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2022-11-12 15:47

EP27 1940 年体制という本を読んだ

1940 年体制という本を読んだ感想を話しました。



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はい、こんにちは、Kojimaです。 今回はですね、
なんか読んだ本の話をしようかなと思います。 あの
最近、アスコープ資本主義の未来編という Spotify限定のポッドキャストを聞いていましてですね
そこでちょっと肩書きは忘れてしまいましたが、マネーフォワードの方が出てて、
まああの話の主軸はそこにはなかったんですけど、1940年体制っていう野口幸男さんの本があって
戦前の時期に、つまり戦時体制、戦時経済の体制っていうのが、実は戦後も生き延び続けてしまっていて、それが
高度経済成長を生んだんだ、みたいな、そんなようなことが書いてある本があるんですよと
いうことをおっしゃっていて、そうなのかと思って、すごいそれに興味が湧いたんですよね。
あの、1940年体制っていう言葉自体は僕はそこで初めて知ったんですけど、
なんなら高度経済成長の原因がそこに、その戦争にあると
で、さらに言うと高度経済成長の原因というのは、その日本型雇用だったりとか金融政策だったりとか
その時の行政の、その振る舞いだとかによって作られていると
いうことで、その本にすごい興味が湧きまして、ちょっと読んでみたんですね。
非常に読みづらい本なので、多分その同じ著者の方でもっと読みやすい本が最近は出てるんじゃないかなと思うし
あの、ちょっと時期が古いんですよね。30年ぐらい前に出版された本なので、その今読むと今はもうそれ変わってるみたいなところが多々あったりしますと。
まあそれもあって、そんななんか今読まないといけない本ではないとは思うんですが、ちょっと今回
あんまりそういうことを考えないで買ってしまったので読んだんですけども、あの期待通りとても面白くてですね。
あのブログにも書いたんですが、その40年体制、つまり、ちなみに太平洋戦争の開戦が1942年ぐらいだったかな。
それぐらいで、あの国家総動員法が1938年。
で、えー、体制抑産会の成立とかが1940年か41年だったか忘れましたけど、なんかそれぐらい。
で、日中戦争は1937年ぐらい開戦だったかな。
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というところなので、結構本当にザ・戦時中みたいな時にできたルールっていうのが、実はその高度経済成長を支えたのではないかと主張する本で。
あの例えば、そもそも本当に今の生活に根差したことは、その戦時中に変わってて、例えば税金。
あの今僕らって法人税だったりとか所得税だったりとかを払って、まあ法人税は僕個人が払ってるわけじゃないですけどね。
所得税とか払って直接税という形で納めるじゃないですか。
で、昔は逆だったらしいんですよね。間接税の方が割合がすごい高くて。
その昔っていうのは、その戦時経済になる前ですね。
で、その直接税を取るために厳選徴収制度っていうのができたんですよとか。
いやマジでっていう、その皆さん厳選徴収票っていうのを会社員やっていたらもらうと思うんですけど、
あれ、あの仕組みいつできたかっていうと、戦時中なんですよっていうことだったりとかですね。
それからもっと驚いたのが、年功序列型賃金。
いわゆる日本型雇用の柱の一つですよね。年功序列型賃金。
国家創造院法の前にもあったんですけど、一応名ばかりのものだったらしくて、政府が絶対にこのルールを守らないといけないとか、
なんかそういうことを言っていたルールではなかった。
ところが、その国家創造院法っていう法律が制定された後に、全国的にこの年功序列型賃金っていうのは導入されて、
そのさっき言ったように1937年日中戦争なので、1938年国家創造院法で、その翌年ぐらいだったかな確か。
ちょっと、ちょっと覚えてないですけど詳細は。それぐらいに導入がなされた仕組み。
それから企業別労働組合だったりとか、下請制度っていうのも、この戦時中の時期。
で、なんなら高度経済成長の時に、その大きな会社とその中小企業とでできた繋がりっていうのは、実は戦時中にできていたものが多かったと。
高度経済成長を支えた下請制度っていうのは、この戦時中にそもそもそのコネクションは作られ始めていたっていう。
なんかそんな感じのことは書いてあっていてですね。 本当面白いなっていう感じですね。
自分たちが生きていることって、当たり前ですけど、僕もその、このスタートアップとかいうわけのわからんところにいる僕もですね、
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そうは言ってもやっぱり大企業出身の方とか多いし、外資の人もいるんだけども日本企業出身の方もとても多いので、
年功序列型賃金の考えではどういう仕組みなのかとか、日本型組織っていうのはどういうものなのかみたいなことを、
まあやっぱりなんだかんだいろんな形で見聞きするわけですよね。 だからこそその日本型組織、日本型雇用の組織っていうものが
所要なものというか、まあ日本人っていうものは、なんか知らんけど組織運営をこうやってやっていくものだというふうに、なんか漠然と思っていたわけですよ。
でも実はそうじゃないっていうことに、実はそうじゃないんだということをこの本は主張していて、つまりこの体制っていうのは戦時中だったりとか、
あるいはその経済成長という社会全体が一つの目標を目指していて、しかも時代的に
その重化学工業を伸ばすっていうことが、その国家の成長に対して非常に寄与した。
わかりやすく、ここを伸ばせば国家は成長するっていうことが、まあある種わかりやすかった時代にこの体制っていうのはすごい機能したと。
で、それは戦時中に作られたものであり、その戦争の前は実は全然違う体制なんですよね、日本って。
えーと、一つエピソードを出すとですね、大正時代ぐらいかな。
大正時代ぐらいに、その労働調査報告っていうのを大阪市が出しているらしくって、
あの、まあ簡単に言うと、一つの工場にみんな長いこと勤務しないんだと、すぐ辞めちゃうから困ってると、
いうようなことが書いてあってですね、なんとって感じじゃないですか。
すぐ辞めちゃうから困るんだよなんて、21世紀の日本では言っているかもしれないですけど、20世紀の日本でそんなこと、そういうことを言う人は多分いなかったですよね。
20世紀というか戦後の日本ですね。 だからこのその日本型雇用っていう仕組みっていうのは、その長く勤めるっていうことが
日本人の特性というか、組織に忠誠を尽くすということが美徳とされているとか、そういうのって、まあ今はもしかしたらその
長い期間、この体制が続いてしまったからその価値観が染み付いてしまったのかもしれないけど、ある種制度が後押しして、後付けできた価値観でしかないんだというようなことを主張しているし、
この在り方っていうのは日本人固有のものではない。 システムが後押ししたものであるということを主張している本なんですね。
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はい。あー面白いなーって久々に思いましたね。 ここから僕の感想なんですけど、
なんか大学2年の時に受けた講義をちょっと思い出したんですよ。 それも人文学の講義だったんですけど、
最終的にはこれからの民主主義どうあるべきかみたいなことを考えるみたいな、なんかそんな感じの講義だったんですが、
僕当時、すごいポピュリズムを嫌っていたんですよね。
まあ19、20歳の時ですよ。 19、20歳の時に僕はすごいポピュリズムを嫌っていて、
まあ大衆に何がわかるのかというふうに思っていたんです。 まあなんなら今も心のどっかで思っていると思いますけど、
大衆が自分たちの選択っていうのを正しくできるとは全く思えなかったし、
大衆がその政治家とかの選択とか判断とかっていうのを正しく評価できるわけがないじゃないかと、
いうふうにまあ思っていたわけです。 それはまあ実際、完全に間違っているかって言うとそうではないと思っていて、
最近も参院選でなんかガーシーっていう人が当選したりですね、 その
果たして多数決を取るっていうことが本当に社会を良くすることに貢献しているのかっていうのは、なんか
あの、答えはないけどすごい難しい問いだなぁと思うわけですけども、 まあそれは去っておき。
10年ぐらい前の僕、その授業を受けていた時のポピュリズムを嫌っていた僕はですね、
後でその名前を知るんですけど、要はパターナリズムを 信仰していたわけですよ。
パターナリズムとは何かっていうと、まあポピュリズムの逆で、その専門家に任せておけばいいのではないかと、
まあすごいざっくり言っちゃうとそういう話。
対象はわかんないんだから、あの、専門家がよしなにやってくれよ。
俺たちは関係ねえんだよ。っていう立場ですね。 まあめちゃくちゃ雑ですけど、
めちゃくちゃ雑だしめちゃくちゃ嘘言ってる気がするけど、まあそんな感じのことだと思ってください。
で、そのパターナリズムっていうもの、
その名前知らなかったんだけど、まあ、あえて、あえて言うと当時の僕はインテリの人たちで集まって、
あの、この国のこととかを決めてもらう方がよっぽどいいじゃないかと。
経済政策ってのは経済学者が決めて、えー、そうだな。
なんか他にもいろいろあると思うんですけど、福祉の話も福祉の専門家が決めて、みたいな形で、
もっとちゃんと専門的な知識を持っている人が、物事を判断していくべきなんじゃないか、
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意思決定していくべきなんじゃないかっていうふうには思ってたんですよね。 まあでもそうじゃないということが、今はもう知っているし、
知っているんですけど、なんで知ってるかっていうと、それがその大学2年の時に受けた授業で、
あの、 パターナリズムが全否定されたんですよね。
その時出た例っていうのが、実は僕が生まれる、生まれた頃とか生まれる前とかだったんで知らなかったんですけど、
要するにパターナリズムは失敗するっていうのはもう歴史が証明したんですよ。
専門家が考えて専門家が意思決定しても世の中うまくいかない。 かといってポピュリズム的なやり方をしてもうまくはいかない。
じゃあどうしていくのがいいんだろうねっていうのを考え続けていきましょうよっていうのが、
まあ最終的にはその授業の話だったんですけど、 その授業で学んだことと、
あの全く同じ経験をしたなって思ったんですよね、この本を読んだ時に。 自分たちが知っているものっていうのがあって、
それは例えば、 日本型雇用っていう名前だったりしたし、
直接税っていう名前だったりしたし、 まあ日本の金融制度っていう名前だったりしたわけなんだけど、
それについて知っていること、もっとこうすればいいじゃんって思うようなこと、
あるいはその体制が何であるのっていうようなことって、
まああんま考えたこともなかったし、 その与えられた所有のものとして考えていた。
それが実は与えられたものでも、その民族制度のものでも何でもなく、 戦争が作ったものですよ。
っていうのが自分の中ですごいエポックメイキングで、 まあ戦争が作ったものって言い方はだいぶ単純化しているというか、
語弊がある言い方ではあるんだけど、 久々にこういう体験をしましたね。
なんか最近本読んでても、 別に新しい何かを知ることはあるんだけど、
なんか既存の価値観をぶっ壊されるというか、 あのひっくり返されるみたいな読書を全然しなかったんですよ。
これはもう僕の本を選ぶセンスが悪いのか、 僕が世の中を知り尽くしたからなのかわかりませんけども、
なんかこういう大学時代みたいな経験をまた、 この年になってもできたっていうのは、なんかすごくいいなというふうに自分としては思いました。
今回はそんなとこですかね。
このポッドキャストですね、 なんか理由はよくわかんないですけど、
じわじわとなのかな? 最近ちょっとずつリスナー数増えていましてありがとうございます。
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あの最近一人回ばっかりですが、 なんか実はもうまたゲスト回やりたいなぁと思っていて、
ゲスト回をやって、なんか1回2時間分ぐらいとか撮って、 あの4週に分けて出す。
月に1回収録みたいな。 なんかそういう感じのことをやっていくの面白いかもなぁとか最近思っていたりしています。
実際にやるかわかりませんが、 一応そういう構想はあったりします。
そんな感じでこれからものんびりお付き合いしてもらえると嬉しいです。
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