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多聞のラジオ
ふじけん
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多聞のラジオ
どうもこんばんは。
京都にある多聞という深夜喫茶を舞台にお届けする多聞ラジオ。
今日は多聞で働く2人でお送りしたいと思います。 こんばんは、ゴーです。
こんばんは、フジケンです。 よろしくお願いします。
ということで藤堅さんに来ていただきましたけれども、 藤堅さんが
ふじけん
とても面白い経歴を持っているということで、ちょっと自己紹介をお願いしてもよろしいですか。
藤堅と言います。
普段は多聞でも従業員として働くさせていただいているんですが、
その傍らというか、 ラティアメリカ文学の研究をしています。
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研究の傍ら、多聞で働く傍ら研究をしています。
ありがとうございます。傍らで働いていただいて。 本職は研究の方だと思うんですけど、もう何年ぐらい?
ふじけん
もう大学の博士課程に4年くらいいるので、
研究、修士課程とかから数えたら
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7、8年くらいですかね。
藤堅さんは東京大学の博士課程で、
ふじけん
ラティアメリカ文学の研究室となるんですか? そうですね、東大には2つ
ラティアメリカ文学を研究するところがあって、 1個は中南米科っていう
駒場と本郷って東大キャンパスが2つ、大きく分けて、 他にもいくつかあるけど、
メインどころは駒場と本郷で、 駒場の方に中南米科というところがあって、
そこは地域研究をやるところなので、 中南米に関する政治経済とか文化人類学とかの中で
文学も研究できるところがあるんですけど、 僕はそこではなくて、
本郷の文学部の中にある現代文芸論というところで所属していて、
そこだとこれまでの文学研究の、 例えばフランス文学、ドイツ文学、中国文学とか、
昔からある枠組みには収まらない文学を研究する人が キュッと集められているところで、
だからラテアメリカとか、東文学とか、 現代の国文化ではできなさそうな日本の新しめの作家とか、
村上春樹とか、あと翻訳研究、翻訳論みたいなやつとか、 比較文学、世界文学みたいな、
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いろんな人たちがいるところで、 僕はラテアメリカ文学を研究していると。
やっぱり専門の話になると、 淀みないですね、話が。
ラテアメリカ文学を研究されている方って、 日本にはどれくらい?
ふじけん
日本には、何人くらいかは分からないですけど、 それなりに数はいるけれども、
やっぱり英文学とかフランス文学とかに比べると、 すごい少なくて、
多分イメージ的には、 アメリカ文学の中のフォークナー研究している人っていうのが、
大体ラテアメリカ文学の研究者くらいという感じ。
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フォークナー1人に対して大陸1個みたいな、 面白い例えが。
ふじけん
あれだと、作家、誰々の専門っていうだけでも、 たくさん人がいるとか。
だけど僕らはまだラテアメリカ文学研究、 それなりに数がいないから、
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ラテアメリカ文学を研究しているとなると、 いろんな作家について喋ることを求められることもあったりするというか。
藤堅さんの主な研究対象の人っていらっしゃると思うんですけど、 例えばそれを研究している人っていうのもやっぱり限られてくる?
ふじけん
すごい限られていて、 僕が研究している作家はまだ多い方かな、分かんないけど、
カルロス・フェンテスっていうメキシコの1928年生まれの作家を メインに研究しているんですけど、
その人について研究しているのは、 僕と同い年くらいの中だと僕だけなんですけど、
もう少し上の世代に2人、3人くらい、 一応彼を専門にしている人がいたりして、
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それが結構多い方というか。
それで多いということですよね。
ふじけん
じゃあ結構こう、責任重大じゃないけど、
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みんなで引き継いで、背負っていっている部分もあるということで。
ふじけん
結構基本的に一人一作家みたいな、 それぞれが自分の画像で頑張るみたいな感じの規模感。
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もうこの人は私に任せているという、 だからまあ本当に第一人者だなといつも思っているんですけど。
東京大学の博士課程にいらっしゃるんですけど、 京都に住まれてますよね。
ふじけん
そうなんです。
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2年くらい?
2年くらい、そうですね。 この間の4月で2年だから、もう2年を超えていらっしゃってますね。
それはなんでですか?
それはなんか僕のパートナーが2年前に京都で就職をして、 それについて京都に引っ越してきたということです。
研究もこっちで?
ふじけん
研究もこっちで、もう授業とかもあんまりないし、 自分家で本を読んでやるだけなんで。
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本当にそれでよかったのかと。5年後、10年後に。
ゼミとかは別にないんですか?
ゼミとかはそんなになくて、 オンラインで参加できるのもやっぱりコロナ以降増えたりしたから。
京都に来たご縁で、うちでもちょっと手伝っていただいているということですよね。
今日藤堅さんに来ていただいたのが、 またとても素敵な企画を考えてくださっていて、
ちょっとそれのお知らせも兼ねて、 いろいろお話を伺っていこうかなと思っているんですけども、
ちょっとイベントについて教えてください。
ふじけん
このTAMONで、7月14日から日曜日に 100年の孤独をめぐる音楽と文学というイベントをさせていただきます。
これはオープンが2時半で、トークと文学に関するトーク。
しかも、最近文庫化されて大変話題になっている ガルシア・マルケスの100年の孤独という素晴らしい小説がありますけれども、
それについて文庫化を祝う意味も込めて、
その作品をめぐるトークを、同じアメリカ文学の研究者である 京都産業大学の三浦福美さんをお招きして、
僕が聞き手を務めるトークをやった後に、
作品の世界と関わりの深い音楽を演奏するグループ、ロスアミーゴス・アヌシアドスというグループをお招きして、
文学に関するトークと音楽の演奏という2本柱で構成されるイベントになります。
トークとか演奏の合間とかその後には、
僕が選曲したラテンアメリカの名曲をBGMとして流させていただいて、
それでタモンの美味しいコーヒーやイベント限定のラテンアメリカ・メキシコっぽい軽食やドリンクなんかも一緒に楽しんでいただこうというイベントになっております。
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100年の孤独を巡る音楽と文化、ほんもり沢山のイベントを楽しみにしています。
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またちょっと後でイベントについても色々聞いていきたいんですけども、
せっかく来ていただいたんで、100年の孤独、今文庫がだいぶ売り切れ俗出みたいなことでちょっとした社会現象に、
こんなことでも例は入ってなかったですよね。
ふじけん
あんま聞いたことないですね。
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古典が、古典というか名作がこんなに売れるみたいな、改めてというのは。
それは文庫化されたんですよね。
どこから文庫化?
ふじけん
文庫化は周囲しちゃってない、間違えた、申し訳ないです。
新潮文庫から。
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新潮文庫から、またなんか想定もちょっとかっこいい感じで、またなんか新しいイメージを喚起するようなアレですけど。
ちょっとこの文庫化について色々、せっかく専門家いるんで聞いてみようかなと思って。
そもそもなんでこれまで長い間文庫化されなかったっていうのが気になるポイントなんですけど。
ふじけん
文庫化の理由は、たぶんこうだろうなって感じなんですけど、
元々ガルシア・マルケスの100年の孤独というか、ガルシア・マルケスの全作品が新潮社でハードカバーで出てて、
100年の孤独もそこに含まれていて、それはずっと変える状態にはあったんですけど、
たぶんそれがそれなりに売れ続けてたので、改めて安い文庫版を出してもそんなに買わないだろうっていう予想を出版社がしてて、
だから単行本がこれちょっとずつ売れ続けてればいいかなみたいな感じのアレだったと思うんですけど、
でもその予想を超えてというか、それを考えていたのに文庫化に踏み切って、
それが思った以上に売れまくっているというか、すごい良い話だと思います。
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なんでその文庫化をここ2024年に踏み切ったの?
なんでなんですかね、なんかはわからないですけど。
特に話題というか、なってないんですか?
ふじけん
そう、なくて。
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学会とかでも?
ふじけん
学会とかでもやっぱり事前にされるらしいみたいな話は全然聞かなかったです。
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急に?
ふじけん
急に、普通に発表されたタイミングで即話題にはなったけど、事前にあれなのもわからなかったし、
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あと文庫化になるってなった時も、もともとの鶴見忠さんの役そのままなのか新役なのかもあんまりわからなかったです。
そういう目測が飛び交って。
なるほど。
結果的には、もともとの本役、本役は何年くらい前なのか?
ふじけん
本役は、百年の孤独が最初に役されたのは、確か1972年で、
その後一回同じ鶴見さんの役だけど、いろいろ直した新役バージョンが出ていて、
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長らく流通していたのは、鶴見さんが役し直した方のバージョンで、文庫化もそれと同じものが出ているみたい。
なるほど。やっぱりさすがに詳しいですね。
鶴見さんというのはすごい人なんですか?
ふじけん
すごい人ですね。僕はお会いしたことがないんですけど、
とにかく多分日本語がすごい流れ、流れな日本語です。
結構百年の孤独もそれなりに拡張高い日本語に役されていて、
だから原文はもう少し大衆的なんじゃないかみたいな話もあるけれども、
やっぱりその鶴見さんの役文のイメージもあって、
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百年の孤独が日本でこれだけ読まれているみたいなところ。
鶴見さんはマルケス以外もいろいろ役されているんですか?
ふじけん
そうですね。もういろいろ役していて、
ボルフェスの電気衆の役も鶴見さんでした。
あと同じラティアメリカ文学を日本でお好きな方の中で、
百年の孤独に並ぶ人気作品というか有名作になっているのが、
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補瀬戸之さんの夜の乱れの鳥という作品があるんですけど、
ふじけん
それも結構長らく絶版だったのが、数年前に推薦者から再版されて、
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それも結構売れたという話が聞きます。
夜の乱れの鳥、それも小説?
ふじけん
それも小説で、それも鶴見さんが役されている。
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じゃあヒットメーカーじゃないですけど、
ふじけん
そうですね。
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紹介者というか。
で、牽引されていた方という。
ふじけん
なんか弟さんが漫才師らしいですもん。
これ最近ネットで見てそうだったんだと思ったんですけど、
弟かお兄さんかどっちか、
兄弟が伝説の漫才師的な人らしくて、
だからこの鶴見正役の日本語のリズムというのは、
そういうところにルーツがあるのかもしれない。
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その伝説のというのは本当に、いわゆる浅草とか、
ビートたけしより前みたいな、
たぶんそうですね。
そのあたりの漫才師の、
そんな情報も。
で、この文庫は役は鶴見さんで、
特に単行本から、根本的には変わってないと思うんですけど、
ふじけん
そのいくつか特徴があれば教えてほしいんですけど。
どうですかね。
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せっかく文庫で読む意義というか。
解説もついてるんですよね。
ふじけん
あ、そう、これ解説もついていて、
最初の役につけた役所跡書と、
その後の新役した時の役所跡書というのが載っていて、