スパイスファクトリーのスパイストーク
皆さん、こんにちは。スパイスファクトリーのスパイストーク 360度デジタルインテグレーターとして、DX支援を事業展開しているスパイスファクトリーがお送りします。
本日のパーソナリティは、スパイスファクトリー執行役員CTOのタイト
パブリックリレーションズを担当している前田です。
よろしくお願いします。
この番組は、DXに携わるあなたに、スパイスファクトリーの今とスパイスになるようなトピックを週替わりでお届け、
日々のスパイスになるようなお話をテーマにした番組です。
毎週火曜朝10時にスポティファイで配信しています。
皆さんからの感想や質問問題募集、概要欄のフォームやXでハッシュタグスパイストークと付けて投稿してみてください。
第1週目はテックトークと題してお届けします。
本日はもう一人の当社の取締役でありCTOである服部さんを迎えして、
開発プロジェクトの違和感に気づく観察力の育て方というテーマでお話ししていきます。服部さんよろしくお願いします。
ありがとうございます。服部さんは以前にもラジオに出ていただきましたが、まずは服部さんのことまだ知らないよという方もいらっしゃるかと思いますので、簡単に自己紹介をお願いいたします。
はい、改めまして取締役CTOの服部です。
CTOとしてタイさんと一緒に会社の技術サイド全般を見ているのと、
大型のプロジェクトだとか難易度高いプロジェクトを今定期的にレビューするみたいな形で、会社全体として健全なプロジェクト運営ができるようにというようなモニタリングみたいなこともやっています。よろしくお願いいたします。
本日はよろしくお願いします。実はですね、ここでお便りが届いておりますということで、本題に入る前にお便り紹介コーナーといこうと思います。
はい、じゃあ紹介していこうと思います。ペンネームよふかしココアすぐるさんからでございます。まずは応援メッセージをいただいています。いつも応援しています。ファイトということでメッセージいただいています。ありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しい。すごいメッセージをもらうと純粋に嬉しい気持ちが込み上がってくるなということで、すごい幸せをいただいております。
ちなみにですね、よふかしココアすぐるさんからご質問もいただいておりますので、読み上げさせていただこうと思います。
はい、質問ですね。質問というか問いなんですかね。これはAIに今日の天気はって聞いたら地球規模ではだいたい晴れと言われました。
極地的に傘を持っていくかどうか、宇宙規模の視点で教えてください。こういう質問が来ております。うーんと奇抜な質問ですね。ということでですね、ちょっとお一人ずつですね聞いていこうかなと思うんですけれども、まずたいさんいかがですか。
キャプチャー難しかったんで、チャットにしながら面白い回答を考えてました。ZGPTからもらったのは現実的な話なんですけど、太陽から毎秒100トンの太陽風が吹いているので、実は常に宇宙の嵐ですと。でも地球の磁場が天然の傘になってくれてるから追加の傘は不要ですと。
はい。難しい。なんかパッと理解できないけど、確かにね、夜更かしココアスグルさんは宇宙規模の視点で教えてくださいって言ってるので、確かに宇宙規模の視点での回答にはなってますね。とにかくたいさんからの回答は追加の傘は不要だよということでしたね。はい、じゃあ服部さんにも聞いていこうかなと思いますが、服部さんいかがですか。
はい、これちょっと私もAI大喜利なんかやろうかと思ってたんですけど、よくよくちょっと真面目に見ると、なんか意外に今日のテーマなのかもみたいに思って。これだからプロジェクトでもよくあるんですよね。なんかこのプロジェクトおおむね順調ですみたいに報告してくれるようなケースって。
なんかそれってこう地球規模だと大体晴れてるみたいに言われてるようなもん。でも実際にはこう局地的に雨だったり曇って困ってる人とかっているわけ。で、今日はなんかどっちかっていうと宇宙規模で見ちゃうとダメだよねみたいなっていう、もっとミクロに見ていくみたいなっていうような話をしたいなと思っています。
はい、ありがとうございます。ご質問いただいたよふかしここあすぐるさんありがとうございました。ということでですね、そろそろ本題に入っていきたいと思います。改めて本日のトークテーマは開発プロジェクトの違和感に気づく観察力の育て方というテーマでお話ししていきたいと思います。
それではですね、お二人にまず一つ目の質問をお聞きしていきたいと思っています。まずですね、開発プロジェクトにおける違和感ってどういう存在だと思いますか。
プロジェクトって基本的には一定の期限があって、その中で成し遂げたい何か目的があって、それに対してチームを作っていろんな活動を通してそのプロジェクトを成功させましょうっていう活動なので、まずこのプロジェクトの目的達成を揺るがしかねないような状況に今至ってないかとか、
あるいはこのまま進むとその目的達成が何らか納期遅延をするんじゃないのかとか、私たちのお客様、クライアントが本当に期待している、求めていることにご期待に応えられない着地になってしまうんじゃないのかみたいな、っていうところを念頭にこのままいって大丈夫か、このままだとなんかおかしなことになるんじゃないのかっていうのが違和感。
それが違和感の正体ですね。じゃあその違和感についてもっともっと深掘りしていこうと思います。まずですね、プロジェクトの違和感ってそもそもどういう瞬間に感じ取れるものなのか、それはどうやって対処していくのかっていうところをちょっと深掘りして聞いていきたいと思います。
タイさん、プロジェクトの違和感、こんな時に感じるっていうところありますか?どんな時に具体的に感じますか?
僕の場合だと結構いろいろなプロジェクトに顔を出して、いろいろプロジェクトの状況を把握したりだとか、定例的に報告をしてもらったりとか説明してもらったりみたいなことは結構参加してたりはするんですけど、その中で一番わかりやすいのがプロジェクト管理ツールの中身だと思ってます。
ここはどれぐらいプロジェクトとしてプロジェクトのタスクだとか、プロジェクト自体を掌握できてるかっていう度合いがプロジェクト管理ツールの状況から見えるので、そこから深掘りをしていくと結構いもづるしきにいろいろな課題が出てきたりとか、見えてない問題っていうのが炙り出したりとかっていうのはするので、私は結構そこをメインに見ることが多いかなと思ってます。
ありがとうございます。ちなみにじゃあ、服部さんはどんな時にプロジェクトに違和感を感じたりしますか。
一つあるのは、まずこう、数字で報告を聞いたりみたいなのをするときの報告内容が淡白だったり情報がなかったり、順調です問題ありませんみたいなときって、本当に順調極まりなく健全極まりなく運営できてるときもあるんですけど、
往々にしてそんなことはなくて、そんなに楽勝プロジェクトを私たちも手がけてるわけではなく、いろいろチャレンジングなことをいつもやっているつもりなので、基本的にはどっちかというと問題に満ち溢れてるはずだと思っています。
プロジェクトは問題だらけだと思っているので、それに対してたくさん問題を挙げてくれるプロジェクトの方がむしろ健全である意味信頼できて、逆に問題ありませんみたいに言われるのはすごく違和感を感じて、時々本当に健全ですごいねというプロジェクトもあるんですけど、
どっちかというと問題ないって言われてた方が自分のセンサーというかアンテナは張りに行くみたいな感じですね。
ありがとうございます。ちなみにその違和感を感じた時にどう対処していくのかなという実際のアクションが気になってくるんですけど、こちらはタイさんの場合はいかがですか。
そうですね、対処というより観点のところもあるんですけど、実際にプロジェクト管理ツールの中身を見てチケットの状況とか細かくは確認します。
例えばチケットの量であるとか、あとよくあるのが流度の問題だとか、チケットがすごい大きい単位のチケットになっていて、その詳細があんまり詰められてないとか、その後にチケットの鮮度みたいなところも意識したりはしますね。
これは結構流度が粗いチケットの切り方をしているとありがちなんですけど、一つのチケットに対して大量のコメントがついて、何十個もコメントがついてディスカッションが終わらないだとか、
ずっとチケットが完了しないまま同じチケットがずっと残り続けているという状態っていうのはチケットの鮮度が低いと思っているので、そういった場合はチケットが基本的に粗いことが多いので、
それを切り直すとか一回段にしてチケットを細かく切り直すだとか、新しい完了条件を設けるみたいなところでチケットを正常化していくみたいなところは見たりしますね。
あとたまにあるのは一部の人が別でスプレッドシートとかでチケットを管理しちゃってますとか、
そうなるとプロジェクト管理ツール上はどうしても掌握できない範囲になるので、そこもみんな同じボードを見て作業しようねみたいなことで統合を図ったりみたいなことはやったりしますね。
ありがとうございます。ちなみにじゃあプロジェクトの違和感に対する対処として実際にどんなアクションをされるかというのは、服部さんはどんなアクションがありますかね。
まずは答え合わせというか、違和感の正体を突き止めにいくみたいなことなので、違和感をどうまずは自分の中で言語化してみるかとか、
どういう問題だというふうに捉えればいいのかみたいな問いを設定するとか問題文を定義するみたいなようなことをまずやろうとして、
じゃあその問題文を定義しようとしたときにどうすればより本質的に問題を捉えた問題文にできるかというようなところでは、
自分はこう思ってちょっと違和感感じるんだけどみんなどう思うみたいな追いかけもしたりするし、
タイさん言ってるみたいなプロジェクトの管理ツールの中身の状況をいろいろ見に行くであるとか、点検しに行くであるとか、
必要に応じて本当にソースコードの中身まで見に行ってみたりみたいな、
っていうようなことで違和感の正体を突き止めにいくっていうのがまずはやってますかね。
ありがとうございます。なるほど、そういった対処法があるんだなっていうのは勉強になるなって思いながらも聞いていたんですが、
ではお二人に2つ目のご質問を聞いていきたいと思います。
その開発プロジェクトの違和感に気づけるようになっていくっていうのは一長一短じゃないのかなと、
みんな最初からプロフェッショナルであることはもちろんそしたら夢のような話なんですけれども、
その違和感にどう気づけるようになったのかっていう成長過程とかプロセスについてお聞きしていきたいと思っております。
最初から気づける観察眼があったわけじゃないですよね。どうなんですかね、服部さん。
そうですね、あんまり正直違和感に気づく気づかないよう意識して過ごしてきたわけではないので、
昔は気づけてたんだろうかどうだったかは正直わかんないんですけど、
いってやっぱりいろんな経験を経てみたいなので、
その観察眼がやっぱり養われてきてるっていうのはあるかなとは思いますが、
私の中では割と視座を変えるとか視点を変えて物事を見るっていうことを結構意識していて、
例えば立場を変えて今の状況を見てみると、プロジェクトマネージャーの立場として見たらどう捉えるだろうかとか、
あるいは僕らのお客様の立場から見たら今の状況ってどう見えてるんだろうかとか、
お客様が一番不安に思うとしたらどこら辺だろうかみたいなお客様の立場にロールプレイ的になってみるとか、
今週をしのぐんだったらこれを今やってることで良さそうだけど、
1ヶ月後3ヶ月後に何か困ることが起きるとしたらどんなことがあるだろう、
どんなことが起きるだろうかみたいなことから逆算して今どうありたいか、
今が3ヶ月後に自信持てる状況にいるだろうかみたいな、
そういう時間軸を変えて見てみるとか、
何か不確実性とか分かんないことがあった時に、
楽観的に捉えるとこうだね、悲観的に捉えるとこうだねみたいな、
心情的なスタンスをどう捉えるかによってもそれは問題なのか、
チャレンジと見ればいいのかとか、取り組み方も変わってもくるので、
そういうことを含めて物の見方をどうあれこれ変えたらいいだろう、
っていうのを意識することで結果的に観察眼というか、
こういう立場でこういう時間軸で見るとこれは今問題視した方がいい、
違和感だみたいなっていうふうに気づきやすくはなったかなと思いますね。
ありがとうございます。じゃあ物事を俯瞰的に見たりとかしながら事実とか推測とか、
そういった物事を区分けしてちゃんと見ながらも分類していったり捉えたりとかしながら、
自分に問いかけたり気づきながら過ごす中で観察眼が養われてきたかなって、
そんな感覚だってことですかね。
そうですね。あと多分自分の普通の人格というか、自分の価値観で捉えると、
これは問題じゃないみたいな。やっぱり当然人間それぞれ偏った価値観とかは、
ありますよね。
自分のバイアスを補正する意味で、意図的に他の人の立場になってみるとか、
シミュレーションしてみるとか、ということは結構脳内では意識的にやったりしますね。
例えばあれですかね、お客さんA、何歳の方、部長職の方がこうやってプロジェクトの成果物を持っていったらこういうだろうなとか、
そういうようなシミュレーションもしたりするんですか。
します。昔やってたのは、自分の先輩とか上司の人とお客様のところに一緒に訪問して何かミーティングしますみたいな時に、
自分がまだぺいぺいの立場だとそんなに出番もないので、先輩上司がどう喋るだろうみたいなのを結構事前に将棋の指し手を予想するみたいな、
こういう説明をし始めてお客様はきっとこういうところ突っ込んで質問されてきて、それに対してこの先輩はこう返すんじゃないかなみたいな、
とかをなる程度シミュレーションして、時間のミーティング全部予想でききれたら勝ちだねって思うし、
面白い。
割と1回目のところで自分の想像を超える何か災が繰り出されるとか、想像のつかないところで突っ込みを受けたりとか、
そういうところを気にするんだみたいな気づきにはなるので、そういう予習しながら答え合わせの場を得て、
それがまた新しい武器とか観察眼の一つに繋がっていくみたいなことは結構昔やってたのが何となく今生きてるかなとは思います。
面白い。シミュレーションとこのロールプレイングとみたいなところが意外と生きているなって感じなんですね。
ありがとうございます。ちなみにタイさんはこのプロジェクトの開発中の違和感にどう気づけるようになったかっていう成長過程とかどうだったんですか?
ぶっちゃけやっぱり創業期から怪我しながら育ってきたっていう。
その中でもやっぱり振り返りをするだとか、人がこういうふうに管理をしているとか、見抜くだとか、そういったところを結構学びながら育ってきたかなっていうふうに。
あとは最初頃はやっぱり特に人を信じすぎてしまうみたいなところがあったので、頑張りますを結構聞いてしまうとか、やっぱり信じすぎるのは良くないなというのは。
人間関係的には信じてるけれども、プロジェクトの報告としてはいかに信じないかみたいなのが大事なので、やっぱりそこは意識するようになってますね。
ハットリさんは、もし私たちこれ問題ないですって言われたら、その問いかけ力を育てるっていう意味ではどういうプロセスがあるんですかね。
私も最初は信じるんですけど、特に初めて一緒に働く人とかだと、やっぱり自分が経験したことない、知らない何かスキルだとかやり方だとかを持ってるんじゃないか。
それを自分ももちろん吸収できたらいいなとかって思うので、最初は原則信じてます。
なんですけど、それが本当に確証があって大丈夫です、できますって言ってるのか、そうじゃないのかを早期に見極めないと、プロジェクトマネジメント的には見極めないといけないので、
私やるのはそういう時やっぱり小さな早いマイルストーンを設定する。1ヶ月でできますって言ってるんだったら、じゃあ今週終わったらどこまでどう到達してるんですかっていうマイルストーンを設定して、
それができるかどうかを1週間後に見極めて、確かにできてますねなのか、あれあれってなってるかみたいな。
当社のコアバリューでフェイルファースト。
素早く賢く失敗しようですね。
それを具体的にやるには1週間の期限でどこまでのマイルストーンっていうことを設定できれば、できるできないが評価できるようになって、自分の機遇に過ぎなかっただけなのか、
やっぱちょっとこれ、自分が知ってる限りの勝ちパターンに言うとハマってないから、ちょっと怪しいんじゃないのかみたいな。
判断できる軸を1つ設定して見極めていくみたいなことを意識的にやります。