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2024-03-24 08:28

テレビのリノベ番組を見るのは身体に悪い #19

『大改造!劇的ビフォーアフター』は、リフォーム業者の私達にとってはほんとうに迷惑な番組だというお話をします。
#リフォーム
#リノベーション
#劇的ビフォーアフター
#あの番組はフィクションと思ってください
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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日はですね、うっかり大嫌いな番組を見てしまって、ちょっとその話をしようと思います。
それはですね、劇的ビフォーアフターっていう番組ありますよね。あれをちょっとうっかり家族が見ていたので、ついちょっと横で見てしまったんですよね。
これ本当に、なんて言うんでしょうね、もう身体に良くないっていうんですか。
見てるとね、血圧がかーって上がっていってですね、イライライライラして、うーんってなるんですよね。
なんでかっていうと、とにかくですね、ありえないよっていうね、ことだらけなんですよね。
これをね、横でそんなのあるわけないだろうとか、ツッコミながらね、悪態つきながら見てるのも面白くなくもないんですけれども、なるべくね、正直見ないようにしてます。
この番組は、たぶんこのリフォーム、リノベーションとかっていうのをここまで有名にした功績だけはある番組だなと思うんですけれども、
実際にこの仕事をしている人間から見ると、たぶん全国で私のようにないわーって言ってる人がいっぱいいると思うんですよね。
そのね、一番は引き渡しまで一回も本当にこの人たちは見に来てないのかなっていうね、
一番最初にいろいろ困り事とかね、全部ヒアリングして、100歳の家がどうで、
おばあちゃんが足が弱くなったおばあちゃんが転ばないようにとかね、いろいろいたれりつくせりで立ててる体でね、
匠って言われる一級建築士とかがね、すごい丁寧にね、自らたまに部品作ったりとかしてるところとかも丁寧に映ったりとかするんですけれど、
いつもね、この番組の構成的には最後ね、ドキドキワクワクしながら、お客様がね、
いいよね、どうなって仕上がってるのかな、おばあちゃん楽しみだねとか言ってきて、
でも仕上がってるのを見て、わーって言って大喜びして、感動の涙を流しながら、
こんなとこまで気を使ってくれて、みたいなんで、感動の渦の中で終わるじゃないですか。
こんなことってあるっていうね、ちょっと考えられないですよね。
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そしてもう私がね、一番ちょっとね、欠陥が切れそうになるのが、
最後のあのチャキーンっていう、今回の工事の金額はこんだけでしたっていう明細なんですよね。
いやないわーっていう、もう絶対ないんですよ、あんな金額で。
だってね、築百年とかの家をですよ、一千何百万とかってできるわけないだろうっていうね、
どうしてああいうことをやってくれるんだっていう、
ああいうことをするから、もう一般の消費者がね、リテラシーが低いまま来るんだよと。
現実にね、ああいうもうね、はっきり言って解体した方が早いようなね、
家をリフォームさせられる羽目になる、
実際の全国のリフォーム会社の身にもなってくれって、本当に思うんですよね。
こんな怒り浸透で言っても、本当に実際一般の消費者っていうのはもちろん素人なので、
本当のところいくらかかるかとかっていうのはわかりづらいとは思うんですけれども、
築百年以上の家とかっていうのをちゃんと住める状態まで持っていこうと思えばですよ。
新築までいかないにしても、それに近いぐらい実際お金かかるんですよ。
耐震もやらなきゃいけないし、耐震の補強もしなきゃいけないし、
でもまずもうスカスカなんでね、家自体が。
なのでちゃんとこの断熱しっかりして、中に断熱剤いっぱい入れて寒くないようにですね、
しっかりくるんであげたりとかですね、山ほどやることあるんですよ。
さらに中もいろいろ間取り変えたりとかね、そういうことも全部しようと思ったら、
1500万ぐらいでできるわけないだろうっていうね。
でも本当にね、あれは実際のところはテレビで大々的に、
なんとか設計事務所とかって言って出してもらうんでね、宣伝になるので、
あれぐらいの金額で受けても、実際の匠の人たちにとってはですね、
メリットがあるから、ああいう値段でやってるんだと思うんですけれども、
普通にね、あれを見てる人は、この程度でこんな大工事できるんだって思っちゃいますよね。
もうふざけんなっていうね、毎回だからそういうこと思って、
ちょっと全然正直楽しめないんですよね。
あの番組に限らず、ひろみがいろいろ自分でリフォームしてるのとか、
やっぱりね、本業でやってる人間が、
芸能人とかがDIYやってる番組とかも、結構見てて疲れるんですよね。
実際の話をするとですね、
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リフォームっていうのは、お客様とこちらの施工業者との完全な共同作業なんですよね。
1個1個いろいろヒアリングして、それを実際にお客さんの希望通りにですね、
なるべくやっていくんだけれども、言ってもですね、
もうすでに建てる建物を直していくのがリフォームですよね。
1からですね、今存在してない、ゼロから建てられる新築のお家だったら、
予算さえ出せば自由に設計できますけれども、
リフォームの場合はもうすでにあるものを直していくっていう作業なので、
できることできないことっていろいろあるわけですよ。
そこをすり合わせしながら、お客さんと作っていくっていうのがあるので、
ああいうふうにですね、初回にヒアリングをいくらちゃんとしてるからといって、
現実にね、完全にリフォームが完成してから初めて、
お客さんが見に来て、わーありがとうございますとは絶対いかないんですよね。
やっぱり実際工事を始めてみたら、
この柱は抜いて広ビルとしたリビングを作ろうって言ってたけれども、
すいませんこの柱抜けないのがありましたとか、
ここにちょっと動かせない配管があったんで、
ここはちょっと生かしたまま別の方法を考えないといけませんとか、
いくらでもそういったことが出てくるので、
その都度お客さんと第一希望ができないんだったら、
その次のバックアッププランとしてはどういうことが考えられるかっていうのを
一緒に考えていくっていうのが絶対必須の業務になってくるんですよね。
というわけで、もう完全にね、
多分ああいうのってやらせっていうんですかね、
実際はちゃんと要所要所でお客様と会って打ち合わせしたりとか、
おそらくしてると思うんですけれども、
ついつい番組を見るとですね、
そういうイライラしてしまって、
よくないなっていうお話でした。
今日はこれで失礼いたします。
ごきげんよう。
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