経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。
弁護士さんに相談するのはどんなときでしょうか?
私はトラブルのときにお願いするんだなというふうに思っていました。
今回お話を伺いした弁護士さんは、ビジネスを立ち上げるとき、
新しいプロジェクトを始めるときから一緒に考えていただけるようです。
まずはインタビューをお聞きください。
今回は、ひとみや総合法律事務所代表弁護士の石橋敦さんにお話を伺いたいと思います。
石橋さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
石橋さんは弁護士さんということなんですが、
どういった仕事の仕方をされているのか、そのあたりご紹介いただきたいんですけど。
逆に岡田さんは弁護士でどういう仕事をされていると思いますか?
私のイメージでは、何か問題があったときに、助けてってお願いして助けてもらうイメージですね。
みんな、やばい状態になったときに弁護士だというのがイメージとして多いと思うんですけど。
僕がやっているのは、そうなる前のタイミングで、
主に企業さんの顧問としてお仕事をさせていただいているんですけれども、
その会社さんの事業がよりよく成長、発展するためにはどうしたらいいんでしょうかというところで、
お仕事をやらせていただいております。
というと、どのような状態のときにご相談するといいんですかね?
例えば、これから新規事業でこういうことをやろうと思っていますとか、
それこそ今度こういうことで会社を作ろうと思うんですとか、
そういう手前の段階ですね。
もう立ち上げるときからご相談した方がいいんでしょうか?
そうです。
事業の内容によっては、今法人化するよりはとりあえず個人事業にしてやっていった方がいいんじゃないですか?
という話もあったりするので。
なかなかそれってどこを基準にしていいのか、やっぱり一般の人って分かりづらいと思うんですけど、
それを相談するとアドバイスをいただけるんですね。
そうですね。最近そういうのをよくやらせていただいております。
弁護士さんに相談していいというイメージがなかったんですけど、
やっぱりそこからお願いすると事業の方向性がちゃんと定まっていくんですかね?
そうですね。事業の方向性が定まるというよりは、
やりたいことに対してより適切な手段だったりとか、
気をつけなきゃいけない点が見えてくるみたいな。
これから会社を作って事業をやります、ここに行きたいんです、
運転に例えると、何も分からずに運転している人ってやばいじゃないですか。
事故るかもしれないと思って運転していても、
どこが危ないか分かっていないとやっぱりちょっと危ないんですけど、
そこをこことここが危ないんで気をつけましょうというのと、
そこに行きたいんだったらこういうルートとこういうルートがありますけど、
多分こっちの方がいいですよ。助手席に置いてもらうイメージですよね。
いろいろナビしてくれるようなもんですね。
そうですね。ナビタイムの白い毛のおじさんをイメージしてもらえると。
それを会社版でやられているということですか。
そうですね。ほぼほぼ仕事の9割ぐらいは小門崎さんのお仕事です。
じゃあ何か気になることがあれば、逐次報告してこれどうなんですかね。
そうですね。早め早めにお連絡くださいというお願いをしております。
例えばどういったところでつまずきやすいとかってありますかね。
例えばですけど、システム開発の仕事をしている会社さんがあります。
でも案件が決まってきました。
でも契約もこういう内容でほぼほぼ固まっています。
チェックお願いしますと、遅いんですよ。
契約するのチェックの段階だと遅いんですか。
遅いんです。システム開発でいくと、
例えばですけど、いわゆる受け負い契約というものと、
業務委託といわゆる順位任契約といわれているものがあったりするんですけど、
ものによって全然違うんですね。
すごい難しいシステム開発案件の場合って、
そもそも何を作るかというのが契約締結段階では見えてないんですよ。
確かに。そこの企画から一緒にやりましょうみたいなのありますよね。
打ち合わせしながら徐々に定めていくみたいなものだったりするのに、
もうこれ作りますみたいな約束を契約書でしちゃっていると、
そこでまず認識のズレが起きちゃう。
確かに。作ってもらう人はできるだろうくらいの感じで依頼するけど、
実はそれいろいろ相談しながら決めなきゃいけなかったという場合ですね。
そうですね。いわゆる売買契約でも、
それがよくあるものなのか、特殊なものなのか、
でもやっぱり扱い変わってくるわけですよね。
なるほど。だとするとやっぱり、
どんなことを実現しようかという段階でご相談すると、
こういった契約の仕方の方がいいんじゃないかというアドバイスをいただけるということなんですね。
今後こういうお客さんとこういう取引をやろうと思っているんですけど、
受け取ってタイミングでご相談いただいた方が、
あらかじめこういう話ししておいてくださいとか、
ここ注意しておいてくださいというアドバイスができるので、
そこが理想とするなんていうんですかね。
契約書をイメージしながら、
交渉段階でその話をしてしまえば、
あと話し早いじゃないですか。
そうですね。契約書のチェックから入った時に、
下手すると巻き戻さなきゃいけなくなるわけですよ。
そうするとお互い良くないですね。
お互い時間かかっちゃうので、
なんで手前で手前でご相談くださいという話をさせていただいています。
今の場合ですと、
例えばもし契約、チェックもせずに契約してあって、
実際作れずに問題が起こってから弁護士さんをお願いしたら、
そもそもの契約がダメだったら、
もうどうしてもないあるということですね。
だから場合によって裁判しないと決着つかないということになりますし。
そこで登場するわけではないんですね。
もっと前のどんな授業をするかのところでやっておけば、
そもそもそういったトラブルにもならないというところに、