2026.3.8設置。3.28最終更新。この本棚では,おあさんの「『不登校問題』を学びたいあなたに贈るお薦め本リスト」にしたがい,まず,お薦め本21冊を私のLISTEN本棚に並べました。さらに,その他の関連本も追加しています。これらの本を手がかりに,不登校について学んでいきたいと思います。
Special thanks to おあさん:
「不登校児のママ友にどう接したらいい?なんて声をかけたらいい?」と悩むあなたへ(note, 2026.1.15)
関連エピソード: 【第189回】不登校児のママ友にどう接すればいい?なんて声をかけるべき?(LISTEN, 2026.1.13)
私の探究の旅
読書を始めるに当たって,まずは問いを立てるところから始めたいと思います。
探究の始まり:学校に代わる学びの場では,どのような学びが行われているのか?
私は大学というある種の学校で教える身ですが,可能な範囲で学校に代わる学びの場の良さを私の授業にも取り入れていきたいと考えています。そのためには,学校に代わる学びの場で実際にどのような学びがなされているのかを知る必要があると思いました。
白井智子『脱「学校」論——誰も取り残されない教育をつくる』PLANETS,2024年(難解x過激!)
まずは,この本から始めたいと思い,3/8にアマゾンに注文しました。→3/10届きました。
3/12読了。結論から言うと,学校に代わる学びの場で実際にどのような学びが行われているのかは,良く分かりませんでした。しかし,この本の最後に掲載されていた特別対談での安宅和人さんの次のようなアイデアはとても参考になります。
インターネット上にはいろんな大人がいるわけですから,子どもたちは「この人に何かを聞きたい」と思う人を見つけますよ。橋渡しは学校側がサポートする必要があると思いますが,何人かに「教えてください」と打診すれば,快諾してくれる人は少なからずいると思うんです。(p.272)
ここでは学校を前提としていますが,子どもと大人を結びつける何らかのルートがあればいいわけですよね。こうして,子どもが学校の先生以外からどんどん学べるようになるといいなと思います。
どうすれば,子どもが学びたいことを自由に学べるようになるか?
おおたとしまさ『不登校でも学べる——学校に行きたくないと言えたとき』集英社新書,2022年(平易x穏健)
次は,この本を読んでみたいと思います。3/12アマゾン注文。→3/14届きました。
これは,「多くの親がイメージする一般的な「学校」に行かなくても、学べる場所がこれだけある、と紹介する本」だとのことなので,現在存在する学校以外のさまざまな学びの機会を知ることができるでしょう。
(上の本はまだ読書中ですが,⋯⋯)
子どもの自由な学びを妨げるものは何か?
五味太郎『大人問題』講談社文庫,2001年(平易x過激)
おおたさんの本を読んでいる最中ですが,平行して五味さんの本を読みたくなりました。3/15アマゾン注文。→3/17届きました。
3/27読了。子どもの自由な学びを妨げるものは,一言で言えば,大人による余計なお世話。そして,さまざまな思い込み。そして,もっと言えば,「学校」そのもの。「学校にいると学べません」(p.174)
では,どんな学びの機会があるといいのか? 五味さんの提案は以下の通り:
- わかりたい子がわかっていそうな大人に聞く(p.154)
- 今でもわかろうとしている人(つまり現役の人)が,わかりたい子の教材になる(p.156)
- 子どもが質問にきたら,企業はそれなりにきちんと答える義務がある(p.184)
- 10歳まではフリーパス(どこにでも行ける)。絶対金とっちゃいけない(p.195)
要するに,子どもだましではなく,本物こそが子ども学びの教材になるということ。だから,学校ではダメ。学校は,わかったつもりの教員が,子どもをわかったつもりにさせるところ。
子どもはどうやって学んでいけばいいのか?
五味太郎・内海陽子『勉強しなければだいじょうぶ』改訂版,集文社,2016年
五味さんの学び(勉強ではない)に対する考えをより詳しく知ることができそうで,読みたくなりました。
3/19アマゾン注文。→3/20届きました。
3/24読了。
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おあさんのお薦め本リスト(+α)
「不登校入門」(平易x穏健)
- 西野博之・來來珈琲店『マンガでわかる! 学校に行かない子どもが見ている世界』KADOKAWA,2024年
- 今村久美『NPOカタリバがみんなと作った 不登校——親子のための教科書』ダイヤモンド社,2023年
I. 初心者向け(平易x穏健)
- おおたとしまさ『不登校でも学べる——学校に行きたくないと言えたとき』集英社新書,2022年
- 高坂康雅『不登校のあの子に起きていること』ちくまプリマー新書,2025年
- 小林美希『ルポ 学校がつまらない——公立小学校の崩壊』岩波書店,2024年
- 武田信子『やりすぎ教育——商品化する子どもたち』ポプラ新書,2021年
II. 中級者向け(難解x穏健)
III. 上級者向け(平易x過激)
1.孫泰蔵『冒険の書』日経BP,2023年
2.内田良子『「不登校」「ひきこもり」の子どもが一歩を踏みだすとき』ジャパンマシニスト社,2020年
3.鳥羽和久『君は君の人生の主役になれ』ちくまプリマー新書,2022年
4.古山明男『学校に合わない子どもと親が元気になる77の知恵』かもがわ出版,2025年
5.おおたとしまさ『学校に染まるな!——バカとルールの無限増殖』ちくまプリマー新書,2024年
8.五味太郎・内海陽子『勉強しなければだいじょうぶ』改訂版,集文社,2016年(追加)
IV. 特級者向け(難解x過激)
- 苫野一徳『「学校」をつくり直す』河出新書,2019年
- 鈴木大裕『崩壊する日本の公教育』集英社新書,2024年
- 白井智子『脱「学校」論——誰も取り残されない教育をつくる』PLANETS,2024年
- 工藤勇一・鴻上尚史『学校ってなんだ!——日本の教育はなぜ息苦しいのか』講談社現代新書,2021年
- ジョン・テイラー・ガット(高尾菜つこ訳)『バカをつくる学校——義務教育には秘密がある』成甲書房,2006年
- イヴァン・イリッチ(東洋・小澤周三訳)『脱学校の社会』東京創元社,1977年
サマリー
このエピソードでは、おあさんのおすすめ本リストに基づき、不登校について学ぶための「LISTEN本棚」が紹介されます。本は平易-難解、穏健-過激の2軸で分類されており、話し手は特に具体的な解決策や学校外での学びのヒントとなる本に注目しています。これまで読んだことのある本は少ないものの、孫泰蔵氏やイヴァン・イリッチ氏の著書に触れつつ、リストにある未読の多くの本を読むのを楽しみにしていると語ります。