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2024-03-07 14:21

無印良品による無印良品ファンのためのリフォーム #3

無印良品のリフォームって、どうなんだろうというお話をします。
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お聞きの皆さん、こんにちは。 現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日はですね、たまたま用事で無印良品の前を通りかかって、ちょっとびっくりすることがありましたので、その話をちょっとしようと思います。
この無印良品は、大きなターミナル駅の駅直結のですね、大型商業施設内にある店舗でして、施設内の3つのフロアにまたがって無印のスペースが設けられているという、かなり大きなショップになっていました。
例えば、1階は洋服関係ですね。もう一つ上の階になると、生活雑貨とか、ちょっと食品とか、そういうの売ってたりというふうにしてですね。
さらにもう一つ上の階になりますと、ここはちょっと通常の無印ではなかなか見ないようなスペース展開にしてたんですよね。
完全にコンセプトフロアなんですよね。これがですね、もう全面的に無印のリフォームをテーマに完全に掲げたフロアになってたんですよね。
これはですね、結構びっくりしまして、まずですね、資材、資材というのはですね、建築資材、建築で使う床の床材だったり、タイル、石のタイルとか、あと金具関係ですね、いろいろ金物、タオルかけたりですとか、
とって、キッチンの面材なんかに手を引っ掛けてぐっと開け閉めできるようなとってですよね。そういったものですとか、結構マニアックな建築資材がぶわーって並んでるんですよ。
私、実は4,5年前ぐらいですかね、無印良品って結構前からですね、無印良品の家っていう、小建ての一軒家を結構頑張って売り出してるんですよね。
街のどこかにですね、オープンハウスとかショールームというか、見せるための家ですね、見学ができるような、あちこちに建ってるんで、ご覧になったことある方もいると思うんですけれども、これにすごい力を入れてるんですよね。
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今も多分一生懸命やってるんだと思うんですけれど、これを私、1回セミナーっていうんですかね、説明会に参加したことがあって、そのときに一級建築士の設計の方がですね、いろいろ説明してくれてたんですが、
無印ってね、リフォームもUR賃貸ですね、古い団地とかそういったところ、URが全部買い取ってですね、賃貸住宅として管理してるんですけれど、そういうところとタグを組んでですね、無印×UR団地リノベーションプロジェクトっていって、あちこちの団地をすごいおしゃれにリノベーションして貸し出してるっていうのをやってるんですけれど、
それ以外ですとね、あんまり一般顧客対象のリノベーションっていうのはそれほど積極的にはしてなかったんですね。
無印良品の家の説明会のときもですね、一級建築士の先生は、実はリノベーションってうちもやらなくはないんだけれど、おすすめじゃありませんって言ってたんです。
それはですね、もうマンションっていうのはね、築年数がどんどんどんどん古くなってます。
なので、そういったところをですね、直して住んでいくっていうことが、資産価値的にどうなのかとか、いろんな議論を展開しておられました。
そういうのがあるので、無印としては、もう不動産探しから一緒にお客さんを手伝ってですね、
いい物件がないかどうかっていう土地探しからずっとサポートして、最終その家を建てる、設計して住むっていうところまで一貫でワンストップで全部やりますっていう話をされていたんですよね。
なので、ああそうなんだと思って、賃貸とかね、そういったとこはやるけれども、あんまりそのリフォームにはそんな積極的じゃないんだっていう。
これが本当4,5年前ぐらいの話だったんですが、いよいよですね、この大型のショップを見たときに、これはもう本格参入する気なんだなっていうのを感じたので、結構びっくりしたんです。
広いフロアの中には、キッチンとか、実際無印がプロデュースした設備関係ですね、そういったものをちゃんとしっかりしつらえて、
グッとIKEAのショールームみたいな感じでですね、ガーンと空間を広く見てもらえるようなスペースになってました。
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あまりこういうのには手を出さない方がいいですよっていうことはちょっと言っておこうと思います。
結局ですね、無印良品が本当に自社で一級建築士とかを抱えてやってるというよりはですね、業務提携してるリフォーム会社とか公務店に自分たちのライセンスを使って、自分たちの商品とか自分たちのデザインを使って立てさせたりとかしてるっていう、そういうパック商品みたいなもんなんですよね。
なので、もちろんすごいスタイリッシュでかっこいいですし、いいんですけれど、自分でも本当にどこかの業者に頼んで立てたりリフォームするよりもはるかに高い金額になるので、
これ本当に今でもですね、ちょっと信じて立てちゃう人とかリフォームを頼む人っているのかなと思って、ちょっと驚いちゃうんですけれど、私もですね、無印良品は好きで、デザインが本当にすっきりしてですね、無駄がなくて好きなものがいっぱいあるんですけれど、
私の非常に親しい友達がですね、無印良品あまり好きじゃない人がいるんですよ。
この人がね、いろいろ雑貨買いに行ったりすると、なるべくこの無印で買いたくないがためにですね、ダイソー行ったりニトリ行って、ちょっと似たようなものを探して行かないようにするぐらい無印になんか拒絶反応を示す人がいるんですよね。
なんでそんなに無印が好きじゃないんですかって聞いたらですね、嫌いなわけじゃないんだけれど、ここはなんかこうちょっとこう宗教っぽい主義主張を感じるって言ったんですよね。
イズムを感じるってその人は言葉だとそういうふうに言いました。
このイズムっていうのはお分かりになるでしょうかね、ナショナリズムとかファシズムとかこの主義主張を言う言葉ですが、
非常に視野が狭いっていうか、しかもエコな地球に優しい平和を好むみたいなオーガニックとかですね、ちょっとそういうナチュラル志向な感じっていうのがちょっと臭みを感じるっていうようなことを言ってました。
そう言われるとですね、確かにそうで、これ結構無印が嫌いな人って多分少ないと思うので、ここで無印の悪口を言うっていうのはちょっと自殺行為かなっていう気もするんですけど、
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決して別に悪口を言ってるってわけじゃないんですけれど、無印が売ってるものって確かにこの良いデザインで使い心地の良い商品というだけでは確かにないですよね。
ここには無印イズムっていうか、この無印が大切にしているコンセプトですとか、そういったものもパックで売ってるような気はしますね。
そこがやっぱりちょっとニトリとかね、同じようなこの業態の他の会社とは決定的に違うところかなっていうのは思います。
洋服とかもですね、ユニクロとか、あまりあそこにはなんか哲学みたいなものは多分ないですよね。
なんですけど、無印には明確におそらくあると思います。
地球と仲良くしようとか、SDGsとか、エコロジーがとか、そういうとにかくブランドイメージみたいなのが明確にある会社だと思います。
こういうものをですね、本当に熱狂的に無印が好きな人っているので、こういう人がですね、本当に無印のコンセプトとか、掲げているいろんなイデオロギーとかがもう本当に手放しで好きで、
もう一生ついていきますっていう感じの方がですね、家も丸ごと無印に全て任せますっていう、
そういう人は別にいいと思います。個人の自由なので。
なんですけれど、別にこれ普通のどこか適当な会社に頼んでですね、無印のデザインっぽいようにしてって言えば似たようなものできるんじゃないのっていうのは正直思うんで、
あんまりですね、こういう、いくら無印が好きだからと言ってですね、ちょっと迂闊にこういうところに本当に頼むとですね、多分かなり割高な工事を強いられるとは思います。
最後に無印のコンセプトフロアを見て感じたことを今日はお話ししているんですけれど、このような無印に限らずですね、いろんなこういう自社の強力なブランドイメージ、
そしてファンの顧客をたくさん持っている会社が自社でリフォームもやりますっていうのは、結構もう割とここ数年前からですね、いろんなところがそういうので参入してきているっていうのが流れがありますよね。
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ちょっと前からですね、家電量販店もリフォームやってますし、コーナンのようなホームセンターですね、こういったところももうだいぶ前からリフォーム参入しています。
絶大な人気のある無印良品とかニトリとか、こういったところももういよいよこういうところで勝負していこうという風になってくるとですね、本当にまだ今日が3回目の放送なんですけれど、この業界は本当にブラックで忙しい業界なんだっていう話を散々してるんですけれど、
かなり飽和状態というんですかね、こういう生き残りをかけてですね、いろんなところがもう何でも自社でやって、もう全部お客さんを囲い込んでっていう流れがですね、ずっと止まらないという状況ですよね。
これ自体は別に悪いことじゃないと思うんです。
なんですけれど、企業の生き残りをかけてっていうことであって、必ずしもこれが顧客にとっていいことなのかっていうと、これは正直クエスチョンマークだなと私自身は思っています。
先ほど言ったみたいに無印良品が好きだから無印で家を建てるとかリフォームするっていう、そういう考えなくて済むっていうこと以外に、特にこれってメリットあるのかなっていうふうに思いませんか。
いろいろそこの雑貨とかは買ったとしてもですね、何も別に丸々全部生活のすべてを無印で賄う必要はないんじゃないのかっていうふうに思ったりするので、
一連のこの流れがですね、顧客を置き去りにしてるんじゃないかっていうような気もしましたので、今日はいろいろ感じたことをざっくばらんに話してみました。
それではまた次回までごきげんよう。
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