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2020-06-12 13:51

192.山崎新さん(弁護士)後編

【女性のために盾になってお守りし、法律という武器で戦います】

家庭の中にある男女不平等のお話しから、DVや離婚に悩む女性のために、弁護士としてどんな役に立てるのか、伺いました。

山崎さんの女性を応援したい、不平等を改善したいという強い想いが伝わりました。
そして、現在でもまだまだ多くのジェンダー差別が存在するんだなと気付かされました。

法テラスという支援の制度もありますので、少しでもお困りのことがありましたらお問い合わせしてみてください。
きっと力になってくれます。

special thanks to 愛川祥さん

【今回のゲスト】
弁護士 山崎新(やまざき・あらた)さん
アイリス法律事務所
https://iris-lo.com/

ポッドキャスト・コンシェルジュ こえラボ
https://koelab.co.jp/

 

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00:07
経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。
家庭の中にある男女不平等のお話から、
DVや離婚に悩む女性のために、
弁護士としてどんな役に立てるのか伺いました。
まずはインタビューをお聞きください。
今回も前回に引き続いて、弁護士の山崎新さんにお話を伺いたいと思います。
山崎さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。山崎新です。
前回は弁護士になったきっかけだったりとか、
弁護士になって今どういった活動をされているかという、
そういったところからお話しさせていただいて、
やっぱりまだまだジェンダー意識というか、
格差、世の中にはいっぱいあるんだなというふうに感じたんですけど、
やっぱりこれって地域とか地方とか、
そういった場所によっても意識の違いって大きかったりするんですかね。
そうですね。かなり地域差はあると思いますね。
やはり若い世代が多い都市部と、
年齢が高い世代が多い農村部では、意識はだいぶ異なります。
農村部の方だと、今でも後取りだとか嫁に入るとか、
そういう言葉で結婚が語られることが多いですし、
それを義務として強く意識している方の割合は高いですよね。
そうすると、本当に女性だからこういうことをやるとか、
男性だからこうなんだっていうふうに、
本当に役割分担がかなりはっきりと分かれてやっていくことになっていることですかね。
そうですね。結婚して子供が生まれても、
キャリアの仕事を続けたいっていうのが、
やりにくい農村部だったり、年代の高い世代にはあるんじゃないかと思うんです。
やっぱりそこも変えていかないと、
キャリア、本当に自分のやりたいキャリアが途中で止めてしまって、
でも子育てに専念しなければいかないとなると、
その後、復帰もなかなか難しいですよね。
そうですね。子供が生まれたことをきっかけに仕事を一旦辞める女性っていうのは、
実は6割ぐらいもいまして、
一旦辞めた後にですね、また正社員になるということは非常に難しいわけで、
これを年齢別に並べてMGカーブと言ったりもしますけど、
キャリアが下がってしまって、その後再就職をするっていうので、
他人が出てきてしまうMGカーブと言ったりしますけど、
03:02
日本はまだまだそういう人が多いですね。
そうすると将来的にもらえる賃金の総額が相当違ってくるということは、
老後にもらえる年金の額も違ってくるということで、
男女で生活の豊かさみたいなものがだいぶ多が出てきてしまうという部分もありますね。
しかもそれが夫婦円満で、そのまま老後まで過ごせばいいですけど、
途中で離婚とかになると、それがより顕著に出てくるということですかね。
そうですね。離婚になったら、今まで世帯全員で担っていたものを、
今度は自分一人で担わなきゃいけないわけなので、
特に子供を抱えて離婚するという選択をするためには、
自分と子供を養うだけの収入を得ないといけないわけですから、
一旦仕事を辞めた女性というのは、かなり不利な状況にあると思います。
これって、普通に離婚すると、その辺の条件とかって、
あんまり女性にとって良くない場合が多いですかね。
日本では、夫婦だけの話し合いで離婚届を出して離婚する人、
いわゆる競技離婚というんですけれども、
競技離婚の割合が約9割もあるんですね。
ほとんどこういったケースということですね。
そうですね。自分たちで話し合って離婚する人の方が多いです。
それは皆さんの周りにも離婚経験者がいたらそうだろうと思うんですけれども、
となると、お互いの話し合いが対等にできていればいいんですけれども、
DVだとかいろんな理由で、どうしても夫の方が立場が上っていう方の
割合も今高いと思いますので、そういった中でお金の話だったり
養育費の話がきちんとできているかというと、そうでもないと私は見ています。
そうすると、女性側がかなり経済的にも負担を強いられて、
これ、今後生活していかなきゃいけないという状況になってくるということですかね。
そうですね。離婚の時にきっちり夫から財産分与とか医者料とか、
あるいは養育費の約束みたいなものを取り付けていないと、
自分一人で子供を育てるというのはかなり大変なことになる人の方が多いと思います。
だとすると、競技離婚ではなく、弁護士さんを間に挟んでということですかね。
お願いしてやっておくことは、いろいろメリットがあるということですかね。
そうですね。弁護士が間に入って夫との話し合いをして、
最終的に離婚届で離婚するパターンも競技離婚に含まれるのですが、
少なくとも第三者を一度は相談に行くとか、依頼するとかした方がいいと思っています。
どんな点でメリットがありますかね。
06:00
まず、財産分与とか養育費は、純粋に知識の部分で弁護士は持っていますので、
必要な知識をアドバイスすることができます。
これは困っている人にとって大きな武器になると思います。
武器を手にすることで、相手と対等に戦うことが初めてできるようになるわけですから、
そこはぜひ、武器を手にした状態で対等の話し合いをできるようにしてほしいと思います。
法律上、これぐらいをもらってもいいというのが決まっているということですかね。
そうです。そこは家庭裁判所の実務で、ある程度のラインというのはありますので、
一度は相談して、自分がどのくらい夫からもらえるのかというのは、
知った上で離婚の選択をしてほしいと思います。
その知識がないので、だいぶ変わるということですね。
だいぶ変わりますね。
聞いた話によると、夫婦の関係が冷めてしまうと、話し合いするのも嫌だし、
顔を見るのも嫌なので、話し合いするのすら面倒くさいとか、
これ以上関わりたくないというところで、お金はいいというふうになって、
その状態のまま離婚しちゃう人もいるんですけれども、
例えば子どもがいたときに、子どもの養育費すら確保できないというのは、
後で後悔することになりかねませんので、
必要な知識を得た上で離婚してほしいと私は思っています。
もう一つ弁護士に依頼するメリットがあると思っているのは、
今ちょっと言ったんですけど、お互いの関係が冷え切っていると、
話すらできなくなっているという夫婦が多いですよね。
もう口も聞かないだとか、口を開けば喧嘩になる状態。
そうなるとお金の話を冷静にできるはずがないので、
これは間に立ってくれる職業というのは弁護士だけなんです。
ですので、弁護士を間に立ってもらって仲介してもらって、
話し合いをスムーズに進める。
弁護士が盾になることができるわけです。
相手と直接話さなくていいって、
そのことだけですごく気持ちが楽になる方が多いんですよね。
初めてそこで頭の中の霧が晴れて、
考える力を取り戻すという方も多いので、
弁護士に依頼するだけで、すごく気持ちが楽になると思います。
そこを相手と話し合わなきゃいけないというだけで、
心理的なハードルがすごく高くなる。
そこから交渉というのはさらに難しいということになりますね。
そうです。そういう関係だからこそ離婚になるわけですから、
難しいところは専門家に任せていただいた方がいいかなと。
特に人生で何回もあることでもないので、
09:03
ここは専門家を入れてほしいと私は思っています。
そういった意味でも、
特に山崎さんの事務所だと、
皆さん女性の弁護士ばかりなんですね。
はい。女性弁護士3人で運営しています。
女性弁護士って実はそんなに割合が多くなくて、
2割弱なんですね。
やっぱり男性の方が多い職業なんですね。
そうですね。男性の方が多い職業です。
統計を見ますと、
医者よりも弁護士の方が女性割合が少ないという統計です。
そうなんですね。
なかなか女性の弁護士を探そうと思っても、
実際に割合が少ないのでということもあります。
そうですね。
女性弁護士が相談に乗りますとホームページに書いてあっても、
男性住人の中に女性が1人だったりだとか、
そういう事務所の方が多いのが実態です。
女性だけの法律事務所は都内でも数えるほどあるんですけれども、
その中でも女性のための法律事務所という風に
謳っているのは、うちだけじゃないのかなと知る限りではあります。
なので安心して、特に女性の方、色々悩みがある方は
ご相談に乗りやすいということなんですね。
はい。ぜひ気軽に利用していただきたいと思います。
うちの事務所は、お子さんを連れての相談が可能なように
相談室にプレイルームを設けてまして、
簡単なマットだとか遊び道具だとか置いて、
お子さんを連れてご相談に来らせていただけるようにしております。
あと気になるところが、
やっぱり費用がすごいかかるんじゃないかという風なことを
心配される方もいらっしゃるのかなと思うんですが、
そのあたりいかがなんでしょうかね。
はい。特に離婚を中止中する理由で多いのが
その経済的理由だったりするので、
経済的になかなか自立できない方、
でも弁護士を気軽に利用できるように、
国がフォーテラスという機関を作っています。
そのフォーテラスの制度を利用すると、
無料で法律相談を3回まで受けられるということと、
あとは弁護士を依頼するときに、
弁護士に払う弁護士費用を一旦フォーテラスが
立て替えてくれるという制度があります。
ご本人はフォーテラスに対して無利子で
月5000円ぐらいを返していって、
最終的に相手からお金を取れたときに返せばいいと。
そういう制度になっています。
これを利用すれば、初期費用なしで
弁護士を利用することができるので、
だいぶハードルは低いと思うんですね。
まず困っていたら、ひとまずご連絡して、
そういったフォーテラスというような手段もあるので、
ご連絡いただいて相談すると、
何らかの解決策が見出せる可能性があるということですね。
12:03
まずはお問い合わせいただいて、
フォーテラスを使いたいということを
気軽に言っていただければと思います。
分かりました。
山崎さんのホームページも、
ぜひこのポッドキャストの説明文に記載しておりますので、
そこからお気軽にお問い合わせいただいて、
ご相談いただければなと思います。
そういったように困っている女性、
まだまだたくさんいると思いますので、
ぜひこの機会、ちょっと困っているなという方がいらっしゃれば、
ご相談に行っていただければと思います。
2回にわたり、いろいろお話を聞かせていただき、
ありがとうございました。
ありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
山崎さんの女性を応援したい、不平等を改善したいという
強い思いが伝わりました。
そして、現在でもまだまだ多くのジェンダー差別が
存在するんだなと気づかされました。
ホーテラスという支援の制度もありますので、
少しでもお困りのことがありましたら、
お問い合わせしてみてください。
きっと力になってくれます。
そして、声ラボでは、
ポッドキャストの書籍を出版するために
クラウドファンディングを実施しています。
よろしければ応援お願いいたします。
ではまた次回。
13:51

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