リフォームプランナーの内省
お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。私がスタンドFMを始めた理由というのは、本当に何かね、いろいろ自分の職業にちょっと行き詰まりを感じていて、それは以前にもちょっとちょこちょこお話ししていると思うんで重複になるんですけれど、やはり
カスハラの被害にあったからなんですよね。カスハラの被害にあって、あまりにもね、誠実に真面目に自分の本業に取り組んできていたんですが、やはりね、相当ダメージをくらって、ちょっとね、もう仕事に対するモチベーションがダダ下がりになっちゃったんですよね。
なので、ちょっと客観的に、自分の職業との距離感とか、いろんなことを内省したくなったんですよね。
あと、さらにこのリフォームという業界が非常に閉ざされているんですけれども、社会的には非常に必要とされている職種であるというところにも注目したんですよね。だから非常にみんな必要としていて、生きていれば、遅かれ早かれ必ず自分の家を直したりとかね。
だからリフォームを全くしないで生涯生きるということは絶対誰にとってもないじゃないですか。だから絶対にみんなから必要とされている職業なわりにはね、実際にこのリフォームの仕事をしている配信者というのはね、本当に少ないんですよね。少ないというか、少なくのも私が去年始めた時にはね、私の視界の中ではいらっしゃるようには見えませんでした。
全員見てるわけでも全てのプラットフォームを確認したわけでもないので、100%正しいかどうかわかんないんですけれど、不動産屋さんは結構いらっしゃいます。あと建築家もいらっしゃいます。ですけれどリフォームで配信している人というのは少なくともいなかったんですよね。なのでこれはある程度必要とされてるんじゃないかというふうに思ったんですよ。
だからこの内部からね、リフォーム業界というのがどういう業界なのかということを話すということと、プラス私自身がこのリフォームプランナーという仕事をしていることに対してね、これからどういうふうにしていこうかなという内省をね、ちょっと話す場にしたいなというのが配信を始めたきっかけだったんですよね。
あとこれにプラスして中村さんの配信はずっと聞き始めてたんですよね。この聞き始めたきっかけも、ものすごくね、私は結局だから自分の職業が全てなんですよね。何もかも出発点が。
まずはこの自分のリフォームの本業、プラス自分の住んでいる町で町おこしというかね、このだんだん人口が減っていく中でどうやって自分の市区町村を魅力的な場所にしていくかという、どこの町もですね、人口が減っている中でね、人口を増やしていくという試みはいろんな市区町村がしてますよね。
私の住んでいるエリアもそれに全く一緒でですね。魅力的なこの町づくりをしていくにはどうしたらいいかという中で、たまたま木下ひとしさんを講師として呼んだりとかということをしてたわけなんですよ。
初めてそこで木下ひとしさんの存在を知り、木下ひとしさんがこういった音声配信をしているということがわかったので、ボイシーを聞くようになったというのが全ての私の音声配信の関わりの出発点なんですよね。
木下さんの配信は聞いていて、そうすると中村敦彦さんがゲストに出てきて、木下さんの正直言って配信よりも遥かに中村さんの配信に魅力を感じて、もうすぐにファンになったんですよね。
と言いますのも、私は自分の仕事以外ですと趣味は、皆さんお分かりのように映画だったりとか小説とかね、そういう文系の趣味なんですよ、私は。
だから私が趣味で聞いたりしているものはだいたいサブカルになるんですよね。サブカル系の発信をしている人とか文化人とかそういった人に好きな人が多いんですよ。
だからボイシーのことは木下さんを知らなければ知らないプラットフォームだったんですけれども、それ以外のYouTubeとかそれこそニコニコチャンネルとかね、そういったプラットフォームでフォローしたりとか定期的にトークイベントがあればオンラインであったり、実際のロフトプラスとかそういったところの会場でやるイベントも含めてよく行っているんですよね。
こういった背景が私が音声配信というかこのスタンドFMおよびボイシーと結びついたきっかけなんですよね。
今まで私がこのボイシー、スタンドFM以外で触れてきたサブカルジャンルっていうのはある程度でもう有名な人たちなんですよね。作家の人もいるし、ノンフィクションライターももちろんいるし、ジャーナリストもいたりとか文化人とかいろいろそれなりに自分たちの専門分野で有名な人たちばかりなんですよ。
ここはだからもう完全に演者とリスナーとか作家と読者とかっていうふうにもう完全にだから分かれているわけですよね、関係性がね。
だから私はあくまでも自分はファンの演者の人たちを聞いたり読んだりするという間柄で見てたんですけれども、ここのボイシーとスタンドFMの独特なところっていうのはもっとだからこのパーソナリティとリスナーの垣根がものすごく低いというかほとんどフラットな状態に近いんですよね。
だからここをSNS代わりに使うっていうのもすごくよくわかるんですよ。発信者とそれを受け取る側が非常にフラットな関係性なので、あとコメントのやりとりとかもそれこそYouTubeとかニコニコチャンネルとかそういったところよりもはるかにすごく見えやすく活発にやりやすくできてますよね、ボイシーにしてもスタンドFMにしてもね。
だからすごく親しくなりやすい。ファン同士もつながりやすいということで、ここでコミュニティを作る場としてうまくできてるんですよね。だからこういった作りのおかげでものすごくアットホームで親密なコミュニティが形成されるっていう、ボイシーとスタンドFMっていうのはそういう意味ですごくよくできたプラットフォームだと思うんですよね。
発信とコミュニティの重要性
今まで使われてきたプラットフォームよりも、だから演者と聞く側が親しくなりやすいっていう意味でね、すごくよくできていて、私自身がこうやって自分自身がパーソナリティっていう立場になったら本当にやりやすいんですよね。
今実験的にミミコさんと2人でスポティファイも配信してますけれども、ここはあくまでも自分たちが発信する場であって、実際ここで数字はすごくわかりやすく出てきますけれど、これを聞いた人たちがどう思ったかとかっていうね、インタラクションっていうんですかね、そういったのはすごく見えづらいんですよね。
というわけでね、何を話そうとしているかというと、だからボイシーとかスタンドFMっていうのはすごく交流インタラクションが起こりやすいプラットフォームだということで、そこがすごくいいところだと思うんですよね。
他のいろんな発信の場よりも優れてるなと思う一方で、非常に交流が活発にできて、演者っていうかパーソナリティとリスナーの垣根がなくて、親しくなりやすい。
そしてリスナー同士とかもパーソナリティ同士も非常に親密になれるっていうところがね、とにかくいいんだと思うんですよね。私自身も自分のこうやってチャンネルやって、最初は非常に内政のね、リフォームプランナーの内政とカコつけた愚痴ですよね。
愚痴とか毒を吐く場所だったり、あとはもし聞いてくれる人が何人かでもいれば、リフォーム業界の内情みたいな話をできたら面白いかもしれないなっていうのがあったんですよ。
そしたらですね、これはたまたま中村敦彦さんの私はファンになって聞いていたんですけれども、中村敦彦さんのコミュニティに入らせていただくことができたおかげで、すごく中村さんのコミュニティの人も聞いてくださるようになって、私が予想するよりもたくさんの方に聞いていただけるチャンネルになったわけなんですよね。
これはすごく嬉しくて、これは例えばスポティファイとかどんなところでも発信はできるでしょうけれども、やはりスタンドFMとボイシーという関係性があって、ここのプラットフォームの作りのおかげで、こうやってコミュニティが広がったということがあると思うんですよね。
今もどんな方が聞いてくださっているのか、コメントくださってどういう感触で受け取ってくれたのかっていうのがものすごくわかりやすいんですよね。スポティファイの方は数字は明確に出るんですけれども、例えば性別とか年代とかも出てくるんですけれど、やはりスタンドFMほどには皆さんがどういう感触で聞いてくれたのかっていうのはわかりにくいんですよね。
おそらくリスナーさんの方もコメントとかもしにくいし、見えにくいしっていうのがあると思うんですよね。
こういうボイシーとかスタンドFMの特性が悪用されていると言うと言葉が強すぎるかもしれないんですけれども、今回別のある方の配信を聞いていて、
この人はね、たびたび私がネタにしている人で、今話題の工学セミナーにお金を払って商業出版を目指している人なんですよね。
それ自体別にいいんですけれど、彼女は最近ずっとなぜ自分が出版したいと思っているかっていうね、いろんな野望とか思いを配信してるんですよ。
面白いんで聞いてるんですけれど、今回ね、ものすごくね、たぶん初めて、私も全部彼女の配信聞いてるわけじゃないんですけれど、かなり明確に私はフォロワーはいらないんだって言ったんですよね。
彼女はね、ちなみに2000人以上、自己申告によるとスタンドFMにフォロワーがいらっしゃるみたいなんですね。
なんですけれども、こんなに聞いてもらわなくて別にいいんだって言うんですよ。
だから彼女は自分のビジネスがあってね、そこに人を集客したいわけなんですよ。
そこに集客さえできればいいわけなんで、2000人のフォロワーよりもたった20人でも聞いてくれてですね、
うわーすごい面白そうとかね、この人のセミナー受けたら自分もなんか、もっといい人生になるんじゃないかみたいにね、信じてくれる人がいればいいわけなんですよ。
発信の目的っていうのがね、そもそも自由だしね、別にこれが正解だとか、これはダメだとかっていうのはもちろんないんですよ。
みんな自由に発信したい人はすればいいし、それを聞きたい人は聞けばいいんです。
ただやはりね、ちょっと今回明確に彼女が堂々と言い切ったのを聞いて、やはりすごく嫌な気持ちになったんですよね。
だからスタンドFMっていうのはボイシーよりももう一段自由な、何ていうかな、気さくに誰でも参加できるプラットフォームになっているわけなんですよね。
だから吉本の芸人さんみたいなプロの人がお笑いを聞かせる場にもなっていると同時に、私を含む全くの素人が自分で好き勝手なことを話すこともできる場になっているんですよね。
ボイシーの方が審査制なんで、ある程度それぞれの本業で実績がある人とか知名度がある人とか、そういった人を厳選して選んでいるということになっているプラットフォームなので、スタンドFMよりはもうちょっと敷居が高いんですが、
ただね、結局どちらも魅力的なコンテンツを作ろうとか、たくさんフォロワーを増やしたいっていうのはね、これは悪く取られるかもしれませんけれど、やっぱりコンテンツが面白くないとフォロワーって当然増えないと思うんでね。
だからこそこだわっているんだと思うんですよ。それともちろん承認欲求ももちろんあると思いますよ。自分の配信をたくさんの人に聞いてもらいたいっていうのは、やっぱり自分が承認されたいっていう、もちろんそういう欲の裏返しなんで。
でもこれは魅力的なものを何か作る、いい商品を作ってみんなから、あなたのところのこの洋服買ってよかったよとか、私であればあなたのところにリフォーム頼んでよかったわって言ってもらうために頑張っていることなんで、全然悪いことじゃないと思うんですよね。
音声配信の利用と問題点
だから承認欲求自体が悪いことでは全くなくて、承認欲求を満たす裏側にはね、それに見合った何かいい商品、いいサービスを提供するっていうものがあるんで、それは全然投下交換がね、ちゃんといい分なのでね、いいことだと思うんですよね。
ですけれど、今私の視界に広がっているものっていうのは、ここのプラットフォームをうまく利用して、ここで自分の小さなコミュニティを形成して、そこで自分のサービスを売りつけようっていうね、こういうコンターンの人たちがたくさん紛れ込んでるっていうことがね、ものすごくありありとわかったんで、すっげえ嫌だなと思ってね、これはね。
これはだってYouTubeとかどこでもビジネスで発信はしてますけれど、やっぱりね競争がもっと激しいからなんでしょうね。もうすっごいすっごいたくさんの人がそこに参入しているんで、コミュニティとか作れないでしょうし、よほど魅力的なコンテンツとかサービスじゃない限り、そこで当格を表したり、結果を出すのって極めて難しいと思うんですよね。
それに対して、やはりボイシーとかスタンドFMっていうのはすごく取っ掛かりも簡単だし、お金もかけずに始められて、小さな親密なコミュニティを作れるんで、そこでも囲い込み商法で自分のわけのわかんないサービスを売りつけるっていうことがすごくしやすいから利用されるに至ったんだなっていうことがね、こんなのはね、もうとっくにみんないろんなところで分析もしているし、もう精査されていることなんですけれど、
いよいよね、ある2000人以上フォロワーがいる、わりと私が注目していた、実業家と称している人の配信を聞いて、明確にフォロワーなんかいらねえんだよって言ったんで、分かってたこととはいえね、なるほどねっていうことを思ったわけなんですよ。
私は最初の話に戻るんですけれども、全然そんな深い意味もなくね、自分があくまでも自己満足で始めたんですよ。ところが幸い中村さんのおかげもあってね、中村さんのコミュニティの方たちのおかげで、自分が予想しているよりもたくさんの人に聞いていただけるようになったんで、私のモチベーションというのはそっちにグレードアップしたというんですかね。
だから自己満足で誰から聞かれてなかったとしても、自分が何か自分の本音を吐き出す場、自分の所属しているこのリフォームとか建設業界の一幕を話すと、一定の人からはもしかしたらニーズがあるかもしれないぐらいの気持ちで始めたんですが、結果的に思っていたよりも多くの方に聞いていただくようになったらですね、やはりせっかく聞いてくださっているからにはね、
みんなが面白いなと思って聞いてくれるコンテンツにしたいなというふうには思うじゃないですか。もう自分だけが話して楽しいような話題とかね、なんかもうずっと自分の嫌な客にあたって嫌な思いしたということを、ただただもう誰が聞いているということも意識しないでしゃべったって面白いわけないじゃないですか。
だからある程度皆さんが聞いて面白いと思っていただけたらいいなぐらいの気持ちで話しているんですよね。でも2000人フォロワーがいるこの方はね、そんなふうに面白いと思ってもらう必要全然ないんですよ。面白いというよりは金を払ってくれる人を探しているわけなんですよね。
それをね、明確にご自分ではっきり明言されたんでね、なんかね、やっぱりいろんな人がいていいんですよ。特にスタンドFMは自由に誰でも参加ができるプラットフォームなんでね、全然いいんですけれども、これにね、もうまんまとね騙されて高額のお金を払っている人とかがね、はいはいはいはいってどんどん出てくるのを見ているのは、やはりね、ちょっと胸が痛むっていうのはね、やっぱりあるんですよね。
うーん、やっぱり私はね、言ってもこういうなんか堅い商売をしてきてるっていうか、やはりお客さんにお金を払ってもらうからには、お客さんに払ってもらう、あの対価に見合うだけのサービスを返さなきゃいけないと思って仕事してるわけなんですよ。
お客さんが例えば100万払ってくれたら、100万以上のちゃんとリフォームをしたいといつも思ってるわけなんですよね。そういうね、職業倫理とか、なんて言うんでしょう、自分の仕事に対する、こういうのってなんて言うんでしょうね、プロ意識みたいなものっていうのが、なんかね、この音声配信の世界にいると、なんかね、
なんか大したことじゃないのかなっていうふうに思えてくるんですよね。そんなことよりも、いかに金を払ってくれる人を見つけるか。そして、私が見てる限りですね、この全然ね、喧嘩が発生しない世界なんですよね。
例えば私たちのこのリフォームの仕事だと、もう明確に私たちはいろんな資材を仕入れなければいけないし、あとその職人さんに、だから手に対してもお金を払わなきゃいけないわけなんですよね。だから必ずやはりいろんなものをこちらも背負って、それをサービスに置き換えてお客様に返還するっていう仕事をしてるわけなんですよ。
もっとわかりやすいのは、小売りですよね。だから、例えばルイスポール線の照明でも別に100均ダイソーの商品でも一緒ですよ。何かものを仕入れて、それに利益を乗せてものを売るっていうね。
これは私はやっぱりすごく古い人間なのかもしれませんけど、これが私が理解できる唯一のビジネスなんですよね。でもこういうふうにもうわけのわかんない、本当に本当かどうかも全くわからないことにね、100万以上のお金を払う人がこんなにいるんだっていうことをやはり見せつけられている世界が今のこの音声配信界隈の視界の中に広がっている世界なんですよね。
いろんな人がいていいし、いろんな人がいろんな金儲けの方法をやるのも別にいいんですよ。資本主義だし。実体がないものに金額をつけて売っても別に構わないんですけれども、やはりね、こうやってコンテンツを作っている場なのにね、そういう商売の場所に売り場になっちゃってるんだっていうことがね、まざまざとね。
今更なんですけれどね、また今日すっごく実感させられたんでね、なんか嫌な気持ちになったというお話でした。
コンテンツの質の重要性
あのね、くれぐれもね、やはり私が言うことじゃないんですけれども、やっぱりね、もうちょっとね、あのなんていうのかな、SNSにしてもエンタメとして何かコンテンツを聞いたり見たりするのもですね、もうちょっとね、なんかこう
気をつけた方がいいっていう言い方もなんか違うしな。なんかとにかくね、もうちょっと目を肥やす、耳を肥やす、そしてもうちょっとなんて言うんでしょうね、なんかちょっと一段ね、自分の中の敷居をね、上げた方がいいんじゃないかなっていうのがちょっと今日思ったことですね。
ちょっとうまくまとめられなかったかもしれないんですけれど、このね、今私が配信しているこのスタンドFMおよびこのボイシーとかのね、がもうコンテンツのためのプラットフォームじゃなくなってきているということがはっきり実感できたというお話でした。はい、ごきげんよう。