経営者の志。こんにちは、こえラボの岡田です。
ニュースでは、コンビニ業界の厳しい状況をよく耳にします。
今回は、コンビニオーナーとコンビニ社労士にお話を伺いました。
まずは、インタビューをお聞きください。
今回は、コンビニオーナーの坂本一郎さんとコンビニ社労士の安紗弥香さんにお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします。
まず、坂本さんですが、お仕事の内容を簡単に紹介いただけるでしょうか。
私は、今、都内で4店舗、ローソンを経営しております。
そうなんですね。4店舗を経営されているんですね。
他のオーナーさんと、先ほど打ち合わせでもいろいろ聞かせていただいたんですけど、
いろいろ特徴があるのかなと思っていて、どういったところを志していろいろやられているんでしょうかね。
私は、創業した時からそうなんですけど、コンビニというのはただ物を売る場所ではなくて、
若い人がいっぱい働く場所なので、社会インフラとして第二の学校であるべきだなというふうにずっと思っていて、
だから、私の会社で働いてもらった時に、3年、4年間、何か身になるものを得て卒業してほしいなという思いで経営してきました。
得るというと、具体的にどういったことを得られるんでしょうかね。
はい。コンビニって実は流行りとかも一番感じ取れる場所なので、
ただのレジだけというわけではなくて、商品の注文とかもそれぞれのアルバイトさんに任せて、
例えばAさんはカップラーメンをお願いしますってやったら、新商品から売上の予算から全部その子に任せてやってもらうというふうにして、
いろいろな経験を積んでもらっています。
そうなんですね。コンビニってそうやって任せるオーナーって多いんですかね、安田さん。
そうですね。任せる人は表面上はいるんですよ。
表面上は。
でも責任を持たせるっていうところまで任せられる方っていうのはあまり多くはないですね。
そうなんですね。やっぱり表面上やってもらうけど、実はオーナーさんがちょっと直したりとか口を挟んだりとか、
いろいろされてる方の方が多いっていうことですかね。
そうなんですよ。後でこっそり数字を書き換えたりとかしてますよね。
でもそれも完全にお任せしてるっていうことなんですか。
そうですね。なんかエピソードとしては、22日っていい夫婦とかっていう日があるじゃないですか。
いちごのロールケーキっていうのがあったときに、私の中では多分30個から50個ぐらいかなと思ったときに、
デザート担当が150個って売ってやったんですよ。
さすがにやばいんじゃないかなって思ったんですけど、その理念を考えたときにいじっちゃダメだなと思ってやった結果、
120個売れて、学生さんに教わったなっていう体験がすごくあります。
やっぱり今までの常識というか経験だと、どうしてもそこまでは発注できなかったけど、学生さんがそういうふうにやれたんですね。
そうですね。特に留学生の方なんかですと、日本人と違って一人で留学して家では一人なので、働いてるアルバイト先っていうのも一つのコミュニティ、ファミリーみたいになるので、そこがいいって思うと本当に優秀な人が優秀な人を連れてきてくれて、店へのコミットもすごい高いですね。
そうなんですね。やっぱりそこをしっかりとフォローしてお伝えすることによってちゃんと定着してくれる。それでその後も優秀な方を呼んでくれるっていうそういう好循環になってるってことなんですね。
そうですね。なのでこの前の3月、卒業の時期はどうしても人が辞めてしまったり引っ越しがあるので、紹介をお願いしますって4店舗で発信をしたら30人ぐらい紹介をしてもらって、そんなに逆に取れなかったのでっていう状況がありました。
それぐらい皆さん紹介したいっていう方も多いんですね。
そうですね。ありがたい限りです。
本当にそうですね。ということはあともうちょっと聞きたかったのが、それぞれの方が担当で分かれていくと、自分でその発注のデータとか全部その辺も見たりとか操作したりすることができるようになるっていうことなんですかね。
そうですね。なのでそういう数字の勉強とかは逆に私とか店長とかが教えますし、それが私たちの仕事だなって思ってるので、人によってはもうお店の利益も見せてしまってます。アルバイトさんでも。
へー、じゃあそこの辺も全部分かった上でやられてるんですね。
そうですね。
へー。
すごい。
なかなかお店の利益見せるの怖くないですかね。
怖いと思いますよ。売り上げもあまり見せないっていう方も中にはいらっしゃいますから。
そうですね。でもそこを把握した上で、じゃあ自分の責任範囲でどうしようかっていうのを考えることが大切なんですかね。
そうですね。そうするとやっぱり自分の注文したものが売れた時に嬉しいとか、売れなくてがっかりとかっていうのも含めて、そのお店が自分のものだっていう感覚で働いてくれる方が増えてきますね。
やっぱりそうやって社会経験をもうアルバイトの時から積んでいて、それから社会人になっていくと全然違いますよね。
絶対違うじゃないですか。
そういった学びの場にもなっているということなんですね。
はい。
あとこの番組経営者の志という番組なんですが、坂本さんの志をぜひお聞かせいただきたいんですが。
はい。私の会社は理念として世界に便利を届けるっていう理念でやっています。
で、その中でどういうふうにやっていこうかということで、人と物とお金で分けてそれぞれやってるんですけども、
人に関してはもう世の中に良い人材を輩出しようっていうモットーでやっています。
物に関しては世の中の欲しいを届けようっていう気持ちでやっていて、お金に関しては社会に還元しようっていうところでやっているので、
当社で利益が出た一部をカンボジアの小学校建設の費用に当てたっていう経験もあります。
そうなんですね。やっぱりそうやって人だったり物だったりお金だったりそういったところを社会に貢献していくっていうそういった思いでやられてるんですね。