで
すごく本当に新しいものに出会った衝撃という感じで
ワクワクがきっと今の現代人よりも大きかったんじゃないかなと思います。
短歌というのは今よく言われているのは言いたいことを短歌の中では言わない方がいいという風に言われてるんですね。
06:01
例えば今回の野球の短歌に関して言えば
胸が打ち騒ぐかな、そぞろに胸が打ち騒ぐかな、ワクワクドキドキしているっていうことを言いたいんだったら
この胸が打ち騒ぐかなっていう言葉は使わない方が本当はいいとされています。
言いたいことを言わずに言いたいことを言う。
なんだか矛盾しているような感じがしますけど
それが短歌を作る側にとっての面白さであって
読み手に対してもそこがこう短歌に惹かれる理由だったりするんですね。
だけど正岡敷さんはこうやって素直にそぞろに胸の打ち騒ぐかな
っていう人類になってこれからどういう展開になるのかすごくワクワクするっていう素直な気持ちを読んでいます。
それが短歌のセオリーとは少し違うけど
こういったセオリーから外れたような気持ちを素直に歌う。
ここまで野球に対して一一倍思い入れがあって大好きだったっていうことなのかなと思いました。
さてここからは今週のおすすめのコーナーになります。
今週からちょっと趣向を変えまして
ご紹介する短歌にまつわる私のおすすめをこのコーナーではご紹介していきます。
今週のおすすめは
現在テレビ東京のモクドラ25で放送中のドラマ
8月は夜のバッティングセンターでです。
このドラマは野球は人生に通ずるというテーマのベースボールヒューマンドラマになっています。
毎回悩める女性たちがとあるバッティングセンターを訪れて
バッティングセンターの従業員がですね
野球というテーマを通して
その悩める女性たちの背中を少しだけ押していくというストーリーです。
私ね今回
まさおかしきさんの野球の短歌をご紹介して
09:00
そしてそれにまつわる野球のドラマ
8月は夜のバッティングセンターで
というものをご紹介するんですけど
野球をね見ないんですよ
野球がね全然わかんないんです
知らないんですよね
あの最低限はわかってますよ
投げて打って
ベースをこう3つ回ってホームに戻ってきたらいって
そういう本当に基本的なルールはわかってるんですけど
あとのことはほとんどわかりません
そんな感じなんですね
野球に限らず実はスポーツ全般
あんまりよく知らないんですね
実はあの昔憧れて
そのスポーツが好きっていうことに憧れて
にわかサッカーファンをやってみたことがあるんですけど
かなりね自分に嘘をついて無理してました
つらかった
なんかスポーツファンってやっぱ明るくて
なんか活発なイメージがあるので憧れがあったんですよね
だから私もスポーツを好きになってみたいなと思って
にわかサッカーファンでですね代表戦目に行ったりとか
それこそスポーツバーに行ってみたりとかですね
そこでお酒を飲んでハイタッチするみたいなこともしてみたんですけど
すごく頑張ってたんですよね
あれはつらかったな
なのでそんな感じでスポーツは全然わからないので
野球もね全然知らないんですけど
ただ私今回この8月の夜
8月は夜のバッティングセンターでっていうドラマを見て
野球って面白いなって初めて思いました
野球の試合自体が面白いかっていうのは
まだ私はわからないんですけど
このドラマでは野球を通した人生観を学べるんですね
野球の本当にいたレジェンドたち選手たち
ご本人がドラマに登場してきて
悩める女性たちに野球を通してアドバイスを教えるんですね
なんかそんな姿を見ていて
野球哲学というか野球を通して学ぶ人生みたいなものに惹かれています
そもそもね私スポーツを全然見ないので
野球のドラマも本当はそんなに見ようかなっていう気持ちはなかったんですけど
オープニングとエンディングをクリープハイプが担当していて
12:03
私あのクリープハイプ好きなので
それをきっかけにしてドラマを見てみました
オープニング曲のね
しょうもなっていうクリープハイプの新曲
こちらもねすごくいいですよ
私は本当にクリープハイプの音楽が
割と最近ファンになったばかりなんですけど
本当にいつもね胸をガッと掴まれるような感じがしてすごく好きなんです
そのきっかけでね
この今回のドラマを見出したんですけど
野球の新しい側面を見られたのがすごく良かったなと思っています
なんかスポーツって勝つか負けるかの勝負の世界じゃないですか
私は勝ち負けってあんまり興味がないんですよね
なんかそのどっちが勝ったどっちが負けたとか
すごくどうでもよくて
両方とも頑張ってるんだから
両方とも金メダルでいいじゃんって思っちゃうんですよ
オリンピックとかパラリンピックとかそういうのもそうなんですけど
なんでみんな金メダルあげちゃえばいいのにと思うんですよね
そこに対して優劣っていうの私は全然なんかすごくわかんないんですよ感覚が
なんでって思うんですね
だから本当にスポーツの身体能力の高さとか
例えば芸術の美しさみたいのを見てるのはいいけど
なんかそこに対して勝った負けた嬉しい悲しいみたいのが私はちょっとわからなくて
だからスポーツを見ないんですけど
だけどなんか今回のこの8月は夜のバッティングセンターでっていうドラマを見てて
そのスポーツの中に人間ドラマとか
その選手一人一人の人生ドラマが見えるんだっていう
新しい見方を教えてもらって
なんかそれはすごく嬉しかったです
だから何でも見方次第なんだなって思いました
まあでもやっぱりその人生ドラマを見れるからって
試合をね3時間野球の試合3時間見続けるっていうのはちょっと長いかなって思うんですけど
そういう楽しさを教えてもらいました
皆さんは本来の目的と違う楽しみ方をしているものとかはあったりしますか
今回みたいにスポーツを勝ち負けじゃなくて人生観の勉強で見てみるとか
15:01
あとは音楽を曲を楽しむんじゃなくてバンドの人間関係を観察するのが好きとか
もしそういったものがあったら是非コメントDMを寄せください
はい今回は正岡敷さんの今やかの3つのベースに人満ちて
そぞろに胸の打ち騒ぐかなをご紹介しました
短歌の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています
また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい
16:06

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