新学期の授業方針
4月15日、月曜日の声日記です。
新学期の授業が始まって、今、1週間目なんですけれども、
今日もあるクラスで、第1回のガイダンスの授業を行いました。
私は、どのクラスでも、最初に私の授業方針というものを学生に話しています。
今日のクラスは、対面授業を行うクラスでしたけれども、
そこで私は、オンライン授業を重視するという、そういう方針を学生に伝えています。
私の授業方針について説明している部分を、録音で聞いてもらいたいと思います。
それでは、再生します。
「ではまず、私の授業方針ですが、このようにしています。
大学の方針に従い対面授業を行うが、感染症対策を図るとともに、
『学習の自由度を上げて個別最適化を図るため、講義ビデオやオンラインツールを多用します』ということなんですね。
この授業はほとんどの他の授業と同じように、対面授業という形をとります。
ですから、ここに皆さんが集まって、私の話を聞いているのですが、
ただ、先ほど言いましたように、私の授業本体はオンラインで学んでもらう。
つまり、オンライン授業なんです。
ですから、対面授業をやりつつ、オンライン授業をやる。
こういう授業のことを、ブレンド型授業というふうに言う場合があります。
あるいは、ハイブリッド型授業というふうに言う場合もありますが、
要するに、違う授業のやり方を混ぜ合わせて行うということです。
このオンライン授業を特に重視しているのですが、なぜかというと、
まず一つは、感染症対策。これがまだ必要です。
この狭い教室にこれだけの人数が集まるということは、
感染症の拡大のリスクを非常に高めることになります。
ですので、かつてだったら、こういうことは許されなかったわけですが、
今は新型コロナの感染症のレベルが下がりましたので、これが可能になりましたが、
新型コロナウイルスがなくなったわけではありません。
いまだに市中にはウイルスは存在し、年に2回ぐらい流行のピークを迎えているわけです。
4月ぐらいというのは、コロナは一番感染が少ない頃です。
これまでの経験からして。
ですから今はそんなに心配ないのですが、夏に向かってどんどん感染が広がっていきます。
だいたい7月、8月ぐらいがピークになるのです。
つまりこの学期の終わりぐらいが危ないということです。
オンライン授業の重視
ですので、やはり感染症対策については、私はかなり気を使っています。
ですので、感染症が広がってきてもこの授業が継続できるようにということでオンライン授業を重視しているということです。
それからもう一つは、オンライン授業というのは対面授業にはない自由度があるのです。
これは捨てがたいです。
コロナの頃に体験した自由を対面授業に戻すことによって、
私たちは失ってしまった、あるいは奪われてしまったということが言えます。
ですが、私は個人的にはそれを大事にしたいのです。
ですのでこの授業、コロナのときには2020年度は完全オンライン授業でしたが、
この教室に来なくても受けられたし、この時間、月曜の2限という時間の拘束もなく、
自分の好きなときに学ぶということも可能であった。
この自由を私は今でも実現したいのです。
そのためにこういう授業形態をとっているんだということを理解してほしい。
なぜこの授業は対面授業なのにこんなふうにやるんだと思う人は必ず出てくると思うのですが、
そういうことなんですね。
ただ対面授業のいいところもあるということは私は十分認めています。
ただ、この人数で対面授業の良さを実現することはほとんど不可能だと私は思っています。
だから大規模な講義科目は私はみんなオンライン授業にしていいと思っているのですが、
大学の方針はそうではないので、このような対面授業をやっているということなんですね。
それを理解してほしいと思います」。
こんな感じで授業方針を学生に伝えています。
それで今録音を聞いてもらったのですが、どのようにしてこれをここに差し挟んだかと言いますと、
私は自分の授業をZoomというオンライン配信サービスで同時に授業中に配信しているのですが、
それを録画しまして、その録画の動画を私の管理している授業サイトに貼り付けて、
そのブラウザー上で見ることができるようにしています。
今そのブラウザー上で動画を再生して、その音声をですね、
Chromeのブラウザーの拡張機能、ボイスレコーダーという拡張機能を使いまして、
ここで私の声と一緒に録音をしているということで、
この素晴らしい拡張機能については、ひろひろしさんから教えていただきまして、早速使っているということです。
ということで、今日の声日記、これで終わりにしたいと思います。
それではまた。