1. 現役リフォームプランナーの業界裏話
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2024-07-17 20:25

ホラーは悪趣味な娯楽か?それとも芸術か? #135

「ホラー映画が芸術とは、どういうことなのでしょうか?」というご質問にお答えします♪

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#リノベーション
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#サスペンス
#胸糞ムービー
#トラウマ映画
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お聴きの皆さま、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。今日は質問をいただいたので、それにお答えしようと思います。
質問はですね、タブさんという方がいらっしゃるんですよね。タブチ未来さんっていうね、これからおそらく皆さんがよく目にすることになるだろうという将来有望な方なんですけれども、この方からですね
直接ご質問いただきましたので、今日はそれにお答えします。まず質問を読み上げます。寸尺かんなさん、どこかの放送でホラーは芸術ですとおっしゃられていたと思うのですが、恥ずかしながら私はそういったことを考えたことがありませんでした。
私の中でホラーは女子お泊り会でキャーキャー言って楽しむものという認識だったので、かんなさんの一言がプチ衝撃でした。
ですが思い返すとジブリの中の薄気味悪い要素は、自分が引き込まれている一員なのではと思うようになりました。
ホラーで刺激を求める。刺激が面白い?人は怖がりたい?でも恐怖心は身を守るためにあるシステムではなかったのか。
とうとう私の頭ではホラーが芸術とまで全然たどり着けません。夜も眠れません。
ググったら誰かの答えは出てきそうですが、最初はかんなさんの考えを聞いてみたい気がしています。いつかそうしてくださると嬉しいです。というご質問をいただいたんですよね。
これはホラーを全く見ない人にとってはもう何のこっちゃというふうに思われたんだなというふうに思いました。
私がどこまで言語化できるかわからないんですけれど、ホラーの素晴らしさについて今日はお話しします。
ホラーは本当に芸術なんですよ。何がどう芸術かというと、例えば皆さんが映画監督、もしくは作家でもいいですし、何でもいいです。
とにかく自分が何か物語を作る作りだと仮定してくださいね。そうした時に何が一番難しい?
言語表現にせよ、映像表現にせよ、何にせよ一番表現が難しいことって何かってお分かりになりますでしょうか?
これは人を怖がらせることと笑わせること。これは一番実は難しいことなんですよね。
実は意外に難しいと思われている人を感動させたり悲しませたりっていうのはめちゃくちゃ簡単なんですよ。
これは正直何の才能もいらないんですよ。それこそ通りを歩く、例えば寂しそうなお年寄りの歩いているシーンを適当にiPhoneで動画で撮るとしますよね。
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ここに後で編集して物悲しいヴァイオリンの音色をBGMで流したら、いかにも悲しい場面に早変わりするんですよ。
あとは難病の人が出てきたりとか、かわいい動物が虐げられるとか、あとはとにかく永遠の別れですよね。
難病者とセットになりますけれど、あと嫁が30日だとか、もうやったら半年とかね。こういうことを言って、でも物悲しい音楽を流して、大げさな演技とかが入ればもうみんなすぐに累戦欠壊するんですよね。
これほど実は簡単なことはなくて、もし感動的な映画で感動されても信用しないでください。
これはいつも中村敦彦さんが言うように、もうポエムをとりあえず垂れ流しておけば、人っていうのはある程度引っかかっていっちゃうんですよね。
これに対してホラーとかコメディっていうのは、生半可なことでは人は怖がらないし、笑わないんですよ。
喜怒哀楽の中でも、哀っていう悲しみの愛は一番簡単に演出で誘発される感情なんですよね。
だけれども、この喜びとか笑いとか、あと恐怖っていうのは、そう簡単にはスイッチが入らない部分なんですよね。
だからこれで本当に怖い映画を作れる人とか、本当にもう抱腹絶倒のコメディとかができる芸人さんとか、そういった方はやっぱり真の天才なんですよね。
ホラーの話をメインにしていくんですけれども、ホラーっていうのはなんでこういったものがあるのかっていうと、本当にこのミライさんがおっしゃる通り、
本来人間にこの恐怖っていう感情が備わっているのは、危険を察知するために、こっちの道に行ったら何か危ない動物が飛び出してくるかもしれないとか、
あんまりスピード出したら崖から落ちちゃうんじゃないかとか、例えば自転車でこの坂道を走っていて、恐怖心っていうものがなかったら、どこまでも危険な方に人間が行ってしまうので、
やっぱり危険を察知するために、こういった恐怖っていうのはあるはずなんじゃないのかっていう、もうその通りなんですけれども、本当に恐怖心っていうものが、どう言ったらいいんですかね、この全面的に人間を支配していたら、
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たぶん今の引きこもりの人ってそうなんじゃないかと私勝手に思ってるんですけれど、もう外に出るのも怖い。外に出たら何が起こるかわかんないわけですよね。もしかしたら天井というか空から何かが落ちてきて、それに当たるかもしれないし、道を歩いていればひっくり返る、何かにつまずいてこける、誰かと自転車とか車と衝突する、
いろんな事故や危険な目に遭遇するかもしれない。あといろんな恐怖があって、自分が息を吸うだけで、微生物とかいろんなものを吸い込んで、自分が加害している、何かの自分が生きていくために、自分が誰かを傷つけたり、何か別の生物を犠牲にして生きているって思ったりすると、もうとにかく何もできなくなっちゃうとか、
恐怖の種類っていろいろあって、大人の恐怖とかいろんな種類の恐怖がありますよね。人とうまくやっていけるのか、自分が失敗せずにちゃんと今日1日を無事にみんなの笑い者にならないように過ごせるのかとか、さっき言ったみたいに誰かを自分が加害しないだろうかとか、自分が逆に加害者じゃなくて被害者にならないかとか、もう人間というのはありとあらゆる怖いことに囲まれているわけですよね。
この恐怖というものが前面に立っていたのでは、やっぱり人間というのは普通に日常生活を送れないんですよね。だからこういう恐怖心というのは全部封印して、全部とは言いませんけれど、ある程度は封印してみんな生きていると思うんですよね。
怖い、例えば生きる、割と最近にイツハさんが配信されてましたけれども、やっぱり死への恐怖、これもすごく人間にはありますよね。小学校3、4年生とかある年齢になると、やっぱり死という概念を理解するようになると、死ぬことが怖くなったりっていうのがありますよね。
こういうふうにいろんなことが怖くなっていくんですけれども、死ぬことを恐れていたのでは、普通に生きていけませんよね、当然ね。だからこういったものはある程度大人になってくると、もうなかったことにするというか、蓋をして生きているわけですよね。
もしかして将来自分は死ぬかもしれないとか、自分の大切な家族とか、大切に思っている人がいつか死んでしまう、自分より先に死んで、自分は孤独に、その人の亡き跡を一人で生きていかなければいけないという孤独への恐怖とかもありますよね。
いろんな恐怖があって、こういうものを封印しているんですけれども、実はこのホラー映画とかね、そのホラー小説とかサスペンスとかそういったものがね、どうしてこれほどたくさん存在しているかというと、これはねやっぱりそういったことが背景にあるからなんですよね。
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人間というのは普通のその日常生活を送るためにありとあらゆる恐怖に目をつぶっている状態なわけですよね。
はい、ということでね、まず次はですね、このホラー映画のね、この起源というか、それにちょっとね、たどっていこうと思うんですね。
まずですね、アメリカに、これ何年くらい? 1800年代ですね、エドガー・アランポーというね、作家が誕生するんですよね。
この人が、このホラー小説の元祖と言われています。この人はね、本当に怖いですよ。
もうね、黒猫とかね、アッシャー家の崩壊とかね、あとなんだ、モルグガイの殺人とかね、皆さん子供の時に、少年少女、あのなんだろう、怪奇小説、怪奇小説なんかなかったかな、なんか探偵小説とか、
そういうのにね、あのちょっとね、入っているものもあるんですよね。モルグガイの殺人なんか結構入っているんじゃないかな。
とにかく怖い小説をいっぱい書いてて、この人がこういう怖いね、物語の一発目とされてるんですよね。
で、この人にもうめちゃめちゃ影響を受けて、日本でエドガー・アランポーという作家がいますよね。
アケチ・コゴローシリーズとかね、少年探偵団とかを描いている、あのまあちょっと変態のエドガー・アランポーっていう作家は、このエドガー・アランポーを日本語の漢字に、あて字にして作家名にされている人なんですよね。
で、まあちょっと話を戻すと、結局このアランポーという人も、やはりね、こういう、なんていうかな、ちょっと不条理な言葉にできないような恐怖を、こういうね、ちょっとあのゴシック小説っていうんですかね、
エタイの知れないお化けとかね、あのちょっと存在しているのかしてないのかわからないような幽霊話とかね、まあそういったことで表現している、あとはそういう殺人の話とかね、あのそういったのも、だからシャーロック・ホームズとかそんなのよりずっとずっと前なんですよ。
18世紀にはもうこういうホラー小説、推理小説を書き出しているんですよね。でまあとにかく元祖の人なんですけれども、めちゃくちゃ怖いですのでね、あの超お勧めです。で次がですね、あの次っていうかずっと遡って、まあここからいろんな
あのすごいね、ホラー小説とか、あの推理小説とかが書かれるようになるんですけれど、私もう一つすごくいいあの例えがね、フランツ・カフカっていうね、小説家がいますね。でこの人はハエとか、ハエじゃないや、変身ですね、すいません。あの変身っていう小説が有名な作家なんですけれど、この人は本当にそのある日目が覚めたら突然自分は虫になってましたっていうね、で何の説明もないわけですよね、この小説はね。
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なんでいきなり自分が朝目が覚めたらハエっていうかね、虫になっていたのかがもう全然わからないんですけれども、ただひたすら自分が虫になっちゃって、さあどうしようっていうことが淡々と書かれている小説で、まあ不条理小説のこの人は元祖と言われてるんですよね、でもこれは全然不条理でも何でもなくて、結局今になってわかることなんですけれど、
ちょっと前にお話ししました、感心領域という映画の説明もしましたが、結局これはカフカという人は、このナチスドイツがね、要するに全体主義でヨーロッパを支配していって、ユダヤ人を殲滅していくという、ここではもう生きてなかったんですけれど、
ひたひたとね、こういう反ユダヤ主義みたいなことがヨーロッパにね、徐々に徐々に醸成されていっているのを感じながら生きていた時代の人なんですよ。
なのでこのね、ある日突然自分が虫になっちゃって、でも虫なんだけれど、みんなに自分が虫だってことがバレないようにどうやって生きていこうっていう、この変身という小説は、これはまさにその自分がユダヤ人で、ある日もしかしたら不条理にもユダヤ人が
罰せられて、どこかに捕まって、ただユダヤ人だっていうだけでね、何も悪いことしてないのに、捕まってどこかに隔離されて、ひどい目に合わされるんじゃないかっていう恐怖を、こういうふうにね、非常に抽象的な小説にして描いてるんですよ。
これは恐怖小説ですよね、完全にね。ホラー小説なんですよ。こんなようにですね、うまく表現できない恐怖とか、真理とか、そういったことを何かね、ちょっと不思議な物語とか、変な殺人者が出てきてね、偉い目に合わされるとか、こういったことで例えにして、
恐怖っていうものをね、別の物語に置き換えて描いているのがホラー映画とかホラー小説なんですよね。
身近なところでは、私は今回ね、スタンドFMでは、胸騒ぎっていう映画と、先ほどの関心領域っていうこの2つをご紹介したんですけれども、
例えば胸騒ぎっていう映画は、やはり人を安々と信用したり、いいなりになったりすることの、ヤバさっていうか怖さを、こういうおかしな旅先で出会った変な人たちっていうね、人たちに象徴させて、怖い物語に作り直してるんですよね。
これは単に、そういう旅先で出会った変な人のところに泊まりに行っちゃダメですよっていう、そういう本当に浅いね、筋だけ言うとそういう話なんですけれど、それ以上のもっと深い、やっぱり呼びかけがあるんですよね。
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で、もちろん関心領域に至ってはですね、これはもういかにそういう恐ろしいことがね、歴史的にひどいことがなされていたかっていうことをね、もう全く関与せずね、傍観っていうか、割れ関せずでスルーしてた結果がね、自分たちも歴史のひどい加害者側に結局は加担していたことになったんだよという話を、
あのような形で表現することで、すごい傑作ホラーになってるんですよね。だからその13日の金曜日とか、エルム街の悪夢とか、あのなんだろう、ハロウィンとかね、もう傑作ホラーっていっぱいあって、で、はっきり言って、あのあれだ、コジマックスさんがサメ映画でね、素晴らしい映画をこの間も紹介してくださったんですけれど、
ああいう、あのジョーズにね、代表されるあのサメ映画とか見てね、こんなののどこが芸術なんだと思うかもしれないんですけれど、これはこれでね、まあこれはちょっとだからだんだんこういう、あの本来あのいろいろこの深いも浅いもあるんでね、どんなものにもね、だから浅い娯楽として、まあジョーズとか13日の金曜日みたいなものがある傍らで、
このジャンルとしてはね、やっぱりすごいジャンルだっていうことを、私はもうどんなに厚く語っても足りないぐらいなんですよね。で、まあちょっとね、あのまあ一部の方からだけかもしれないんですけれど、あのどうやらね、この私のホラー映画解説が結構あの評判が良かったりしているのでね、あの本当にごく一部の方からだけかもしれないんですけれど、
私は良い方に良い方に解釈するので、まあもうね、あの夏ですしね、これからね、ちょっともうあのしょっちゅうしょっちゅうホラー映画の解説していきますので、あのね、あの実際の映画そのものを見るのが怖くて無理っていう人も、まあ私の配信でね、ちょっとこう冷やっていうね、ざわざわっていうね、あの背筋がちょっと寒くなるぐらいの体験を一緒にしてもらえたらなとは思ってるんですよね。
とにかく未来さんに、どこまで私がホラーの凄さを今日伝えられたかわからないんですけれど、人間が根源的にね、あの抱えているいろんな闇とか、何かに何かを恐れる気持ちとかね、死への恐怖とかね、あのそういったことをそのやっぱりそのまま言語化するのってすごく難しいですよね。
恐怖っていうものを何かこうストレートに表現するのってすごく難しいのを、こういう怖い物語にね、置き換えることで、より恐怖っていうものを実体化させるって言ったらわかっていただけるかな、それがこのジャンルのすごいところというか、多様な恐怖を表現するのにうってつけのジャンルであるという言い方をすればいいんですかね。
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あとクリエイター側から見るとですね、クリエイターっていうのは映画監督であったり小説家側なんですけれども、この人たちはまあこの人間の深い闇の真理みたいなところをホラー映画という表現でね、表すっていうのは腕の見せどころというところがあるんですよね。
この例えとしてすごく適しているのが、今最もホラー映画で人気があるアリアスターっていうね、アメリカ人の映画監督がいるんですけれど、この人はヘレディッタリー継承というね、映画で大ブレイクしたんですけれど、この映画は本当に怖い映画なんですけれど、これってね、でもあの実は家族の闇を描いている映画なんですよね。
あくまでも家族の遺伝っていうか、遺伝していく家族のいろんな闇みたいなものをね、こういうちょっと不条理な物語にしていたりします。
そして次のアリアスター監督のミッドサマー、この映画は失恋というかね、恋愛の恐怖を描いてるんですよね。
なのでなんか本当に怖い映画ではあるんですけれど、実は本当に彼らが描きたいと思っているテーマは、恐怖というよりはね、もっと家族とか恋愛とかがある一面として持っている闇の部分をホラーという形で表現していたりするんですよね。
という感じでですね、ちょっとなかなかホラー映画っていうのを意外に挑戦してみましたけれど、言語化するのってすごく難しいですね。
でも本当にね、深い面白いジャンルですのでね、これからもちょっとスタンドFMでね、いくつか傑作ホラーを紹介していけたらなと思っています。
はい、あのミライさんの質問にちゃんと答えられたらいいんですけれど、今日はこれで終わります。ごきげんよう。
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