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2024-07-03 20:28

電球vs蛍光灯の戦いにLEDが終止符を打ちました‥という話 #120

インテリアの主役、照明。
その照明の灯りの元となる、電球について解説します💡
ろうそくの灯りからLEDまで、光源によって物の見え方が全く変わります。

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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、最近ね、中村さんがすっかりインテリアに目覚めておられて、中でもね、照明がいかに大事かっていうことをね、よくお話しされているんで、ちょっとね、皆さんの関心も高まってきてるんじゃないかなということで、今日は照明器具の中でも、
この照明器具の肝となる、電球についてお話ししようと思います。
電球というのはですね、大きく分けると今までは2種類ありました。
その一つが、白熱電球と呼ばれるものと、蛍光灯と呼ばれるものの2種類ですね。
白熱電球というのは、エジソンが発明した、一番よく皆さんが目にする丸い電球なんですけれど、よく中村さんがタングステンと言っているのは、これはこの白熱電球ってね、この電球の中にクルクルクルってホイール状のカールしている金属の紐みたいなのがあるんですよね。
ここに熱を通して、ここが発火するというんですかね、ここから発光することで電気がつくという仕組みになっているんですよね。
このクルクルのところはフィラメントっていう部位、パーツになるんですけれど、これに使われている金属の種類がね、タングステンというものなんですよね。
なので、ちょっとタングステンというふうに言っているんですけれど、これがまるまる白熱電球の仕組みなんですよね。
電流をこのホイール部分に流すことで発火させて、明かりを灯すという仕組みになっています。
もう一つの蛍光灯というのは、何回か前に私がパナソニックの創始者である松下幸之助が広めた電球としてお話ししたんですけれど、こちらは放電の仕方が白熱電球とはまた違う方式なんですよね。
色も去ることながら、放電の仕方がまず違うんですよ。
なので、この白熱電球と蛍光灯の違いというのは、この光の発光のさせ方が種類が違うんだということで、ちょっと分類していただければと思います。
色の違いもそうなんですけれど、まず仕組みが違うというふうに分けております。
まず白熱電球から話をしていくんですけれど、一言で白熱電球と言っても、ここはありとあらゆる種類のランプがあるんですよね。
なので20年ぐらい前、まだ私がワイ社で働いていた頃っていうのは、一言で白熱電球の照明器具くださいって、もし山際じゃなくて言っちゃったワイ社に照明器具買いに来ても、どのランプお使いなんですかって必ず販売員に言われたと思います。
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というのが、それぐらい使っているランプが器具によって全然違うんですね。
一番よく使われているエジソンランプっていうのはシリカ球って言いますね。正式にはシリカランプ。
これをもうちょっと小さくして、同じ仕組みだし同じような色の出方なんですけれども、
例えばシャンデリアとか、照明器具のサイズ自体が小さいところにも収まるものとして作られたのが、クリプトン球っていうランプになるんですよ。
さらにシャンデリアなんかは、ろうそくの光に形を似せて、ちょっとランプの形状が丸じゃなくて先が尖っている形状のランプもあって、これはシャンデリア球、そのままシャンデリアで使うからその名前がついてるんですよね。
こんな感じでね、まだまだあるんですよ。ハロゲンランプとかね、ハロピンランプとかね、あとこのよく蛍光灯のかちっかちって紐がついてて、3段階ぐらいでこの全灯半灯で最後豆球になるみたいな、田舎の和室とかにかかっているようなランプで最後につく豆球も、これは夏目球っていう正式名称はそういう名前がついてるんですよね。
今言っただけでもね、まだまだあります。レフランプとかね、あとビーム球とかね、いろいろあるんですよね。ちょっと余談なんですけれども、このY社の頃に、私がY社時代の話をした時に神々の共演って言ってね、私が特に尊敬していたこの照明のデザインチームの先輩方はもう私にとっては当時神々だったんでね。
S先輩っていうね、よく私が名前を出す女性の大先輩がいて、他にもY先輩っていうね、この先輩は今はもうね、もちろんY社を辞めて大活躍、フリーランスで本当に活躍されている照明デザイナーなんですけれど、
この人はね、こういう照明の仕事をしながらも裏ではね、アマチュアのロックバンドをやっておられる人なんですね。そのロックバンドの名前がメタルハライドって言うんですよね。このメタルハライドっていかにもね、なんかハードロックとかね、ヘビメタとかのバンド名っぽい聞こえますよね。これランプの名前なんですよ。
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メタルハライドっていうランプがあるんですね。こんな感じでね、本当にY社ってね、みんな電球オタク、電球マニアみたいな人ばっかりだったんでね、本当に楽しいオタク集団だったんですよね。
話を元に戻すと、こんな感じで本当にいっぱい、白熱電球って一言で言っても、山ほど種類があったんですよね。この辺のちゃんとランプの知識がないと正直ね、照明器具の接客はできなかったんですよね。この辺もね、新人だった頃の私はね、もうめちゃめちゃ厳しく言われて、ランプもね、同じ種類でも単にワット数、ワット数っていうのは小度ですよね。
明るさ、これだけじゃないんですよ。100ワット、60ワット、40ワットってね、だんだん明るくなったり暗くなったりするっていう、これだけじゃなくて、このくるくるくるって、照明器具にねじって付けますよね、ランプを。ここの口金の大きさも違うんですよ。
ここも、例えばE24とかE17とかね、もし今ね、家にランプのストックがあるんだったら、箱の記述を見ていただくとわかるんですけれど、これって何のことかっていうと、口金のサイズのことなんですよ。だから別にワット数とか明るさと関係なくて、付けるところの大きさのことなんですよね。
こんなことも、これが1個間違ってたらもう入らないし使えないんですよね。あとね、ハロピンランプっていう、これはね、よくかっこいいね、イタリアのデザイナーとかね、だからヨーロッパのデザイナーさんが設計されたようなおしゃれなスタンドとかによく使われるマニアックなランプで、これはね、本当にちっちゃくてね、もうあの、
どれぐらいって言ったらいいんですかね、もう米粒10粒分ぐらいのちっちゃなちっちゃなランプで、この差し込み口のところが2本のね、針金がね、ニョキッと2本出てるんです。これをグサッと差し込んで使うっていうね、めちゃくちゃ暑くなってね、直接触れたら火傷するぐらい暑くなるランプなんですけれど、これなんかもね、本当に当時よく特に輸入品のスタンドに使われるランプで、
これもね、この針金の長さとか、この2本の針金の間隔が離れてる距離が違うんですよね。だからちょっと違ったらもう使えないっていうね、そういうね、とにかくマニアックなランプがいっぱいあって、まあ面白かったですね。
それに比べると蛍光灯っていうのは、実はワット数はちょこちょこある程度で、輪っかになってるか直線、この丸、直感って言ってね、筒状の丸のどっちかですよね。
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あともちろん電球型もありますけど、これは中は実はこの蛍光灯をぐにゅっとねじ曲げて、直感型の電球をねじ曲げて使っていたりとかして、だから一見ね、電球の形を真似てますけれど、中は蛍光灯っていうね、そういうものも出していたりして。
こっちも電球色を似せたりとかして作れるので、決して色の種類で分けているわけではないんです。もうこの放電の仕方が違うっていうことで違うんですよね。ただ一番簡単に出せる色が白色なので蛍光灯イコール白色ということになってるんですけど、これもね、工夫して電球色が好きな人のために、
電球色の蛍光灯っていうものも売られていました。はい、という感じでね、この2つが主な電球の種類だったんですけれども、ついにですね、これはね、2000年代の初頭ですね、発光ダイオートというものが出てくるんですね。
発光ダイオートっていうのは、発光ダイオードか、これはね、この電流を流すと光を放つ半導体を発明することに成功したんですよね。これでいくと遥かに節電っていうんですかね、その電力を使わずに光を放つことができるっていう大発明だったんですけれども、
これが後のLEDなわけですね。これが最初に発明されたのが赤色LEDだったと思います。確かね。この赤色が出てきて、次に緑だったかな、緑が出てきたんですよね。
これはね、一大発明ではあったんですけれども、まだこの頃はね、だから色のバリエーションがこの2色を混ぜてしか、どう言ったらいいんですかね、皆さん絵の具とか、あとプリンターありますよね。プリンターって実はインクって3,4種類の色を混ぜることでいろんな色が出せるじゃないですか。
まさにあれと同じ原理でして、まずここに赤と緑だけではね、やっぱり再現できる色の数が少なかったんですよね。ここに2000年、何年だったかな、4年とか5年ぐらいだったかな、この辺りでついに青色LED、青色の発光ダイオードが発明されるんですよね。
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これはね、もう私たち日本人の人たちが開発したんですよ。この人たちはね、結局ノーベル賞を取りましたね。赤崎勲っていう人と、天野博史っていう人と、あと中村秀次っていうこの3人がそれぞれに開発して、青色発光ダイオードっていうものを作ったんですよ。
これのおかげで何が起こったかっていうと、今まであった赤と緑とこの青を足すことによって、白を作れるようになったんですよ。これはね、本当にすごいことで、白っていうものを作れるようになったことで、一気にこのLEDが再現できる色数が増えたんですよね。
ここからは百花繚乱、LEDの時代になって、私は本当に幸せなことにこのLEDがまさにこの一気に花開くこの黎明期をこのY社で体験することができたんですよね。
これによっても現在はほぼすべてがこのLEDに駆逐されました。なので今、電球だとかね、蛍光灯とか言ってますけれども、これはすべてLEDで電球色とか蛍光灯の白い色、だから中白色とか言いますよね。そういうふうに呼んでるだけで、これ全部LEDなんですよね。
今も国の方針で大手のランプメーカーもこの電球とか蛍光灯は作らないようについになりましたね。もう全部LEDで一本化ということになりました。
もうこの60Wの電球を再現するのにLEDだったらわずか3,4Wとかでできるんですよね。なおかつ、要するにこの半導体がダメになるまでずっと壊れないというか、ランプ切れみたいなことは起こらないので、もう10年でも下手したら半永久的に持つと言われてるんですよね。
たまに壊れることがあるとしたら、それはたまたま半導体の質が悪かったとか、発光ダイオードの粒に問題があるというパターンですね。なのでそういったことでもない限り、昔みたいに何ヶ月に1回、1年に1回ランプが切れるみたいなことが起こらなくなってきてるんですよね。
そういった意味でも、このLEDっていうのは、今現在、電球とか蛍光灯とかが起こってきた中では、一番完成度の高い光源になると思います。
でもここでちょっとランプマニアのケチをつけるところは若干あって、LEDっていうのは実は蛍光灯と同じ方式で光を放電してるんですよね。似てるんですよ。
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白熱電球の炎を燃やすっていう原理とちょっと発光の仕方が違うんですよね。なので非常に色の再現性はいいので、本当に電球の色に見えるし、逆に白色の中白色って言ったら本当に蛍光灯の白色にちゃんと見えるんですけれど、
やっぱり電球の魅力っていうのは、炎のね、ロウソクの光とか焚火の炎の色に似ているのと同じようにね、陰影ができるところが電球の魅力なんですよね。
すごく明るいところと、ちょっと影になるところと、この陰影ができることによって、例えば人間の顔で言ったら立体感が出たり、建物を照らすときも建物の陰影が出ることによって、より桑原な立体感が出てくるっていう演出性が高い電球になるんですけれども、
このLEDはね、やっぱりそういう意味では蛍光灯とちょっと似ていて、フラットなね、ノペットね、全部が明るく見えるんですよね。陰影は出ないんですよ。
色はね、ちゃんと電球のオレンジ色になってるんですけれど、でもなんか本当の電球のようには立体感は出ないっていうところがね、ちょっとやや残念なところなんですよね。
でもね、そんなケチを言ってもしょうがないんですよね。これは今一番省エネで、一番電力を使わない電球ということになっているのでね、優秀なんですよね。
だって電球ってね、白熱電球のことなんですけど、めちゃくちゃ暑いじゃないですか。今みたいに温暖化して、暑い中でね、白熱灯のランプってもう本当に熱を発して暑いので、そこへ行くとLEDって触っても全然暑くなってないですしね。
まあそういう意味でも優秀ですよね。あとね、LEDのすごいところが最後もう一つ。これはね、結局コンピューターの制御と組み合わせることによって、いろんな色を調光調色できるだけじゃなくて、いろんな柄とかね、いろんなシーンをパッパッパッと変えていったりとか、そういうことができるようになったことによって、
プロジェクションマッピングってやつですよね。これができるのがやっぱりすごいですよね。これはLEDじゃなければね、こういったことは多分できなかったと思うんですよね。なので今、いろんな舞台とかね、アーティストのコンサートとかね、あといろんな建物とかにプロジェクションマッピングを照らすことで、いろんなこの楽しい催しとかを見ることができますよね。
こういったのもやっぱりこのLEDが起こしたイノベーションの一つですよね。
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こんな感じでね、ランプの種類について大きく言うと3つ。白熱、電球、蛍光灯、そして今はLEDにほとんど取って変わりましたというお話をして、最後にね、私、ニューヨークにね、結構前なんですけどね、それでも今から見るとだいぶ前ですね。10年くらい前ですかね。
あのニューヨークにね、久しぶりに訪れた時にね、結構ショックだったのが、ニューヨークの有名な夜景というかね、あのブロードウェイとかね、ああいったところのネオンが昔に比べてね、やっぱ魅力がなくなったなと思ったんですよ。
もっとね、その何十年前に行った時はね、ギラギラギラギラとね、してね、すごいカラフルで、ニューヨーク、私が思うニューヨークのイメージそのものだったのが、10年前にね、ニューヨークに訪れた時はね、なんかね、なんかね、フラットな、のぺっとした明かりだったんですよ。
これの正体がね、今今日話してて、あのやっぱりね、改めて認識しました。これはLEDだからなんですよね。LEDっていうのは均一に明るく綺麗な色を再現してくれるんですけれど、やっぱりね、本来の電球とかのね、ギラギラした輝きがないんですよね。
なので、やっぱりあのニューヨークのギラギラ、ぺかぺかでカラフルな感じっていうのは、やっぱりちょっとLEDの光ではね、ちょっと違って見えたっていうね、ことだったと思うんですよね。
ですけれど、まあ悲しいことにね、このエジソンが発明した白熱灯、そして私が忌み嫌っている蛍光灯もですね、蛍光灯は蛍光灯でね、また魅力は実はあるんですけれど、こういったものもこれからは絶滅していく運命にあるということでね、今日はランプの話をしました。
でまたね、このランプの種類によって、使う照明器具の明かりの演出性も変わってくるっていう話はね、またどこかでいずれしようと思います。はい、今日はこれで終わります。ごきげんよう。
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