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2024-09-21 12:54

♯23「堕天使にしてしまったパパ」

良かれと思って子供にお小遣いを与えたら、それ以降お金を要求するようになってしまいモヤモヤしている…なんてことはありませんか?


ある日、まだ幼い子どもが純粋な天使のような笑顔で、パパにマッサージをしてくれました。パパは感動し、何も考えずにお小遣いをあげることにしましたが、それ以降「マッサージするから100円ちょうだい!」と要求するようになってしまい戸惑うパパ。家族の関係性にお金を介すリスクを考えさせられるエピソード。

サマリー

今回のエピソードでは、子育てにおける報酬の影響についてお話ししている。特に、子供がマッサージを通じてお金を求めるようになった経緯を通じて、家族内の関係やお金に関連する感情について深く掘り下げている。

報酬の影響
さあ、始まりました。タダの箱庭ラジヲ。本屋では買えず、増札もされない、読み手から読み手へとギフトされる1万冊の箱庭本について、今回もお話ししていきたいと思います。
ここまでですね、仕事も年齢も違う、多種多様な方々からお金が絡んでモヤモヤした話をテーマにいろんな話を紹介してきましたが、
前回に引き続き、今回もリスナーの皆さんと一緒に考えるプチコーナーをしてみたいと思います。
まず私がショートコラムを読むので、リスナーの皆さんも自分だったらどう考えるのかと一緒に聞いて考えていけたら嬉しいです。
はい、ということでですね、今回ご紹介するショートコラムが、打天使にしてしまったパパというテーマでですね、お話ししたいと思います。
ある日、幼い子供がマッサージしてあげると言って、小さな手でヨイショヨイショと一生懸命マッサージをしてくれました。
かわいい天使にマッサージをしてもらったら、リスナーの皆さんはどう答えるでしょうか。
きっと、なんていい子なんだ。ほら、これでママにお菓子でも買ってもらいなさいなんて言って、お小遣いをあげるに違いありません。
何も見返りを求めず、ただただ純粋にマッサージをした子供は、目を丸くして驚きます。
え、やった!500円もらった!ママ!走り去っていく天使の後ろ姿を、ほほえましい顔で眺めています。
そんな次の日ですね、またマッサージすると言って天使が駆け寄ってきました。
そして言うのです。マッサージしたからお金ちょうだい!と。
うん、ありがとうねと少し戸惑いながら、またお金を渡しました。
何の見返りも求めずにマッサージをしてくれた天使は、今やお金のためにマッサージをする打天使に変わってしまった。
しまいには、おもちゃを片付けるのも、ご飯を残さずに食べるのも、お金をくらえなきゃやらないとお金を要求するようにもなってしまったと。
それならこちらとしても考えがある。片付けないおもちゃを捨てちゃうし、ご飯を残すならお菓子はあげません。
息子は言いました。じゃあ、チューしてあげない?父親は100円をそっと息子に渡しましたと。
こんなお話なんですけれども、リスナーの皆さん、特に子どもをお持ちのリスナーの方は、うんうんと頷いていただけた話だったんではないかなと思っているんですけれども、
このショートコラムは実は僕の実体験が元になっているんですが、こんなこといっぱいありますよね。
本当に良かれと思って子どもにご褒美を与えた何気ない経験から、そこから交換条件を求めるようになってしまう親子の関係といいますか、
自分が子どもの時もお小遣いをあげてあげる親戚のおじさんとかを見ると、アピールしてお小遣いをなんとかもらえるようになっているのを考えていたなというのを僕が小さい頃も思っていたりですね。
それがちょっと複雑な思い出として残っているというか、お小遣いをくれる親戚とくれない親戚のおじさんにはちょっとやっぱり違った関係性があったというかね。
それがまた実際に自分が大人になって、今度はあげる側になった時に何でもかんでもこちら側の要求に対して、いわゆる交換条件を出すようになっていくこの関係。
うちも子どもが上は中学2年生で次男が4年生ですね。3男が年長3なんですけど、特に中学2年生の長男なんかはこういう交換条件もかなりシビアに詰めてくるようになってですね。
まるでビジネス相手と交渉するかのように、じゃあもう5分やったら50円増やそうかみたいなマッサージをする時ですね。
ただ6歳の末っ子はですね、まだそういう交換条件っていう関係性ではないので、マッサージ気持ちいいなって言ってくれると、一生懸命やってくれる。
でもお兄ちゃんが100円もらってたら僕もなんて言って飛びかかってくるんですけど、俺可愛い範囲でやってる分にはこちらとしても社会に出ていくと無償で何でもしてあげたらいいよって案に言えなくなってくるというか。
ちゃんと自分の報酬ももらえるように交渉した方がいいよみたいな大人の事情というか、そんな感覚からこういう報酬について交渉していくスキルというか概念みたいなものも大事なんじゃないかななんて言って教えていったりもする事情もあると思うんですけど、
それがね、飛びして奥さんまでご褒美を求めてくるなんてね、子供でなってくると目も当てられないというか、そうなったら家族関係ってギクシャクしていってしまうんじゃないかなっていうそういう思いもあったりして、
なかなか僕自身ここら辺の関係性、家族でお金が絡んだ時の複雑な思いみたいなところを感じているんですけれども、リスナーの皆さんそんなこと考えたことあるんじゃないでしょうかね。
それがなんかこう、もし行き過ぎた先にはもしかしたら家事も育児も報酬が見合わなければやりませんみたいな奥さんとの関係にも響いてきちゃったりとか、そうなってくるとね、どんどん本当にビジネスライクな関係に変わってですね、
本来なんかどんな時でも助け合えるこの関係性というか、そういったものを家族という関係の中でね、築いていく側面もあるんではないかななんて思っているので、
そういった存得感情、お金が絡んだことによってですね、この家庭関係というか親子関係やこの夫婦との関係においてもですね、何か関係性というところにおいてお金が影響を及ぼしてしまうという、そんな側面もあるんじゃないのかななんていうのを感じさせるこのショートコラムなんですけれども、
実際にね、そんなこともあると思うんですよ。子供がお金にすごい意識しすぎちゃって、父親や母親との関係がうまくいかないとか、逆もしっかりで子供とどう関係性を取ったらいいかわからないから、
お金を餌にですね、子供を何とか要望に沿ってもらうように動いてもらうみたいになってくると、それってどうなのかななんて思ってしまうんですけれども、
実際に子供をお持ちのリスナーの皆さんはですね、パパともとか身近なママともと、こういったお金をあげるタイミングとか、もしくはこういった報酬をご意識をするような関係性をどうやって子供と対話しながら、
話していた方がいいのか、みたいなことを考えるきっかけというか、こういう話を聞いたんだけど、私も実はこんなのがあって、オタクはどう?みたいなですね。
そんな話って意外としそうでしていない感じがするんですよ。お金が絡んだ話ってね。なかなか僕たちは話さないようにしようみたいな、そういう感覚があると思うんですけれども、
ぜひね、こういうことも身近なパパともママともと話してみてはいかがでしょうかということで、打点詞にしてしまったパパというショートコラムを紹介させていただきました。
損得感情の影響
ということでですね、このただの箱庭文を今紹介しているんですけれども、今回でですね、ただの箱庭文の1章がこれで終わりました。
皆さん、ここまで聞いていただいた皆さんいかがだったでしょうか。この1章についてもう一度改めてですね、紹介すると、この1章はお金が絡んでもやもやしたことというのがこの1章のテーマでした。
なぜ私たちはお金が絡んだ途端にもやもやを感じるのでしょうか。これまでお金のやりとりが生まれることで踏み落ちないシーンはないでしょうか。
あなたの身近にあるお金をもらって割り切れない気持ちになった体験、あるいは逆にお金をもらわない方が気持ちのいい体験について教えてくださいというテーマでですね。
第1章、いろんな方のエピソードを紹介させていただきました。
そしてですね、次なんですけど、次回からですね、いよいよ第2章突入していきます。
次この第2章はですね、どんなテーマになってくるかと言いますと、
損得感情が損なうものというのが第2章のテーマになります。
もしかすると私たちがお金を買い際させた時にもやもやしていたのは、損得感情というものが働くからなのかもしれません。
あるいは見返りを求める気持ち、ギブアンドテイクの関係と言ってもいいのかもしれません。
ギブアンドテイクの関係は私たちの一体何を損ねているのでしょうかという章がですね、次回から始まっていきますので、
またこの損得感情というものについてまたリスナーの皆さんと考察していきたいと思います。
次章のテーマ
それでは皆さん、今回もお聞きいただきありがとうございました。
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