00:02
はい、では前回からの続きです。で、今回は
はい、本当に前回の続きです。ごめんなさいでした。
前回からの続きですね。
お待たせしました。
はい。
ある程度こう、元禄文化に向かって、いろんな諸条件が整いつつあるという状況になりましたね。
はい。
ここでまたね、大ブレーキがかかります。
えー、ここでブレーキかかるの?
はい。まず、イベントとして災害が起きます。
また災害。
はい。褒英火山。
褒英火山?
聞いたことありますか?
聞いたことある。
富士山の横丁出っ張ってますよね。
うんうん。
あれ噴火すんすよ。
あー、それだ。
はい。その直前ぐらいに、余震でしょうね。褒英地震。
はいはいはい。
南関東、グラグラグラグラ揺れまくってます。
うんうん。
そして、これが収まったと思ったら、京都で褒英大火が起きます。
またおかじです。
うわー、忙しいね。この年。
うわーってなるわけですよ。
で、ここで出てくるのが、受学者の新井博史。
新井博史。
はい。
失踪権悪者。
はいはい。
そんな、金が金を生むなんざありえない。
ほー。
投資投機なんかは下船のすることじゃ。
これ帰国千金って言うんですけど、帰国っていうのは、尊い穀物の穀。千金はね、癒し金。
癒し金。
はい。
まあ、穀物が尊いのであって、金はちょっと癒し者だと。
ああ、そうなんだ。
はい。そういう概念を打ち出してくるんですね。
へー、そんなこと言ってんだね。
はい。で、何をやったか。
はい。
懐中します。
懐中?
はい。小判を集めてきて、もう一度懐中します。
懐中する?
はい。
どういうこと?
まさかの、三枚集めてきて、二枚に減らす。
一同 笑
え、真逆のことなの?
はい。戻せと。
ああ、そう。
真君イエスコの時代に戻すのじゃ。
はあ。
一気に振り切って、経済デフレします。
一同 笑
そりゃそうでしょ。
はい。ただですね、この新井博史という人の時代は、長く続かないんですね。
はい。
あの、権力闘争でもってね、追い落とされてね、ふっといなくなってしまいます。
そうなんだ。
で、この後出てくるのが、明君八大将軍吉宗公ですよ。
たびたび出てきますね。
この方、すごい経済政策をやったようですけれども、実はですね、前半は新井博史の貧縮財政失踪契約を徹底します。
ああ、そうなんだ。
だから全然経済良くならないんですよ。
そうだね。
これね、何が起こってるかっていうと、お金めっちゃ減ったじゃないですか。
はい。
米めちゃくちゃ余ってますよね。どんどん米作ってますから。増産しまくって。
そして、米の価格めちゃくちゃ下落するんですよ。
ああ、下落するのか。
ということは、大名と幕府の収入は、両方あっても目減りしてるんですよね。
ああ、そういうことだね。
なので、この吉宗は米将軍って呼ばれてますけど、必死こいて米価をどうにかこうにか上げようとするんですよ。
おお。
03:00
それまでね、大阪に今の銅島ですね。ここに米会所、後の大阪銅島米市場となるところ。
ここは米の取引をする、今の証券取引所みたいなところなんですけど、ここで作物の取引をしていたりとか。
おお。
米券みたいなの作って、米の原物じゃなくて、米を大名から引き受ける権利の券を売買してるんですね。
ああ、作物ってそれで。
もうなんなら来年の秋の分とかまで取引始めちゃうものなんですよ。
まさに作物だね。
で、大名を介さずにAさんとBさんとCさんの間で、その券があっち行ったりこっち行ったりしたら、市場の揺れ動きで上がったり下がったりするじゃないですか。
まさに陶器ですよ。これを勝手にやってたんですよ。
で、大阪の武行署も見てみないふりをして、あんま柔らさすんなよと問題を起こすなよ、でも公認しねえぞって言ってたんですけど、吉宗はいい、公認するって。
へえ、公認したんだ。
やれって。なんでかっていうと、陶器をすると無駄に値段上がることあるじゃないですか、バブルみたいにね。土地バブルとかありましたよね。
ああいう状態が起きたらいいなと思って公認しちゃうんですよ。
そうか、米自体が上がってしまえばね、自分の持っているものそのまま価値が勝手に上がっていくもんね。
そういうことです。それ狙うんですけど失敗します。大して変わらなかったです。
もう出触れがやばすぎて全然変わらなかった。
ああそんなにひどかったんだね。
あとささやかな努力をしてね、日本全国で日本酒作れ、もっと酒売りを増やせ、頑張れ頑張れって奨励するんですよ。酒、米いるじゃないですか。
米の消費が上がれば米の価格が上がるんじゃないかってやるんですよ。全然効かない。
効かないんだ。
出触れやばすぎて。
ああよっぽどひどい出触れだったんだね。
そんなところに強法の大基金が来るんですよ。
基金来ちゃうんだ。
で、米足んなくなってちょっと上向くんですよ。米が足んなくなってくるから。
基金で不作ってことだね。
それまでいろんな改革を横で支えてきた南町武行、大川忠介。
大川忠介。
時代劇になった大川一全ですよ。
大川一全。
米足箱の設置とか小石川療養所作ったり、これ教科書にも出てきますよね。この人やっぱ天才なんですね。
へえ。
今までの政策でも良いところ悪いところありましたと。
ここの部分がよろしくないのでここまでやった方が良いと申し上げて参りましたが、
とのは聞き入れていただけませんでしたが、ぜひここは懐中をしましょうと。
強く強く進めまくって。吉宗もだいぶ失敗して参ってますから。
はい。
うん。よし。忠介の言うことであれば間違いなかろう。やろうということで文言の懐中を行うんですね。
また懐中するの?
はい。
へえ。
インフレ制作です。
ああそう。
はい。小木原茂秀がやったような薄めるパターンですね。
懐中ってまとめるパターンじゃなくて、
どっちも懐中って言うんです。
どっちも懐中って言うんだ。
はい。柱像っていうのがありますよね。
うん。
06:00
金銀鉄なんかの柱像。
はい。
これを改めるって書いて懐中なんで。
ああそういうことね。
はい。
作り直すという意味だけなんですね。
ああそうですそうですそうです。
はい。
これでね、今度お金増やすんですよ。
そしたらね、今までの米価を上げようと頑張った吉宗の政策が聞き始めるんですよ。
ああここでね。
出振りじゃなくなるから。
うん。
みんな一気に鼻開いて、それで米将軍って呼ばれるようになっていく。
ああ米将軍ってそこからなんだ。
はい。
ああ。
でね、この後に神馬おきつぐが出てくるんですね。
はいはい。
これは吉宗の息子の代ですね。
ああ。
ああ。
ちょっと言葉がうまくしゃべれなかった将軍の時代です。
そうなんだ。
これはもうチップスですけど。
へえ。
吉宗の息子の家重かな。
うん。
この人の片腕に神馬おきつぐ。
はい、神馬おきつぐ。
静岡県の藩主ですね。
はい。
この方が、基本的に何をやったって細かいことを言うと、教科書載ってるんでそっち読んだ方が早いんですけど、
単純に言うと、この大方助と吉宗のコンビがやっていたことを加速させました。
おお、加速させるんだね。
はい。どんどん後継期になっていきます。
はい。
ここでお寿司が登場するんですけど、それが箱寿司、棒寿司、押し寿司、巻き寿司がドドドドドッと出てくる時代ですね。
ああ、ここで出てくるんだ。
はい。
へえ。
景気良くなりますんで。
はいはい。
どんどん動きがまた早くなっていって、もうちょっと早く簡単に食べられる天秤棒を担いでとかね、屋台で売ってる寿司が、
もうめんどくせえな、もうちょっと切ったりしないで、ドドドドドッとよこせと。
はいはい。
その場で食べるかなという状態になっていくんですね。で、こういうのが登場してくる。
でね、これが何がすごいかっていうと、こういった箱寿司、棒寿司、押し寿司、巻き寿司っていうのが出てくるってことは、店の数が増えるから出てくるんですよ。
ああ。
そして江戸といっても、今ほど面積広いわけじゃないですよ。もっとギュッと固まってるわけですよ。
ああ、そうなんだ。
だって品川なんか今大都会ですけど、当時畑しかないですから。
ああ、そっか。
そういう時代なんで。
大根畑だっけか。
大根畑が有名なとこですね。練馬なんか完全な土井中ですから、当時はね。
その当時の江戸っていうのは、今でいう山手線の内側だけのことを指してますんで。
ああ、そうなんだ。
そのぐらいギュッとしてるんですよ。その中でこういったものがいっぱい出てくる。寿司屋が出てくる。天ぷら屋が出てくる。蕎麦屋が出てくると、わりと近いところで噂話が飛び交うんですよね。
うんうん。
負けでらんねえって言って、じゃあ俺はこういう工夫をする、ああいう工夫をするって言って競争市場ができるんですよね。
はいはいはい。
これが発展のきっかけになってくる。ある程度競争相手がいないといけないですね。
うんうん。
そうか。そもそも市場がないといけないしね。
はい。ちなみにこの時点大名側の財政どうなってるか。破綻寸前です。
破綻寸前なの?あんなにやったのに。
今これまでの話ずっと徳川幕府の話してましたけど、各大名同じような政策あちこちやってますからね。
ああそう。
もう藩の中で同じようなことやっていくんですよ。スモールですけど。
出てくは入ってこねえわ。入ってくる金額ずっと年金みたいに一緒なのに出る額だけ増えていくみたいな。
09:04
ああそうか。はいはい。
これはきついっすよ。で、商人から借金する。
ああ商人から?
商人の方が金持ってるんですよ。大商人から借金をする。
そっか。大商人は全国各地いろんな藩とね、やってるからね。商売を。
地元にも大商人いるし。今まで言う県庁素材地みたいなところの大商人から金を借りて、返すのには担保が必要じゃないですか。
じゃあ今年の秋の収穫のうちこれだけ担保に入れるわとかやってくんですけど、そのうちこの担保もう信用できないっす。
へえ。
全然回収できないじゃないですか。だって10万両借金してるのに年間に1万両しか年古ないのにどうやって返すんですかみたいな。だんだんなっていくんですよ。
へえ。
そのうちに懲税権ごと担保に入って流れちゃうんですよ。
あ、懲税権自体が?
はい。これね、僕らの感覚で言うと未来の給料先にこれを担保で入れちゃうんですよ。
ははは。うんうん。
だからもう給料もらったそばから全部出てくるんですね。
そういうことだね。
犯罪制がなくなっちゃうんで反省事ができなくなっちゃう。
おお、お金ないもんね。
反省事ができないということは藩自体の大名自体の権力がどんどん落ちてきますよね。
おお。
こういう状態になっていった時代です。
ああ悲惨だね。
はい。で、この時代に感性の改革、今度次の代ですね。松平貞信っていう人出てきました。
松平貞信。
はい。もうね地味ですけど一応教科書出てくるんですよ。
ああ、なんか見たことあるぞ。
この後継期にまた大ブレーキかける人がいるんですよ。
だいたいね、交互。景気良くする人と引き戻す人。
ああ、また引き戻されるのこれ。
これ経済目線でいくとこういうふうに見えるんですけど、教科書的にいくと
善人でいいことした真面目な人が新井白石や松平貞信で
田沼おきつぐなんかもう悪い人ぐらいの勢いと言われてますからね。
でも実は田沼おきつぐは名君だった。最近改まってますけど。
ああ、そうなんだ。
松平貞信はどっちかというと古い体制に戻したがりのタイプですね。
ああ。
ただこれはね直前に天命の大基金っていうのがあって
それに対する政治手法として完成の改革でまた失踪契約、禁食財政ってやるわけですよ。
ああまあ基金があったから。
本当はこういう基金の時こそ経済加速させた方がいいっていうのは
現代の経済学でわかってるんですけど、当時はそういうのもわかってないですからね。
マクロで全体感を見るとかできてないんで。
しかも大名全体的に破綻しかかってますから。
もう失踪契約じゃんってなるわけですよ。
でこの天命の大基金の時に物資が足んなくなるわけじゃないですか。
ここに米が足らなかったら米が余ってるところから持っていきたいですよね。
ただ日書海戦っていうのは幕府の権力でしか動かせないルートだったんですよ。
内産は民間でちょこちょこやっていいけど東北は行っちゃダメよみたいな。
そんな感じなんだ。
内産だけで海鮮丼屋をやってる民間の地元海鮮丼屋っていうのがあるんですよね。
12:01
大阪湾内だけとか。
この人たちがもう足りてないですよねって。
船も全然足りてないしこっちに物資あるんで僕らやりますよって。
いいっすかって行くんですね。
もういいって言われてないけどもうみんな困ってるから。
俺も金儲かるし行くわって米とかいろんな機能とか物資持ってガンガン行き出すんですよ。
そしたら徳川家もダメって言えないじゃん災害支援してんだもん。
うーんって見守ってたらこれそのまま公認されちゃうの。
成し崩し的に。
まさに成し崩し的に民間の海鮮丼屋が全国の海運網を張り巡らせるようになっちゃうんですよね。
やっぱ民間っていうか商売絡むと強いね。
何するかっていうと物流の運賃がね。
今まで国家権力で定められてたのが競争環境できちゃうんですよ。
運賃下がるんですよ。
まあ競争権利だよね一番最初の。
そうすると今までは主に幕府の直轄料だけを日書海鮮が回ったのを
そうじゃないとこも回りますよね民間だから儲かるし。
逆に回ってもらえた土地は嬉しいですよね。
もちろん。
都会に物を送れるんで商売できるじゃないですか。
だんだんね富が都会だけじゃなくて地方にまで及ぶようになっていくんですね。
まあ経済がそっちまで回るようになった。
逆に地方の食料品物産品がまた江戸に集まってくるんですよ。
いつの時代も一緒だね。
そうすると江戸がいろんな食材が集まることになるじゃないですか。
いろんなもの作れるようになっていくんですよ。
経済の中心がどんどんどんどん民間に集まっていって
もう松平真信がグイグイグイグイ押さえつけても
もう全然効かなくなってきたんですけど
さなのぶと親族でもう一人松平さんっているんですけど
30年間くらいこの圧勢やってるんですけど
もう民間の経済力強すぎて蓋しきれてないんですよ。
政府側がもう権力自体がないもんね。
そうなんですよ。金ないんだもん。政治できてないじゃんみたいになってるんですよ。
できてないね。
さっき金貸して返してくんないとか担保の話しましたけど
最終的に踏み倒してますから。
それダメだね。
もう国家権力でもって
うむデフォルトじゃ返さぬって言って
そのそれはないですよ。いいやもう返さぬ白紙じゃって言って
うわーすごいね。
そういう版がねいくつか出てますよ。読むと分かりますけど
うわーって思いますから。
何だっけ特製霊
あーそうそうそう。あれね桃鉄ね。
桃鉄の特製霊みたいなやつ。
まさにそんな感じのやつ。
恐ろしいね。
恐ろしいことするんですよ。
それでもねすごいなと思うのが
例えば大阪の大将に
今の三井グループの元になっている人たちとかね
そんなので踏み倒されてもびくともしないぐらい金持ってるんですよ。
15:02
相当だね。国家規模よりもでかかったでしょ。
だいぶ倒しちゃったら。
十万両貸してますけど踏み倒されちゃいました。
ああもうみたいな。
そんな感じなのかな。
腹立つけど逆らえないし頑張るって
首くくるレベルにいかないんですよ。
すごいですよね。
すごいね。
たくましくそっから金稼ぎに行くんですよね。
この時の将軍ね何代目かな。
家重の孫にあったのかな。家成さんの時代ですけど
この人ね若い時から将軍になっていて
ずっとおめつけ役にねこの松平家がいたから
なかなか自由聞かなかったんですよ。
オナシスト権威役じゃなんじゃかんじゃ言ってね。
カタックルしいことばかり言ってるし。
家成という将軍は政治あんま興味ないんですよ。
興味ない。
興味ないのかもしくはこの松平さんなども牛耳ってたから
関与するのめんどくさいわみたいになったかもしれない。
あれですよこの人。歴代将軍の中で一番子供作った人ですよ。
そうなんだ。
男女合わせて56人ですよ。
56人はちょっと多いな。
どんだけ子供か考えてたよって。
56人か。ちょっと想像の5倍ぐらいいたけど。
あと将棋の名人ですね。
ああそう。
現代でも寄附が残ってるらしいですけど
将棋やってる人からするとやっぱすごいらしいですよ。
もう本職忘れてるね。
でそこの松平貞信たちが寿命で亡くなるわけですよ。
はい。
もうやっと終わったって。
ああそんな感じ。
やっとうるさいのいなくなった。
うん。
なって。
シスト権威役だとか禁縮財政とかじゃねえんだって見てみろよって。
自分も将棋とかやっててある程度感覚あるんでしょうね。
庶民たちが狂いそうだからもういいやって言って
もうちょっとなんとか明るくなることできるやつおらんのかい。
お前やれって指名されたのが水野忠明。
この人がね文政の懐中まずいきなりインフレ政策やるんですよ。
ああはいはい。
めちゃくちゃ後継期になる。
へえ。
この時点でもう蓋しても抑えきらんぐらいの状態になってるわけじゃないですか。
それをぐりぐりぐりぐり抑えてたわけですよ。
それが水野忠明が来てうらって蓋取っちゃうんですよ。
大爆発しますよね。
うんうんうん。
浮かれるわけですよ。
浮かれる。
経済が。
うんうんうん。
超盛り上がる。
はい。
このタイミングから出版文化は勃興するし、
華やかな江戸文化はもうバンバン出てくるし、
これが文化・文青の時代を合わせていわゆる華製文化の時代なんですね。
ああ、華製文化ね。
まさに華製文化。
実験者一句東海道中ひざくりげ。
色実は向上するし、戦流は流行るし、
葛飾北斎、小林一佐、宇多川弘介とこういった人たちの浮世絵とかが一気に広がっていく時代ですね。
うーん。
この時代の中で生まれてくるのが握り寿司なんですよね。
ああ、この中でなんだ。やっぱり安定して盛り上がってからだね。
18:02
はい。とても華やかになっていくという時代ですね。
屋台文化は流行る。これはもうね、仕事は早く終わって一杯ひっかけるれ、
いう江戸っ子たちもいれば、今度逆にね、高級品も出回るようになるんですね。
ああ。
まるで現代の社会のようですよ。
そうだね。
江戸期最高の後継役と大量消費社会、そして高級ブランド社会が出てきます。
バブル以前にまだあったんだね、同じような状況が。
はいはい。だからね、もうこの時点まで来ると、ここから先の話なんですけど、
ここから先は、もう今までは社会の中にあるインフラの一つとしての外食産業があったわけですよね。
うーん。
食べなきゃいけないとか、便利にしたい。
そうか、ここから先は寿司を商材として扱ったビジネスに置き換わっていくわけですよ。
おお、娯楽の一つになっていくんですね。
はい。でね、今言いましたけど、出版文化がバババババって花開くので、この時代面白いんですよ。
この直前の抑えられた頃から、水野忠明で火星文化の頃って、本の出版めっちゃ増えるんですね。
へえ、そうなんだ。
まず、ブロマイドみたいなね、浮世絵ですよ。
絵をバンバン刷ってみんなが1枚8本とか6本とかで買っていくような、そういうのもあるし。
あとね、料理本増えるの。
ああ、料理本。
豆腐百珍って聞いたことあります?
ああ、なんかだいぶ前に調べたやつか。
豆腐料理を100種類集めたやつ。100珍しいって書いてね。
これ百珍シリーズってのがあってさ。他にも大根料理とかね、いろんなのの百珍が。寒暑百珍とか。
ああ、まあ大根100レシピとか、そういう感じだよね。
百珍シリーズ以外にもまだね、秘密箱。
秘密箱?
大根百珍料理秘密箱シリーズっていうのがあってね。
そんなのあんの?
万邦料理秘密箱とかね。大百珍料理秘密箱とか。秘密箱シリーズもあるんですよ。
秘密箱。
これも料理本。100種類くらいの料理が収められてるレシピブックですよ。
ああ、まあ秘密箱ってことは裏技レシピみたいな感じかな。
ああ、どうなんだろう。見た感じは普通に王道からちょっとマニアックなのまで抑えてるよみたいな雰囲気だったけど、
なんせね、絵が綺麗。
ああ、そうなんだ。
版画でこんなに絵できるんだって。そうか、この時代あれだ。浮世絵の時代だもんって感じ。
ああ、はいはいはい。
今ではね、単色から三色で重ね釣りしかできなかったのが、綺麗にいろんな色を重ねてね。
うーん。
もう富岳三十六家とかいう時代ですから。
ああ、そっかそっか。カラフルだね。
それでね、料理とかも印刷できるようになってくるんですよ。
へえ、だいぶ変わったね。
その中の百珍シリーズなんかベストセラーって言われてますからね。
そうなんだ。それだけでもレシピを作る人が増えたんだね。
そういうことなんですよ。
これは百珍というレシピが出てくるということは、これ民間の家庭料理だけではこうはいかんわけですよ。
うーん。
それだけ寿司も含めたいろんな料理店があちこちにできていて、もう華やかな屋台街ができるみたいな。
21:06
ああ、はいはいはい。
もう街を行けばあちこちに屋台があつら、みたいな状態だからこそこれが成立すると。
ああ、そうかそうか。
今までこの流れの中で出てきたのは、今寿司を題材にしてやってるから寿司の話をしてるわけであって、
裏っ側には天ぷらもあれば、煮物もあれば、寿司もあれば、蕎麦もあれば、いろいろあるわけですね。
うーん。
で、一気にそれが花開いたのが火星文化。
ああ、火星文化すごいんだね。
そうなんですよ。だいたいあれですよ、江戸時代の下町の人たちが主役になってるような落語だとかね、時代劇だとかね、
だいたいね火星文化の頃を描いてます。
ああ、そうなんだ。
はい。年号にしたら1820年頃ですからね。
おお、だいぶ近づいてきたね、現代に。
はい。江戸回復からもう200年経ってますから。
ああ、そうなんだ。
なんならもう幕末まで100年もないですからあと。
ああ、そうかそうか。
こっからあと30年もするとペリ来ちゃいますからね。
ああ、そうか。幕末閉じてその後はもう明治だもんね。
はい。これ本当に余談ですけど、これだけ江戸の経済ってすごくないですか?
すごいね。
なんか先もの取引はやってるわさ、貨幣もなんかうまいことバランス取ってるじゃん。
はい。
これ産業革命と比較するとね、江戸時代の経済になかったのはエネルギー革命だけなんですよ。
経済面だけで見たらもう相当高度な経済の仕組みを取ってるんですよ。
これね、僕が読んだ本に出てたんですけど、これ経済学者の方が言ったのが
エネルギー革命なしで行けるところまで行った経済社会って。
はいはいはい。
そういう評論があるぐらい。
ああ、確かにそうだね。
この土台があったから幕末をこうやった明治維新で一気に近代化する時に
すんなりと近代化できてるらしいですね。
そうか。石炭が入ってきて使えるようになって機械化が進んでっていう時代だもんね。
僕らは日本人から見るとそれだけで住んでるじゃないですか。
もしこの経済の地盤がなかったら明治維新が起きても
いきなりこの経済社会を作りなさいとは作れないわけですよ。
確かに。
だから日本以外の東洋の各国は近代化の時に波に乗り遅れてるんですね。
ああ。
日本はそれが偶然にも江戸時代にやり尽くしてるから
足りないものをちょっと足すだけでついていけた。
で一気にブーストできたのが明治。
だから新しい文化とか着るものとか新しい機械が入ってきても柔軟に対応できたんだね。
だという風にその本では書いてましたね。
まあそうだよね。流通もなかったらそもそも物売りができないとかさ。
船の運搬技術もあるしね。でも鎖国状態でそれ作ってるしね。
僕はこれを知るまで明治維新の人たちはこれ全部ゼロから作ったのかすげえなと思ったけど
改めて江戸の経済を俯瞰的に見てみるとこの土台ありきなんだ。なるほどねと思った。
だいぶ食べ物と違うのかなと思ったけどそれありきで食べ物だもんね。
そうなんですよ。この土台がなければ食べ物文化ってのは花開かないんで。
24:03
そうだね。すごい経済と言いつつだいぶ食べ物の話の後ろが見えたね。裏が見えたというか。
今回は背景の回です。本当は1回で収めるつもりが2回になりましたけど。
今の話の流れだとじゃあ幕末から明治の寿司どうなったのかなって行きたいとこなんですけど
行く直前に次回ちょっとだけですけどこの元禄の後ですね
庶民の経済が元気になってきた田沼おきずぐの時代から火星文化に至るまでの間ぐらいですけど
ビジネスマンとしては寿司屋はどういう商売をやってたんだろうというのをちょっと触れとこうかなと思いましてね。
寿司屋はどういう商売をしていたか
こんだけ景気良くなったらどういう工夫をしていったか。寿司自体の工夫じゃなくて売り方の工夫
変遷みたいなのをちょっと触れながら幕末に向かって江戸時代の寿司というのが完結すると。
それ終わったらあともう近代ですよ。明治から昭和にかけてバーッていきますから。シャシャッと。
シャシャッとね。
ちょっと長すぎましたんで。
じゃあ今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。