1. 現役リフォームプランナーの業界裏話
  2. 目には目を邪気には邪気を #207
2024-10-04 17:19

目には目を邪気には邪気を #207

許せない気持ちに対処するには、時にはとことん負の感情と向き合うことも大事かも‥というお話です。

『少年の名はジルベール』
竹宮惠子
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『一度きりの大泉の話』
萩尾望都
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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は中村敦彦さんのボイシーを真似して、ボイシーのハッシュタグテーマですよね、許せない対処法を、私もこのテーマでお話ししようと思います。
これは、私はこの怒りっていうか、相手を許せないって思う気持ちには、やっぱりいろいろグラデーションありますよね。
ものすごく本当に本当に許せないことね。それこそ、自分の大切な人を殺されたりとかした犯人に対する恨みとか、こういうもうどうしようもない深いレベルの許せないから、
些細なね、ちょっと電車で横に立っていた人にボンとぶつけられたのに謝りもされなかったとかいうレベルの怒りから、いろいろありますよね。
あと人に対しての怒りもあるし、自分の身に起こったちょっとしたケチがつくような出来事に対して、チッて下打ちしたくなるような腹立たしい目に遭うとかね、
そういうことに対する許せないとか、許せないには本当にグラデーションがあるので、ちょっと一概には言えないんですけれども、
おおむねのことに関しては、やっぱり中村さんがおっしゃっていることは、もちろん正しいと思います。
やっぱりある程度自分の身に起こることは受け流していくと、自分にも落ち度がある。自分はそういったことも全部、自分の人生にはやっぱり自分の思うようにいかないのが当たり前だという謙虚な気持ちね、これは絶対大事ですよね。
自分の思い通りにならないことがあるからといって、いちいち起こったり許せないと思うのは、これは筋違いですよね、確かにね。
なんで自分の目に、自分だけがこんな目に合うんだとかね、周りはみんな幸せそうに見えるのになんでっていう、こういう類のことはね、おおむね全部やっぱりおごりから来ていると思うんですけれど、
ちょっとね、私が今日ここの中からもうちょっとピュッと取り出す、ちょっとフォーカスをしたいのはね、対人関係のことなんですよね。
例えばね、対人関係も明らかにね、敵だと、敵認定ができるような人だったらいいんですよね。
もう対立するグループとかね、派閥とか、そういったところから反撃というか攻撃されたことに対してはね、こっちも初めからここからは何か、何かしら嫌な目に遭うことをね、想定して準備してますのでね、
こういったところから来る攻撃に対してはある程度防御ができるんですけれど、最近ね、ちょっとこの界隈でね、話をしているこういう身内からいろいろひどい目に遭わされたりとか、こういったことに関してはね、やっぱりすごく無防備なんでね、
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これはね、受け流したりとか、全身にオイルを塗って、塗ると嫌なことが自分から滑り抜けていくみたいなね、スルースキルを身につけるっていうだけでは不十分な気がするんですよね。
これは、たとえね、こういういろんな怨念とか恨みとか、そういった感情っていうものが邪気ってね、最近またこれもこの界隈であのちょっとよく使われているワードのね、ものになるとしてもね、あの時にはね、やっぱ邪気には邪気で戦うしかないっていうことがあると思うんですよね。
で、あの例えばなんですけれども、フレネミーっていうね言葉があるんですよね。あのフレネミーっていうのはフレンド、友達とエネミー、敵っていうね、2つの言葉が合体してフレネミーって言うんですよね。これは友達だと思ってたら実は敵だみたいなね、いう言葉なんですよね。
これにやられた場合はやっぱり、もちろん黙って縁を切ればいいんですよ、もちろんね。黙って縁を切ればいいんですけれど、それでね、でもずっとずっと辛い気持ちでいる、で、ずっと立ち直れないでいる、裏切られたって思うみたいなのはね、やっぱりすごいしんどいことですよね。
あー今これ話しててね、急に思い出したのが有名な話なんですけれど、あのこれね、あの少女漫画の世界で、もうあの少女漫画っていうかもう漫画の世界で、あの萩尾本っていうね、大天才の漫画家がいらっしゃいますね。
萩尾本と同じ時代に竹宮圭子っていうね、これもすごい大天才の漫画家が、あのこのね昭和の少女漫画がぶわーってこうね、あのすごい人たちがね、一気に出てきた時代があったんですよね。
あの山岸涼子とかね、あのもう早々たる人たちがね、いっぱいあのこと昭和に出てきたんですよね。でこの頃にすごく仲良くて、一緒にね、あの同じところに住むまでして、あの親しくしていたこの萩尾本と竹宮圭子っていうね、あの二大巨頭の漫画家がいたんですよね。
ところがね、これはあのひょんなことから、あのまあ仲互いというかね、あの仲互いと自覚もしないままに、あの何かねこじれてしまって、あのこれはね、だからちょっとねわかりにくいですね。萩尾本っていうね、方のサイドから話をしますね。
萩尾本から見ると、ある時急に竹宮圭子という漫画家が、あの距離をね、置き始めたように撮ってるんですよ。急に冷たくされて、自分としてはもうすごい親友だと思っていたのに、すごくね、あの距離を空けられて、で自分の作風をね、ちょっとこう、もしかしたらその竹宮圭子サイドから見ると、あの
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自分が描いた作品が、あの自分からアイディアをね、盗まれたというふうにね、ちょっと誤解されているというようなこともあったりね。いろいろいろいろで、なんか急にとにかく、まああの距離を空けられて、ものすごく深く傷つき、傷つかれたんですよね。
これはね、本当だから彼女たちがすごく若い時に親しくしていた、何年間かの間にだんだん仲違いというかね、あのなんかこう摩擦が起こって、絶縁状態になって、でも何十年も経って、わりとね、つい最近にこの時のことをね、萩尾本さんはエッセイにして本を書かれたんですよ。
で、私この本読んでね、ものすごく、やっぱね天才、天才はね、あのジャキーの話を書いてもね、すごい大傑作になっちゃうんだなっていうね、これすごい面白い本なんで、後でちょっとこれも紹介しますけれど、これはね、なんで竹宮圭子と結局あの距離を空けたのかっていうことを延々と萩尾本サイドで話している話なんですよね。
これはだから、自分からしたら何の身に覚えもないことで、竹宮圭子から距離を空けられて、あの冷たくされて、誤解されて、あのまああの絶縁したんだと。こういうことがあったので、私はもう絶対に、もう何があっても竹宮圭子とはもう一生会うこともないし、付き合うこともありませんっていうね。
自分サイドの、まあ決別宣言みたいな本だったんですよね。ところがね、このちょっと前に竹宮圭子は竹宮圭子で本を書かれてるんですよ。これは、いかに自分が萩尾本を崇拝しているというか、クリエイターというかね、漫画家としていかにすごい人だったかっていうことをね、素直に言ってる本なんですよね。
いろんなこと書いてるんですけれど、ここがすごく大事なメッセージとしてあって、これね、ちょっとだから要約すると、竹宮圭子は先に売れてたんですよ。
萩尾本と竹宮圭子で言うと、竹宮圭子さんの方が先に漫画家としては名を挙げていたんですよね。そこへ萩尾本という人が出てきて、竹宮圭子が自分が仲良くしている編集さんを紹介したりとかして、こういうすごい人がいるんで、ぜひ彼女のことも取り成してあげてくださいということで、挙げたんですよね。
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そうすると、なんとね、すごい人だったと。萩尾本っていうのは、もしかしたら自分よりも大天才だっていうことに気づいちゃうわけですね。そこから嫉妬に苦しんでしまって、とんでもない人を自分は引き上げてしまったということで、多分苦しくんですよね。
竹宮圭子さんはそこまで生々しいこと書いてないんですけれど、これは素直に彼女は認めてるんですよね。強烈な人を世に出してしまったと。自分を脅かすような天才が出てきてしまったということで、彼女は激しい嫉妬に苛まれて、結局萩尾本と距離を空けるしか自分を守る術がなかったんですよね。
だからね、私はこれを見ていて、ただ本を読んだだけなんですけれど、これは本当に竹宮圭子はおそらく嫌がらせもしてないし、嫉妬の念を別に萩尾本にぶつけたりも一切せず、苦しんだ挙句ね、これしか身を守る術がなくて、ただ黙って距離を空けてしまったんだと思うんですよ。
でもこれが完璧に親友だと思い込んでいた萩尾本からしたら深く傷つけられてしまったんですよね。萩尾本っていう人はものすごく無邪気な天才なので、こういう邪気がわからないんですよね。
嫉妬とか怨念とか、そういう負の感情というものが全く理解できない人なんで、素直に無邪気に信頼して親友だと思っていた竹宮圭子から距離を空けられたことによって深く傷ついてしまったんですよね。
なので、ひとたび傷つけられた以上はもう二度と許さないというふうになってしまっているんですよ。なので竹宮圭子からすればですね、これは何年も経って若かりし日の日々を思い出して、あの時ごめんなさいと、でも私も一人の若い漫画家でしたと、だからあなたのとてつもない才能に嫉妬して距離を空けてしまったんです。
ごめんなさいっていうね、素直に謝罪と仲直りのメッセージを送ったんですけれども、これはね、萩尾本には理解できない感情なのでピシャッとね、もう一生私は竹宮圭子を許しませんと、もう二度とあなたとは名前も聞きたくないし、もうましてや会うことも一生ありませんっていうね、そういうことだったんですよね。
これはね、なんかもう本当にすごいドラマですよね。だからこの竹宮圭子っていう人は、漫画がに詳しい人だったら言う必要がないんですけれど、風と木の歌っていうね、すごいボーイスラブの産みの親ですね、こういう美少年たちの少年愛の世界を最初に大ヒットさせた偉大な漫画家なんですよ。
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で、萩尾本っていう人はですね、ただあのさらに、さらにって言ったらダメですね、またとてつもない大天才なんですよね。で、まあこの人の才能にやっぱりこの竹宮圭子は嫉妬してしまって、考えようによってはね、萩尾本に嫉妬しなくてもね、竹宮圭子は竹宮圭子ですごい漫画家だということもできるんですけれど、萩尾本っていう人はね、なんかもうジャンルを超越した天才なんですよね。
だから、まあ彼女のすごい才能に竹宮圭子はね、やっぱり自分を守るために距離を空けるしかなかったって、これはね、誰も竹宮圭子の選択をね、やっぱり非難できないですよね。
なんですけれど、まあこういうことでこじれてしまったっていうね、すごい話があって、ちょっと話がちょっと壮大になってきちゃったんですけれど、つまりあのね、この許せないっていう感情ね、これをこじらせると、ここまでひどい何十年にも及ぶ怨念とね、因縁となんかこう恨み憎悪みたいなものにね、発展していきかねないなって思ったんですよね。
だから、竹宮圭子と萩尾本の話は去っておきね、やっぱり何かあった時はちょっとね、たとえそれがジャキーだとしてもね、一旦受け止めて、何がね自分の身に起こったのかっていうね、何をその恨まれているのかとかね、逆にその相手を許せないと、何で自分は思っているのかっていうことはね、ちょっとやっぱり
俯瞰してみる努力はした方がいいのかなっていうのが私の持論なんですよね。もう、はい次、はい次って言って、もうなかったかのようにね、これ萩尾本がやったことですよね。何でこの人が自分を無視するんだっていうことが深く傷つけられてしまって、でも、
なんかもうそれだったら全てもうなかったことにするっていうね、でもすっごいやっぱり恨んでるわけじゃないですか。だからその最初の竹宮圭子が萩尾本の才能にまず嫉妬をした。で、その嫉妬を向けられたことが全く理解できない萩尾本は、これが逆にこの嫉妬をぶつけられたことによって今度は自分が身に覚えのないことで冷たくされたっていうふうに誤解してですね。
で、今度はすごく竹宮圭子のことを恨んでるわけですよね。だから、邪気を感じ取ったら、それをね結局なんかこう履き違えてるというか間違った形で受け取ってしまって、で、それを増幅させてしまってるんですよね。
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これはね、やっぱりちょっと良くないですよね。私たち芸術を楽しむ観客サイドはね、すごく面白い本とか作品を読めて良かったなって話なんですけれど、だけど本人たちにとってはものすごく苦しいことだと思うので、ここまでね、やっぱり邪気を溜め込んで、より悪いことにするのであればね、やっぱり一旦この邪気と向き合って、
邪気かける邪気でね、マイナスとマイナスがプラスになるみたいなことをやっぱりやった方がいいんじゃないかなっていうふうに私はちょっと思ったりするんですよね。
なので、邪気を向けられたら、はぁーっていうね、ムカつくって思って、まあでもそのムカつく感情にやっぱりちょっと、なんでこんなに自分ムカつくんだろうとかね、逆になんで向こうがその自分に邪気をぶっかけてきたのかっていうことをちょっとやっぱり俯瞰して考えて、
でもそれ考えて30年経ったら意味がないのでね、2,3日とか数時間はね、せめてちょっとやっぱり考えてみて、なるほどなっていう、ちょっと腹落ちさせてから、やっぱり次に向かわないとダメなんじゃないかなっていうふうには思ったんですよね。
なので、邪気が全て払い抜けなければいけないものかというと、そうでもなかったりするし、かといって邪気をずっと抱え込んでしまうと、まあこんなね、昭和が生んだ大天才2人のこういう因縁の対決みたいな話になってしまったりっていうのがあるなと思ったりしました。
あと最後にですね、あのこのこの界隈だけで今大ヒット中の、あのルックバックインアンガーっていうこの小説もね、あのもう邪気まみれの、もうね、あの中村さんからしたらもう抱きすべき、あの某出版社で起こったとんでもない時代の話なんですけれども、こういう邪気まみれの中でこそね、こういったすごい小説が生まれたりっていう部分もあるのでね。
まあ邪気とはまあ付き合い方次第、距離の取り方次第っていう気もしました。はい、というわけで今日は邪気についてお話ししました。ごきげんよう。
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