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2025-09-03 16:22

973.大澤裕子さん(Japan居場所作りプロジェクト)

【社会に必要な“安心できる居場所”とは】

居場所を失った子どもが増えている現代。──学校に行けない子どもがいる。家庭に安心を感じられない子どもがいる。社会の中で孤独に苦しむ子どもがいる。

そんな現状に真正面から向き合い、安心できる「居場所」を作り続けているのが、大澤裕子さんです。Japan居場所作りプロジェクトの代表として、大澤さんは一人ひとりの声を聴き、寄り添い、そして未来への希望を育む活動を展開しています。

なぜ、子どもたちは「居場所」を求めるのか。なぜ、大人こそ「居場所」を意識する必要があるのか。そして、どのようにして社会全体でその仕組みを支えていけるのか。大澤さんのこれまでの歩みと想いを通して、「居場所」が持つ本当の意味を深くうかがっています。

special thanks to 真野姫世美さん

【今回のゲスト】
Japan居場所作りプロジェクト 代表 大澤裕子(おおさわ・ゆうこ)さん
書籍『難病の子のために親ができること』
https://amzn.to/4fNXgBm

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サマリー

日本居場所作りプロジェクトの大澤裕子さんは、誰も一人ぼっちにならない社会を目指し、居場所作りを支援しています。彼女は自身の経験を基に、活動のノウハウや継続するためのサポートを提供し、より多くの居場所を増やそうとしています。また、大澤さんは、娘の病気を通じて経験した葛藤をもとに、ジャパン居場所づくりプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、多業種連携を通じて子どもたちを長期的に支援し、安心安全な教育環境を目指しています。

居場所作りプロジェクトの概要
声を思いを世界中に届けるこえラボ
経営者の志
こんにちは、こえラボの金田です。今回は、Japan居場所作りプロジェクト代表の大澤裕子さんにお話を伺いたいと思います。
大澤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずは、大澤さんの自己紹介からお願いいたします。
誰も一人ぼっちにならない、あったかい社会を作ろうということで活動しております。
Japan居場所作りプロジェクトの大澤裕子と申します。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。ここのJapan居場所プロジェクトというのは、どんな活動内容なのか、まずその辺りから教えていただけますかね。
はい、わかりました。
まず、第一にJapan居場所作りプロジェクトでは、居場所を作りたいと思っている方を応援するという活動をしているんですね。
これは皆さんに、まずじゃあ居場所作るってなったら何をやったらいいの?
そうですね。
そのノウハウというか、スタートの方法をお伝えするということと、あと意外と始めても2、3年で辞めちゃう方多いんですよね。
なので、継続するために必要なステップっていうのをサポートをさせていただくっていうところで、全国に支部を作る活動をしています。
それはまだ10箇所なんですけども、いろいろ全国各地で支部長をやりたいという方が何人も挙げてくださって、皆さんと一緒に共同しているっていうのがまず一つ目の活動になります。
大澤裕子の経験
そうなんですね。
そうなんです。
それは大沢さん自身がそういった居場所作りの経験もあるからっていうことなんでしょうかね。
そうなんですよ。
実は娘が難病がありまして、ある程度手術も終わって、病院から自宅に帰ってきて、ある程度ちょっと落ち着いてきたので、保育園に入れたいなぁと仕事もしてたので。
連絡いろいろしてたら、障害児受け入れているって書いてあった縁があったみたいな。連絡したんですよ、メールその時。
そしたら2日後に電話がかかってきて、いろいろ喋ろうと思ったら、お母さん、結論から申し上げて、お宅の子さんは預かれませんって言っちゃったんです。
見学に行きたいって言っただけだったのに、入院断られて、すごいショックだったんですよ。
手術も終わっているし、酸素引っ張ってても入院できてるケース全然あるし、なんでダメだったんだろうって。
世間的に言うと病気が心臓病なので、やっぱりちょっと怖いっていうのはあったと思うんですけど、
社会ってこんな感じなのねっていう衝撃があって、3日未満泣いたんですよ。
3日目に、もう居場所ないんでしたら自分で作りますって思って、それで実は近所に放課後等デイサービスっていう学堂みたいなところがあって、
そこに私はこういう居場所をしたいと思っているので、ぜひ手伝ってくださいって。
それでそこから6年ほど居場所っていうことで、月に1回か2回、本当に病気があっても障害があっても健常元気な子も、
そこで遊ぶ時間はみんなごちゃ混ぜで、安心安全で遊べる場にしようって言って、
子供食堂みたいなことをやったり、キャンディーに来てもらったりとか、工作やったりとかしてやったんですよ。
それで場所代とかいろいろかかりますから、スタッフ頼んだりしてもやっぱり大変。
やっぱりそういう活動、お金かかるんで、そういう苦労とか。
あと行政さんといろいろ共同事業をしたりとか、NPOさんと共同事業をしたりとかもしたんですけど、
やっぱり多くの方にどうやったらそういうことができるのって聞かれることも多いし、
社会活動してる方の愚痴っていうか、やっぱりこれが大変ですっていう話をすごい聞いてる中で、
自分の中で何て言うんだろうな、矛盾を感じるようになったんですよね。
みんなやったらどんどん居場所増えるし、いいこと考えてる方こんなに世の中にたくさんいるのに、増えないじゃん。
なんで増えないんだろうって思った時に、ある仕組みというか、構造というかが自分の中ですごい謎だなって思った瞬間があって、
意外とビジネスだったらいろんなノウハウ結構ネットに載ってますけど、社会活動って意外と載ってないんでしょうね。
そうなんですね。じゃあなかなか習ったりとか勉強したりするところもあんまりなかったりする、情報もなかったりとか。
活動の重要性と学び
あんまりなくて、最近ちょっとNPOさんがやっているなんとか学校みたいなのがあったりすると思うんですけど、
意外と地域活動をやりたいってなったらみんな手探りなんですよね。
そうなんですね。
そうなんですよ。で、集客とかやっぱりしなきゃいけないというかね。
集められないとね、やっぱり人が。
そうそう。そこでやっぱり、じゃあどこで告知するかってなった時に、みなさん壁にやっぱりぶち当たって、
あの団体はここに置けてるのになんでうちの団体は置けないんだろうとか、やっぱりそういうことってすごく起きていて、
なんかそういう場面がいろんなところで垣間見ることがあったんですよね。
なので、だったら私が知ってることをみなさんにお伝えして、スタートアップをもっとスムーズにしたら、もっと居場所って増えるし、
みんなが始めたらそれだけで選べるじゃないですか。
そうですね。
意外と選べない。
もうここしかないっていう風になっちゃう。
なっちゃうから、もっと増やしたいっていう思いがあって、支部は増やしてという感じですね。
ただ、増やしただけじゃやっぱりいけなくって、
例えば子ども食堂をやった時に、本当に思いだけでやりました。
だけど、やっぱりいろんな課題が出てくるんですよ。
もちろん運営上のお金の問題、スタッフの問題ってあると思うんですけど、
プラス、いらっしゃる方に支援が必要かもしれないと思った時に、やりようがないんですよね。知らないから。
そこで、あの人もしかしてこうかなってなった時に、適切な対応しなければ、問題が大きくなるって言うと言い過ぎかもしれないんですけども、
やっぱり、早く見つけた方がいいことってあるじゃないですか。
そういうことに関して、私たちはやっぱり学び続ける必要があるなっていうのを、これもすごく感じるところがあったので、
月に1回か2回ほど、オンラインの講演会、勉強会をですね、無料で開催し続けているんです。
例えば、高齢者の方の介護のこととか、自分の子どもの背景があるので、結構子どものことが多いんですけど、
不登校のことだったりとか、いろんなテーマ性で毎月毎月勉強会をさせていただいて、
皆さんお忙しいから、そんなに行けないじゃないですか。
なので、アーカイブでも見られて、平日の夜、ここだったら行ってもいいかなと思っていただけるような時間で、開催をしているっていう、そんな活動をしています。
やっぱりね、こういった活動を通じて、どういうふうにすると運営がうまくいくとか、長く続けて皆さん参加いただけるとか、やっぱりそのあたりが初めてやったらなかなかわからないことだらけだから、
このあたりを一緒に教えていただきながら、居場所をどんどんどんどん広げていきましょうということなんですね。
本当にその通りで、やっぱり時代によって皆さん、なんていうのかな、居場所っていうとこうっていうイメージもある方いらっしゃると思うんですけど、
今はすごく緩やかなものも必要とされていますし、専門性の高いものは求められるっていうこともあったりするので、やっぱり皆さんがやりたいことをやれるっていうのがすごく大事かなと思って。
やっぱりこれも時代によって変わったりとか、あとは抱えられている背景とかによってもちょっと違ったりとか、やっぱりいろいろすごく繊細な部分もあったりするのかなという感じしますね。
そうですね、もう本当に、なんかこうね、居場所って一言で言っても、多種多様ですし、ニーズは本当に変化しているなっていうのを感じていて、コロナ禍を経験皆さんされて、居場所がオンラインに移行しましたよね。
そこから割と今でもオンラインでやり取りするっていうのが一つの選択肢になってきているっていうところもあるので、オンラインで緩やかにつながるっていうのは、結構病時とか障害児のお母さん、便利っていうところもありますし、全国、母数の少ない活動であればオンラインで全国でつなげた方が集まりやすい。
そうですよね。
ありますね。
そうか、だからいろいろそういったところも工夫しながら運営をしていかなきゃいけないので、やっぱりその辺りのノウハウっていうのをお伝えいただけるということなんですね。
葛藤からのプロジェクト立ち上げ
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ大沢さんの志についても教えていただけるでしょうか。
ありがとうございます。
そうですね、娘の糖病の経験からすごい悲しい思いがあったり、葛藤することがたくさんあったんですよね。
その時にずっと思ってたのは、この葛藤ってしなきゃいけなかったものなのかなって思うこともあって、私実は福祉系の大学だったんですよ。
大学で教えてもらうものって、もちろん現状でもっともっと日本はこういうふうにやっぱりしていくべきだよねっていうようなお話を教授から聞いたりっていうのはあったんですけど、
一方でうまくいってる事例っていうのもたくさん聞いてたんですよね。
あるのかなと思ったんですよ。
大丈夫な体制って、まあまあ日本あるでしょみたいな気持ちだったんですけど、蓋開けてみたらすごい孤立したんですよね。
なるほど。
で、いろんなところに交渉しなくちゃいけなかった。
私娘二人いるんですけど、上の子が心臓病があって下の子は元気なんですけど、全然違う。
体験した頃こそわかる、その交渉大変さだったか。
そうなんです。このマジョリティになった時の大変さっていうのをすごい感じまして、
当たり前を手に入れるために時には戦わないといけないんですね。
そうなんですね。
今の時代って思うんですけど、でも本当にそうしないといけない場面は、
多くのお母さんたちが経験していて、傷つかなくてもいいことで結構傷ついているから、
どうにかそれを埋めたい。
もう私の世代で終わりにできないかなっていうのをすごく感じまして、
気づいたことはやろうと思って、
ジャパン居場所づくりプロジェクトを立ち上げて、
教育とか、教育福祉、医療、保育、看護、
療育だったりとか、そういったいろんな子どもの周りにあるいろんな機能をつないでいく多業種連携をしながら、
子どもたちを長い目で見守る。
適切なサポートはちゃんと先生だけに依存しないで、
いろんな専門家がしっかりサポートしていくっていうような仕組みを、
私はぜひ全国で子ども版ケアなねみたいな活動として配置してくれないかなっていうのを、
もう何年も前から思って、自分なりにはお伝えしてるんですけど、
力不足がちょっとあって、なかなか普及しないんですけど、
そういったことがやりたいなと思ってます。
子どもたちの豊かな成長を目指して
これからはもっともっとそのあたりを広めていくために活動もこれからもやっていきたいということですかね。
そうですね。もう医療、教育っていうところが本当に一番そこが近づいてくれると、
子どもたちの命の安全と、なおかつ子どもたちの経験だったり、
子どもたちのコミュニケーションとか、子ども時代を楽しむっていうこともさせてあげられるなっていうふうに思っているので、
全ての子どもたちが安心安全で子ども時代を送れて、教育もちゃんと受けられて、
そういうふうな社会に一見なってるんですけど、意外とそうじゃない部分があったりするので、
そこに近づけていけたらなと思ってます。
ぜひ今日のお話を聞いて、自分も加わってみたいなとか、そういったいろいろもうちょっと知りたいなという方もいらっしゃると思うので、
大沢さんは出版もされていらっしゃるということで、ぜひ書籍も紹介いただいてもよろしいですか。
ありがとうございます。難病の子のために親ができることという本なんですね。
ちょっとサブタイトルで縁生活、学校生活、成人を考えるっていうふうに載ってるんですけど、
娘の場合は妊娠中に病気がわかったんですね。まだ高校1年生なんですけど、ある程度経験を重ねてくる中で、
自分の中でもこういうふうにしたらうまくいきやすいなっていう部分が蓄積されてきたっていうことと、
おかげさまでそのプロジェクトの活動の中で、いろいろなお母さんたちとお父さんも含めてお話しすることがあって、
やっぱり困ってるところって一緒。そうなんですよ。なのでそこのポイントをその年齢ごとに解説をしていきながら、
プラス専門職の方の意見も本の中で伺って、ある程度、妊娠中から成人して自立していくっていうところまでを網羅する形で、
お母さんお父さんにも安心していただけるような本にしたいなと思って書きました。
ぜひまずはそこからちょっと読んでいただいて、いろんな情報が書いてあるようなので、チェックしていただけたらなというふうに思います。
このポッドキャストの説明欄にリンクも貼っておりますので、ぜひそこからチェックいただけたらと思います。
今回は、ジャパン居場所づくりプロジェクト代表の大沢裕夫さんにお話を伺いました。
大沢さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
声を思いを世界中に届けるPoerabon
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