食べ物の世界を探求する食べ物ラジオの 掛茶料理むとう・むとうたくろーです。
むとう太郎です。 このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、食べ物の知られざる世界を ちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
ということで、前回からの続きです。 はい、で、今回は、今日はマクドナルドの話しますよ。
マクドナルド、ついに。 ついに、ついにですよね。
もう、ハンバーガーをやってるかどうか忘れちゃってくれる。 ただね、もう前回から、ビジネスラジオじゃねえのみたいなぐらいに、ビジネスの話ばっかりはしてるんですけれども、
マクドナルドという巨大チェーンの発達は、我々のハンバーガーに対する認識を大きく変えてしまったんですね。
ああ、そうなの。
いろんなハンバーガーがあり得たわけですよね。
で、今まで見てきたように、いろんなバリエーションがあって、パティの中に玉ねぎが入ってるとか、野菜が混ざってるとかも別にいろいろあったわけですよ。
あったね。
ところが、我々が知ってるハンバーガーってこういうものだよねっていうイメージありますよね。
それってほとんどマクドナルドとかそれに追随するような多くのハンバーガーチェーンによって形成されてるんですよ。
つまり、どんどんどんどんシンプルになって、ある一つの型みたいなものに集約されていく。
型。
効率のいい製造方法みたいなのがだんだん修練していくわけですよね。
そうすると、修練していった結果、だいたいこのパターンの枠の中に落ち着くよねみたいなことってあると思うんですよ。
それを大きく推進したのはマクドナルドだけではないんですが、特に顕著に目立つのはマクドナルドという巨大ハンバーガーチェーンですよ。
マック以外のやつってバーガーキングくらいしか出てこないんだけど。
本当ですか。
モスバーガー?
インアンドアウトとかジャックインザボックスとかワタバーガーとかフレッシュネスバーガーとか。
結構あんねん。
いっぱいあります。
日本だとあんまり馴染みがないのが多い。
日本に進出してむちゃくちゃ広がったっていう意味でいくと、やっぱマクドナルドが一興ですよね。
そうだよね。
バーガーキングですら日本に上陸して一回撤退してまた来たって感じですからね。
やっぱりちょっと桁が違いなっていう感じはします。
どこに行ってもあるイメージなのがやっぱマックだね。
だって世界で何万点とかですよ。
そうなんだ。
1万とかじゃなかったはず。2万点を超えてたはず。
マック指標とかあるよね。
ありますね。
だって何がおかしいってビッグマック指数ってあるじゃないですか。
確かに。
あれは世界中どこに行ってもだいたいマクドナルドあるよね。
ビッグマックの価値はみんな均一だよねっていう前提になり立ってるわけですよね。
そうなるよね。
同じものがいくらで売られてるかって話なんで。
これが成立する巨大チェーンってなんだこれって話ですよ。
確かに。
ということでマクドナルドという巨大ハンバーガーチェーンができるまでのストーリーを
ちょっと今回だけ多分終わらないので次回も含めて歴史を遡ってじっくりやっていこうかなと思います。
これも今回では終わらない。
終わらないです。
せっかくなのでただビジネスの話しててもしょうがないんで
どういう背景から彼らが登場してきたのかその辺から始めていきたいと思います。
はいそして前々回ぐらいにジャングルの話しましたよねアプトン・シンクレアが書いた本。
ああジャングルね。
とんでもない環境で働かされてるよ肉工場でみたいな話ししましたよねああいう感じでやってくるわけですよアメリカにやってきて彼らはシカゴに行ったのではなくてニューハンプシャーシューどこかわからんやろ。
わかんない。
右上の方。
右上か。
ざっくり言って。
ニューヨークほどまで行かない?
ニューヨークの北。
もっと北か。
うんボストンの方ポーツマスとかねポーツマスジャガイアクで有名になってるけど。
名前は知ってる場所は知らん。
ポーツマスの西70キロボストンのさらに北西80キロぐらいのところ。
ああ北西なんだ。
つまり初期13州の一つですよ。
ああまだ分裂というかいろんな国が侵略じゃないけど有実だった時のこと?
分かりやすく言うとイギリスがアメリカ大陸に植民地作りますよね。
でニューイングランドって植民地作りますよね。
作ってたね。
そこ。
そこか。
それの北の方。
はいはいはい。
なのでもう完全にイギリスの影響を受けてるからどんな産業が発展してるかっていうと繊維産業。
繊維?
繊維織物糸。
ああ船じゃなくてね。
そっちじゃない。
なんで繊維産業って一社を量産するんだよ。
ちょうどさっきタンカーの記事を読んでたよ。
あはははは。
ちゃうちゃうちゃう。
あのイギリスの産業革命ってもともと毛織物からスタートするんですよね。
ああ毛織物ね。
機械化したりとかしていくので。
でそれをニューイングランドにコピーして持ってきてそこで工業化するわけですよ。
ああ確かにイギリスそうだったね。
でそれがニューハンプシャー州で発展していてそこをめがけてマクドナルド家は移民としてやってくる。
みたいな感じですね。
でおじいちゃんはどこで働いたか知りませんけどお父さんのパトリックは結構子供の頃からずいぶん若い時から工場労働で働いていて
この時代はね学校に行くとかそういうのではないんでとにかく労働する。
労働感。
で特に移民ってのは厳しいですからとにかく安定した生活を得るために頑張るっていう感じなんですね。
分かってるのは資料すごく少ないんですけどお父さんのパトリックは靴工場で働いていたそうです。
靴工場。
もうね地道にコツコツ真面目に働くとにかく真面目に働く勤勉な人。
でもものすごく長年働いて40年くらい勤めたのかな。
ほんとに目一杯だね。
で長年従事して主任クラスになりましていわゆるマネージャーですね。
シフト管理しますとかそういうくらいまで出世していったような人です。
でこの息子に2人のマクドナルドつまりお兄ちゃんのモーリスと弟のリチャードがいるわけですね。
彼らはあのなんだろうね時代なんでしょうね勤勉に行かないんですよ。
勤勉に行かない?
そんなに勤勉に我々の今の現代日本でいうところのサラリーマンビジネスパーソンみたいに
一つの企業に勤めてコツコツ頑張るみたいなタイプではないです。
あー違うんだ。
はいで実はこのマクドナルド兄弟をはじめ他の同世代の方々は結構ね飛び出していく人多いんですね。
へー。
これは何でかっていうと報われないからなんです。
報われない?
勤勉に働いてコツコツ頑張って出世していても現代と同じですねブーカの時代には報われるかどうかがわかんないわけですよ。
そうなんだ。
何が起きるかわからないそういう時代に突入していく頃なんですね。
へー。
はいでお兄ちゃんのモーリスマクドナルドは高校を卒業して少し経ってからもう24歳の時かな
ニューハンプシャ州を飛び出していきなり西海岸に飛びます。
西海岸に飛ぶ?
はいだから東海岸の端からジサを飛び越えてカリフォルニアのロサンゼルスに行くんですね。
あーずいぶん遠いね。
だいぶ遠いよ。
だいぶあるよね。
確かアメリカってジサ4時間ぐらいじゃないって。
あーそんなる?
西と東で確か2時間…いや2時間ではないな3、4時間はあったはず。
まあ地図見るとありそうだよね。
もうめちゃくちゃ広いですからね。
僕もアメリカにいるときテレビ番組の放送欄がいろんな時間書いてあった気がする。
おー。
ここにねちょうど世界地図があるんで見てもらうと結構距離ありますよね。
あるね15度で1時間って確か覚えてきた気がするから。
多分3、4時間は軽くあるはずです。
あるね。
でそのぐらいの距離を飛び越えてロサンゼルスに行って何をしたか。
はい。
映画スタジオで働き始めるんです。
映画なの?
映画なんですよ。
えーいいな羨ましい。
笑
でもね多分ねその翌年にはちょっと先に言っとくとその翌年に弟のリチャード・ディックがちょうど高校卒業するんでそれに合わせてお兄ちゃんの後を追っかけて同じ会社で働き始める。
あーそうなの追いかけるんだ。
年齢差6歳あるんで。
へー。
でマックはもうとっくに成人してるんで行くんですけどお兄ちゃんは。で弟は高校生の時だったんで卒業したらすぐ追っかけて行くという感じなんですけどこのね映画産業に対する感覚が今の僕らとちょっと違いますね。
違う。
うんまだね映画産業後のハリウッドという巨大映画産業に育つんですけどまだね産声を上げてこれから伸びていくっていう感じ。
あーそうなんだ。
よっしゃ伸びてくぜって言ってもうグカカカカってきてる感じの時代。
あーそっかまだ白黒だろうしね。
うんまだ今のいわゆるThe Hollywoodの映画館だらけ映画スタジオだらけ映画会社だらけみたいになり始めたぐらい。
へー。
あのまだちっちゃい頃。
ほうほうほう。
ユニバーサルスタジオなんかもちろんない。
あーまあそうだよね。
であのカリフォルニアの映画産業の元になった場所とかあとウォルトディズニーの撮影スタジオとかありますよね。
あの辺がほとんどがまだオレンジ農園だった時代ですよ。
あそこオレンジ農園なの?
そうなんですよ。
そうなんだ。
あそこねアメリカってカウンティーってあるじゃないですか。
まあ日本語に直すと何々軍みたいな感じ。
でなんちゃらカウンティーなんちゃらカウンティーって軍の名前がついてるんですけど。
ユニバーサルスタジオのキー名確かオレンジカウンティーじゃなかったかな。
オレンジカウンティー?
オレンジ軍。
オレンジ?
オレンジ。
まんま?
オーレンジ。
カリフォルニアンオーレンジですよ。
逆に他は知らんねん。
もうそのぐらいオレンジ産業が元々あった場所。
でその畑をだんだんだんだん潰していってで町になって映画産業が勃興していく。
オレンジ無くなっちゃう?
無くなっちゃう。
無くなっちゃう?
それはさ日本でも一緒やろ。
茶畑が潰れる、水田が潰れる町になるとかあるじゃないですか。
あるね。
一緒。
じゃあお茶も無くなるのかな?
いや無くなってほしくないけどね。
当時の映画産業に行くっていうことは少し前に言ったらシリコンバレーに行くとか
今でもIT業界に行くとかそういうイメージに近いと思っていいと思いますね。
そういう感じなんだ。
で1926年1927年。
27年ってあれですよちょうどホワイトキャッスルがですね大ブレイクを始める頃ですね。
テイクアウトキャンペーンを打つのが1927年ですから。
1927年?
はい。
ベイブルスがホームランを打ちリンドバーグが大西洋を飛び。
あの例の方の時代ね。
はいまさにその時代に弟のディックがカリフォルニアに行くと。
その時期にカリフォルニアでは映画産業が暴行してくるという感じです。
でよっしゃこれで俺も映画産業行くぜって思ってたら
もちろん彼ら若いんで頑張るんですよ。
ただ2年後に世の中が大変なことになるんです。
1929年もう勘のいい方は分かっていると思いますよ。
金融恐慌です。
金融恐慌?
取り付け騒ぎです。
取り付け?
取り付け騒ぎ要は銀行のシステムがぶっ壊れず簡単に言うと超デフレスパイラルに入るんで
そうすると自分のお金の価値がぶっ壊れたりとかするんで
取り付け騒ぎっていうのは預けてたお金を全部引き出そうとするんですよね。
あーはいはいはい。
でも信用創造って言って
金融機関っていうのは自分のところに例えば100お金があったら300まで貸し出しをしてるんですよ。
大体3倍くらい。
でも全員が一気に引き出すことしないからそれで回っていくっていう
お金を増幅するっていうのが金融機関の機能の一つなんですけど
もし万が一手持ちの100を0まで減らされたら
0×3は0なので信用創造が働かないから銀行が破綻するんですよね。
確かに。
で当然貸し付けしてたら今度貸してる会社からお金を引き上げてこないと回らなくなりますよね。
そうすると会社は潰れます。
そうすると本社が潰れる前にまず支店から畳んでいきますよね。
そうするとヨーロッパに出してた支店も潰しますよね。
まず先にアメリカ本社だったらね。
そうするとこの時代もうすでにアメリカが経済の中心みたいになってますから。
でヨーロッパの支店がバタバタバタっと実際潰されていくんですよ。
これによってアメリカの金融強行がヨーロッパに飛び火をして
これが1931年世界強行って教科書に書かれてるやつ。
大強行になっていく。
こういう時代なんですね。
そうなんだ。
この時代実際マクドナルド兄弟にはあまり関係がないです。
関係がないね。
だって下働きしてコツコツやってる舞台を作ってる人大道具さんとかそんなレベルだったりするんで
そんな関係ないんですよ。
産業自体は盛り上がってるんで強行があっても産業自体は崩れてないそんなに。
もちろんダメージはありますけど。
経営者はやばいけど下働きはそんなにね。
まあそうじゃないですか。
僕らだって若い時ってね。
一番大きかったのはお父さんのパトリックがここで解雇されるんです。
まだ働いてるんだ。
まだそんなに年おじいちゃんというわけじゃないですから。
さっき金属年数40何年って言いましたけど
13歳とか15歳とかその辺から働いてるぐらいの感じなんですよね。
まだ50代半ばぐらいで急に解雇されてしまう。
この時代解雇されたらもうアウトなんですよ。
雇用保険とかないんだよ。
年金も出ないバツンと切られてはいさようならっていう感じ。
定年退職とかなさそうだよね。
ただのリストラ。
バンって首切られておしまい。
彼らは学ぶんです。
先ほども言いましたけど
コツコツコツコツ積み上げて頑張っていってもこういうことあるんだねって。
システムの中でどんどん出世して実力をつけて地位を上げていっても
システムが崩壊したらダメじゃないですか。
それを裸感覚で学んでしまうんですね。
ということで彼らはどうするか。
システムの中で報われないんだったら
システムを回す側、作り出す側に回ればいいっていう発想になるわけですよね。
その通りなんだけど。
おっしゃる通りじゃないですか。
だからといってその簡単には普通はできないんですよね。
だって下技歩きのまだ時代じゃない。
そこからそこに思ったとてできないよね。
と思うじゃないですか。
これ正確な年数は分かってないんですけど
おそらく1930年から32年の間ぐらいのどこかで
二人は貯金を使って小さな映画館を買います。
映画館を買うの?
映画館を買っちゃう。
上映する側に回ってオーナーになるんですよ。
今度人を雇用するんで
雇われていってもバーンて切られるぐらいだったら
自分がシステムを回す側の
ちっちゃいけど一員になれるわけじゃないですか。
まあ確かに。
なのでお父さんの持つ勤勉さとは
違うベクトルで勤勉さを発揮しようとしていくんですね。
っていうのがこのマクドナルド兄弟の考え方の基本です。