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2023-10-06 24:59

ハードコアな科学者たち【第149号音声版】 #153

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1️⃣カリフォルニア工科大学のジョン・ドイル教授はスポーツの世界でも顕著な業績を残しました 2️⃣NASAジェット推進研究所のモーガン・ケーブル研究員はいまでもマウンテン「一輪車」に夢中です 3️⃣世界的天文学者エドウィン・ハッブルはバスケットボールチームを優勝へと導いたスター選手でもありました

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サマリー

STEAMニュースの音声版では、ハードコアな科学者たちが紹介されています。カリフォルニア工科大学のジョン・ドイル教授は、素晴らしいスポーツの才能を持っています。さらに、マウンテン一輪車の選手であるモーガンケーブルさんや、天文学者でありながらスポーツでも活躍するエドウィン・ハブルさんも特集されています。彼らの業績は、星雲の正体を解明するためのものです。ハブルさんは、アルベルト・アインシュタインの一般相対性理論が正しいことを証明してしまいましたが、ハプルさんはそれに反対しています。

00:00
いちです。おはようございます。
今回のSTEAM.fmでは、STEAMニュース第149号から、
ハードコアな科学者たちをお届けします。
改めましていちです。
STEAM.fmは、僕が毎週お送りしているニュースレター、
STEAMニュースの音声版です。
STEAMニュースでは、科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています。
STEAMニュースは、スティームボートのりくみのご協力でお送りしています。
このエピソードは、2023年10月5日に収録しています。
毎月10日が、科学系ポッドキャストの日ということで、
日本の科学系ポッドキャスターたちの企画である科学系ポッドキャスト特集、
今月はスポーツという企画でお送りさせていただいているのですが、
そのスポーツ特集にちなんで、今回のSTEAM.fmのエピソードでは、
スポーツのハードコアな科学者たちを3人お送りしたいと思います。
そのうちのお2人は、現役の科学者であり、1人はですね、さらに現役のスポーツウーマンでもあります。
早速ね、ご紹介していきたいと思います。
ジョン・ドイル教授
科学者というのは、限界を打ち破ることに魂を削る職業なんだと思います。
理工系の超有名大学であるカリフォルニア工科大学、カールテックは、
同大学のスポーツ系ハードコア科学者たちをリミットです。
限界知らずという記事で紹介しています。
その中から、ジョン・ドイル教授をご紹介します。
ジョン・ドイルは、制御、動的システム、電気工学、生物工学の教授なんです。
結構幅広いですよね。
steam.fmエピソード131でご紹介した、世界一短い論文というね、トピックがあったのですが、
ジョン・ドイル教授も非常に短い論文概要を書いたことでも知られています。
なんとわずか3語、3ワーズだったんですね。
掲載された論文誌IEEEでは、現在でも最短の記録を持っているそうです。
そんなお茶目教授なのですが、
1994年にアメリカの国際人力乗り物選手権というですね、コンペで、地上部門で優勝しています。
フェアリング付きの自転車、これからの風避け、風防ですかね、風避け付きの自転車で、1時間に57kmを走ったそうです。
これ最高時速57kmではなくて、本当に1時間走り続けたそうなんですね。
それで57km走ったそうなので、平均が57km、最高時速はもうちょっとあったんでしょうね。
これはすごい記録だと思います。
また長年にわたってカリフォルニア州各地のトライアスロンで、1位を獲得し続けています。
トライアスロンというのは、ご存知の通り、水泳、自転車、そして長距離走を組み合わせた競技なのですが、
水泳が1500m、1.5km、自転車が40km、長距離走が10kmということで、
いや、これ本当に感想するだけでも僕は大尊敬するのですが、それでね、スピードを競って1位というのは素晴らしいことだと思います。
実際、ジョン・ドイル教授は子供時代にはスポーツ選手を目指したのですが、怪我に悩まされていました。
彼はそれでもこういうふうに言っています。
努力と苦痛はすべて報われた科学者としてのキャリアのために、完璧な準備になったかもしれないから。
なんか強いですね。彼はこうも言っています。
陸上競技のおかげで、自分の関心のあることで失敗をたくさん経験することができた。
研究の世界に入れば、大抵は間違っている。
少なくとも、私はそうです。
いや、強すぎるでしょう。
ジョン・ドイル教授は、ご自身の履歴書に、様々なスポーツで世界記録や国内記録、チャンピオンを保持しているが、非常に脆い。
脆いとだけ最後に書いています。
かっこいいですね。
モーガンケーブル
カリフォルニア工科大学カルテック内に設置されたNASAジェット推進研究所研究員のモーガンケーブルは、
学生時代にマウンテン一輪車に夢中になりました。
彼女は言います。
転ぶことも取引の一部です。
難しい地形に挑戦して自分を追い込んでいると、時には重力が測ってしまうこともあります。
それでも彼女は、仲間がいるからとても楽しいと言います。
そして、こんな風に続けました。
サーフィンが始まった頃の誰も可能と思わなかったクレイジーなことをやっている人たちの集まりときっと同じでしょう。
科学という営みはひょっとしたらこれと同じなのかもしれませんね。
誰も可能だと思わなかったクレイジーなことをやっている人の集まりということなのかもしれません。
彼女は年に一度の集まりのため、毎年ユタ州を訪れています。
彼女は、このスポーツをする人たちの90%、つまり50人か60人ぐらいが春の長い週末に集まるんだというふうに伝えてくれています。
一輪車の仲間にエンジニアが多いというふうに彼女は言っているのですが、その理由についてこんなふうにも述べています。
集中させることが好きね。
自分を強烈な人にこのスポーツは魅力的なんだと思います。
そしてこのスポーツは動く瞑想のようなものだから。
他のことはさておきその瞬間に集中しなければいけないんです。
そうしないと転んでしまうから。
ちなみに彼女にマウンテン一輪車を教えた同業者がいたのですが、彼女はその彼と結婚しています。
その手があったかというふうにちょっと思っちゃいました。
エドウィン・ハブル
アスリートにして科学者といえばこの人は外せません。
19世紀から20世紀にかけて活躍したアスリート、軍人、科学者なので歴史上の人物なのですが、それにしてもこの人すごすぎるんです。
それがアメリカの天文学者、エドウィン・ハブル。
彼は高校時代に複数の陸上競技で優勝するなどしていたのですが、
シカゴ大学に進学するとバスケットボールチームに所属し、大学スポーツリーグビッグテンカンファレンス優勝へと導いています。
アメリカの大学スポーツリーグはプロに匹敵する規模と人気を誇りますから、これは想像以上にすごいことなんだと思います。
ハブルはシカゴ大学在学中からヘビーウェイト級ボクサーもしていました。
大学卒業後はイギリスのオクスフォード大学の大学院に進むのですが、就寝後、コース終了後はアメリカに戻り、第一次世界大戦が始まると軍隊に入ります。
そして第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、戦艦機に博士号を取得するのですが、第二次大戦中はやはり軍隊に入隊します。
ハブルの学問的業績はこの戦艦機1919年から1939年の間に集中しています。
ハブルはこの時期、ヤーキス天文台、ウィルソン山天文台に勤め、望遠鏡で星雲、星の雲ですね、星雲、ネビュラを観測し、その正体をつかみました。
星雲というのは、天空にもやっと光る雲のような星のような存在で、当時はその正体が知られていなかったんですね。
また、星雲が地球からどのぐらいの距離にあるのかも知られていませんでした。というよりは、僕たちが住んでいる銀河系の外にあるのか、銀河系の中なのか、そもそも銀河系の外に天体は存在するのかさえ知られていなかったんです。
ハップルの観測は、当時知られていた星雲のいくつかが、僕たちの住む銀河系、これは天の川銀河、ミルキーウェイというふうに呼ばれているんですが、この天の川銀河よりも外部の銀河系であることを明らかにするものでした。
それゆえに、当時アンドロメダ星雲と呼ばれていた星雲は、現在ではアンドロメダ銀河、アンドロメダギャラクシーというふうに呼びかえられました。
ハッブルの発見
また、ハップルは、この宇宙が膨張していることも発見しています。これは、アルベルト・アインシュタインが提唱した一般相対性理論の正しさを、アルベルトの意思に反して証明するものでした。
ハップルは数々の名言も残しているのですが、その中にこんな言葉があります。
過去は有言、未来は記録に挑戦し続けたアスリートであり科学者であった彼の心の叫びであるように、僕には思えます。
リスナーの皆さんはどんなふうに感じられたでしょうか。またコメント寄せていただければ嬉しいです。
というわけで、科学系ポッドキャストのスポーツ特集に合わせて、このエピソードでは科学者とスポーツについてお送りをしました。
僕は運動神経がまるでないので、アスリートは無条件に尊敬の対象なのですが、アスリートとしても一流、研究者としても一流という人たちが世の中にはいるんですよね。
そういえば、僕たちのエジプト調査隊のリーダーの河合ゆきのり先生もアスリート兼研究者でした。
そんなふうな話をしていて思い出したのですが、ずいぶん昔の話で恐縮なんですが、
僕もですね、実はボルダリング、これ今ボルダーって呼ぶんですかね。ボルダリングと、そしてシャワークライミングをしていました。
当時は、僕がしていた頃はまだボルダリングという言葉も一般的ではなくて、よくね、登山家からは、あれでしょう、無謀な方のフリークライミングでしょうというような認識だったと思います。
これは簡単に言うと、岩を素手で垂直に登っていくだけなんですよね。でもとても面白いスポーツでした。
それに、このエピソードの中でご紹介したアスリートほどではないにしても、何か神秘的な気持ちにはなれたんですよね。
一般的なフリークライミングの場合は、途中で落っこちても地面までは落下しないように、途中途中に引っ掛かりを作って、そこにロープを引っ掛けて自分を結んでおくのですが、
僕がやっていたような自然界のボルダリングというのは、本当に何もなしで素手で登っていくので、途中で身体極まる時があるんですね。
次の一手が見えないという時に、ただ途中で引き返すわけにもいかないので、重力との相談ということになっちゃうんですね。つまり落ちるかどうかということなんですが、そんな時にですね、次の奇跡の一手が見えることがあるんですよ。
もうその岩登ってて途中で、もうこれ降りるわけにもいかないし、次の引っ掛かりが見えないと思っても、身体極まっている時に次の一手がパーンと見えることがあるんですね。
将棋でいうと勝率1%からの大逆転みたいな感じでしょうかね。まあそんなこともあるわけなんです。
ボルダリングとボルダリング
僕自身が体験した中では、そうですね、登りきった先に、つまり岩登りきって、最後ね、身体持ち上げて、もうここまで来れば安全というところまで来たところで、
先輩クライマーが置いていったお花を見つけたことがあって、これ本当に肝を冷やすっていうのはこういうことかと思ったことがあります。つまり、そこで亡くなった方がいらっしゃったということですね。
もちろんなんですが、モリアーティ教授ごっこというのも何度か体験しています。つまり落ちたということなんですが、それが理由で、僕はですね、高架用のロープというものをどんな時でも持ち歩くようになりました。
山で道に迷った時は、降りずに登りなさいって言いますが、これは合理的な理由があって、山頂に行くほど道が一つにまとまっていくであるとか、ポーンと降りちゃうと逆に登れなくなるということがあるからなのですが、垂直に近い壁だとね、登ると途中で降りられなくなるということもあるわけですね。
さて、番組最後にお知らせです。
2023年10月27日金曜日20時から21時にかけて、オンラインイベントTEDxデジマーウィメンを開催します。
TEDxウィメンからお二人のトークに加えて、独自のスピーカー2名のトークもお届けします。
英語トークには日本語字幕が入ります。参加無料ですが、事前登録が必要なので、よかったら概要欄からチェックしてみてください。
この独自スピーカーもすごく素敵な女性が集まってくださっています。本当にお楽しみにしていただければと思います。
今週も最後まで聴いてくださってありがとうございました。今回のお別れは、モデラでバック・イントゥ・ユア・アームズです。
ご視聴ありがとうございました。
ご視聴ありがとうございました。
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