歌としては、オペラっていうのがメインなんですか?
そうですね。オペラ、そして声楽といういわゆるクラシックです。発声を基準とした、自分としては活動してるんですけれども。
声の知識としては、莫大なものを自分で勉強しているつもりですので、専門性を持って。
というのは、フランスにいる間にちょっと声壊すなんていう経験もありまして。
声壊すっていうのは、具体的にどんな状態になったんですか?
歌いすぎたんでしょう。あと、自分に合わないものも歌いすぎたので、筋肉がキャッパーオーバーを迎えまして。
歌うための体の部分とか喉の部分が、言うこと聞かなくなっちゃったんです。
思う通りにコントロールできなくなって、全く歌えなくなりました。
そうなんですね。そういったところも乗り越えていったので、ボイストレーナーとしての知識もすごく身についてらっしゃるということなんですかね。
本当に経験があったおかげですね。
ボイストレーナーとしてはどんな活動をされていらっしゃるんですか?
最初はクラシックの声楽の方を対象にレッスンを始めていたんですね。
その方は10年以上通ってきてくださってます。週1で。今も続いてますね。
で、歌を教えようと思ってやってきてたんですけれども、どうやらそういう次元じゃない声の悩みを抱えている方も多いと。
そこからですね、幅広い方を対象にしたボイストレーニングへと移行していってまして。
そうなんですね。例えばどんな方が習いたいというふうにいらっしゃるんですかね。
歌じゃないんですけどもいいですかっていらっしゃってて、例えば経営者の方で授業を起こしました。
プレゼンだのなんだの、人前で喋る機会が増えましたと。
いざ人前で喋ろうとしたら全く声が晴れませんでした。
人様に全然伝わってない感じがするなど、そういったご相談を受けるようになりまして。
歌に限らない基本的な滑舌であったり、声のトーンの使い分け、マーの使い分けなど。
あとは純粋に声そのもののクオリティをもっと上げていくっていう、そういった内容のレッスン。
原稿読んでもらったりとか。
本当にスピーチする方にもこの声の使い方とかっていうところが役に立つものがすごくあるっていうことなんですね。
何よりもご自身が喋ってて楽に出る声がっていう感覚がすごく大事だと思ってるんです。
声のことを気にして大事なことが伝わらなかったっていうのはすごく残念なので、
ものすごい熱い思いを持っていても。
そういった方のレッスンだったり、あとはオーディションですね。
女優さんの卵とか俳優さんの卵とかね。
そういった方のオーディションのためのレッスン、歌もしっかり自己紹介のときの良いアピール方法みたいな感じですよね。
そうですね、そう考えると声を使う場面ってかなりいろんなところありますね。
さすが岡田さん、声ラボのやってらっしゃるだけあって。
そうなんですよ、声使わない方が少ないと思うんですよね。
大学の先生とかですね、学生に授業内容が伝わってなかったっていう。
どこの場でも自分を表現する手段として声を使って喋って伝えるっていうことはやっぱり多いので、
そのときに自信を持って自分の声をしっかりと伝わるようになっていくっていうことはすごく大切なことですね。
はい、おっしゃる通りです。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひしらねさんの志についても教えていただけるでしょうか。
はい、志が多すぎてまとまりがちょっと不安なんですけれども、
まずは声ですよね、ボイストレーニングのボイストレーナーとしての活動、今後も幅広い方を対象に力になれたらと思ってます。
あとはそうですね、メンタルの面においても声ってすごく影響を受けますので、
ただ単にノウハウをお伝えするだけではなく、一人お一人マンツーマンで、
この方の悩みであったり課題であったりに寄り添った内容のレースを今後も展開していきたいと思っています。
やっぱりこの声っていうのはメンタルによってもすごく影響を受けるものなんですね。
はい、それは私自身がパリで経験したことなので、やっぱりね、出てしまいますね、声には。
そうですね、だからそういったところのお悩みがある方、うまく出せないなという方にも寄り添っていろいろサポートいただけるということなんですね。
はい、お力になりたいと本当に思っています。
そういったボイストレーナーの活動と他にはどういった思いを持っていらっしゃいますかね。
実はですね、私は声に悩まされたんですけれども、声に救われたっていう経験があるわけで、
その際にたくさんの方のお力添えをいただいたんです。
人とのつながりってこんなに大事なんだってすごく思いを強くしたんですね。
そこでこういう場があったらいいなと、自分自身に立ち戻れる場というか、
あったらいいなということで、コミュニティを今作っておりまして、
その名前が小居山劇場といいます。
今どんな方が来ているかというと、表現の場を求めている方ですね。
立場とかそういったものから少し離れて、
自分自身に立ち戻る表現の場として活用してもらえたらと思って展開していってます。
例えばどんな方たちがどんな表現されていらっしゃったりするんですかね。
例えばですね、私だったら歌をひたすら歌ったりするんですけど、
音楽って誰でもできるわけで、
例えば音楽家としてなりわいを立てている方ではなくても、
好きで好きでたまらないっていう方いらっしゃるんですよ。
お仕事とは離れて自分でこの楽器を演奏して楽しみたいっていう方がたくさんいらしてますね。
洋楽であり、ポップスであり、何でもクラシックも、
あとそうですね、この間は画学の方もいらっしゃいました。